2010/05/28

眼鏡について、




ここ10年、20年前から、シンプルな金縁、銀縁、ボストン、ウェリントンのようなクラシックなデザインの眼鏡のみが、スーツスタイルには自然に似合うと思っていますし僕自身そうしています。学生時代を終え、就職してクリエイティブ方面に進んだ友人たちがそろってアラン・ミクリはじめさまざまなデザイナーズ眼鏡を愛用し始めましたが、僕はその流れには一度ものりませんでした。

実のところ『のりませんでした』なんてもんじゃなく、典型的業界人(短期トレンドフォロワー)風の装いに向けてトレンド眼鏡流行にのった友人たちに会うたびに、コンコンと“昔ながらのアーチストや文豪が掛けるシンプルだが材質がイイ定番眼鏡に変えろ、絶対変えろ!”と説教してまわっていました。昔から、かなりおせっかいな奴ですよ。すてきな眼鏡開発への営業妨害者です。しかし、結局のところ数年でみなクラシックに変えました。


2、3年くらいの短期的流行の呼吸で生きたい方でしたら、モダンでフューチャリスティックなデザインもいいかと思いますが、普通のスーツ・スタイルにはシンプルでクラシックなもののほうが似合います。でも、女子に関してはバライティに富んだデザインものはカワイイですね。

以前より眼鏡が欲しいのですが、どれがいいですか?というお客様には骨董通りのoliverpeoplesにお連れしています。丸金縁やボストンやウェリントンのべっ甲風など、ノスタルジックなんだけど、やはりそこは時代性もあり、ちょっとだけシャープにできていて、健康的でヌケがよいデザインです。

流行やトレンドとの距離感がいいあんばいなので、僕自身、オリバーの金縁を愛用しております。神楽坂を登っている時は、泉鏡花になっている気分です、それは冗談ですが、、、この、時代性を“少しだけ”加味する、というのが日本人には苦手なように見えます。苦手、といのは正確ではないですね。いろんな傾向を極端に振る、というのが好きなのですね。スーツのデザインも、そうなのでしょう。

クラシックな、眼鏡を掛けるとなると、一気にビート族のアレン・ギンズバーグそっくりに振り切ったデザインの商品が並びますし、、アパートで爆弾つくっている人相の人が掛けそうな品ぞろえになります。しかし、だからこそ、貴重なお気に入りを見出す、宝探しのような楽しみがあるともいえるわけですね。何事も見立てを変えて、、前向きに、前向きに、、、、



学生時代、ベルモンドとジーン・セバーグのキスシーンを迷彩柄風にしてシルクスクリーン印刷してポスター作りました。ベルモンドには相当に憧れていました。この体型を目指して体鍛えたりして(笑)。この時代の登場人物が掛けている、サングラス含めたさまざまな眼鏡は、充分クラシックなデザインと言えると思います。ミッシェル・ルグランとか、フランスのアーチストは粋に眼鏡着こなしますね。

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