2012/02/01

時間がたつのは早いです


もう2月ですよ。最近将来のことを考えることがあって45年後、と考えてみました。僕は90歳です。老人です。そろそろ世の中ともバイバイよ、という頃合です。 息子のスコットはといえば45歳、つまり今の自分の歳ということになります。今の自分の歳のとき上のしゃしんのようにバッバッ~イですよ(そのころは、そんな赤ちゃんではないが、彼がおじさんのイメージはできない)。そうなんだ~と感慨無量です。

しかし個人的なことでいうと、僕が22才の時に父はあの世に旅立っていったので、それにくらべればスコットはまあ普通かなと感じます。 新人シニアパパとはいえ、いちおう父親になるといろんな感受性の引き出しが増えるようで日々お客さんとお話する中で、新しく強く感じる部分・響く部分が出てきます。心が動きすぎて我ながら驚き、おっとっとと焦る時もあります。

最近印象深かったのが、プロレス界のヒール(悪役)選手で、ご自身のヒール道・えげつなさ観と、家庭での父親としての存在と、しっかりした彼の息子とのやりとりを聴き、不覚にもグッときていたりした次第でした。

たまたま先日事務仕事に疲れて、お昼に一服して喫茶店やなんかにいてボヶ~としていると、リクルート活動に一生懸命取り組んでいる大学生らが熱心に勉強していたり、各自の必勝法をシェアしていたりしていて、昨今の厳しいなか、やっとるな~と感じます。

少ない経験知と地頭・地感性をフルに生かして、無駄であってもとりあえず一生懸命動きまくるのが、一番実になることだろうと思います。普段は初対面から全否定したり、冷たくあしらったりする20代に対して、ここは応援も兼ねて、まともなスーツの手に入れ方をシェアしようと思いました。

以下、状況に応じて、適宜、若者にお渡ししているA4用紙1枚のサマリーです。一部、貼り付けます。多少毒舌注意報発令中ですが、勘弁願います。

限られた予算で戦っている、大学生・大人予備軍へ

限られた資金を最大限生かすために、長期的な愛情を持って以下のアドヴァイスをします。たとえば、今後、百貨店のオーダーで2着でたった○万円のような場合、採寸をする人に以下の要望を伝えると可能な範囲内ではあれ、最低限ベイシックなものが出来上がるはずです。

いうまでもなく“今はこういうスタイルが流行っています”“ダブルネームです”“コラボです”などあまり意味の無いことに気を散らさないようにしましょう。うっかり流行り風味に乗っかると数年後に着られなくなります。

いまどきのピタピタスーツの悪い点を3つ挙げます


1.上着の肩・胸にゆとりが無く、ラペルも細く、尻が半分以上出たピタピタのスーツは、ただでさえ華奢で平面的な尻をしている日本人が着ると下品で見苦しく大人の装いに見えない。電車で前に座られると目のやり場に困る。

2.各所が小さめでピタピタだと、生地が擦れて早く痛んで、買い換える羽目に陥る。

3.ピタピタという流行(5、6年遅れのモード的スタイルが一番残念なスタイル)に振りすぎているので、クラシック回帰の流れでは、またまた買い換える羽目に陥り、無駄金になる。

伝統的なスタイルとフィッティングの2点のみ集中してください。それが最低限のコストで、最高のスタイルを手に入れる最強の方法です。スーツに関してのアドヴァイスは以下、

1.上着丈は≧総丈(第7頚椎から地面まで)÷2-2 にしてください。(短くしすぎないこと)。
2.中胴(ウエストの一番くびれた部分)のゆとり巾は、ぐるり(全周)で14センチ以上。
3.袖を細くピタピタにしすぎない。
4.ラペル巾は8センチ以上
5.サイドベンツで。
6.パンツの股上は27センチ前後(浅くしすぎない)
7.パンツはワンタックのインタックで。(ノータックはもともとカジュアルなもの)
8.ヒップもひざもゆとりをもって、テーパード(ゆるやかにしぼる)
9.内側にサスペンダーボタンを2×2×2(前に2)後に2を内側に。
10.袖ボタンは、本切羽(ほんせっぱ)で重ねボタンにはしないで3つ。
 GOOD LUCK !


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