2011/07/29

ランボルギーニからアディダスまで、



かつて商社を形容する時、お約束の枕詞として 『 ラーメンから航空機(実はミサイル)まで 』 という表現がありました。僕自身、クライアントのスタイルづくりにエネルギーを注ぐ中で、様々なアイテムのアドヴァイスを求められます。本日はスポーツ・カーの試乗会にお付き合いして、クルマと本人・乗り込む時・走行中・降りる時の様子を客観的に見て、色や仕様についてアドヴァイスしました。


こちらは、スニーカーのセレクト。たいがいオールドスクールなローテク系と、超最新のモデルです。スニーカーを選ぶのはかなり早いです。エドワードエクリュ的なスタイルに似合うスニーカーは、ほぼ仕様が決まっています。メインの色数が1色か2色以下。3色以上はちょっと厳しいです。スポーツアイテムはそっけないくらいのものがヌケ感があって収まります。



着用した際、長年愛用した時に“着用している本人が(※ココ大事)”最大に輝くようなもの、それは、たいがいのところ、ショップ内に陳列してある時には地味に見えたり、ちょっと物足りないくらいの印象を与えたりするものです。各アイテムごとに、個性の強いアクセントを求めてしまうと、そのアイテム一個でめりはりが完結してしまうので、全体の『圧』と『ヌキ』の抑揚が効かずに印象が弱くなります。1アイテム、1役割、単機能、シングルタスク、というテイストのほうが、全体の調和が美しく整います。

2011/07/27

夏休みの友、


7月半ば海の日の連休、松本に帰省した際に、カブトムシを捕まえました。派手な割にゆったりと飛ぶカブトムシを追っかけて、たまたま手に持っていたうちわでひっかけました。少年時代の純粋な喜びとはまた違って、職業病か、磨きこまれた黒のストレートチップ靴に見えます。

ジョン・ロブやエドワード・グリーンの、バーガンディー色の靴を見た時、かつては『おお、これは完璧に、水牛クワガタの色たい!』と逆の発想だったのですが、、、、、。クワガタに関しては、ヒラタクワガタを個人的には、最上級にランキングしていました。

                  水牛クワガタ

いったん挟まれた場合、水牛クワガタの場合はお調子者なので、ほかの部分を刺激して挑発すると簡単に挟みを離しますが、ヒラタクワガタは一旦ざっくり挟んだら最後、その部分を決して離さず、完全に眠るくらいの勢いで『ロックオン状態』に入ります。

これは脳天がスパークするレベルの激痛です。挟まれて、水飲み場に向かって(最終手段で水をぶっかけるため)涙ぐみながら韋駄天走りするハメになります。人間も大人になったらチャンスに対してこのヒラタクワガタくらいの桁外れの集中力を持っていたいものです。

                ヒラタクワガタ

7月10日は代々木上原に、知人の企画したコンサートを観に行きました。時間を捻出して、コツコツ精進しておられたようで、確実に進化しておられました。まことに恐縮ながらお二人とも、エドワード・スタイルでキメておられたせいか、一層(贔屓目ながら)凛々しく堂々と見えました。Aさんのピアノも穏やかで丁寧で、聴いてて非常に気持ち良いものでした

夏休みの友、夏の日のお約束、日本の風物詩、季節の歳月記、、、大人にとっても子どもにとっても、昔ながらの平和な日本が続くことを願います。




2011/07/25

休日も、Blacktie?




アジャスター無し、当然フックも無し、出来あいの簡易版なんてもってのほか。。。エドワードエクリュのボウ・タイはビスポークでサイズも合わせ、装着者のセンスと技術を必要とします。何か新しいフィーチャーを作り出す前に、すでに昔からあるシンプルな仕様を、シンプルになぞるだけ。それで十分に奥深くて、そっけなくスパルタンなところがcool enoughです。

現在、クライアントの一人に向けてドレスコード・ノートを書いています。正確にドレスコードも、各人の立場によって変わってくると考えます。特に近しい人のウェディングなどはそうではないでしょうか。最近の参考資料もいろいろ見ているのですが、たとえば以下3種類の表現のインヴィテーションがあった場合、

1. Blacktie Optional
2. Blacktie Encouraged
3. Blacktie Creative
(by Tim Gunn 2007)

1. は、タキシードに近いダークスーツに、白いシャツ、ドレッシーなタイでもよいというケース。
2. は、婉曲表現ながらも、タキシードであることを強く薦めているケース。
3. は、モードなタキシードも大丈夫、というケース。というのが一般的のようです。
 
エドワードエクリュは恐縮ながら早めのスケジュールにて、8月1日(月)~5日(金)まで夏季休業いたします。お盆の間は普通にいつも通り仕事している予定です。この夏は香港に行ってまいります。世界で、経済自由度指数※が十数年間世界第一位、サザビーズやクリスティーズで数々の売上記録樹立中である、エネルギーを感じてきます。

息子のスコットが世界で暴れられるよう、華僑の若いジェントルマンたちに『おれは、生まれて一番最初の海水浴は淺水灣(レパルスベイ)だったよ』と言えるよう、パパがネタを仕込んどきます(笑)かつてのテレビドラマ、Gメン75で憧れた、褐色の空の、高層ビルの“下”を飛行機が離着陸するのを体験できないのは残念なのですが(飛行場は数年前新しく移転済)




ブログからの出会い

きょうも、新しい出会いがあってうれしい一日でした。K氏、2年前から僕のブログに興味を持ってくれていて、KRUGのシャンパンをお土産に、メールで事前アポをいただき、本日神楽坂エドワードエクリュにやってきてくれました。

『 大丈夫ですか?勝手にやらせてもらいますよ?』と僕が訊くと、もちろんですよ、と不敵な笑顔で応えられました。気質的なものでしょうが、老いも若きも、果敢に挑むマインドが、男のプレゼンス・存在感・佇まいを作るのでしょう。

彼は偶然、Jet氏と名古屋の新幹線の車内で会って話しを交わしたとのこと、これもご縁ですね。エリート・コースを驀進されている彼が、Jet氏とやりとりを通して、ちょっとした嫉妬を感じ(と、正直に告白するところが魅力的です)つつ、彼自身の新しいステージへの強い意欲を感じました。

Fashionistaと呼ばれるより『The MAN』という佇まいを選ぶK氏、アクセル全開で思う存分、エネルギー 振り切って、進化の道を突進していくことでしょう。以下、CMですが人生の真理が含まれていますね。




I’ve missed more than 9,000 shots in my career.
I’ve lost almost 300 games.
26 times, I’ve been trusted to take the game winning shots and missed.
I failed over and over and over again in my life.
That is why I succeed.

プロでミスしたシュート9,000本以上
負けたゲーム約300
ウイニングショットを任され、外した事26回
今まで人生の中でミスしてきた
何度も、何度も、何度も
だから、俺は成功する

※(翻訳等はYouTube経由で見つけました)

2011/07/22

神楽坂祭り、しかし一年早いものですね。



時々、神楽坂にスコットを連れてきています。7か月は腕白盛り、足も手も口も動かしまくりで、最大のいたずらをしようと頑張っています。赤ちゃん期は、赤ちゃんっぷり全開の、バブバブしたつなぎ状のロンパースが一番かわいいですね。パパに似て、大きな音が苦手らしく、大きな音には拒否反応します。


二年前は参加した阿波踊り、今年はあまりの忙しさに、しばし神楽坂祭り自体を忘れそうになっていました。今日は近所の焼肉屋『三味亭』で阿波踊り見物をしました。わさび醤油で食べた中トロカルビが最高においしかったです。


311以降の昨今の大気・土壌の環境や食事情などに対しては、昔ながらの基本的養生の考え方・早寝早起き、玄米などの雑穀類、日本食全般・味噌など、古来からの過ごし方で淡々と立ち向かうことを腹をきめています。国の政治のあぶなっかしさに比べたら、まだ物理的環境は救いようがあるのではないでしょうか。

未来の人類である子どもたちには、 いままであらゆることをやらかしまくってきた大人たちの愚かさも、努力もどちらも徹底的に正確にリアルに認識してもらって明るい未来を作っていただきたいもんです。



2011/07/10

Finger and moon



気温も湿度も強烈に高い今日この頃。とはいえエドワードエクリュでは昨年以上に3ピース・スタイル、スーツ・ベスト・パンツそしてタイドアップのスタイルが着実に増えています、いや増えているというか、それしか作っておりません。世の中に対するアンダー・ステイトメント(控え目なメッセージ)ですね。まことにありがたい限り。深く恐縮・感謝いたします。

本日、神楽坂のミスター虎ことS氏のスピーチを聴きにいきます。英国経験も長く、完璧なジェントル・マナーで、静かなアフタヌーン・ティータイムを神楽坂界隈で過ごされています。武道家の哲学は、実践に基づいているので、深く響きます。ブルース・リー語録も自身の哲学が込められていますね。それぞれの立場でそれぞれに響くはず。

上の動画、僕の立場では、このブルース・リーの弟子との会話で、“指”が道具、たとえばスーツ、そして“月”がスーツを受け取った後の旅や人生や夢に思えます。