2013/12/14

Million thanks from " Christmas Castle 2013 "





皆さまに喜んでいただき何よりです。ご参加くださり、ありがとうございました。その場を、より一層愛に満ちた素晴らしい空間にしようと努めることが使命のBlack Tie ( 黒服 ) たちと。普段のジェッ子スタイルから、この日は最上位の礼装White Tieで登場のJet氏こと伊藤氏。

そもそも、われわれはこの世界というパーティー会場においてBlack Tie 以上の働きをしたいものです。当日は、乗馬用燕尾服(バロン氏、急用ありアフターの写真撮れず)、燕尾服、フロックコート、モーニング、タキシードが勢ぞろいでした。壮観でした。イヴニングドレス、ハットで華やかにキメた女性陣ともに、目に最大級の栄養をいただきました。

より一層フォーマルに、より一層ドレスアップに振り切っていきたいものです。女性のイヴニング姿、ハット姿。フォトグラファーにしっかり撮影していただきましたので、後日CDなどでお渡しかと存じます。西任さんの司会、歌、ギターのひらおかさん。リクエスト通り、My favorite things も大変な評判でした。

My favorite things コーナーの松本氏、山岡氏のご自身のお気に入りに対する夢を感じさせるShow & tell もすばらしくて、ゲストが熱心な集中力を持ってステージに注目しておりました。バロンの馬の解説、作成DVDも30分で作ったようには見えませんでしたね。

Our favorite Kagurazaka コーナーでご登場の3つの名店である、メゾン・ド・ボウさん、大〆(おおじめ)さん、蝶(ちょう)さん、われわれがお気に入り店にしている神楽坂レコメンドの生きた紹介ができました。

たいへんお忙しいところお時間とって参加、ご協力いただき、まことにありがとうございます。これでさらに一層熱いファンになることが確定いたしました。

おっとっと、ドレッサー&ブラックタイ軍団である小島君、アレックス君、音響・照明担当のカンジ君、いずれもDress Walkでユーモアの隠し味効かせつつ上々の出来でしたね。お疲れ様です。

なによりもまず、昨夜一番の主役であったゲストの方々。フォーマル&ドレスのお手本のような着こなし、ありがとうございました。皆が好き勝手に色彩を爆発させると、カラフルな地方都市の商店街のようになりますが、一定のトーンを共通にすると、全体が端正で美しくなります。

今も昔も雑誌では必ずといっていいほど二言目には、あたかもそれが個性的な考え方であるかのごとく、  

“ ふつうの正統派のフォーマルは飽きた、、、だから、僕らはヒネって、ハズして、アソんで、、、自由に何々~する ”

といったキャッチコピーが(飽きもせず)誌面に踊ります。当然のカジュアル全盛であります。カジュアル、フォーマルのごったまぜの平均値文化です。

つまり、フォーマル・ドレスアップを “ ヒネる、ハズす、アソぶ ” 人々ばかりが現在ほぼ100%といえます。100%が何かしらヒネッている環境を見据えた場合、一切 “ ヒネる、ハズす、アソぶ ” をやらかさないことこそ、実は今世紀最大のハズしだ、といえます。

ヒネらないのもヒネリ。ハズさないのもハズし。そして遊ばないのも遊び。流行に支配される属国の館になるくらいなら、孤島にそびえ立つ王国の城でありたい、と考えます。

さて、さっそく来年予告ですが、Christmas Castle 2014年は、12月6日(土)開催いたします。昨日予約してきました。場所も同じくアグネスホテルにて。その前に2014年には8月に飯田橋キャナルカフェを貸し切って大人のためのSummer Night Party を催します。 もちろんドレスコードはBlack Tie 以上です。楽しくなってきました(笑)

2013/12/12

小さな王国として輝かせていただいた、2013年。



まことにもって、ありがとうございます。2013年今年も、EDWARDÉCRUS®王国として徹底的に純度高める上げることができました。重ね重ねありがとうございます。
あらゆる面で小さな、しかしピリリとした進化を遂げることができました。上写真は今年の夏のピクニック。古典絵画の素朴な世界観を楽しみました。
もはや今年も終わったような少々お祭り気分でおります。さあ、2009年のパーティー以来ですが、お馴染みのこの歌 “ That's What Friends Are For ”   をみんなで唄う季節がやってまいりました。

明日のクリスマス・パーティでは、力強く2014年の実りを思い描きたいものです。そして来年も、エドワードエクリュが描く世界観が、こだわりのある皆様のひそかな My favorite things にしてもらえるように、もっともっと純度を高めてまいります。
アグネスホテルも宿泊客で満室になっているようです。思いっきりドレスそしてフォーマル。これは泊りがけに限ります。では明日!!


2013/12/07

Vision of " The Man "



先週日曜日、12月1日、三浦海岸のマホロバマインズホテルへひとりの男に会いに行きました。時々、エドワードの3ピース・スーツのネームに “ The Man ” とだけ入れることがありますが、それはこの紳士から男スピリッツをあやかりたいという気持ちから来ています。

自身もカヌーでオリンピックに出場、ご子息もオリンピックのアスリートとして育て、自衛隊体育学校の教官としても、多くのアスリートに影響を与え続けている本田大三郎氏。サッカーの圭祐氏の大叔父でもあり、彼に “ 本田ノート ” を伝授した偉大な教育者としても知られています。

 一昨年夏『本田の男は骨で闘う』という著書をたまたま手に取って、読み終えて、アポを取ってすぐその日のうちに本人とお会いすることができた、という幸運からご縁が始まりました。2人のご子息ともにポテンシャルの高い才能あふれた紳士であられます。
初めて神楽坂に来られ、毘沙門天で待ち合わせした際、真夏にも関わらず、淡い色のブレザーにタイドアップされ悠然とした笑顔で登場された時の感動を忘れられません。
スターの超絶プレイを目にすると、当然圧倒的な感動があります。その一方で、彼らを育てた人物の話には深く後を曳く哲学を感じさせられます。氏はライフワークの一つとして “ チャンピオンスポーツの弊害を説く ” というテーマをお持ちです。 
たとえば、金メダルを獲得するのは1%以下のアスリート。つまり金メダルを勝者とする絶対尺度があるとするならば、相対的に99.999999....%はは敗者になります。

とすれば、競技優劣だけのチャンピオン・スポーツ尺度でいうならば、スポーツ人口においてほぼ100%が敗者である、ともいえるわけです。
スター勝者の身の振り方を心配するよりも先に、絶対的多数である敗者(というか一般人)のその後の人生を建設的に・豊かになるべく考えるほうが重要だ、という考え方です。
紳士にとってスポーツとは?と、スポーツやオリンピックについての本質的な質問に対して、淡々と、しかしマグマのような静かな熱さを持って語ってくださいます。まずは、心を学んでから。それから技術を学びトレーニングする、という順序が大事、と。スポーツは前後が大事ということなのでしょう。
カヌー、ヨット、テニス、ゴルフ、そして乗馬も、、、そもそもヨーロッパでは練習が終わった後にくつろぐ、心のバックグラウンドとなるクラブハウス文化があります。このクラブハウスが大事なのだ、という部分に僕自身も強く共感しています。先輩やOBが後輩たちに心の在り様、スピリッツ、マナーを自然にクールに(かっこ良さとして)継承していく場。


そして、将来の自分自身の心のよりどころ、サンクチュアリとして、スポーツ少年が青年になって、そして大人になる。いつのまにか結婚式、仲間とクラブハウスで挙げる、少々バカ騒ぎもする、そんな思い出も、輝かしい人生の1ページになるはずですね。

僕の立場からのヴィジョンですと、装いも必要充分なオーセンティックなクラブハウススタイルであってほしい。子供であっても、いやむしろ子供のころから、本物の片鱗に触れる感覚を育てていってもらいたい、と考えます。

エドワードエクリュのクリスマス “Christmas Castle ” 12月12日(木)開催ですが、氏のインタビューをムービーにて会場で流します。当日、音響の問題もあり、本格的なディスコティークスタイルが厳しくなりましたが、参加者にとっての発見と学びがありますように ということで、内容を充実させております。お楽しみに。




2013/11/26

Extrem Scotch Wedding @ Islay



旅の初日は快調だったものの、次の日あたりからパソコンの調子が悪くなりました。正確に言うと、ちょっとした新しい設定ができなかった(おっくうさにどうしても打ち勝てず)のが理由でもあります。もし続編を待っておられる方がおられたとしたら、たいへん失礼いたしました。きわめて最低限のIT知識しかもっていない状況も“ごくまれに”不便です。
はや、帰国から1週間が経っており、なんだかんだほぼ毎晩アイラ・ウィスキーを飲んでいる現状を考えるに、人はそれを “ おまえはすでにハマっている ” と呼ぶのかもしれない、と宵(酔い)越し、うすらぼんやり思う次第です。近寄りたくなかった禁断の果実を、とうとう、またひとつ食べてしまったらしいです。運命には逆らいません。


14日(木)、15日(金)とエジンバラにおり、16(土)の早朝グラスゴー、そしてアイラ島へと向かいました。エジンバラ始発電車5時55分、GoGoGo、覚えやすいです。グラスゴーは20代だったらダンスミュージックで表現するならば、マッシヴ・アタック的というか、ブリストル・ビート的魅力を感じたかもしれませんが、今はゆったりした古都エジンバラが落ち着きます。17日また同じホテルに帰ってくるので、荷物はストレージに全部置いてもらいました。

着用したタキシードに現金、携帯電話、カード、お土産を持って過激に軽装な礼装で出発。酔狂にもアイラ島ではずっとタキシードで通しました。早朝、冗談好きのドアマンのリックにパームコートで撮影してもらいました。ここ夜はボリンジャーというバーになります。


池袋や新宿にいるより個人的には迷わないシンプルな駅のデザイン。ぶっきらぼうながら非常に機能的です。すべての電車が同一平面上にあるので、間違っても地下に潜ってという足労がありません。シンプルに利便性を考えたら駅のデザインはこうなるしかありません。途中、どうしてもどこかの売り場を通り抜けないと目的地に到達しない、というマーケティング設計だと確信犯的にひとを道に迷わせるデザインになります。それもそれで面白いですが(時間があるときは)。。



このDawnPinkドーン・ピンクという淡いさわやかなピンク色を見ることができる醍醐味、これは朝起きの愉しみです。甘く、気持ちよく、やさしく一日をスタートできます。ひとつ前に座っていた窓際の女性の島を眺める表情が印象的でした。過分な妄想族の僕は彼女の人生があっという間に勝手に物語化され、勝手に感動していました。


アイラ島に到着し、宿泊先のボウモアのコテージまで20分ほどタクシーに揺られます。やはりウィスキー関連の仕事をされていて、お気に入りのお酒やレストランについてあれこれ教えてくれました。食べ物やお酒の話をすると一気にいい笑顔になるのは全世界共通ですね。


コテージに到着。今回のアイラ島の主役であるY氏。すでに朝から愉しい大人パーティーがはじまっていました。僕はウィスキービギナーなので、そもそもその価値が良くわかっておりません。目の前に出していただいたもの、薦められた一杯をとことん真面目に飲み干すのみ。食わば皿まで、飲まばグラスまで。その肚決めはタキシード1着でアイラを乗り切るところで表明しました。


コテージは大きさの違うオーブン3種類も完備され、広いキッチンです。日本からY氏ご友人で世界を舞台にひっぱりだこで活躍されている料理職人O氏が台所に立っていました。ああ、これは非常に贅沢な旅なのだ、と一気に喜びが膨らんで、うれしくなりました。肉の焼き方、魚の選び方、などさわり部分を少し教えていただきました。今後、氏とヨーロッパで合流できたら最高ですね。


このブラックボウモア、たいへん貴重で贅沢なウィスキーらしいのですが、これを朝から飲むクレイジーさの度合いは理解していません。みなで和気あいあい愉しみました。隣にいたドイツから来たクリューガー氏、ミッシェル氏からすすめられるままに、いろいろな(ありえない)マリアージュを愉しみました。

サラダに掛け、アイスクリームに掛け、マジパンをブラウントーストに載せてバターつけてジャムつけてその上からかけ、洋梨にチョコレートを載せてその上から掛けと、徐々にこちらも酔いがまわって来て、めっぽう気持ちよくなってきました。酔うと、忘れていたドイツ語も思い出し、調子に乗ってクリューガー氏とドイツ会話もいくつかできました。


もはや、“早飲み”というライトなものではなく、文字通り酔狂な secret society " Black Bowmore Breakfast " Club の誕生した瞬間でした。その後、これは何の集まりなの?とアイラのレストランで訊かれるたびに、そう答えていました。言われたほうも、心得たものでその酔狂さをブレンドした架空の権威に、架空の礼節で応えてくれ、クレイジーで愉快な展開となりました。





コテージは快適でした。素朴な雰囲気を湛えながら、押さえるところはキチンとおさえる、という最も理想的で快適なプライベート・ラグジュアリーの基本に徹しています。この島のメインディッシュは何か?訪れるひとびとの気持ちを大切にしている、ということでしょう。


現実的にお酒が強くない人間にとって定期的に服用するウコンサプリメントは必須となります。


ウィスキー漬しのブレックファストがおわると、ソファーに移動し、ちょっとくつろいだ時間。そこに当然のごとくウィスキーが待ち構えています。3本のクラシックの奥にちらりと覘くのが、バチェラー・パーティー用(結婚前の不謹慎なバカ騒ぎパーティー)のプレイメイトがヌードで登場しているウィスキー。すばらしい。バカ男子的お祭り騒ぎは全世界共通です。


アイラにある、たいへん詩的な佇まいのラウンド・チャーチという教会での挙式でした。全面的に感動いたしました。土地の気を全身に感じる・焚き込むという御馳走につつまれながら、ひじょうに心を動かされる式でした。Yさんご夫婦、永遠におしあわせに!


新郎役のダンカンさん。スコットランド製チャーリーズジャケットとキルト。完璧な一式で新婦の父親役で登場。





今回は、エドワードエクリュで新郎Y氏の全身の装い一式(ジャケット・ベスト・シャツ・カフス&スタッズボタン、キルトスカート、ボウタイ、ソックス、ギリーシューズ、、、スポーレンはご自身入手)を製作したご縁での挙式参加、というのがアイラ島訪問のメインディッシュでした。もともとは、妻と新婦がお友達というご縁です。これも不思議で、昨年秋ごろにご夫妻と神楽坂のアイリッシュバーで一杯やりながら、 “ Yさん、次はもうキルトでいきましょうよ ” と半ば冗談で話していたのでした。このような最高の形で実現するとは思っていませんでした。

遠くに海が見える、小高い丘の教会。こんな美しい風景はそうそう見られるものではありません。感動しました。



プライベートに戻った神父(おそらく牧師でなく、と思いますが、確信持てず)。氏のツイードがすばらしく、褒めると50年以上前のモノとのこと。どうりで。知れば知るほどOld is best. という逸品がこの世にはたくさん存在します。


ほっと一息、で杯を傾けます。コテージ隣の蒸留所にて。お二人のチェックはマクドナルドというディストリクト・チェック(タータン)です。これは日本からHarrisons of Edinburgh のもので作りました。400グラム前後の生地でまさに今回のように旅に持参するにぴったりのものです。本気のキルトのファブリックは猛烈にヘビーオンスなので、旅には向きませんね。


どこでも、片手に一杯。蒸留所をまわって、その製造工程自体がおおいなるメッセージであることがわかりました。究極のスロープロダクトです。


普段、ソーダ割りでよく飲んでいるラフロイグ。老舗が生き続ける方向性として、ボウモアとまた異なり、合理化を進める中で伝統を守ろうとする老舗です。ヴィジターセンターの充実したプレゼンテーションは、贅沢な大人の社会科見学といえます。もちろん作業工程、風土、歴史、ありますが、その老舗の哲学が長い歴史の中で淡々と語られています。多くを学びました。



生き方も含め、昨今世界の紳士服業界における本当にセンスの良い方々からの評価がぐいぐい上がっているチャールズ皇太子。逆風もなんとかやりすごした氏の人生も尊敬いたします。タキシードの着こなし、フレッドアステアよりも歴代のジェームズ・ボンドよりも誰よりも必要充分な華麗さと、端正さを湛えております。氏の言葉にも静かで深いディグニティーを感じます。

2013/11/16

The early birds catches ...



ラッキーなことに13万弱の成田⇔エジンバラ往復チケットが取れました。行きはエアフランスでシャルル・ドゴール経由でエジンバラ。帰りはKLMでスキポール空港トランジット55分という弾丸ツアー・コースです。ミヤビさんからのアドヴァイスでエコノミーでもエアフランスのジャンボの2階席が音も静かで空間も余裕ありだから席を選んで、とコツを聞いていたので、座席変更して正解でした。

“Gangster Squad”という“大捕り物”映画を2回連続して観て 、フランスの乗馬ジャンピングでのソウルオリンピック金メダルを獲ったアスリートと名(迷)馬の実話をもとにした映画“Jappeloup”を2回観て、ぼやぼや休んでいたら中継地シャルルドゴールに到着しました。ギャングスタースクワッドは、きわめて大人クサく男クサく、たいへん気に入りました。ジャペロウプはこれまたステキな映画でアマゾンで購入しようと思いました。



エジンバラ到着してタクシーで25分ほどでThe Balmoral に到着。到着してすぐにカントリー・シューズ(数年前横浜の信濃屋さんで購入)をホテルに預け、綺麗にして磨いてもらい、シャツをクリーニングに急ぎ仕様で出しました。電話口で“ランドリー2件あるので取りに来てください”が3回目で通じ、“ロゥウンドゥリィー”と発音せねば通じぬことを学びました。


朝食は、神楽坂で知人を巻き込んでちょっと流行らせようと考えている“早飲み”をここでもと思い、Scottish Black Pudding に合うビールをとロシアから来たキリヨン氏に訊くと持ってきてくれたイリス・ビール。

隣のカプチーノを頼んだ真面目そうなイタリア人の中年紳士の驚愕の表情で見つめていたので、金曜は朝から飲むのアリでしょ? そうですね、ステキな一日はもう始まっていますからね、とキリヨン君と解説的に話をしていました。


朝ホールに50前後のダンディな紳士と目があって軽く挨拶したところ、僕のタッターソルのベストが凄くイイねと褒められました。彼はロンドンのバンカーで、これから日本のS銀行の頭取をアテンドするとのこと、アジアのクラシックなホテル情報をあれこれ教えてもらいました。

普通のトラディショナルなアイテムでいると褒められることが非常に多いです。エレベーターに乗り合わせた紳士から、いい笑顔と一緒に“君のそのジャケットの柄最高だね~(ハウンドトゥース柄)など盛り上げてくれます。

ウェストコート(赤と黒の普通のもの)は今日は2回褒められ、ペイズリーのストールはEde & Ravenscroft(1689年創業のオックス・ブリッジ関連の卒業式制服製作で有名)にて美しいマダムから猛烈に突っ込まれ、へたすると日本の“ニュー・クラブ”の御姐さん達に囲まれている時以上に気持ちを上げてくれます。


午前10時待ち合わせて、同ホテルに宿泊中の今回アイラ島の主役Y氏ご夫妻、ご友人のO氏と合流しエジンバラの街中でキルト一式を見てまわりました。Y氏はさすがスコットランド通だけあって数々のキルトショップのリストが頭に入っておられるようでショップ数件を一気に回りました。

再び自由行動になり、ロイヤルマイルにあるアンティークショップにて白蝶貝のスタッズボタンと銀スプーンを2セット購入。ここのロイさんとは以前一度話しており、また買いに来ると約束していたので、これで果たせました。

明日始発でエジンバラを発ち、グラスゴーからアイラ島に飛ぶタイトな予定なので駅に再確認に行き、チケットを買って、乗り方と場所をシュミレーションしました。途中、マークス&スペンサーのフードコーナーで、野菜と果物を買って、先ほどホテルで夕食にしました。野菜不足・果物不足が一気に解消され、一気に眠くなってきたので寝ることにいたします。

一番上の動画は、着陸時に撮影したエジンバラの夜景。写真ではどうしてもキレイに撮れず、動画だとキレイに撮れることを発見しました。明日はアイラ島着陸シーンを撮影したいと思っております。


 ※ 早飲み 午後2時とか午後4時に軽く1杯ワインやビールを飲むことを目標に朝から全力で仕事をすること。早く飲んでいるという不謹慎感覚が、むしろ良きスパイスとなって、たった1杯だけでも気分的に酔えること。夜の深酒にならず、早く眠くなり、良い循環が生まれるとされる ※解説はエドワード造語辞典より)


2013/11/14

本日14日(木)から20日(水)まで、

 
 
ご不便おかけいたしますが、エドワードエクリュ店主は短期出張のため不在です。スタッフ須藤さんはおりますので、急ぎの納品受け取り、必要なアクセサリー購入、またはボウタイ・ネクタイ、ポケットチーフの挿し方のガイダンスなどが必要な方は定休日の木曜日以外は9時~18時までは来店可能です。

渡英(スコットランド)することになり、大好きな古都エジンバラ、アイラ島界隈を回ってまいります。弾丸ツアーながら、旅日記もつける予定でおります。この機会にあまり詳しくないスコッチウィスキーに関するたしなみを体に焚き込んでこれればと思います。

写真は、現在松本に帰省中の息子スコット君。七五三を迎え、元気にすくすく育ってくれました。根気強いママのおかげでもあります。食欲旺盛、率直で頑固。スコットと名付けた(※ニックネームではありますが)思いがそのまま叶ってうれしい限りです。そろそろ冬景色の北の国に思いを馳せつつ、未だパッキング中。

2013/11/04

Kagurazaka Gentleman's Voyage



海外旅行のお供に“LUXE”という世界のクールな都市スポット案内の小冊子が売っています。ベトナム・サイゴン(ホーチミン)滞在の際にはチェックしていました。そんな時、ご縁があって、海外向けに神楽坂のLuxury Restaurant and Bar についてコラムを書いていたこともあり神楽坂の朝・昼・夜についてのGentleman's Voyage 的マッピングをエドワードでつくっていました。

そうとうな蓄積ができましたが、知る人ぞ知る神楽坂の隠れ家ホテル、アグネスホテル東京(Agnes Hotel and Apartments ※12月12日パーティー開催のホテル) に居を構える “ 神楽坂のギャッツビー ” バロン氏のリサーチによるところも大です。ビジネスとはいえ、氏がVIPアテンドで蕩尽した額は億超えといわれますが、その内の20%弱は神楽坂においてではないかと思います。

最近読んだ経済誌によると、2020年東京オリンピックを見据えて海外からのInbound需要(外国人旅行者を自国へ誘致することを巡る需要)は年々高まることが予想されており、都内外資系シティホテルの稼働率も85%と1990年のバブルのころを同じくらいに達しているというホットな状況であるらしいです。

そんな中にあっても、逆に情報に対しては必要最低限に“少なく・高品質(イイものを少し)”でありたい。無駄な情報のinboundは避けたいと考えるエドワード的には、友人たちと集めたプライベート・マッピング(Private mapping)をとても貴重なものだと考えています。ざっくり考えて、情報のクオリティは3レベルあるのではないでしょうか。

1.ネットなどで無料で手に入る(批評性ゼロの完全なる広告)情報
2.雑誌など有料で手に入る(が、実は完全なるタイアップ広告)情報
3.地元を知り尽くし、共感できる感性を持った友人から教えてもらった本音の情報

1.2.3 いずれの情報が一番貴重か、いうまでもありません。僕自身も、ヨーロッパやアジアなど世界を巡る旅の途中では大切な友人たちをアテンドすることになったら、どのお店に連れて行って、どのようにアテンドするか?ということを常に考えます。

今回、クリスマスパーティーにおいて、粋でラグジュアリーな Inbound 対応可能な神楽坂のコラム集を冊子にしてお贈りする予定でおります。可能な限り英文併記にしますので、とっておきのスポットを紹介する時にご参考にしてくださいませ。

このブログではめったに書いたことがありませんが、Gentleman's “ Night ” Voyage 、、紳士たちの深夜航海のコツもご紹介いたします。神楽坂のニュー・クラブを代表してR氏がパーティーに来られます。

こちらは、クラブの全店舗内装がすべてペニンシュラホテル東京を手掛けた橋本夕紀夫氏のものという型破りなクラブでもあり、なにより黒服がエドワードエクリュ一式の端正なクラシックで装っている、という点もこれまた括目すべき点ではありませんか。。

大人の香り漂う神楽坂の魅力もパーティーでご紹介できる仕掛けにしております。ご期待ください。

2013/10/28

Black Tie " Christmas Castle "



元来、日本人にとっての至上の礼装は黒紋付き袴(くろもんつきのはかま)です。にもかかわらず、洋礼装をする理由とは?つきつめて考えるならば、歴史をさかのぼり現代にいたるまで、現時点で(良くも悪くも)世界に対する影響力という点において上座にいる欧米に対する尊敬の気持ちから、といえます。

礼装系は堅苦しくてどうもイヤだ、とおっしゃられたクライアントとのやりとりを少々広げて考えて見ようと思いました。洋礼装と着手(きて)との距離感は、過分の思い入れで苦労する必要もなく、必要最小限をきちんと淡々と装えば充分です。さらっと余裕で(努力・無理を感じさせずeffortless)やってのけて初めて、で・何?と吹けば良いわけです。


DRESSSIR®小島君の先輩にあたるAlex君です。 ビフォア・スーツで、お気楽なアロハスタイルで来店。良く似合ってます。セントアンドリュース製のヒッコリーのゴルフ・パターも良く似合っています。ヨーロッパの血が入っておられるとのことですが、若くしてヴィスコンティ映画に登場するヘルムート・バーガーのような風格を持っています。


カジュアルのシーンもあれば、フォーマルのシーンもある。日本における一般的傾向は、このメリハリを愉しむというスタンスではなくて、これら両方をイージーに混ぜて平均値にしてして同質化させる傾向があります。同じものがたくさんある、というのが好きです。“多様性(Diversity)”の理解に失敗している人がドレスコードのあるお店に入って『人を外見で差別してけしからん』、と言って否定するように。。。。

カジュアルを楽しむ店もあれば、かたやドレスコードの厳しい店もある。そしてどちらのお店に行くかを決めるのは誰にとっても自由意志、自由選択。それが本来の自由ですね。そんな状況 こそが“ 豊かな多様性 ” ではなかろうかと認識しています。バランス的に今世の中は総じて、95%以上がカジュアル文化といえます。5%未満、フォーマルを愉しむ種族がいてもいいのではないかと思います。5%枠(わく)は得なことも多いですよ。




2013年、12月12日神楽坂のアグネスホテル地下1階ボールルームにて、開催いたします。“ Christmas Castle ( クリスマス城 ) ”。 Castle:キャッスル は、Castel:キャステルというフランス輸入の伝説のディスコティークを少しもじってタイトルにしました。小島君、Alex君は当日、Black Tie(黒服) として完璧なタキシードスタイルで登場する予定でおります。

2013/10/10

伊藤喜之(よしゆき)氏のスタイル変遷



2010年4月、衝撃的な出会いをし現在に至るまで、刺激に満ちた楽しいお付き合いをさせていただいています。Jet氏こと伊藤喜之(よしゆき)氏。常にアウェイな状況に飛び出しては、大いなる壁に挑み続ける。

未知の領域に挑み続ける氏の傍らで、DRESSSIR®(ドレッサー)として見守っております。桁外れに面白く、かつ危なっかしすぎるネタばかりで、書き残すことができません。ちょうど全開で疾走するF1マシンのピット・クルー、メカニックの立場となって3年以上に渡りスタイルづくりをやってきました。

上写真は、福岡ドームで行われた、Jet氏による始球式。記念にカスタム仕様のジャケットを贈りました。ゼッケンの書体、仕様、刺繍までソフトバンクのものを研究して再現しました。もちろんネームは氏の著作からBAKA1000番です。走ってきた道のりに思いを馳せた時、それは感慨無量です。

彼はもともと普通のサラリーマンですので、最初は彼自身の軍資金も非常に限られていました。いっぱいいっぱいに振り切りながら月々15万前後の予算でコツコツアイテムを揃えていきました。おっかなびっくりキャラクターづくりをするうちに、仕事もプライベートも爆発的に超進化しました。もはや人間ではないかもしれません。

いやいや実は世界一真っ当な “ ホモ・サピエンス ” です。


現在の宇宙的なスタイリングに到るヒストリーの中で、当然ラグジュアリーな世界も探究してきました。神楽坂に彼が来た際、Luxury Toys という洋書をプレゼントし、勝手にJetのコード・ネームを作り、付き合いが始まりました。今では日本、欧州、アメリカ、アジア、中東、世界中をゴリゴリと飛び回り、まさにJet Setter的状況になっています。

上写真は、2012年の春夏用。6piece Suites 伊製ドラッパーズの最高峰コットン100%のすべて同じ生地で、ボウタイ・チーフ・シャツ・スーツ・ベストを揃えました。シンガポール、マリーナ・ベイのプールサイドで遊ぶために製作したもの。世界各地で評判になり、強い印象を残したようです。


上写真は、当時の野田首相も参加した海上自衛隊の観艦式の時のもの。淡いグリーンのカシミアのアルスター・コートにシャルベのボウタイ。このころまでは、徹底的にシックなスタイルを追求しています。

しかしながら、徐々に『服飾』分野での “ 試行錯誤 ” だけではなく、『人間の意識』にフォーカスするようになりました。〇〇のようなものを身に着けると、人は〇〇の反応をする。エドワードの約200名のクライアントの中で、たった1人の例外として常に冒険アイテムを製作し続けています。

もともとは氏から湧き出してきたキーワードとそのオーダーとはいえ、0.5%の存在がエドワードのガチガチのクラシック志向に刺激を与え、進化をもたらしていると感じます。エドワードがお願いしている熟練の職人たちへも、その刺激が伝達し、新しい試みにや技術に挑戦することになります。




今年、仲良し4人で伊勢の式年遷宮に行った際のクロセットの中。そもそもマニエリズム的色調をプライベートスタイルの色調に据えるエドワードなのですが、その中にあって、いつしか確信犯的にハミ出してきたJet氏のスタイル。



以下つぶやきコメントで変遷と心境を表現します。3年前は、このようなパンツはそこそこ過激でしたが、今ではすっかりトレンドのひとつでもあります。今やると、おしゃれになってつまらないです。これ、おしゃれっぽくない?という言葉が2人のダメ出し言葉になり始めました。


とは言うものの、当時はサプライズ納品の際、試着するたび笑い過ぎて2人とも数分間は話もできない状況でした。『えっ?これ着るんですか?』笑いなのか悲しみかで涙目のJet氏。それを見てまたツボにハマり、抜け出すことができません。試着は、グランドハイアットの特別室にて。


でも、やっぱりライム・グリーンの8分は今でもラブリーだと思いますよ。。このタイも贅沢な太目のシャルベタイです。徐々にボウタイに移行していきます。


ロンドン・セヴィルロウの大御所テーラー、アンダーソン&シェパードにおいても、店内全員のジェントルマンから“Fantastic Man” の称号を得ていました。みなインスピレーションを受けるらしく、似合うコートやコーディネートを提案されていました。


当然そのようにつくっていますので、日本・世界で爆発的にモテるわけです。


でもそれも、“モテるから何?”となります。ちょいワルじゃないんだから、と。“おしゃれにコナレてる、それは冒険とはいえない、と。10カラットのダイヤモンドを埋め込んだ眼鏡。567(コロナ)個のダイヤを使って、デザイン画を描き、国産普通乗用車1台分の予算で作りました。右は、こんな退屈な地球ならば、自分で動かしてしまえ、という社訓のブランドに魅かれて購入した、ダイヤの時計。


もちろん、本物のクラシックも揃えました。ドバイで購入したブレゲ時計にカミーユ・フォルネのガルーシャ(スティングレイ)のバンドをビスポークしたもの。このころ効かせ・挿し色で淡い緑を多用しています。


上も、6pieceスタイル。こちらもドラッパーズ社のコットンを使用。大人の男のたしなみとして、そろそろ殿様スタイルも採り入れてみたくなる年頃かと、日本橋三越にて打ち合わせ。試行錯誤もいちいち現場でやります。


徹底的にクラシックなフルハンドメイドのニッカ・ボッカ。そしてこの頃、もはや意図的なスタイリングから脱出しようと、Jet氏に金と銀のサイコロをプレゼントし、サイコロによるスタイリング開始。試運用開始の際は毎日、画像を送ってもらい、運転時の神の采配を確信し、自動操縦へ切り替えました。


ある日突然、もう一個欲しいということで日比谷のペニンシュラホテルまで買いにいきました。ブラックカルチャー的には、ドープとかピンプ系ということになるでしょうが、そうでもない、装着するとギャラクシー・銀河というニュアンスです。アンドロメダ大星雲がたまたま時計になってみました、という佇まいです。


東京で大雪が降った日。交通渋滞で東京中がパニックになっていた日。閃いてしまったものはしかたがない。すぐ手に入れて試したい。。浅草の祭りの中屋さんに閉店ギリギリにアポを取って、足袋を買いに行きました。脚絆も加え、コハゼもメタリックでイイ感じ。今後、このニュアンスが新しく展開していきます。


これは京都にて、座敷・床でのお食事の際、ひとりだけ着脱に時間がかかる。それもまたイイ。お遍路さんでもなく、手間のかかるスタイル。


全員がエドワードの靴とパンツ。一人違うジャンルの人がいます。Hさんのシャンパンゴールドのパンプスもエドワードのオリジナルのビスポークなのですが、生地がサテンなので、これを傷つきやすい外で履くという行為も足袋を履くのと同じくらいの贅沢なマインドです。


祇園の老舗茶屋にて。一瞬で仲良くなってしまいます。御綺麗どすな~ あなたもね。。


芸者さん、芸姐さんたちに刺激されて、老舗祇園の履物屋を紹介されました。本当は例の芸者さん用の下駄が欲しかったのですが、これも時間がかかるビスポークだとのことで、またの機会にしました。


東京の事務所に戻り、試履き。ゆっくりリラックスするひと時用、プライベート用かなと結論。ここからすでにインスピレーションが湧いていたJet氏。



レッドロバートソンや、ゴードンなど本格的なスコットランドの本物のタータンチェック生地を贅沢に・ふんだんに使用したニッカボッカ。ゴルフ用もこのボトムの上には本格的なハリス・ツイードのノーフォーク・ジャケットを着用し、ヒッコリー製のゴルフパターで、左打ちで打つ。時々右にスイッチするJet氏。




車、というジャンルを超えたかったとのこと。ヤフーで見て即電話で購入した緑のランボルギーニ。宇宙船がたまたま車になりそこねて失敗して怒鳴り声を上げている感、が気に入っている。神楽坂のエドワードの前に停まっていることが多くコドモたちも写メ撮ったりしています。


このあたりから徐々にJetからJekko(つまりジェッ子)へとトランスフォーム。ジェンダーを超えたい、UFOで。。。いろんなハイヒールを根気強く合わせてみました。この時は白のホーランドシェリーのギャバジンのニッカボッカ。


背が高くなる、アイテム。一気に10センチ近く背が伸び、長身のモデル出身の奥様と同じ目線に立てた、とのこと。シークレットでもありませんからパブリック・ブーツですね。シンプルながら、宇宙を感じさせるものにチューニングしています。


もはやジェッ子になってしまった以上、スタイルの可能性は無限に広がっているように感じられます。伊勢にて、シンプルな真珠のイヤリングを発見・購入。

彼のアイデンティティーは 純度100%の『広告人』。誰よりも真っ当過ぎる仕事人。現在の氏の佇まいで、キラキラ美しい銀のバック(一般的にはヤカンと呼ばれる、この中にダイナーズ・カードとi phone)を手に持った男が緑のランボルギーニから降りたつ。否応なく夢に出てきます。



フロント部分の収納は結構広く、ここにジャケットを収納します。それからバック(世間的にはヤカン、マリアージュ・フレールにて購入した銀のてっ器)がきちんと収納される。


ホテルでの打ち合わせが多いJet氏。こちらは、我々がよく利用する最高の立地にあるパレスホテル。バレーサービスのスタッフにも緊張が走ります。ホテルでは有名になっているようで、最近では満面の笑顔で迎えてくれます。

以下、おおよその(説明をあまり必要としない)スタイルの変遷でした。先日街で見かけたジャイアントパフェ。Jetもジェッ子も世の中的には、ジャンルの違うパフェのように見えるのかもしれません。



12月のクリスマス・パーティでは、CDJプレイを披露する予定です。氏の特殊技能であるロックを美しく繋げていくスタイルを楽しみにしています。