2012/07/24

A.C.M.G.の流儀、



A.C.M.G. は “ Anti Coolbiz Modern Gentleman アンチ・クールビズ・モダン・ジェントルマン” の略です。 ここ数日、エドワードエクリュという名前の航空母艦から、A.C.M.G.という名のソルジャーを立て続けに送り出しております。上写真、スーツ、シャツ、タイすべてエドワードエクリュ。(ミュール色の地に、小さ目で、ピッチが広めのゆったりしたドットタイ)

昨今の省エネ・クールビズ、そしてナロー・タイの流行からでしょうか?昨今の市場には、クラシック寄りのスタイルを好む紳士にとっては “ ふつうはこうだろう ” と感じられるタイすら、ほとんど存在しておりませんでした。

ふつうにクラシックを好む者、あるいは健康的な美意識をお持ちの殿方は、そろそろブチ切れておられることとだと強く確信します。ネクタイの企画者、デザイナーは、そろいもそろって、いったい何をやっとるんだ、めちゃめちゃ同質化しすぎだろうと。

セッテピエゲ?1本2本持ってるとそれはそれで愉しめても、別にそこは本質ではない、と。まずはふつうに美しいカッティングを、と。というわけで、オリジナルで製作しました。大剣9センチ、さらに、(それ以上に重要と認識する部分として)ノットの天地が5.5センチ前後。工場に型が無く、すべて手断ちです。

シルエットが、楔形(くさびがた)、つまり逆二等辺三角形です。タイはもちろん3次元に持ち上がり、つつ~っと充分に下に下がった位置でふくらみが一旦くびれ、くびれたと思ったら、その瞬間ぷわっと花が咲くように、開きます。その立体的なメリハリを作り出すためには、大剣はもちろんのこと、小剣の充分な太さを必要とします。

自分で企画してみてわかりました。小剣を太くするためには、ネクタイ1本あたりの用尺が20センチ前後余計に必要となります。つまり経済ロットではないわけですね。ピタピタ・スーツと、ナロータイの流行は、その意図において共通性があります。

柄は、無地(ジャガード)、小紋、ドット、ペイズリーのみ。一気に130本近く製作しましたが、いつもながら、なくなるスピードも一気に納品されております。ありがたい限りです。製品には、一層ラディカルな解説文がつけられております。昨今の喧噪に対する、大いなる挑戦状であり、大いなるメッセージを持った一品と自負しております。

下写真、シャンパン・ゴールドのドットタイ。ドットのピッチが広めなのは、店舗では目立たないからなのか、なかなか存在しません。これも結局、自分で作るしかありませんでした。コードレーンの3ピースに合わせて。

2012/07/18

スポーツを愉しむ休日、その2



日曜日、全日本ジュニア馬場馬術競技に出場とのことで、応援していたジュニアのSさん、緊張させてはいけない、と我々は反対ギャラリー席から応援していました。キレ味抜群の愛馬の動きに合わせて、Sさんの堂々たるライディングに観客は静まりかえり、見とれていました。

霧雨の中、まるで東山魁夷の絵画のように美しい光景でした。これだけ正装しつつ、自然の中に溶け込みつつ、美を競うスポーツ、なんというエレガンス、あらためて圧倒されます。

予選ですでに他を圧倒したSさんは、翌日のライディングも順調で、全日本ジュニア馬場馬術競技において優勝、全日本ジュニア王者の座に輝きました。金メダル“獲得”という表現もすばらしいのですが、『自分が王者である、という真実を証明してみせる』という、 “王者であることの証明”という表現も一層感動的ですね。


 きょうび、これだけ上品に正装している人々を一度に見る機会も、そうそうありません。


Sさんは、エドワードエクリュにてビスポークされたハンド・メイドの馬場馬術・ドレサージュ用の燕尾服を着用され、ドレッサーとしてクラシックな着こなしの技芸・アドヴァイスをご教授させていただきました。微力ながらも力になれたことを光栄に思います。


神楽坂のサロンに何度も足を運んでいただき、最終調整まで時間をかけました。ビスポークは、ひとつの覚悟の表明なのだな、と実感した次第です。最近偶然のきっかけから、仲良くさせていただいている本田大三郎氏も、本番に強い選手ほど、普段から清潔なウェアを身に着け、細心なまでに身なりに気を使う、と仰っておられます。


上、お父様も真剣です。前後横、すべての角度から動きやすく、絵になるように。優勝の副賞として、馬場馬術でのドイツ留学が決まっているとのことなので、彼女のアスリートとしての精進を労うべく、渡独への旅のための一品をプレゼントしようと思います。


さて、同じく馬場馬術競技に出場していたM氏。今回は惜しくも予選突破がなりませんでした。M氏本人も試合直前まで、全日本ジュニアレスリングの後援で、キルギスタンに10日あ海外遠征していたこともあり、調整が2日だけ、という状況でもありました。

楽しみはじっくりとっておきましょう。シャンパンでの乾杯は持ち越しとなりました。上写真は最新のロゴ。これは氏の最初の持ち馬だったハナミ号の輪郭から製作しています。今回は、2号目の自馬である純国産のカーロ号での参加となりました。


当日M氏は、応援にかけつけたミヤビ一家とわが一家の相手をしながら、、他選手のマネージャー役、地味な使役作業に徹していたジェントルマンぶりでした。ロイヤルアスコット的ながら、気ままな気合で、というアドヴァイスに乗って、花に梟(ふくろう)が乗ったハットで登場したミヤビさんには全員大ウケでした。



スポーツは自分でプレイするのはもちろん、観戦の愉しみも、これまたひとつの重要なキーポイントかな、と思います。一流アスリートの方々とのおつきあいを通して、豊かで文化的に膨らみを持ち、人生に影響を与えるような観戦の仕方、楽しみ方もできるのだ、と最近学ばせていただきました。


2012/07/17

スポーツを愉しむ休日、その1



オリンピックも差し迫っているこの連休は、はからずもスポーツを愉しむ日々となりました。先週金曜日は、仕事もそこそこに、土日に開催される御殿場での馬術観戦に向けて、スタイリング的にも、関心のある、『優雅にスポーツ観戦できるクラシックな(簡略型)スタイル一式』を揃えました。

もちろん、スポーツマンシップに厳粛な気持ちで乾杯を捧げたてまつる気持ちから(と、こじつけでしょう、それ)、バスケットに先日しこたま頂いたシャンパンをブラックウォッチの毛布の中に忍ばせました。宅急便にて宿泊予定のホテル『オーベルジュ・ブランシュ』へ発送しました。

金曜日夜は、とても価値のある英国大使館での集まりがあったのですが、必要最低限のご挨拶をして早々に帰宅し11時前には睡眠の世界へ入りました。会を企画された関係各位、貴重なメッセージ・見識に感謝いたします。当日は、礼をつくしてアンダーソン&シェパードでビスポークした3ピース(生地はハリソンズのプリミエクリュ)を着用。

 翌日早朝の予定があったため早目に寝つき、ぐっすりと睡眠を取っての土曜日朝7時、Jet氏の青山の自宅にてドレッサーとして、納品した3つの3ピース・スーツと各ドレッシング・アイテム、おもにVゾーンのシャツ・ボウタイ、そして靴など足元のチューニングと微調整を徹底的に行いました。

これは毎回のことながら、エネルギーが必要な時間で、前日10時前後に寝た、プリプリの脳みそでなくては、絶対的に納得できる閃きが起こってこず、仕事になりません。そして、エドワードエクリュ的な、朝方の爽やかなイメージが湧きません。


近所のスタバで朝食を済ませ、Jet氏のフューチャーなオフィスへ。この絨毯の配色、どこか懐かしい気がします。そうですね、設計者の城戸氏は、Jet氏のウェポン的配色のパンツの色からさらにインスピレーションを炸裂させ、この太陽のようなインテリアを作り出したとのことです。氏が定期購読しているファイナンシャルタイムズの土日版をもらい、神楽坂の店に寄り、あたらしい靴を納品すると同時に次の目的地へ。


氏の運転するスポーツ感溢れるアルファロメオで、朝の光の中、とある自衛隊駐屯地へ。ここで、オリンピックの壮行会に出席して参りました。来賓席すぐ近くに、最近仲よくさせていただいている本田大三郎先生、レスリングの高田先生などがおられ、ご挨拶させていただきました。


こちらも、恐縮ながら、乾杯後は早々に退出いたして御殿場へ。新宿で家族と合流し、2時間ちかくの車窓の旅。しばし、うつらうつらしたところでホテルへ到着。こちらは、近くに富士スピードウェイがあるせいで、5年ほど前、に2年連続でフェラーリチームがオフィシャルで宿泊したとのことでした。

その当時を知っているスタッフに、ひとつ訊きました。フェラーリ・チームは朝ごはんを食べにレストランにどんな格好をしていたか?と。ああ、ライコネン氏とか、彼らはジャージでしたよ、フェラーリのジャージで。。。なるほど。成績は? 3位でした。。。 大三郎先生の言うことはやはり正しいですね、そう確信した次第です。ひさびさ、つらつら書いていたらタイムアップ、その2は、次回にて。

2012/07/07

ありがとうございました。



先日行ったオープニングのパーティーに、小雨の中お越しいただきましてありがとうございます。、盛況のうちに無事とりおこなうことが出来ました。まことにありがとうございます。 

おかげさまで、ささやかながらまた一歩、理想空間に近づくことができました。まことにありがとうございます。

数々の新しい出会いがあり、たのしい展開があり、それぞれの小さな種が着実に実を結び、現在にいたりました。  とはいっても、いまだ改善点満載・のびしろ満載とツッコまれることもありますが、これまた、たいへんに幸せなこと、と存じます。

おひとり・おひとりと一期一会の時をすごし、深く静かな対話を交わし、過剰にのめり込みながら企画・製作している装いの数々、、、、

これら全身一式で纏われた状態で、一同に集まっておられる、、、わたくしにとってもめまいがするほどの強烈な刺激でした。ありがとうございます。

すなおにシンプルにうつくしいと感じるような世界、印象派絵画のように、洗練されたものの先に、ゆったりのんびり存在する 『 自然 と 素朴 』 のような贅沢なエッセンスは、服の力だけでは表現不可能なのかもしれません。

そこには、それらを纏う方々の所作や佇まいの優美さがあって、さらにそれらを取り囲む季節感などの舞台立てもあって、完成するものと存じます。

先日のパーティーにおいては、僕の納期と同様の不安定な・先の読めない天候だったのですが笑、みなさまの佇まいと優雅さのお陰で、時代を超越した美しい古典絵画のように、記憶に刻まれるシーンとなっていたのは間違いありません。

今月の25、26日は神楽坂では 『 ほおずき市 』 、27、28日は 『 阿波踊り 』があります。

エドワードは26、27は出張で不在予定ですが、28は夜まで神楽坂を愉しむ予定でおります。お仲間の方々、喧噪をはなれて一服する際は、お寄りくださいませ。

2012/06/10

静かな小道を選んで歩きます、



いまだに神楽坂を愉しんでおります。新店の脇に入った小道は、不忍通り沿いを一本内側に入った谷中・千駄木・根津界隈の風景とも共通しています。住人のみなさんが佇まいに合わせて、緑や花を這わせていてとても素敵ですね。

花街の名残をとどめる色っぽい喧噪もワクワクしますが、まあ、雨上がりの夕暮れ時くらいは、ぼんやりしながら、静かな道を選んで歩きたいものです。

最近、プロのカメラマンにいろいろなシーンを撮っていただく機会がありました。ちょうどそれが豪雨明けの夕暮れ時だったので外で撮影してもらいました。ありがとうございます。

先代の住人の方が残されたうっとりするような美しい紫陽花のグラデーションを大切に継承させていただこうと思います。しかしながら、さっそく近所のムッシュにお手入れのコツを訊き、自ら剪定したのですが、ちょっとわれながら無粋な切り方をした箇所もあり、これにもやはり精進が必要なのだなと感じた次第です。

業務的にはスタッフのSさんが、バックオフィス業務をサクサクと迅速・丁寧にやってくれるお陰で、ちょっとずつ理想の仕事の流れに近づいております。

移管業務と、整理整頓(これがえらい大変)も進み、客観的に一望した時に、“ああ、今までこれを全部ひとりでやっていたのか”と半ば茫然とします。いやはや7月までゆっくり丁寧に準備させてくださいませ。

最近映画化が決まったカワードの自伝というかアメリカ滞在時の2週間を描いた作品(Mad Dogs and Englishmen)をコリン・ファースがやるらしいですね。定期的に訪れる英国ブームなのでしょう。

英国では、じょじょにオリンピックで盛り上がりつつありますね。僕がもし開会式のプロデューサーだったら、この曲を選曲しますね。ノエル・カワードのトリビュートCDに収められている1曲。

2012/05/27

近況、


時が経つのは早いものですね。クライアントの方々、パートナー陣が強烈に優秀なおかげで、もはや、引っ越しが完了いたしました。もう5月末なので、6月としてもほぼ1ヵ月予定より早く済んでしまったことになります。まことに、ありがたいことです。

5月の2週目に、若手クライアントが4人お手伝いに来てくださいました。あれは確か日差しの強い、気温の高い日だったのですが、彼らは全員3ピースにガチで決めて(これはサプライズ)荷物ガンガン運びました。おおお、T氏はカシミアコットン、O氏はポーラー、とどれも上質なファブリックのスーツなので僕は始終ヒヤヒヤでもありました。

ちょっと外に出たところ、走って戻っている機動力に感動しました。ありがとうございます。周囲から見ると、引きで3カメ的に見ると、ある意味その模様は、検察のガサ入れ、あるいは強制捜査に見えたに違いありません。いつものんびりした空気に溢れている神楽坂・成金横丁は、その日に限って、最大限の緊張感が漂ったに違いありません。

今思い返してみると、新店舗物件は、内装も光の差し込み方もヌケの良さもピカ一だったこともあり、最初に見た3年前から目をつけていました。無意識に狙っていたようにも思います。人間、ただ好きな状態と、本気で手に入れようと決めている状態は根本的に違うように感じます。

実際に手にするためには、ライヤーズ・ポーカーならぬ、ウィーナーズ・ポーカー。本当に欲しいものは、誰にも言わないし、見る時も気づかれないように横目でチラッと見る。常に物理的に近くにいる。3年間で2度、花壇の蜂に追いかけられました。状況が動くまで、余計なことを一切せずに待つって、変化が来たら一気に決める、という感じでした。

7月初旬までは、ドアに 『 準備中 』 のお知らせを出しています。いかなる時でも、ゆったり静かなプライベート空間のままでありたいので、変わらず、ご紹介・ご予約のみでの営業です。すばらしいセンスをお持ちの前住人の先輩が植えられた下仁田のあじさいの前を、夕方着物姿の粋な御姐さんが小走りで通り過ぎます。“まずモノありき”の、やりとり空間ではなく、“まずヒトありき”、の美しいサロン空間でありたいと思います。

2012/05/01

スポーツ選手とスタイル


エドワードエクリュでは、一昨年以来、微力ながら格闘家佐山氏の主催する試合のスポンサーをさせていただいている。試合の勝者に対してトラディショナルなスーツを贈っている。

僕自身が試合会場に足を運び、直接観戦し、実際に目の前で試合を見て、さらに数日後、勝者に神楽坂へ来てもらい、ランチを一緒に食い、語り合い、徹底的にヒアリングする。1時間選手の話を聞いて聞いて聞きまくる、過去・現在・未来。傾聴した結果、一着をアウトプットしている。

選手という闘う男、おのれの生命力を爆発させる人間の姿を間近に見て、一次情報に触れ、さらに後日ヒアリングによる直の声を聴き一次情報を加える。プロセスの地味な積み重ね、という方法に自分なりの、製作物に対する誠実と責任を込めている。

もはや、生地はこれで、スタイルはこうで、とかそういった細かな注文は一切聞かない。時間がもったいない。黒が欲しい、と口では言っていても、傾聴している中で実は彼は潜在的に赤を欲しがっている・必要としているぞ、ということもある。

なにしろ猛烈にストイックで根本的にフィジカル・エリートの彼らであるので、完成品は美しく仕立て映えする。。正直、日本では、スポーツ選手がファッションに詳しくなると、ほとんどの場合男のスタイルとしてロクでもないことになる。

つまりたいがいがショップの店員のようなスタイルになる。彼らがショップの店員ならば何の問題もないし、“らしくある”ことはプロとしてたいへんカッコいいことだが、ときに彼らは格闘家であり、野球選手でありレーサーであり騎手である。店員以外は店員のようになってはダメだと思う。

それにしても、ややため息まじりに言ってしまえば、大藪晴彦の『汚れた英雄』を読んでいた世代としては、モータースポーツの世界にも往年のクラシックなジェンツタイプが存在していてほしい。栄光も挫折も絵になる新しい(しかし実は世界的に古典的な)男、かつてのエドワーズにとっての福沢幸雄のように、


70's前後の空気感に成り切るのが天才的にウマいR・W。オチのドジも絵になるか?こりゃならんな。

2012/04/22

石畳の街にて丸3年が経ち



2010年の暮頃から劇的にいそがしくなり、そのワーカホリックの間にゆるやかな躁と、ゆるかな鬱を繰り返しております。トータルな状況、まことにありがたい限りです。そんな中にありながら、ついに先週の金曜日、禁断の“茶道デビュー”をしました。場所は神楽坂の老舗鰻屋の地下。

なぜ禁断かというと、自ら入り込みやすい気質なため、強く意識して近づかないように気をつけてきたものリストに入っていたものだから。麻雀、将棋、碁、靴、茶道、香道、生け花、骨董、文学、歴史書、などなどのめり込んで身を滅ぼす可能性を若干なりとも感じるからです。

先週火曜日正式に契約が完了し、ことしの7月から、同じ神楽坂6丁目の少々ゆったり接客スペースのあるお店に引越すのですが、そちらは和の茶室的なトーンになっております。内田繁氏が内装を手がけておられるものですが、それをあまりイジル・ヒネルことなく使用することもあって、ちょっとしたご縁と勢いでお茶を習う流れになりました。

所作と季節感の感覚がより鋭敏になればと思います。エドワードエクリュ的には、この夏から、経営の頭脳はM氏、広報・宣伝的センスはJ氏にお任せし、スケジュール管理・事務全般スタッフSさんにフォローアップしてもらいつつ、僕はクライアントのヒアリングとワードロープ一式製作という本質業務に集中します。

7月前半オープンなのですが、新店は5月から借りていて、5月は麦わら帽子を被ってシルバー人材センター的なルックで1ヵ月かけてゆっくり花壇作りに勤しみ(蜂だけは少々苦手で、、)、6月は内装のシンプルな仕上げをします。

育パパ的には、4月からは息子のスコットの保育園の送りをやっているのですが、送った先で、気づかれないようにコッソリ帰る⇒見つかる⇒泣かれる⇒恨めしそうな(おいおいマジかい、オレ置いていくんかい!?といった)表情、でバイバイするのイヤだな~、パパは裏切りもんだ、と思われるのかな、ブルーだったものの、最近突然自立したようで、保育園着いたらスタスタ自分で教室へ向かい安心した次第です。



※ ウィーンの石畳も、何とも言えぬ風情がステキですね。上写真:横浜グランドホテル。プルミエスイート、有名な2階ロビー、その日本産の上品クラシックに感動しました。

2012/03/27

一息入れて、気分転換



2012年春夏に向けてのクライアント向けに、モヘア素材を多用しています。2011秋冬、2012春夏と流行に関係ない良い生地があります。不況の好影響でしょう。スキャバルのフラミンゴベイ、モンテゴベイ、マーキュリーベイ、ウィリアムハルステッドの2ply,3ply、ホーランドシェリー、ハリソンズ、大人の香り抜群のファブリックを使って、繊細で冴えわたるプレゼンスの3ピースを製作しています。


大人圧でパンパンの脳みそのリハビリには、子供服やレディズスタイルを考えるのが一番の処方箋かもしれません(ホント?)というわけで、神楽坂マダム、miyabi さんと、、ご近所のフランス人マダム宅で催された仏・老舗の子供服“Petit Bateauプチ・バトー”のチャリティーセールに行きました。


ひさびさショッピングでプチ・ブレイク。GOOD OLD SUMMER※ な素朴な雰囲気のワンピースを買ってたりして。。。将来の娘用!?いや知人にプレゼントです。(※この表現は、数ヶ月前に近所の本屋で買った“カワイイ”映画・スタイル本、素朴なイラストがとてもトラッド的で素敵『おしゃれの教科書 杉浦さやか著』の表現より)>


先日、瀬田温泉の子供ランドの小さな滑り台でスコットを何度も何度も転がして遊んでいた際、とつぜん僕の膝の上にちょこなん~と座ってきた女の子がいて、その時、ああ娘がいるとはこういうものか、という胸きゅん(80'S的表現にて失礼)をリアルに感じた次第だったりして、それが伏線になっていたのかもしれません。


レディスでは、先月、クライアントと TSURU のショールームに行って、新作などを拝見させていただきました。靴からレディスの一式を考えるということもやりたかったので、今後のためにも大いに刺激になりました。昨年はちょっとしたラッキーと引き寄せ的なご縁で Perfume のヒールが僕の元にやって来るという幸運がありました笑。人間、脳みそ同じところばっかり使っていると煮詰まります。気分転換も大事です。さて仕事に戻りましょうか、、

2012/03/18

3 Gentlemen in black tie


タキシードの着こなし、加えて英語習得のモーチベーションの意味もあって、よく観ています。アメリカ映画協会(アメリカン・フィルム・インスティチュート、American Film Institute, AFI )でのちょっとしたスピーチ集。

本人のスピーチから滲み出るキャラクター、それがもたらす感動が優先順位一位であり、その額縁たるタキシードは、最低限の役目を果たしはしても、第一優先事項を邪魔するものであってはいけません。わきまえに徹することが大事ですね。


Pierce Brosnan 期待を裏切らない王道ダンディ、ピアーズ・ブロズナン。大股で壇上に歩み寄る数秒間ですでにほぼ役割を終えている感すらあります。


Morgan Freeman こちらも、キャラクターを裏切らない、親しみやすさとまるで司祭のような語り口で感動を誘うモーガン・フリーマン。誠実さのエレガンス。


Jack Nicholson  そして、ハリウッドの魑魅魍魎の中で、ほぼ“王”として力強く存在するジャック・ニコルソン。ここまでくると、もはやどこまでがリアルなのかどこからが演技なのか、、、しかしその区別に意味がないのかもしれません。茶目っ気溢れるラスト・シーン、ほぼ神ですね。

2012/03/17

一枚の写真に魅かれて、



雑誌購入、ってことあります。Vintage Life vol.02(ネコ・パブリッシング)“Child's Manx Norton”ヨーロッパには古いものが好きな子供も多いとのこと。ハンチング斜め被りで、ちびっこながらもヤル気満点の佇まい。少年時代からおじいちゃん達からセンスの英才教育受けてるのかな?片や最新のゲームにくわしい最近の日本の子供。どっちがホネのあるイイ男に育つのだろう。。。

2012/03/11

311



きょうは息子スコットが体調わるく、自宅で事務仕事していました。昼過ぎ、遠くの方から鐘の音が聞えてきました。そうでした、本日は3月11日、東日本大震災のちょうど1年後でした。昨年の不安な一夜を思い出しつつ、しばし祈りの気持ちとともに合掌しました。

昨今、地震問題・福島第一の問題、様々あります。現時点で東京にいるということは、ここ1年は東京に大地震は来ない、という想定に自分自身賭けているわけです。昨今科学的根拠も、相対的な判断しかなく、独自の情報源と、総合的な判断力で『あれか・これか』を決めるしかないです。

ニュースを追いかけてもフィードバックが中途半端で意味が無いので、敢えてこの機会に、深く人間(の、とりわけ愚かさ)を知るために古典の歴史物でもじっくり味わいながら、かたや有事の際の身支度も含めた、超具体的な行動を決める、という心構えでおります。本質的な価値に生き、哲学できる良い機会なのかもしれませんね。

2012/02/26

Quadrille カドリーユ



あれれ、もう2月末です。2・8(ニッパチ)の2月といえども、休みなく・遊びなく、スケジュールを地味にコツコツ完遂させております。なんだかんだ、まことにありがたい限りです。最近、忙しさに対しては、ほぼ達観の境地に到達しました。


余暇とは『時間を気にせず、ゆっくりていねいに仕事をしている瞬間』あるいは『仕事において新しい分野の開発をしている瞬間』ということで自身と折り合いがつき、あくまでも余暇も仕事内での出来事と認識しております。


本日の日曜日、そういった意味で、余暇な一日でした。エドワードエクリュ取締役M氏、本日はエレガントで美しい馬術を見せてくれました。競技前にさんざん心配芸を披露していたK氏も十分にタメを作った上で完璧な馬術を披露されました。


2人が着用したジャケットは、ファブリックはイタリア老舗生地、メランジ調の紡毛生地を使用しています。ミドルウェイトで、淡いラベンダーと淡いブルーです。あまりコテコテにせずにシンプルに、4つ釦・バックベルトルック&アクションプリーツ仕様。


持参した桃の花を、ブートニエールにして。梅も桃も性質上、花が落ちやすいのですが、お二人ともお行儀良く、花を落とすこともありませんでした。


さて、2012春夏、梅春物もどんどん納品中ですが、この春夏は不況が良き影響を及ばしているせいか、きちんと根拠のある贅沢な素材が多く、うれしい限りですね。こういった、仕事内での感動も、徐々に余暇に分類されていくのかもしれませんね。

2012/02/01

時間がたつのは早いです


もう2月ですよ。最近将来のことを考えることがあって45年後、と考えてみました。僕は90歳です。老人です。そろそろ世の中ともバイバイよ、という頃合です。 息子のスコットはといえば45歳、つまり今の自分の歳ということになります。今の自分の歳のとき上のしゃしんのようにバッバッ~イですよ(そのころは、そんな赤ちゃんではないが、彼がおじさんのイメージはできない)。そうなんだ~と感慨無量です。

しかし個人的なことでいうと、僕が22才の時に父はあの世に旅立っていったので、それにくらべればスコットはまあ普通かなと感じます。 新人シニアパパとはいえ、いちおう父親になるといろんな感受性の引き出しが増えるようで日々お客さんとお話する中で、新しく強く感じる部分・響く部分が出てきます。心が動きすぎて我ながら驚き、おっとっとと焦る時もあります。

最近印象深かったのが、プロレス界のヒール(悪役)選手で、ご自身のヒール道・えげつなさ観と、家庭での父親としての存在と、しっかりした彼の息子とのやりとりを聴き、不覚にもグッときていたりした次第でした。

たまたま先日事務仕事に疲れて、お昼に一服して喫茶店やなんかにいてボヶ~としていると、リクルート活動に一生懸命取り組んでいる大学生らが熱心に勉強していたり、各自の必勝法をシェアしていたりしていて、昨今の厳しいなか、やっとるな~と感じます。

少ない経験知と地頭・地感性をフルに生かして、無駄であってもとりあえず一生懸命動きまくるのが、一番実になることだろうと思います。普段は初対面から全否定したり、冷たくあしらったりする20代に対して、ここは応援も兼ねて、まともなスーツの手に入れ方をシェアしようと思いました。

以下、状況に応じて、適宜、若者にお渡ししているA4用紙1枚のサマリーです。一部、貼り付けます。多少毒舌注意報発令中ですが、勘弁願います。

限られた予算で戦っている、大学生・大人予備軍へ

限られた資金を最大限生かすために、長期的な愛情を持って以下のアドヴァイスをします。たとえば、今後、百貨店のオーダーで2着でたった○万円のような場合、採寸をする人に以下の要望を伝えると可能な範囲内ではあれ、最低限ベイシックなものが出来上がるはずです。

いうまでもなく“今はこういうスタイルが流行っています”“ダブルネームです”“コラボです”などあまり意味の無いことに気を散らさないようにしましょう。うっかり流行り風味に乗っかると数年後に着られなくなります。

いまどきのピタピタスーツの悪い点を3つ挙げます


1.上着の肩・胸にゆとりが無く、ラペルも細く、尻が半分以上出たピタピタのスーツは、ただでさえ華奢で平面的な尻をしている日本人が着ると下品で見苦しく大人の装いに見えない。電車で前に座られると目のやり場に困る。

2.各所が小さめでピタピタだと、生地が擦れて早く痛んで、買い換える羽目に陥る。

3.ピタピタという流行(5、6年遅れのモード的スタイルが一番残念なスタイル)に振りすぎているので、クラシック回帰の流れでは、またまた買い換える羽目に陥り、無駄金になる。

伝統的なスタイルとフィッティングの2点のみ集中してください。それが最低限のコストで、最高のスタイルを手に入れる最強の方法です。スーツに関してのアドヴァイスは以下、

1.上着丈は≧総丈(第7頚椎から地面まで)÷2-2 にしてください。(短くしすぎないこと)。
2.中胴(ウエストの一番くびれた部分)のゆとり巾は、ぐるり(全周)で14センチ以上。
3.袖を細くピタピタにしすぎない。
4.ラペル巾は8センチ以上
5.サイドベンツで。
6.パンツの股上は27センチ前後(浅くしすぎない)
7.パンツはワンタックのインタックで。(ノータックはもともとカジュアルなもの)
8.ヒップもひざもゆとりをもって、テーパード(ゆるやかにしぼる)
9.内側にサスペンダーボタンを2×2×2(前に2)後に2を内側に。
10.袖ボタンは、本切羽(ほんせっぱ)で重ねボタンにはしないで3つ。
 GOOD LUCK !


2012/01/17

2012年の(スロウ)スタートなど、


今年も、どうやらまたしても一生懸命働く年になりそうな2012年です。そんな中にもかかわらず、現在エドワードエクリュとの連絡はPCアドレスと事務所の固定電話のみとなっております。顛末的には以下です。

先週1月9日月曜日、事務所にオーダーリクエストのスタッフ連れで来ていたJet氏と話していて、最近個人的に感じていたことでしたが『で、携帯電話って結局のところどうなんだろう?フェイスブックも同じに感じる』と若干過激に僕が口火を切ったため、“そもそも論”の展開で、一層危険な空気に盛り上ったのでした。

要約すると『仕事で集中すべき時間が流動的になりやすい』『腹落ちして会話していないから、内容がカジュアルすぎて、大事な仕事の話などで不向きなのかもしれない』フェイスブックに関しては、個人的に『世界を狭くする必要性を感じない(人と人との心地よい適度な距離感は、自分の感性でチューニングしたい)』ということがあります。

といった展開によって『んじゃ、今から解約しに行きましょう』という切味抜群の提案を受けた次第です。一瞬逡巡したものの、言い出したのが自分なので、乗るべきとの判断で『行きましょう』となったわけです。半ば勢いで二人ともスマートフォン(ブラックベリー)をその日に解約・破棄したのでした。

それ以降、午前11時と午後17時に2度パソコンメールをチェックするようにしています、と会ったクライアントには伝えています。ご連絡が行き届いていない場合、ご迷惑おかけしております。適宜・フォローいたします。

スタッフが一名加わるとまた体制が進化すると思いますが、当分はそのスタイルでいきます。基本的にスロウで丁寧を謳っているのですが、トータルでのパフォーマンスは上がり、クライアントの方々にも結果的にサービス向上になる、と強く確信しております。

ところで、マドンナ監督2011年の映画からですが、携帯ももソーシャル・ネットワークも無かった時代、あっと驚くソーシャル・ディスタンスを築いたカップル、The Duke & Duchess of Windsor 。一見飄々としながらも、自分にとって本質的で純度の高い理想の王国を作り上げたエドワードⅧこそ、紳士服業界にとってのみならず、生き方としても見習うべき部分があるのかもしれません。

2012/01/04

Scott の 靴初め



昨年末、ここ4、5年ほどのお付き合いになる、靴職人のSさんが、トラウザーズの納品受け取りに来られ、ご自身で丸縫いしたScott用の革靴を贈ってくださりました。ありがとうございます。じゃっかん体重・身長ともに重め、大き目で育てているので、サイズ的に少々心配ですが、若干の修正で大丈夫ということがわかり、うれしく存じます。

この靴を見て、靴関係の仕事をしていた、神楽坂マダムMさんが、『あら、これ作った方のセンスは日本人らしくないわ』との感想。欧米的には、子供がふにゃふにゃの足首のころから矯正的な誘導もあって、しっかりした木型・固めの革靴を履かせてきれいな足・足首・脚を作るのだそうですね。

知人達のアドヴァイスを総合して、Scottには正道会館と水泳教室に通わせるのがよさそうだと、プランが固まってきたので、それまでには、よく笑って・よく寝て・よく運動して・よく食べてということに加えて、正しい姿勢を習慣にしてもらおうと思っています。(さらには英語は小学校4年から、まずはふつうの日本語を、と勝手に決めている親)



なんですか?ボクのこと?

2012/01/01

あけましておめでとうございます



新しい一年がはじまりました。昨年は大きなスケールで、強烈な出来事が多々あって、否が応でも哲学的にならざるを得ない一年でした。しかしながらどんな状況だろうと、個人的には結局のところ大みそかの夜まで紅白もTVも一切見ずに徹底的に仕事した一年でした。

2011年は、ひとりでできる業務の限界に挑戦していた部分がありましたので、今年は進行管理スタッフを増員して仕組改善していく予定です。それから年賀状、若干遅れますので、ご了承くださいませ(笑)

日本も世界も、なんだかんだとややこしくなってくる部分もありますが、ベビーフェイスにもヒールにも素晴らしく充実して、味わいと深みのある豊かな1年であらんことを、強く祈っております。

2011/12/25

Ave Maria





一週間後には正月を祝う節操ない日本人の一人として
2人の、母と子の絆を想像してみる、



2011/12/23

すべては歴史の調整局面、



『歴史』は、気が遠くなるような時間の経過であり堆積物。12月初旬、知人であり顧客でもあるM氏に連れられて、代々木上原にて、屋根裏のフレンチと、そこから流れてオーセンティックなバーで素敵な夕べをすごさせていただきました。まことにありがとうございます。僕はどこか名産のイチゴのカクテルを飲んでいましたが、氏のオーダーを少し味見させていただきました。

1950年、マッカラン50、レッドリボンという希少な逸品とのこと。七色の味の変化、というか確かにもう熟成されてブランデーのような味に感じました。味の変化がグラデーションでいろんなところに連れて行かれる感じでした。ネガティブ寄りの表現で語弊を恐れず言うと、“魑魅魍魎(ちみもうりょう)”の味を感じました。

歴史は一朝一夕では作り出せない世界。。。しかしながらこれも、崩壊する時は想定外の唐突さで、一瞬で、人々に『未知』を突きつける。あっ、と叫んだ時には、崩壊し、新らしい秩序が生まれる。

政治も経済も2012年は、ちょっとしたハリウッド映画よりもスペクタクルなことになりそうですね。本日、国内金融市場での1つの大きなニュースを知り、方丈記の一節が頭を巡っていました。

2011/12/22

韓国体験、


11月半ば、弾丸韓国ツアー。新羅ホテルのスウィートをアテンドいただきました。韓国のオーセンティックなスケール感のあるホテル。スポーツ界の名士たちを採寸し、夕食では韓流のスターたちも次々と合流して、地元夕食でのご一緒させていただき、貴重な体験をさせていただきました。


体型的にいうと、日本の芸能界は、少年系。韓国はしっかりした大人の男の体格をしています。徴兵制を含め様々な理由があるのでしょうが、徹底的に厳しくストイックに仕上げてプロとして芸能界に入るという認識が強いのかもしれません。真剣さ、たくましさ。アジアにおいて、つい横綱相撲を取りたがる日本は大いに学ぶところがあるように感じます。


お酒の席で気が付いたら意気投合していたスポーツ界の名コーチ、Mr.Lee から、彼自身が愛用している人参エキスをいただきました。来日したガタイのいいレスリングの教え子たちさんたちが、ぜいぜい言いながら運んできてくれた時には、お酒の席での話ながら、よく覚えていてくださったな、とちょっとジ~ンときました。Thank you very much Mr.Lee ! 2012年は、これ飲んでから、ガンガン水泳でもやろうかと思ってます。

2011/12/20

琵琶湖でのひととき、、



11月半ばの日曜日、N御夫妻のお住まいのゲストルームで一泊、琵琶湖湖畔のオープンカフェでのひとときはとても癒されました。湖畔まで散歩に出かけて早朝ごはん。ちょっとした映画のワンシーンのようでうっとりしました。


ノスタルジックな『ミシガン号』、船内のレストランにてコースを愉しみながら、ぼんやりと遊覧を堪能しました。遊覧船とはいえ、大きくどっしりしている乗り物は時間もゆっくり過ぎるようで気持ちがいいです。

都内、両国から出ている遊覧船もいいですよ。昼過ぎの、世の中をなめた妙な時間に、ビールをゆっくり飲みながら東京湾を一周する、これも何かと癒しがあります。自分が今やっていることを距離を置いてぼんやり考えることも、たまには大事ですね。


2011/12/19

金曜日深夜2時、空車タクシーを



求めて青山通りブルックスブラザーズ前から表参道に向かって進行方向を遡りながら歩いていた先週金曜日。来るには来てもすべて乗客を乗せています。まずいな~体が本調子でないので、できるだけ体を冷やしたくない、、、。しかたない、よっぽど来ない時は、青山通り沿いのモントレーにでも泊まるしかないか、と思いながら。

そう思いつつ、さらに通りには絶望的なまでにタクシー待ちが4~5人いる状態。アタタ、、こりゃ洒落にならん。気が付くと表参道交差点まで来てしまいました。ふと見ると、根津美術館側に、一台ポツンと白のセドリック個人タクシー空車。おおっ、見つけた~。その瞬間同じようにはしっこい人間が数人気が付いた模様、つまりおよそ5~6小グループ、総勢17、8人弱の競争率。

かなりグルメな状況でした。交差点の一番インのポリスボックス角に待っていた僕は、信号が変わるずいぶん前から手を挙げ、“ここに~止まれ、ここに~止まれ~”と意識を集中していました。信号が変わり、空車タクシーはゆっくりしたカーブを描きつつ、投げたブーメランのようにこちらに向かって近づいてlきてピタリと僕の目の前で止まりました。

その瞬間、各交叉点の4角から絶叫ともいえる悲鳴が、、、、半ば酔っぱらっている叫び声で『It's mine! It's mine!』背後からも横からも叫び声。ざっと見たところ、たいがいが酔っ払い。“深夜に大騒ぎは良くないよ、少々アタマを冷やしたまえ”とばかりに憎まれ役に徹してサクっと乗り込みお先に失礼しました。

なぜ僕の前で止まってくれたのか、愛想の良い中年ドライバー曰く、一番シラフできちんと見えたとのこと。きちんとした装い、ありがたい限りです。僕がもしドライバーでもまずは大丈夫そうな、“やらかす危険性がなさそうな”乗客を選びます。まあ(ミニスカ)サンタでも登場すりゃ話は別でしょうが。

2011/12/18

どちらかを選ぶ瞬間



11月中旬、新郎の全身一式をすべてオーダーでコーディネートさせていただきました。独自のお色直しのスタイルを作り、ボウタイとオッドベストだけを変える、というスタイルでいきました。

ボウタイにおいては、ややシャルベのパピヨン寄りのカッティングをしたボウタイを作りました。

2種類の柄のボウタイを2つの仕様で作って渡していました。ひとつは、完全手結び、もうひとつは、結び目が出来上がっているもの。知人ご挨拶の場面、舞台の前で僕は新郎に直接訊ねました。

今、どちらのボウタイをされていますか?雛壇から新郎答えて曰く『自分で結びました』。小さなことながら、心の中でガッツポーズをした瞬間でした。@大阪帝国ホテル・朝。

2011/12/04

Grace Kelly @MONTBLANC GINZA



12月に入りました。それにしても11月は仕事での100人組手的スケジュールに加えて、制服案件、そして大阪、韓国、ヨーロッパと、夜はほぼ即寝・爆睡コースでした。それに加えて、ブログの入力システム変更は困りますね。更新するのが致命的に億劫になります。

文章と文章の間にイメージ通りの余白がつくれず(異常に詰まりすぎたり、異常に開きすぎたりして、BrBrとか、タグを愚直に直接打ち込まない限り気に入った余白量がコントロールできない)怒り心頭に達します。オート・コレクト機能に始まる一連のこのパソコン系おせっかい機能にはまいります。

さて、緊急の仕事が本日一区切りしたので、10月まで遡って、心を動かされたことを思い出しながら書こうと思います。12月に入り、夏の肌持ちが完全に記憶から消え、ここ数日すっかり冬ですね。時間がたつのは早いです。

書きかけた一番新しいブログの下書きを見ると、10月ももはや今日で終わり、という書き始めで、驚きました。ミヒャエル・エンデの小説『モモ』ではないですが、あまりにも忙しいと時間泥棒が住み着いてしまいます。

さて、10月14日金曜日にご招待いただいたパーティー(モンブラン@銀座本店)は抜群に印象に残る、気配りの行き届いた完成度の高いパーティーでした。時間ぎりぎりまで神楽坂で仕事だったのですが、息子Scott君を銀座の託児所に預け、妻と一緒に行きました。

ヒッチコック映画のスリル&恐怖シーンで、彼女の正統派的美貌は、物語を一層ひきたたせる一種の『型』を(これこれこういうスリリングなシーンには、こういったまっすぐに優等生的美人がでてくるもんだ、、、というようなスタイルを)確立したように思います。ヒッチコックに関しては、物語展開の“圧”とキャスティングなどの“抜き”の切れ味が抜群の妄想紳士ですね。

モンブランは歴史的に、グレース・ケリー、そしてモナコ公国とは特別の関係があるとのことで、彼女の肖像写真を公の場で正式に使用していいのは、モンブランだけらしいです。他ブランドにおいて、彼女の名前を関した“有名すぎる”あの商品を持つブランドでさえ、正式には使用できないとのこと。スクリーンに登場する、お約束の物語・表情・演技、飽きることはありませんね。