2011/10/23

酒好きめ!




時間が、あいかわらずものすごい速さで過ぎていきます。自分の時間が取れない中『酒好き』な日々を送っております、というのはこれ全くの冗談、せいぜい晩酌程度にアサヒスーパードライを350ml、缶ビールひとつ飲むくらいです。とにもかくにも、連日キャパシティを超えバタバタしている昨今、出勤前出しなに唱える言葉が、

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ス スイカ
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となっております。しかしながら、本日クライアント先にテープ・メジャーを忘れる、というここ10数年で初めての大失態をやらかしてしまいました。クライアントがレベルの高いホテルに滞在されていたお蔭で、コンシェルジュ・コール一本で、テープメジャーを部屋まで持ってきてくださり、ギリギリ助けられました。ということで、即・失態をフィードバックして本日2011年10月23日より、

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ス(発音上ズとリエゾン) スイカ
キー 鍵
メ メジャー

に変更することになりました。寛容なるクライアントとホテルの最高度ホスピタリティにフォローされながら、最上級のご提案をせねばならず、厳しい状況の中、BOWER ROEBUCK SpunCashmere100、梳毛のカシミア100の独特の味わいあるファブリックで3ピースでのご提案にお付き合いいただきました。同じヘリンボンでも、spunCashmereのただならぬ質感は、カーボン素材の貴金属系(audi R8の猫背部分のような)の、めったにお目にかかれない底艶があります。

ここ最近パリ関係の情報・ネットワークが充実してきました。時間を捻出し11月24日から渡英仏いたします。クライアントからのリクエストが増えてきたアイテムやラインアップを一流の職人たちの手をお借りして制作するべく準備中です。凛々しく抑制の効いた英国的シルエット、やわらかいフランス的素材感センス、それらをエドワードエクリュ流に、オリエンタルマインドの奥ゆかしさで配合させていただき、愛すべきアイテムを出現させようと思います。上写真は、老舗フランスベルトメーカー@日本の展示会。

2011/10/09

Not fashion,but code



たとえば、ヨーロッパの田舎を移動する鉄道の旅。見慣れぬ東洋人が乗り込んでくる、かすかに走る乗客の緊張。コンパートメントの空間には、英国人風の老夫婦、そしてゲルマン系の中年の紳士。謎の東洋人はスーツの内ポケットから宿泊先の絵葉書を取り出す。右手にはモンブラン。


この時点で、この見知らぬ東洋人は、ヨーロッパ系乗客から人としての信用のおそらく半分以上は稼いでいる。軽い挨拶、着用しているスーツ、取り出した絵葉書にちらっと見えたホテル名、そしてさらさらと流れるように動くモンブラン。乗客は彼がいったいどういった人物かを知る手がかりを十分すぎるほど与えられている。あとの50%は本人の人生を愉しむ才覚だろう。


スーツはもちろん、鞄から筆記具にいたるまで、Gents世界では“Code”にまで高まったアイコン的アイテムがある。時には、確信犯的に、わかりやすく選び、わかりやすく効かせることが賢い。Fashionでたびたび登場するコーディネート用語、ヒネル、ハズす、アソブ、、、、。しかしながら、モノ世界内で閉じて小さく遊ぶよりも、口笛を吹きながら軽々とCodeを突破して、人生という大人の遊び場でぞんぶんに遊んだほうが愉しい。写真(※氏はモンブランにてペンGAIUS MAECENASを購入、一番下のダレスバッグはmade in Japanの万双製)は、重量感溢れるモデルを購入されたP氏@銀座モンブランブティック。