エドワード的にはごくごクラシックな “ 夏服と ” あるいは “ 野外にて ” といったテーマのアイテムです。プレーン・トゥのシンプルな白レザーのシューズ。オーセンティックで研ぎ澄まされた美意識の靴職人のエドワード別注の津久井さんならでは、です。
クラシック・ドレッシングの世界においてフロントが優美で端正なこのような卵型のシンプルなプレーン・トゥが時代の流れになっていくように感じます。徹底して高いクオリティでフィットした靴は、ビスポークしてヒールカップ(踵まわり)も爪先も適切な締め感で、一連のスーツ、トラウザーズの流れにナチュラルにツライチで美しく “ 輪郭されて ” いきます。
一方、袖口はダブル・フェイスのカフリンクスです。こちらは純銀製99.99 + émail ( エマイユ・七宝 ) の ものです。カフリンクスの最終地点はこれになります。税込み64,800円。個人的にも10年以上世界中で探し求めていました。
しかしながらヴィンテージ以外に納得できるアイテムが納得できる価格でひとつも存在していなかったので “ 絶対理想質感 ” をそのまま現実に出現させてみました。すべてデザインから描き起こし七宝の色出し実験を重ね、日本人の名人の力によって完成しました。好評をいただいております。
こちらも一切奇をてらっておりません。1920年代~1930年代で80%近い紳士エレガンスの意匠は出尽くした感がありますが、あの当時の美意識や意匠からさらに普遍的な美意識に向かうために引き算するというチャレンジを2015年エドワードでは行っています。
余談ながら、カフリンクスを付けるボタン・ホールの位置はロンドンのターンブル&アッサーだともう少し前に出る(袖口に近い)位置になりますが、敢えてエドワードでは少し奥にあります。カフリンクスはチラッとわかるくらいで充分では、という意識です。
Lux に振ったものでは、18Kで作りました。前出のBaron氏が通常装着しています。近々、こちらは動画でご案内する予定です。あらゆるアイテムは、風通しの良い Less is more freshでありたいと考えています。