2011/12/25

Ave Maria





一週間後には正月を祝う節操ない日本人の一人として
2人の、母と子の絆を想像してみる、



2011/12/23

すべては歴史の調整局面、



『歴史』は、気が遠くなるような時間の経過であり堆積物。12月初旬、知人であり顧客でもあるM氏に連れられて、代々木上原にて、屋根裏のフレンチと、そこから流れてオーセンティックなバーで素敵な夕べをすごさせていただきました。まことにありがとうございます。僕はどこか名産のイチゴのカクテルを飲んでいましたが、氏のオーダーを少し味見させていただきました。

1950年、マッカラン50、レッドリボンという希少な逸品とのこと。七色の味の変化、というか確かにもう熟成されてブランデーのような味に感じました。味の変化がグラデーションでいろんなところに連れて行かれる感じでした。ネガティブ寄りの表現で語弊を恐れず言うと、“魑魅魍魎(ちみもうりょう)”の味を感じました。

歴史は一朝一夕では作り出せない世界。。。しかしながらこれも、崩壊する時は想定外の唐突さで、一瞬で、人々に『未知』を突きつける。あっ、と叫んだ時には、崩壊し、新らしい秩序が生まれる。

政治も経済も2012年は、ちょっとしたハリウッド映画よりもスペクタクルなことになりそうですね。本日、国内金融市場での1つの大きなニュースを知り、方丈記の一節が頭を巡っていました。

2011/12/22

韓国体験、


11月半ば、弾丸韓国ツアー。新羅ホテルのスウィートをアテンドいただきました。韓国のオーセンティックなスケール感のあるホテル。スポーツ界の名士たちを採寸し、夕食では韓流のスターたちも次々と合流して、地元夕食でのご一緒させていただき、貴重な体験をさせていただきました。


体型的にいうと、日本の芸能界は、少年系。韓国はしっかりした大人の男の体格をしています。徴兵制を含め様々な理由があるのでしょうが、徹底的に厳しくストイックに仕上げてプロとして芸能界に入るという認識が強いのかもしれません。真剣さ、たくましさ。アジアにおいて、つい横綱相撲を取りたがる日本は大いに学ぶところがあるように感じます。


お酒の席で気が付いたら意気投合していたスポーツ界の名コーチ、Mr.Lee から、彼自身が愛用している人参エキスをいただきました。来日したガタイのいいレスリングの教え子たちさんたちが、ぜいぜい言いながら運んできてくれた時には、お酒の席での話ながら、よく覚えていてくださったな、とちょっとジ~ンときました。Thank you very much Mr.Lee ! 2012年は、これ飲んでから、ガンガン水泳でもやろうかと思ってます。

2011/12/20

琵琶湖でのひととき、、



11月半ばの日曜日、N御夫妻のお住まいのゲストルームで一泊、琵琶湖湖畔のオープンカフェでのひとときはとても癒されました。湖畔まで散歩に出かけて早朝ごはん。ちょっとした映画のワンシーンのようでうっとりしました。


ノスタルジックな『ミシガン号』、船内のレストランにてコースを愉しみながら、ぼんやりと遊覧を堪能しました。遊覧船とはいえ、大きくどっしりしている乗り物は時間もゆっくり過ぎるようで気持ちがいいです。

都内、両国から出ている遊覧船もいいですよ。昼過ぎの、世の中をなめた妙な時間に、ビールをゆっくり飲みながら東京湾を一周する、これも何かと癒しがあります。自分が今やっていることを距離を置いてぼんやり考えることも、たまには大事ですね。


2011/12/19

金曜日深夜2時、空車タクシーを



求めて青山通りブルックスブラザーズ前から表参道に向かって進行方向を遡りながら歩いていた先週金曜日。来るには来てもすべて乗客を乗せています。まずいな~体が本調子でないので、できるだけ体を冷やしたくない、、、。しかたない、よっぽど来ない時は、青山通り沿いのモントレーにでも泊まるしかないか、と思いながら。

そう思いつつ、さらに通りには絶望的なまでにタクシー待ちが4~5人いる状態。アタタ、、こりゃ洒落にならん。気が付くと表参道交差点まで来てしまいました。ふと見ると、根津美術館側に、一台ポツンと白のセドリック個人タクシー空車。おおっ、見つけた~。その瞬間同じようにはしっこい人間が数人気が付いた模様、つまりおよそ5~6小グループ、総勢17、8人弱の競争率。

かなりグルメな状況でした。交差点の一番インのポリスボックス角に待っていた僕は、信号が変わるずいぶん前から手を挙げ、“ここに~止まれ、ここに~止まれ~”と意識を集中していました。信号が変わり、空車タクシーはゆっくりしたカーブを描きつつ、投げたブーメランのようにこちらに向かって近づいてlきてピタリと僕の目の前で止まりました。

その瞬間、各交叉点の4角から絶叫ともいえる悲鳴が、、、、半ば酔っぱらっている叫び声で『It's mine! It's mine!』背後からも横からも叫び声。ざっと見たところ、たいがいが酔っ払い。“深夜に大騒ぎは良くないよ、少々アタマを冷やしたまえ”とばかりに憎まれ役に徹してサクっと乗り込みお先に失礼しました。

なぜ僕の前で止まってくれたのか、愛想の良い中年ドライバー曰く、一番シラフできちんと見えたとのこと。きちんとした装い、ありがたい限りです。僕がもしドライバーでもまずは大丈夫そうな、“やらかす危険性がなさそうな”乗客を選びます。まあ(ミニスカ)サンタでも登場すりゃ話は別でしょうが。

2011/12/18

どちらかを選ぶ瞬間



11月中旬、新郎の全身一式をすべてオーダーでコーディネートさせていただきました。独自のお色直しのスタイルを作り、ボウタイとオッドベストだけを変える、というスタイルでいきました。

ボウタイにおいては、ややシャルベのパピヨン寄りのカッティングをしたボウタイを作りました。

2種類の柄のボウタイを2つの仕様で作って渡していました。ひとつは、完全手結び、もうひとつは、結び目が出来上がっているもの。知人ご挨拶の場面、舞台の前で僕は新郎に直接訊ねました。

今、どちらのボウタイをされていますか?雛壇から新郎答えて曰く『自分で結びました』。小さなことながら、心の中でガッツポーズをした瞬間でした。@大阪帝国ホテル・朝。

2011/12/04

Grace Kelly @MONTBLANC GINZA



12月に入りました。それにしても11月は仕事での100人組手的スケジュールに加えて、制服案件、そして大阪、韓国、ヨーロッパと、夜はほぼ即寝・爆睡コースでした。それに加えて、ブログの入力システム変更は困りますね。更新するのが致命的に億劫になります。

文章と文章の間にイメージ通りの余白がつくれず(異常に詰まりすぎたり、異常に開きすぎたりして、BrBrとか、タグを愚直に直接打ち込まない限り気に入った余白量がコントロールできない)怒り心頭に達します。オート・コレクト機能に始まる一連のこのパソコン系おせっかい機能にはまいります。

さて、緊急の仕事が本日一区切りしたので、10月まで遡って、心を動かされたことを思い出しながら書こうと思います。12月に入り、夏の肌持ちが完全に記憶から消え、ここ数日すっかり冬ですね。時間がたつのは早いです。

書きかけた一番新しいブログの下書きを見ると、10月ももはや今日で終わり、という書き始めで、驚きました。ミヒャエル・エンデの小説『モモ』ではないですが、あまりにも忙しいと時間泥棒が住み着いてしまいます。

さて、10月14日金曜日にご招待いただいたパーティー(モンブラン@銀座本店)は抜群に印象に残る、気配りの行き届いた完成度の高いパーティーでした。時間ぎりぎりまで神楽坂で仕事だったのですが、息子Scott君を銀座の託児所に預け、妻と一緒に行きました。

ヒッチコック映画のスリル&恐怖シーンで、彼女の正統派的美貌は、物語を一層ひきたたせる一種の『型』を(これこれこういうスリリングなシーンには、こういったまっすぐに優等生的美人がでてくるもんだ、、、というようなスタイルを)確立したように思います。ヒッチコックに関しては、物語展開の“圧”とキャスティングなどの“抜き”の切れ味が抜群の妄想紳士ですね。

モンブランは歴史的に、グレース・ケリー、そしてモナコ公国とは特別の関係があるとのことで、彼女の肖像写真を公の場で正式に使用していいのは、モンブランだけらしいです。他ブランドにおいて、彼女の名前を関した“有名すぎる”あの商品を持つブランドでさえ、正式には使用できないとのこと。スクリーンに登場する、お約束の物語・表情・演技、飽きることはありませんね。