2009/04/17

アリュール


先日、市川にて偶然お会いした京都通のF氏。地元イタリアンVでたびたびお会いしてました。立ち話で、漆、寄木細工、木工、茶碗、ノリタケのティーカップの話まで、、、。添付で素敵な画像送ってこられたので、アップします。

シャネルの香水としてしか認識していなかったですが、allureアリュール、ってどんな使い方するんでしょう。“その人のアリュール”?雑誌で、確か斎藤薫さんのエッセイで読んだ記憶があります。その街のアリュール、って使い方はどうでしょうね。

さて、お知らせながら、以前から何かと縁のあった街、神楽坂にて、来月の5月初旬から、EDWARDのビスポーク・サロンをスタートさせます。神楽坂駅から徒歩3分、メインの通りから少し入ったところです。今後はここを拠点として活動してまいります。

詳しくはメルマガ 『背広男』 でご案内します。

フレッシュなマインド、すばらしい出会い、恵まれたご縁、偶然に近い必然、そしてその結果、すてきなアリュールを少しずつ生み出せるよう精進します。

2001年創業、海のものとも山のものともわからない頃から、ずっとお引き立てくださっている顧客の方々、そして快適とはいえない環境で採寸や試着にお付き合いいただいていた、すべてのお客様には、特別の感謝の気持ちを胸に期しております。

神楽坂は、休日朝方の公園は日本語・フランス語・英語が飛びかいます。和と仏(アテネ・フランセ界隈)、そして英(ブリティッシュ・カウンシル界隈)まで、が独自に調和している不思議な街。

そして、なにより四季折々のイベントが途切れることなく一年をロマンティックに彩っています。

もちろん、かつては“芸者の街”。土地柄が持つDNAなのか、美しい女性が多い街です。日曜日は、二宮くんのドラマの影響か、全国区的観光客でにぎわっています。

桜が散った後、キャナルカフェ前の行列もすいぶん落ち着いて、昨日はゆったりと美味しいランチすることができました。夏を予感させる涼風とぽかぽか陽気があんまり気持ちよかったので、(なかなか配信できていない)メルマガの文章を書き始めました。

ちょっとづつブログからメルマガへとエネルギーを移行させて、そのうち1本化しようと考えています。

神楽坂に行くにあたって、できるだけバタバタしない日々(近所のカフェでぼんやり散歩したり、野外座禅したり、この夏の阿波踊りに向けてうまい人にキレの良い身のこなしを習う・究める)日々を送るために工夫・調整中です。

2009/04/11

休日のアイロン掛け、


先日、秋葉原のヨドバシカメラで購入しました。ゴキゲンなTOSHIBA TA-GX110です。最初は、ミスターアイロンであり、ある意味エクストリームス哲学者でもあられる、Eさんのブログに出ていた、英国製のMorphy Richardsのコンフィグリップが購入すべきギアである、と勝手に思っていたのですが、以下の3点から、上ギアの購入に至りました。

1.説明してくださった東芝の方がアイロンと同じくらい非常に熱い方であった、 2.東芝は、水蒸気発生仕組みが重力にお任せの“滴下式”ではなく、ポンプ式であり、トータルでパフォーマンスが高いという点、 3.船首の波を切る部分(あえて、船に見立てて)ちょっとしたひと工夫があった、という点。

以上からTOSHIBA TA-GX110を購入しました。1.に関して、本人がシャツをたくさん持っていて、そして洋服が好きであったことは大きいでした。オックスフォード、ロイヤルオックス、高番手のもの、そういうお話ができました。そして、彼は、あらゆるアイロンでそのメーカーの使用方法で全部試してみたということ。
その中には洋服好きだったら絶対にできない(カフを真ん中で折ってガツんと上から力任せに掛ける、、、など)こともじゃんじゃん出ていてそれが信じられなかった、というコメントも魅力的でした。

洋服を大事にする姿勢と、アイロンのパフォーマンスを生かす、というバランス感覚に強く共感しました。そうしているうちにイイ感じで、女性スタッフの実演に納得し、スムーズにレジに向かっておりました。


ちなみに、エドワードで気まぐれで申し訳ないのですが、(勢いと衝動で、じゃあ今度プレゼントしましょう、といったことにも、なるべく約束果たすようにしております(笑)、お世話になった顧客にプレゼントする特別仕様のアイロン台です。これはスグレものですね。トルソー型なので、肩・首のあたりにスムーズに掛けられます。


そして、日本人独特の細やかなひと工夫、ボタンをかき分けて、きちんと掛けられる。これがデザインの進化だと思います。いくらクリエイティブに見えたとしても、掃除・お手入れしにくくなる、とか、より複雑になる、というのはデザインの退化だと思います。



おだやかな、休日の午後、普段のシャツくんたちに、静かなありがとうの気持ちで大事にしてあげましょう。まだまだ、僕自身、忙しいという口実の下、しっかりやれていません。精進いたします。スーツを影干ししながら、、、そして本当は靴もお手入れしたいものですね。近々お手入れグッズをアップいたしましょう。

2009/04/10

Cashmere for SUMMER CLASSIC or MIDNIGHT SEA.


○○のお客様が、○○のスタイルで、○○の素材で装うと、キレイに決まるだろうな~とワクワクしながら、いい気分でカンツォーネでも聴きながら、生地バンチをめくりつつ、本棚の資料や最新の海外誌など行ったり来たりしてあちこち見つつ、妄想していると、あっという間に時間が経過します。とうとう時間ぎりぎりになってしまい、心臓ばくばくで駅まで走って行くことになります。

さらにその途中あとちょっとで駅というところで、駅前のミスタードーナッツ前で、近所、名物中華のおかみさんと偶然バッタリ会って、ここでまた最近のおいしい野菜のネタがどのスーパーで売られているか、という重要情報で立ち話、ということになると、これまたあっという間に時間が経ち、『たいへんすいません、20分遅刻してしまいます、、、、』と詫び電話を入れる、ということになりかねません。ああ、それは昨日の僕でした。すいませんです。

カシミア素材が夏にも好まれます。ハリソンズ・オブ・エジンバラ(Harrisons of Edinburgh) 『HAVANA (240gms SUPER120's wool99%,cashmere1%)』の淡いサンド・ベージュ。平織で縦横双糸。涼しげでありながら、しっとりした柔らかな、上質の素材です。恰幅のよい70代の紳士。仮縫い時点ですでに、パンツ丈以外問題なくきれいな仕上がりでした。淡い色彩ながら、クラシックかつ上品に仕上げます。

氏は、25歳のころから靴も近江界隈にてフルハンドメイドのビスポーク靴を愛用されておられます。20年使用という、一連の愛用靴を見せていただき、さらに貴重なお話をうかがいました。ありがとうございます。バルモラル式の“どっしり”としながら優雅なすばらしい靴でした。靴は人を表すといいますが、まさにご本人の人格と歴史と風格を表しておられるようでした。愛用のリーガルも味とコクが出ていました。

夕方、以前モナコ在住であられ、偶然中学の先輩であることが判明したY氏、William Halstead 『TROPICAL (230gms SUPER120's wool95%,cashmere5%)』の無地ソリッドでミッドナイトブルーを選ばれて、これまた、まさに、次はこういうスタイルに進んでいただきたい!と思っていたスタイルだったので、とてもうれしいでした。さらに、カジュアルのスタイリングのご提案も御採用いただき、今から出来上がりが非常に楽しみです。

ミッドナイトブルーは、黒よりもさらに黒に見えるといわれる深い青ですが、それはコトバのあやでもレトリックでもなく、感覚としてはっきりわかります。より鮮明に黒に見えるというか、『冴えた黒』と表現できます。これを究めるのも、ひとつのスタイルでしょうね。普通の黒が無生物の黒だとすると、“生きている黒”といえるかもしれません。一番ぴったりくるイメージとしては、静かで美しい、波のおだやかな夜の海、かもしれません。

2009/04/09

ベイシックなストレートチップ


ビジネスにも、正礼装にも、準礼装のタキシードにも合わせられます。そして時にはジーンズにも合うのがシンプルなストレートチップの靴。クセの無い上品なデザイン。エドワードでこの4月から正式に商品として扱っているオーダーメイドの靴です。

基本的なサイズとワイズを合せて、採寸し、サンプル・ゲージを履いていただきます。1カ月半で完成です。上質木製のシュー・キーパーもお付けしております。

私自身の長年の悩みであった、『甲低い、巾狭な既製靴で、値ごろ感あるものがない』という悩みも解消。ちなみに、僕は26のBワイズです。大学生時代は、当時の経済力で買える、気に入った既製靴がぜんぜん無くて、途方もないフラストレーションを抱えており、しかたなく、わりにワイズの狭かったリーガルのストレート・チップをジーンズに合わせていました。

そもそも、足巾の展開は、小さいほうから、B→C→D→E→EE→EEE→EEEE→Fとなっております。革は、妥協すること無く、フランス老舗高級メゾンや、シューズメーカーに皮革を提供しているフランスの名門タンナー・アノネイ社のものを使用しております。

※TANNERIE D'ANNONAY:アノネイなめし革工場。1984年に設立。ここの社名は所在地であるフランス中南部、ANNONAY(アノネイ)の名から。アノネイは周囲を山で囲まれ、ミネラル分が豊富な水に恵まれた町で、その良質な源泉水を利用して丹念になめされています。

フレンチカーフとは、きめ細かく美しいものの厚みが無いカーフを、なめしの行程の中で、皮を縮めていき厚さを出した皮です。気品のあるきめ細かやかさと、一定のボリュームが両立した靴用の最高の素材です。カラーは引き底艶ある深く美しい黒。

傷が付きにくい仕上げで、型くずれしない、弾力性に富んだ鞣しとフランス風の上品な色出しです。すでに、僕自身、過去のフラストレーションを晴らすべく、スタイル試作品として、そして実際にいろんなタイプを試してみて、実地に履き心地を確認し、自信を持って正確に適切な商品をおススメするために7足発注しました。現在4足待ち。こちらも、おいおい画像アップしてまいります。

英国ロンドン、セヴィル・ロウ界隈、ジャーミン・ストリート、セント・ジェームズ・ストリート界隈で、実際履いて、ウルサ方の紳士たちの率直な反応を見て、意見をさんざん聞いて、その価格と品質に驚愕され、老舗百貨店でも、靴専門店でも、ジュエリーショップでも、見知らぬダンディな紳士からも、どこに行っても絶賛された純日本製、Made in Japanの靴です。

2009/04/08

神楽坂界隈、新しい展開の予感。


JR飯田橋駅から神楽坂方面改札に出ると、まだまだ花見の賑わいがありました。水辺はなにかしら華やかさがあります。昨日くらいからすっかり春、という感じです。スーツにタートルという組み合わせが秋冬は普通になっているので、シャツ&ネクタイ、という組み合わせの気持ちを新たにします。

今年は、シャツと同じ生地でネクタイも作ります。オーダーメイドならでは、“同素材”か“同色彩”を使って、結果的にコントラストを減らして同調させることで、控えめで優雅な佇まいを演出していく、というスタイルを企画しています。

2009/04/07

白糸の滝(静岡県富士宮市)


先月29日(日)富士山を観に行って来ました。パーキングエリアで横目でちらっと観たのが、一番鮮明な富士山で、接近してからは、春霞に隠されてしまいました。これは途中の白糸の滝。すぐ眼下に虹がありました。



やはり、接近すると、空気もちがっていました。水が激突しあって、マイナスイオンを放出しているということです。先日確かジャニーズ系TVで、日本一マイナスイオンが出ている滝、ということになっていました。ここで、アウトドア・ヨガしたら最高ですね。先日も江戸川河川敷で早朝、ヨガ・ピクニック(今作った造語)しました。太陽と風が気持ちイイ、外で深呼吸が一番ですね。



水もきれいでした。やっぱりフツーに、富士山麓バナジウム水ですかね?水面の模様は海も川もきれいですね。鱒がいました。富士宮市内の焼きソバ屋には、『マス・バーガー』が売られていて、いちいち親父ネタのギャグがそこかしこに効いて、街興しの達人の存在を感じました。



小屋カフェにて、ご案内していただいた、M家のご夫婦とTちゃんらと一服いたしました。お世話になりましてありがとうございます。M家のおりこうなお嬢さんが、一歩一歩階段登っていく姿が印象的でした。

2009/04/06

鶴は1000年、


亀は10000年、生きられるということになっていますが、それはさておき、EDWARDでもゆったりと息の長いおつきあいを願っているため、徐々にですが、メンテナンス方法のお伝え業務も充実してまいりました。1.スーツのお手入れ方法、2.シャツのアイロンの上手な掛け方、3.靴のお手入れ方法、、、。

ちなみに、EDWARD製としては、春夏5着、秋冬5着のスーツが最終的に理想コンポーネントと考えております。これに、ジャケット&パンツ&コートをそれぞれの季節感でプラスアルファする、という考え方です。少なすぎても働かせすぎてしまい、多すぎても面倒見きれない、と考えます。

ヘビーな連続使用にならない、ローテーションが必要ですし、とにかく春夏などは、汗の関係から、連続着用がスーツを一番痛めます。外を動く割合が多い方は、スペア・パンツもつけたほうがよいです。春夏3着、秋冬3着、それに+アルファで、最低限回せますが、これは“おかしくないギリギリ”というラインだと考えます。シャツや靴である程度のメリハリがつけられますが、スタイルも気分も陳腐化して無理があります。

クリーニングの問題も深いですね。基本的にスーツのクリーニングは、ナチュラルクリーンのみ、おススメしています。私自身季節の変わり目に、かならず出しています。シャツは自分で洗える(首周りと手首をブラシと石鹸で洗い、あとは洗濯機、そしてアイロン掛け)こと、そして靴磨きは当然ですが、器用で好きな方はさらに自分で靴底の張り替えレベルまでやるといいですね。さらに1歩進めて、パートナーのヒールの底まで替えられるようになると重宝がられます。

新しい趣味をいたずらに増やしたくない理由として、趣味に関わって発生してくる道具やら何やらの諸々を、きちんとお手入れできる範囲にしとかないと、逆に義務感からストレスになるからだと思います。自らに偽らない、純粋な満足感を追及するとそうなります。

モノがあり過ぎても、全体が雑然として心が荒むので、一定量物を増やしたくない、引越しの度に思い知らされます。ようやくここ数年、僕自身割り切って、所有スーツを春夏5着・秋冬5着と絞りました。書籍も、雑誌も入った分は処分していくという感覚に似ています。

春夏・秋冬5・5のコンポーネントを完成させた方は、普段の感覚として、丁寧に、長く、美しく着用することに意識を注ぐ、メンテナンス道に入ります。新しいものを買いたいという意識が少なくなって初めて見えてくる“新しい景色”も、また、愉しからずやですね。

しんとした静かな空気の中、愛用の靴を磨く、シャツにアイロンを掛ける、たまにはボタンつけも、時にはしなやかなマイ包丁も磨く(笑:時間帯によってはちょっと怖い光景)、そういう時間を楽しめるような、おだやかな人間でありたいものです。

写真上は、銀座和小物店で見つけた針山。
写真下は、最近、自宅採寸の間に仲間入りしたトルソーマネキンのTSUTSU(ツツ)くん。手首の針山がキマッており、相当な働き者です。

2009/04/05

ボルサリーノの似合う女性


というと、男装の令嬢?というイメージですが、こんなかわいらしい雰囲気のボルサリーノもあるんですね。しかし、よく見るとただかわいらしいだけじゃないですね。@赤坂見附ニューオータニ内のショーウィンドウにて。ガーデン・ラウンジからの眺めは、外国人が抱く幻想を体現したような、『The Japanese Gargden』という佇まいです。オールド・スクールな“日本のホテル風情”。

レディスの効かせアイテムとして“G系”というニュアンスを感じます。メンズ的には、すでに普通ですが、たとえば、ダンヒルのポスターに登場する、ジュード・ロウ。上下カジュアルでジーンズ姿であっても、1点、ストールはシルクのドット柄で、ちょっとピリッとジェントルマンアイテムを効かせています。昨今のベストの流行りもそうかもしれません。そのニュアンスをレディズでやるとこれまたカッコ(カワ)イイですね。

今年は、金曜日に神楽坂、土曜日に紀尾井町にて夜桜を堪能することができました。ちょっと肌寒い夜風でしたが美しい夜桜に見惚れました。金曜日の神楽坂の人手は半端じゃ無くて、その毛細血管のような街並みの隅々にまで、ほろ酔い加減の人々が喧噪を作り出していました。写真は、紀尾井町から四谷方面へ抜ける、ソフィア通りの桜並木、見事でした。

2009/04/04

自然の美しさ、


まことにありがたいことにワーカホリックの毎日が続いております。今年は、ポンド安ということもあって、お値打ち感あふれる生地のラインナップが充実しています。そういうことを分かっておられるのか、目利きのお客様は春夏用に、一気に早目に注文を入れられます。

また、合いモノの着こなしを、スマートにやっておられる方は非常に少ないですが、このあたりは、年配の紳士たちのほうが、年季が入って得意かもしれませんね。自然のうつくしさや季節の移りかわりに敏感になる、気持ちに余裕がないと、むずかしいことかもしれません。


普段都市生活をしている人間としては、せいぜい自然を味わい、豊かで、悠然とした感受性を持っていたいものです。仕事など、細かくて緻密で間違いが許されない世界にいると、逆に反対のゆ~ったりした感覚に浸り、美しい自然をじっくり堪能したくなります。妻の関係から、長野県松本に行く機会が増え、透明感あふれるきれいな空気と、静かで独特に文化的な街の佇まいにすっかり魅了されました。


しかしながら、ある意味滑稽な話ですが、新宿からの“あずさ”の中で何をしているかというと、比較的重くない生地バンチを持参して親指と人差し指で、触りながら、時々思いっきりひっぱったり、擦ったりしながら、車窓を見て、時々視線をまた生地に戻して、そして車内販売の弁当をチェックすることも忘れず、数時間をすごします。

ちなみに、最近持参していったのは、Schofield & Smith 『MID WEIGHT SUITINGS(250gms SUPER130's wool100%)』と、William Halstead 『TROPICAL (230gms SUPER120's wool95%,cashmere5%)』とHarrisons of Edinburgh 『HAVANA (240gms SUPER120's wool99%,cashmere1%)』の3冊でした。自分用と顧客用に決めないといけません。

上の写真のバーズ・アイ柄は、以前僕がかれこれ3年くらいDJをやっていたご縁で付き合いのある、地元市川のブラジリアンレストランZのオーナーN氏の3ピース(上・中・下)スーツ用です。WBCで日本が優勝を決め、上野で祝い酒を飲んでいた深夜、結構よっぱらっている氏をつかまえ、仮縫いしました。

靴も、黒・カーフ・クラシックなストレートチップをと採寸をしました。イクスピアリで、スカバンドやミュージシャン登場予定にて、ウェディング・パーティーを催します。その時の氏の大人セクシーを演出するスタイル、となります。


上は市川の真間山にある寺へ、タケシ氏の誘いで早朝の座禅に行きました。空気もきれいで、清浄な空間の中で座禅をしました。座禅はちょっと物足りないくらいあっという間に感じられ、気持良く精神統一できました。その名残りで、心なしか姿勢のいい記念撮影。彼は、グルメなイイ場所をよく知っています。和波波とは、すばらしい言葉ですね。



下は、エドワード製、基本シャツ3点。1点はクレリック(袖はボディと同じ仕様)。オープンすぎず、ナローすぎずの襟。ベイシックで端正なシャツ。“後ろ前立て”仕様で、英国・イタリア問わず、クラシックな着こなしのコンポーネンツとして必要となります。スーツからのシャツの理想的な佇まいを確立するためには、結構細かくチェックする必要があります。

1.リスト周り 2.袖口巾 3.裄丈、とかなり厳密な調整が必要です。手首の皺の位置を確定するところから、すでに神経質な作業です。先日、アイロンも買い替え、(英国製のモーフィー・リチャーズを買いに行ったものの、結局、東芝製を購入。アイロンについて近々再び書きます)ケア・メンテナンスの仕方を顧客に伝えるサービスを始めました。心の落着きといい、静かな所作といい、アイロンもひとつの“道”に近い世界ですね。


下:先日、NHKでクラシックな着こなしの番組がありました。そこで登場したボストンタイプのメガネ。こうやって見ると、今楽しみたいクラシックアイテムとしては、ちょっとニュアンスが違います。以前のものは、フレームが細く、アラレちゃん的80年代チックですが、今的・旬的には、ジェームズ・ディーンがオフの時に愛用していたような、もっとクラシックで、フレームが太目の無骨なやつがイメージです。


先日、針山を買った和小物のお店にて、売られていた携帯用箸入れ。デザインは文句なかったのですが、1.シンプルで上品なデザイン 2.お手入れしやすい、掃除しやすいもの という2点のうち、2に疑問あり、購入せず。ガンガン水洗いできるような、材質がたとえば、リモンタ製だったら即購入でした。



下は、18ミリ巾のストライプ。流れ的にも、ストライプ巾は太くゆったりとした方向です。巾が狭くて、はっきりしたストライプはバンカーズストライプと呼ばれ、完全にビジネスシーンのテイストです。上生地は、艶のあるスーツとして、EDWARD税込価格(スーツ上下:仮縫い付)84000円。この生地スワッチが出た瞬間、迷わず自分用にこのハイトーンのグレイ・ストライプ・バージョンとセットで自分用に購入しました。

しかしながら、GUABELLO(イタリア:245gms,SUPER130's wool100%)は、速攻、顧客のスーツ用へと旅立って行きました。そして、やはり3月30日時点でグレイともに完全品切れです。これらは、もちろんビジネス・シーン用がメインではありますが、ゆったりしたストライプ巾と底艶はビジネス以上の何かを感じさせます。しっとりヒンヤリとした質感で、素肌のまわりを泳ぐ度に、触覚的で独特の満足感があります。


先日、NHKのドラマ『白洲次郎』を観ました。幻想的な映像や、細かいスーツの仕様など、そして思い切った演出に楽しめました。ちょっと上着丈が短かいところが、白洲氏が着用しているスーツを企画採寸したK氏らしく感じました!(笑)。

氏は、EDWARDのスーツを縫製工場に出す際の、ブルーペンシル(縫製工場との間に入って数字などをチェックし、数字や仕様を揉む役割の人)をやってくれていました。2009年アタマまでの伝票は僕と彼とで揉んで作った数字ということになります。

番組で登場するすべてのスーツは生地・仕様含めて、完全に誂え・再現可能なので、TVショッピングのように、あの時のあの○○という形でのリクエストに関しては、完全に応えられますのでいつでもどうぞ。

さて、個人的に白洲次郎という存在を知ったのは、大学生時代に女友達に雑誌『太陽』で青山次郎の特集号を借りた時です。そこから白洲正子、そしてT-shirtsとジーンズがえらく決まっている男というのが第一印象で白洲次郎へとたどりつきました。

また、御縁を感じたのが、私が10年以上も前に、老舗デパートのM屋の海外向けの会社案内を企画製作した際、そこがヘンリー・プールを扱っていたからみで、再び白洲次郎の名前と出会ったのでした。いずれにしろ、戦前戦後のクラシックな雰囲気は学ぶべき、自然と真似したくなるものがあります。



下は20代後半のM氏。コンサル先のクライアント会社の数十億の利益を数百億にした凄腕の氏。2008年ごろから、規格外のスケールが桁外れの20代達との出会いに恵まれ、こちらはただ驚かされることばかり。魅力的な紳士を次々紹介していただき、恐縮&感謝に堪えません。

盆栽とBang & Olufsen。フューチャーとクラシックが共存する彼のオフィス。左にかかっているのがDORMEUILの『ICE(290gms 88%wool 8% mohair 4% cashmere)』とキャメル(wool&cashmere)のスポルベリーノ仕様のコート、ともにEDWARD製。ロンドン土産のジョン・スメドレーのピンクのニットを着用されています。


下は、確かアストン・マーチンのウェブで拾った画像。時計、シャツ、スーツ、色もサイズもきれいに調和していると、そのフィット感に心も落ち着き、きちんとした“気”が充実してきますね。