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2013/08/23

New Face on the King's Road     新人 兼 王者

 

   
  “ こんな人馬が、まだ存在していたとは、驚いた、、、”

EDWARDÉCRUS®号とバロン氏(=フィリップ氏)が、記念すべきデビュー戦
≪8月16日:御殿場馬場馬術競技会 JEF馬場馬術競技M1課目2013≫ 16日、18日、両日出場し、両日ともに優勝しました。 冒頭のセリフは、審査員の一人のつぶやき。


クラシック・スポーツの最高峰の晴舞台に、完璧にクラシックな装いで登場したバロン氏。


南ドイツからやってきて、3か月の最低検疫期間を終え、満を持して登場したEDWARDÉCRUS®号、しかし実は日本の気候に適応中で、まだ本調子ではありません。


静かに歩いても、テンポを上げて走っても、力が漲ってしかたがないドイツ産のジェントルマンです。


富士演習場の砲撃音も、競技場のアナウンスやベルも動じることがない、、、地面の虫や自分がたらしたヨダレの反射にも驚く馬独自の気質の中にあって、彼の落ち着きは見事。彼が徹底的に意識を集中しているのは、騎手バロン氏の指示だけ。一流の証です。


全体のプロポーション、動き、優雅さ。人馬ともに徹底的に直球で挑む、馬術の王道を悠然と進む姿に感動します。






バロン氏のこだわりは、ヘルメットではなく、敢えてリスクもありハンドリングも快適とはいえない、シルクハットで臨むところ。シャツもロングスリーヴ(通常はフェイクのロング、、つまり袖先だけのディタッチャブル)、カフリンクス、タイまで徹底すること。そして何よりも、挨拶の所作を丁寧に行い、人馬ともにジェントルマンスタイルを貫くところです。




この世界が少々詳しい人にとっては、バロン西伝説が有名ですが、人馬一体、愛馬精神においては、城戸俊三騎兵中佐と久軍号の逸話を忘れるわけにはいけません。


人と馬の関係も絶妙なバランスが大事です。お互いが依存しあう方向性で関係が深くなってしまうと、馬術競技としてはうまくいかなかったりするようです。馬好きなDRESSSIR®小島君。下は優勝トロフィーとリボン。しばし人馬ともに健闘を讃え、労い、お店に飾っておきます。


2013/08/16

Dressage そして、いよいよデビュー戦

 
 
今、御殿場に来ております。上写真は昨月中旬におこなわれたジュニア全国大会の2日目の模様です。神楽坂のアグネスホテルにて朝食摂りながらフィリップ氏と2人でライブ観戦していました。初日には実際に観戦できました。

Sさん、ホーランド&シェリー社の黒ギャバジン生地、ハンドメイド仕立ての燕尾服です。着こなしも凛々しく堂に入っておられます。そして今年もジュニア王者に輝き昨年から引き続き2連覇となりました。おめでとうございました。

練習中のたいへんな怪我にもひるまず、当たり前に練習・試合を続けられる姿勢をはじめ驚嘆すべきご自身の数々のエピソード、お母様からうかがっております。やはり圧倒的な実力には、圧倒的な集中力と精進があるのだな、と学ばされた次第でした。

縁起物でもあり、われわれのタキシードやモーニング、イブニングにもたびたび使用しております。今年12月に催す予定のクリスマスパーティーなのですがドレスコードはブラック・タイ以上の予定ですので、正礼装の優雅なドレープが見られるはずです。

いよいよ本日は、我らがEDWARDÉCRUS®号のデビュー戦。南ドイツから来日して3か月あまり、さらに日本国内の異常な気温・湿度で厳しい中の出場いたします。来日して1度会いに行きましたが、どこにいてもナチュラルなどっしり感は変わらずでした。戦況報告は、またアップできればと思っています。

2010/01/20

乗馬由来、


昨夜はシティ&カントリースタイル一式の納品にて、さながらサロンにてファッションショーでした。ベイシックなヘリンボン生地ハリス・ツイードの3ピーススーツ、400グラム近いヘビーウエイト生地(ネイビー×赤のストライプ:今年はこのテイストを良く使います)で英国“オイスター”でのダブルブレステッド6釦×2掛けの3ピース、厚手400グラムほどのコットンでスポルベリーノタイプのコート、ロロ・ピアーナのウール100%のカシミアタッチのビーバー仕上げのトラウザーズ、という組み合わせ。

その中で、いくつかのフィーチャーにおいて、しつこいながらも若干の疑問点があったので、それを解消すべく本日昨年からよく質問を溜めてはお教えいただく、初老のテーラーT氏に訊きにいきました。彼はフル・ハンドメイドで当時の白洲次郎氏はじめ(そのNHKのドラマにおいても)お歴々に仕立ててこられた職人です。

たとえば、フックベント。やはり馬がらみで、現代の僕らは、フックベント=アメリカン・トラッド(アイビー)をまずは連想しがちなのですが、もともとは、やはり英国の乗馬絡みなんですね。さらに正式には背中はちょっと正礼装のモーニング風に切り返しや釦がついているようなノリでフックベント。馬に乗る時のちょっと洗練された感じ。

一方、サイドベンツはカントリー的な雰囲気もありつつ乗馬という認識とのこと。なるほど。ちなみに白洲氏はカントリーなのでサイドベンツ。僕は今回、R氏にフックベントで作りました。エッジを7ミリステッチにして。あくまでマシンメイドなので、ハンドメイドのように表地・芯地の数段重ねにはならず、縁はそこまでぶっとくなることはありません。


自分用にもスコットランドでもドーン・ウォーカー(※エド造語:朝焼け見ながらゆっくりウォーキングするのが好きな人間)なので、スコッチ・ツイード(ガンクラブ・チェック柄)でノーフォークジャケットをつくっていますが、これは敢えてステッチは入れないで、シンプルに作っています。といっての、背中はバックベルト、スロート・タブ、など結構、ベタな特徴つけていますね。下は、先日朝、散歩した後楽園、空気が澄んで最高の気分でした。



日本でも一世を風靡した1970年代のアメリカ・アイビースタイルは、英国のクラブ(テニス・ボート・クリケット、、、)ジャケットの夏バージョンとして、コードレーンやサッカーなどコットンでボックスシルエットで作ったもの。色もさすがにピンクやサックスブルーなどさわやかで軽快な感じ、そしてそうなると、英国的上着丈の長さが気になるので、だんだん上着丈が短くなって、ということですね。

そして、本切羽(ほんせっぱ)についての蘊蓄が僕は初めて聴いたものでした。もともと、本切羽は、手袋を入れとくためのもの、ということでした。濡れても大丈夫な実用性高いペッカリー(野豚)の手袋などを押し込んでおく、、、。もっとフォーマルな、でも濡れたらぐちゃぐちゃになる鹿革なども。それからモーニングなどの正礼装では、現代の白手袋は本来は鹿革なんだそうですね。歴史もおもしろいものですね。

写真は、昨年末あそびに来られたM御夫妻からのお土産。御夫婦で乗馬をやらてているので、馬イベント絡みのチョコレートでした、これは美味かった。この赤いパッケージが素敵だったので、現在ではエドワードのタグはこの箱の中に保存されております(笑)やはりエルメス含めて、馬がらみは上品なグッズが多いんですね。スーツの歴史の、軍服由来に加えて、乗馬由来、クラブスタイル、、、起源はとことんありますね。昔のダンディたちのセビア色の写真を見ていると、あっという間に時間が経ちます。