2010/03/09

Gentleman's item


先日、たまたま顧客先に行く途中で、丸ビルのドゥーズィエム(レディス)に寄ったら、結構カッコイイストールが売ってました。ほぼメンズアイテムといえるようなサイズと柄。↑は、エジンバラにて。確かに、ジェントルマンズアイテムを女性が小粋に巻くのも、ボーイフレンズ・デニムの進化系といえなくもないですね。しかし、ものすごく若い女の子がこんなアイテムしてたら、逆にちょっと心配になるかもしれません、彼女のボーイフレンドって?と。ちなみに、以前読んだフランス雑誌によると、フランス10代女性の恋愛したい男性No.1がジャック・ニコルソン、、日本は?福山雅治さんあたりですか?



新品にして、このように色・柄どうしがぐっと親和しているものは、インポートでもなかなか見当たりません。おそらく一般バイヤーの方がクラシックで端正なものは売れない、ちょっとは奇をてらったものでないと、と思い込んでるのではないでしょうか。新奇な柄にしようとリキむと、たいがいポップな五月蝿いデザインになります。80年代90年代はそれで面白かったのかもしれませんが、今、ポップなデザインはシーズン終わりにはセール対象商品になる運命です。ブルックス・ブラザーズ、ラルフローレン、ポールスチュワートの一部ハイエンドの結構立派な価格のアイテムを見かけますが、これらで本気で良いモノづくりを目的に企画した商品はセールにはなりません。イイですね。

『絶対セールにならない保障』というゴールドのシールを貼っとけばいいんじゃないですかね。ある意味、セールにするかどうかは、それがどれだけの価値があるかが見られるリトマス試験紙です。これは、たとえば自分が読むべき雑誌を見つける過程に似ています。いろんな雑誌が発表するその年のベストドレッサーを知ること、たとえばダニエル・クレイグを挙げるのか、プリンスマイケル・オブ・ケント公爵を挙げるか、これもまたリトマス試験紙です。堂々とした存在感を持つそんな商品には、純粋で強気のパワーがあって、これまた不思議なことに、同じように元気が良くてエネルギーのある人物が買っていきます。気が落ちてセールに回された商品は、人気を落とす力があります。まさに、“気”をつけましょう。



こちらは、キャメロン氏からご招待された、創業が18世紀なのに『ニュー・クラブ』というちょっとしたジョークですか?ってくらいニューではない、歴史あるエジンバラのジェントルマンズクラブでした。この机は手紙を書くための部屋に置かれていて、便箋封筒まであります。仕事を終えて、自宅に帰った後、帰る前に、公人でも家庭人でもない、インディヴィジュアルな一人の男として静かなひと時を楽しむ空間とのことです。

スヌーカー・テーブルにギャラリースペース、豊かな蔵書のライブラリー、バー、レストラン、宿泊施設などあり、時間帯によっては一部女性もくつろげるラウンジ・スペースもありました。これまた期待を裏切らず、最高にスタイリッシュ(もちろんクラシック)に決めた老紳士たち(70後半だと思われました)が数人、満たされたイイ顔をして静かに食事していました。さすがに写真を撮る気になれず浸りました。独特の社交場。食事も、ヴォリューム、味ともに贅沢なものでした。彼が神楽坂来たときはどこにお連れするか、こりゃ相当真剣に考える必要があります。

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