2007/09/30

Pink windowpane


フランスのルイ王朝、ナポレオン、ハプスブルク家、国家元首を出迎える際の絨毯の色、アカデミー賞の絨毯の色すべて赤。NY在住先輩格の説によると、最もフォーマルな色は赤、だとのことです。

僕は、感覚的に赤のイメージは“酸性”、青のイメージは“アルカリ性”でした。自分の持ち物や服は青が多い。赤は活発で陽気なイメージ、青は冷静でおとなしいイメージ。

数ヶ月前、自分の名刺デザインを、ロジャー氏にお願いしました。フォントはTimes New Romanで、というリクエスト以外はすべてお任せだったのですが、出来上がったクールな名刺はエンジ風の赤を基調としたものでした。

他人にお任せして、自分のセルフイメージを変えてみるのはドラマティックで快感です。私にとってのチェンジ・アイテム(E。造語:ひとつのアイテムによって他のワードロープががらりと変わるもの)はこの名刺でした。

今期私が自分用に仕立てたスーツのひとつは、グレイジュ(淡いベージュがかったグレイ)地にピンクのウィンドペイン(格子柄)。これのダブル6つボタンの2つ掛け。

坊主アタマから始まった5年間のストイックな“青”のテーラー時代を経て、顧客様にも大いに影響受けつつ、私自身よりロマンティックにドラマティックに指向が変化中。北欧ツアー、シリアラインの甲板着用のイメージで。

*写真は、丸の内のサルトテクニコの“ウィンドウ”より。

2007/09/23

“After hours”sample E。


9月19日、紀尾井町オフィスにてTsutsu氏。もともと私の上顧客ですが、私の後継者にと考えています。現在、企業の研究員。しかし一人旅が好きで、間違いなく彼の人生はグランドツアー軸ですね。 

EDWARDのスーツとシャツ、紬(つむぎ)のポケットチーフ(旧名:VeryChief →新名:“和”AERU)、カフリンクスはロジャー・クラーク氏(ここのブログサイトをはじめEDWARDの名刺などのデザイン全般をお願いしています)のブランドのもの。スタイルコーチにて購入されたものです。

2007/09/16

センチュリデント通り


※注:新宿通りから赤坂見附方面(つまり自民党本部方面)の抜け道である、閑静な“プリンス通り”。永田町が混乱で盛り上がると、周辺のホテルと自民党本部をカーテン&スモークを貼った漆黒のセンチュリーとプレジデントが物々しく行き交います。

ということで、政治家の方々のスタイルが昨今気になります。中川氏、最近しばしば大胆な開襟シャツ姿で国会のドレスコードの限界にチャレンジしています。このTVの時は、パフドスタイルで、ポケットチーフの上品なあしらい方でした。

2007/09/10

ブートニエール Boutonniere “sample E”


ブートニエールは「ボタン穴」を意味するフランス語。つまりモーニングやタキシードやダークな背広類の襟穴(ラペルホール)、ならびにその穴に挿すための花(カーネーションやバラや矢車菊など)のこと。類語「フラワーホール」。“男の服飾辞典”婦人画報社より

国内の雑誌などで、いったんラペルに何か飾るとなったら、気合入りすぎて、なんだいなんだい男なのにシャネルのカメリアコサージュかよ、ってくらいデッカイ花を飾ってしまう傾向があります。いっそ、キュウリの花のような野菜の花とか素朴な野の花とかドングリとかユーモアもあって素敵かも。そしてファーマー風に“ラペルに花”なら嫌味じゃないかもしれません。

画像:趣味で畑耕しに行くのですが(AGRI_TOUR)これは今年の6月26日、3月に3キロの種芋が200キロの収穫となった日のこと。柘榴(ざくろ)の木が花をつけていました。柘榴の赤色はキレイです。今年の冬は、これで手作り柘榴コニャックをウィスキーフラスコに入れてツイードジャケットの内ポケットに忍ばせとく予定です。

2007/09/04

cool_biz sample 1


cool_biz スタイル、ということでネクタイを外している方々が(横浜市長:中田氏)多くなりました。ちょっとした色と質感が胸元を飾るとワクワクした気持ちがしませんか。定番的な麻かシルクの白でも充分カッコイイですね。ドレスコード的には、白色で麻のポケットチーフが一番フォーマル度が高いとされています。実際涼しげですし、最初に1枚持つとしたらコレ、というアイテムです。