2011/08/11

育パパ旅行記@香港

一気に写真30枚分の旅行記です。セレクトした写真見ると、われながら“親バカ育パパ日記”となっております。やはりパパ家族旅行といってもそこはそれ、キメる時には緩まずキメたいところ。装身具類カフリンクス、フラワーホルダー類はジップロックに入れ、ギシッと入れて動かないようにして、ケースに入れます。 先日の渡仏時にシャンティイーにて購入したケース。中にはミラーもついて非常に使い勝手がいいです。お土産に買って帰り喜ばれました。
香港は初めてだったので、王道からおさえないと、と7のことでペニンシュラ香港を選びました。渡香のスタイルは、ウィリアム・ハルステッドのキッドモヘアのダブルブレストのジャケット+ヴェストとライクラ素材混のシワになりにくいベージュのトラウザーズ。

今回は旅用のワードローブの研究・実践(実験)もそうとうフィードバックできましたが、おおよそ狙い通り、予想通りのパフォーマンスを確認できました。クリース(パンツの折り目)が5時間のフライトくらいでは全然変化なく、かつ旅のあいだじゅうずっと折り目がきれいにキープされていました。 老舗ホテルに行ったら、館内案内のヴィデオや冊子でドレスコードをチェックします。(単純に厳しければ厳しいほど喜ぶ)しかし、ディナータイムはみなさま、きちんされていましたが、ここはやはりオリエント、昼間の半パン・サンダル姿など、全体まだまだゆるすぎる印象を持ちました。
今回、3セットの上下でしたが、綿100%のコードレーン3ピースは、ややドレス度高いイメージに使いました。
『ほれ、まずはなによりもここ、“Traditional”とついているものを選ぼうね、将来キミが、スーツの袖口の切羽の色を違う色にしたい、などと言ったら勘当するからね。それから、今の日本の総理のようにシャツのボタン穴の色でアクセントをつけたり、変なところを工夫しているつもりで、アレンジしていじくっていたらパパは許さんぞ、、、』教育中(笑)
英語の下に漢字がついている、萌え、ですね。いちいち覚えて学習していました。
ビル街のスケールの大きさ、乱立(連立)ぶり、たいへんなパワーを感じました。
しかし、足場は噂通り竹なんですね。このたくましさがまぶしいです。まちがっても日本はアジアの中で横綱相撲取ってる場合ではないですね。
あれれ、ついシャッターを押していました。Let's Shine!
知人からプレゼントされたボンポワンのシャツを着て。腰で座れるものの、時々横に倒れるので、育パパ的にはあまりよそ見ができません。色っぽい看板見てる場合でもありません。
今回、さらに試したものが、このウール100%のシアサッカーの3ピースでした。これも旅行用に開発された特殊織の生地素材で、非常に軽く、クシュクシュっと丸めて畳んでボストンに軽くコンパクトにまとまります。ウールはそもそも非常に優れた繊維なので、夏でもよくできたものはパフォーマンスが最高です。

香港の亜熱帯に3ピースで挑むにはピッタリでした。これで海水浴にも行き、それにボウタイを加えて、レパルスベイホテルのヴェランダにてランチしました。ウォッシュ・ルームには執事がいて、僕がボウタイを装着するのをずっと凝視していました。手を洗った後ハンドタオルを手渡ししてくれたので、重いコインのチップを渡しました。
海水浴に行く直前に朝ごはんで食べたお粥。LAW FU KEE NOODLE FOODS。妻がピータンのお粥、僕が海老のお粥。どちらもびっくりするくらい美味しいでした。一人前250円前後。レディズのお客様でもあり友人Yさんからの香港通レッスンによって、外すことなく、とてもいい旅ができました。感謝いたしております。
香港は、潮州料理がおいしいとのことで、代表的なこのホウレンソウとチキンのスープがこの旅で一番印象に残りました。
海辺にベビーカーごと運んでいく途中、安全ベルト忘れて、砂浜にボトッと落とされたスコット君でした。砂浜に大の字になって爆泣きして、育パパ免許の点数が5点減点されました。一応、日焼け止め塗ってもらっています。
おそらく今年最初で最後の海水浴。早い時間だったので、人も多くなくてよかったです。天気にも恵まれ、なんとなく、昭和40年代くらいの日本の夏休みの雰囲気を思い出しました。
レパルスベイホテルのインテリアや内装はクラシックながら、とても洗練されていました。ペニンシュラグループでもあり、やはりヨーロッパの香りがしっかり存在していて、中にあるショップ、インテリアやリネンショップなど素敵なショップばかりでした。


お絵かき道具など与えられ、(ひたすら画用紙を食っていましたが)おりこうにしてくれていました。一度、むずがったので、ちょっとホールを出て落ち着くまで散歩に連れ出しました。



あなたは、クラシックテイストがたいへんお好きなのですね!こちらは我々からのサプライズ、特別なスフレです。。。マネージャー氏からの粋なプレゼントにハッピーな気分になりました。セピア色の絵葉書セットまでいただきました。

しかしながら、こうやって見ると、この写真の僕の飲み物の飲み方は悪い例です。お茶を飲む僕の唇がカップに向かってにゅ~っとお迎えにいております。シガーの吸い方同様、人間がモノを迎えにいっちゃあいけません。カップを口元までひきつけてこんといかんです。


スフレィ~という発音が耳の奥に残り、この思い出は2011年夏の素敵な記憶のひとつになりました。

C’est un gâteau qui ne supporte pas la médiocrité.

(セッタンガットゥー キ ネシュッポルトゥパ ラ メディオクリテェ)『これは、凡庸さに耐えないお菓子だから』今度、“オーダーメイドする語学テキスト”の話は別の日に書きます。

夜は親子ボウタイで、ホテル内の広東料理spring moonに行きました。ダブルボウのパワーか、アカゴ連れながらセンターポジションの大人席に通されました。スコットがこの時はちょっとワンパク・モードで落ち着きがなかったので、すわ!リタイアか、という気になりかけましたが、ちょっと散歩に連れ出し、3分くらいの間に揺り籠メソッドで、完全に寝かしつけて復帰できました。


前向きにエルゴでScottをだっこして静かに動いて、起こさず食事することができました。まわりに迷惑かけない範囲で、あきらめずチャレンジしました。
コードレーンの3ピースに、 黒のタキシード用のスタンドカラーのシャツに黒のボウタイを合わせました。

なんとか、果敢に大人の場所に連れて行き、うまくやっていた彼でした。
朝6時から泳いでいた父に付き合って、プールサイドにもつきあってもらいました。僕は、プールにいたトレーナーのルイス氏にフォームを見てもらいました。フリースタイルでは肩をぐっと上げて、コンパクトに、インサイドに、というアドヴァイスをもらい、ずっとコーチしてもらいました。結局プールは3日間利用したのですが、明らかに進化させてもらいました。

ヒコーキの気圧問題も元気に過ごしていたのですが、最終日、疲れもたまっていたのか、出発数時間前、朝ごはんでのシリアルかブラウントースト(口にした瞬間マズイ!という表情をした)なのか、アレルギーを発症。ちょっとアセりました。妻がコンシェルジュに緊急状況を伝え、最速で近所の病院に到着することができたので、大事に至らず、予定の便で帰国することができました。 かなりアレルギーによって、ただでさえ福耳が、一層おめでたい超福耳になった次第でした。
帰りの飛行機では元気が戻り、いつも通り愛想よく、(特にお姉さま方には一層愛想よく)ご機嫌に帰国したScottでした。ワーカホリックの父親のコーディネート検証やら、新作スーツのパフォーマンスチェックなどもたっぷりできて、もちろんゆっくり楽しむこともできた2011夏休暇でした。

2011/08/07

夏季休暇終わり、明日から通常通り。



予定通り天気も良く、弾丸ツアーなりにトラディショナルな香港を味わってきました。息子Scottにもドレスコードのある場所に連れて行き、ズルズルなカジュアル文化でない雰囲気を8か月の心身に焚き込んできました。


淺水灣(レパルスベイ) ホテルは、今では長期滞在型アパートメントになっていました。風光明媚、スタンダードのジャズが似合う夏のひとときでした。


いつ泣き叫ぶかもしれないベビーを片手に、周囲に不愉快にさせぬよう、いかにこちらはこちらでエレガントに食事を愉しめるか、これはかなりハードルの高いチャレンジです。途中泣き叫んだら、たとえコースの最初のほうであっても食事を完全放棄して外に出よう、という勝負・覚悟が必要です。


『ヴェランダ』マネージャー氏からのうれしいサプライズもあり、素敵な思い出ができました。2回に分けて簡単に旅行記書きます。

2011/08/01

8月1日(月)~8月5日(金)まで、夏季休業いたします。



一足早いのですが、夏のお休みを取らせていただきます。PCメールは繋がっていると思います。お盆界隈、世の中がお休みの時期、秋冬物の受注や企画で神楽坂にいる予定ですよ。今年はニットやボウタイ、レディズのブラックドレスなど企画制作集中です。いずれにしろ、休み中は、元気よく夏を楽しみたいものですね。




2011/07/29

ランボルギーニからアディダスまで、



かつて商社を形容する時、お約束の枕詞として 『 ラーメンから航空機(実はミサイル)まで 』 という表現がありました。僕自身、クライアントのスタイルづくりにエネルギーを注ぐ中で、様々なアイテムのアドヴァイスを求められます。本日はスポーツ・カーの試乗会にお付き合いして、クルマと本人・乗り込む時・走行中・降りる時の様子を客観的に見て、色や仕様についてアドヴァイスしました。


こちらは、スニーカーのセレクト。たいがいオールドスクールなローテク系と、超最新のモデルです。スニーカーを選ぶのはかなり早いです。エドワードエクリュ的なスタイルに似合うスニーカーは、ほぼ仕様が決まっています。メインの色数が1色か2色以下。3色以上はちょっと厳しいです。スポーツアイテムはそっけないくらいのものがヌケ感があって収まります。



着用した際、長年愛用した時に“着用している本人が(※ココ大事)”最大に輝くようなもの、それは、たいがいのところ、ショップ内に陳列してある時には地味に見えたり、ちょっと物足りないくらいの印象を与えたりするものです。各アイテムごとに、個性の強いアクセントを求めてしまうと、そのアイテム一個でめりはりが完結してしまうので、全体の『圧』と『ヌキ』の抑揚が効かずに印象が弱くなります。1アイテム、1役割、単機能、シングルタスク、というテイストのほうが、全体の調和が美しく整います。

2011/07/27

夏休みの友、


7月半ば海の日の連休、松本に帰省した際に、カブトムシを捕まえました。派手な割にゆったりと飛ぶカブトムシを追っかけて、たまたま手に持っていたうちわでひっかけました。少年時代の純粋な喜びとはまた違って、職業病か、磨きこまれた黒のストレートチップ靴に見えます。

ジョン・ロブやエドワード・グリーンの、バーガンディー色の靴を見た時、かつては『おお、これは完璧に、水牛クワガタの色たい!』と逆の発想だったのですが、、、、、。クワガタに関しては、ヒラタクワガタを個人的には、最上級にランキングしていました。

                  水牛クワガタ

いったん挟まれた場合、水牛クワガタの場合はお調子者なので、ほかの部分を刺激して挑発すると簡単に挟みを離しますが、ヒラタクワガタは一旦ざっくり挟んだら最後、その部分を決して離さず、完全に眠るくらいの勢いで『ロックオン状態』に入ります。

これは脳天がスパークするレベルの激痛です。挟まれて、水飲み場に向かって(最終手段で水をぶっかけるため)涙ぐみながら韋駄天走りするハメになります。人間も大人になったらチャンスに対してこのヒラタクワガタくらいの桁外れの集中力を持っていたいものです。

                ヒラタクワガタ

7月10日は代々木上原に、知人の企画したコンサートを観に行きました。時間を捻出して、コツコツ精進しておられたようで、確実に進化しておられました。まことに恐縮ながらお二人とも、エドワード・スタイルでキメておられたせいか、一層(贔屓目ながら)凛々しく堂々と見えました。Aさんのピアノも穏やかで丁寧で、聴いてて非常に気持ち良いものでした

夏休みの友、夏の日のお約束、日本の風物詩、季節の歳月記、、、大人にとっても子どもにとっても、昔ながらの平和な日本が続くことを願います。




2011/07/25

休日も、Blacktie?




アジャスター無し、当然フックも無し、出来あいの簡易版なんてもってのほか。。。エドワードエクリュのボウ・タイはビスポークでサイズも合わせ、装着者のセンスと技術を必要とします。何か新しいフィーチャーを作り出す前に、すでに昔からあるシンプルな仕様を、シンプルになぞるだけ。それで十分に奥深くて、そっけなくスパルタンなところがcool enoughです。

現在、クライアントの一人に向けてドレスコード・ノートを書いています。正確にドレスコードも、各人の立場によって変わってくると考えます。特に近しい人のウェディングなどはそうではないでしょうか。最近の参考資料もいろいろ見ているのですが、たとえば以下3種類の表現のインヴィテーションがあった場合、

1. Blacktie Optional
2. Blacktie Encouraged
3. Blacktie Creative
(by Tim Gunn 2007)

1. は、タキシードに近いダークスーツに、白いシャツ、ドレッシーなタイでもよいというケース。
2. は、婉曲表現ながらも、タキシードであることを強く薦めているケース。
3. は、モードなタキシードも大丈夫、というケース。というのが一般的のようです。
 
エドワードエクリュは恐縮ながら早めのスケジュールにて、8月1日(月)~5日(金)まで夏季休業いたします。お盆の間は普通にいつも通り仕事している予定です。この夏は香港に行ってまいります。世界で、経済自由度指数※が十数年間世界第一位、サザビーズやクリスティーズで数々の売上記録樹立中である、エネルギーを感じてきます。

息子のスコットが世界で暴れられるよう、華僑の若いジェントルマンたちに『おれは、生まれて一番最初の海水浴は淺水灣(レパルスベイ)だったよ』と言えるよう、パパがネタを仕込んどきます(笑)かつてのテレビドラマ、Gメン75で憧れた、褐色の空の、高層ビルの“下”を飛行機が離着陸するのを体験できないのは残念なのですが(飛行場は数年前新しく移転済)




ブログからの出会い

きょうも、新しい出会いがあってうれしい一日でした。K氏、2年前から僕のブログに興味を持ってくれていて、KRUGのシャンパンをお土産に、メールで事前アポをいただき、本日神楽坂エドワードエクリュにやってきてくれました。

『 大丈夫ですか?勝手にやらせてもらいますよ?』と僕が訊くと、もちろんですよ、と不敵な笑顔で応えられました。気質的なものでしょうが、老いも若きも、果敢に挑むマインドが、男のプレゼンス・存在感・佇まいを作るのでしょう。

彼は偶然、Jet氏と名古屋の新幹線の車内で会って話しを交わしたとのこと、これもご縁ですね。エリート・コースを驀進されている彼が、Jet氏とやりとりを通して、ちょっとした嫉妬を感じ(と、正直に告白するところが魅力的です)つつ、彼自身の新しいステージへの強い意欲を感じました。

Fashionistaと呼ばれるより『The MAN』という佇まいを選ぶK氏、アクセル全開で思う存分、エネルギー 振り切って、進化の道を突進していくことでしょう。以下、CMですが人生の真理が含まれていますね。




I’ve missed more than 9,000 shots in my career.
I’ve lost almost 300 games.
26 times, I’ve been trusted to take the game winning shots and missed.
I failed over and over and over again in my life.
That is why I succeed.

プロでミスしたシュート9,000本以上
負けたゲーム約300
ウイニングショットを任され、外した事26回
今まで人生の中でミスしてきた
何度も、何度も、何度も
だから、俺は成功する

※(翻訳等はYouTube経由で見つけました)

2011/07/22

神楽坂祭り、しかし一年早いものですね。



時々、神楽坂にスコットを連れてきています。7か月は腕白盛り、足も手も口も動かしまくりで、最大のいたずらをしようと頑張っています。赤ちゃん期は、赤ちゃんっぷり全開の、バブバブしたつなぎ状のロンパースが一番かわいいですね。パパに似て、大きな音が苦手らしく、大きな音には拒否反応します。


二年前は参加した阿波踊り、今年はあまりの忙しさに、しばし神楽坂祭り自体を忘れそうになっていました。今日は近所の焼肉屋『三味亭』で阿波踊り見物をしました。わさび醤油で食べた中トロカルビが最高においしかったです。


311以降の昨今の大気・土壌の環境や食事情などに対しては、昔ながらの基本的養生の考え方・早寝早起き、玄米などの雑穀類、日本食全般・味噌など、古来からの過ごし方で淡々と立ち向かうことを腹をきめています。国の政治のあぶなっかしさに比べたら、まだ物理的環境は救いようがあるのではないでしょうか。

未来の人類である子どもたちには、 いままであらゆることをやらかしまくってきた大人たちの愚かさも、努力もどちらも徹底的に正確にリアルに認識してもらって明るい未来を作っていただきたいもんです。



2011/07/10

Finger and moon



気温も湿度も強烈に高い今日この頃。とはいえエドワードエクリュでは昨年以上に3ピース・スタイル、スーツ・ベスト・パンツそしてタイドアップのスタイルが着実に増えています、いや増えているというか、それしか作っておりません。世の中に対するアンダー・ステイトメント(控え目なメッセージ)ですね。まことにありがたい限り。深く恐縮・感謝いたします。

本日、神楽坂のミスター虎ことS氏のスピーチを聴きにいきます。英国経験も長く、完璧なジェントル・マナーで、静かなアフタヌーン・ティータイムを神楽坂界隈で過ごされています。武道家の哲学は、実践に基づいているので、深く響きます。ブルース・リー語録も自身の哲学が込められていますね。それぞれの立場でそれぞれに響くはず。

上の動画、僕の立場では、このブルース・リーの弟子との会話で、“指”が道具、たとえばスーツ、そして“月”がスーツを受け取った後の旅や人生や夢に思えます。

2011/06/27

英仏弾丸旅行記Ⅱ





一気に総集編。しばらく間があいて、はや旅から一ヶ月ちかく経過したので、ざっくりレポート。パリ二日目は、神楽坂に遊びに来たパリの業界人(服飾関係)から、馬関係のスタイルを見に行くなら、ココと、シャンティイー(※日本語だと、こう表記するようです Chantilly)を紹介されました。




僕は予備知識ほとんどないので、印象でしかありませんが、馬を完璧に制御するところにヨーロッパらしい文化を感じました。基本が戦の際の働きにあるので、普段はたくさん愛情をかけたり、野に放って勝手にまかせていたりと、深い世界ですね。騎手の衣装も、挿し色を使っているものの、ヨーロッパの風景や森に映える抑えたシックな色合いでした。


子馬ちゃんの舞台もなかなか見せ所がありました。



立派な馬関係の博物館・資料館があって、納得や驚きがありました。無駄がない、強く実用の要請の元に作られたデザインが、“道具”としての存在感を放ちます。昨今、この“道具論”を考えさせられる場面が多いです。(※使用例 『お祭り騒ぎのように、技術の上澄みばかりを追いかけて、いる昨今の携帯電話は、道具ではなく、道具のレベルまで達しておらず結局は派手なオモチャだったということが、3月11日に通話できなくなって、強く認識できた』)



クラシックな馬関係のスタイルは実用的で、エレガントな特徴が多くみられます。



ロゴもなんとなく、親近感があります。

なんとも優雅な観覧席。 色数を減らして、自然以外の人口物のコントラストは極力抑えた場所は、人を引立たせます。淡い色のストライプの幕、ヴィスコンティの映画、『ベニスに死す』の砂浜のパラソルを思い出します。当日は、シルク・リネン素材のドラッパーズ生地を使った、ジャケット×ヴェストにホワイトフランネルのトラウザーズとコーレスポンデント・シューズというスタイルでした。気分イイでした。


当日競馬はやっていませんでした。ロンシャンのほうで大きなレースがあっていたようです。馬が疾走する数メートルのところで、優雅に食事できます。パリからタクシーで来たのですが、次回は電車で来ようと思いました。最寄駅まで来て、タクシーのほうがいいようです。弾丸ツアーで、お昼のレースに間に合うように来て、賭けつつ食事する、というのをやってみたいです。




今回、馬車のかっこよさをつくづく再認識しました。英国車(現在インド資本とはいえ)ジャグァーも、もともとはコーチビルダー(馬車メーカー)でボディ製造専用のメーカー、この馬車のアウトラインを見ているとジャグアE-タイプにも見えてきます。当時の貴族たちが競い合った美意識は、服飾のみならず馬車のデザインにもあらわれていたはずですね。 インスピレーションをもらいました。


非常にプライヴェートな感じで、若干秘密めいて、美しい乗馬パフォーマンスがありました。クラシックな衣装に見惚れました。ラグジュアリーながらも、動きやすく考えられたデザイン、多くの工夫があります。実用とエレガンスを兼ね備えたココシャネルの美意識も、このようなイメージソースからきているのかもしれません。


これはパリ初日の夜食事をしたRestaurant LASSERRE の近く、フランクリン・ルーズベルト通り界隈です。最初は宿泊先のクリヨン内で食事しようかとしていましたが、結局、パリっぽくて、クラシックで最高のレストランはラセールということで予約してくれました。後々わかったのはホテル内のレストランは、(じゃっかん元気すぎる東洋からの)観光客で満席だったようでした。『静かで気持ちの良い場所を』と最初からリクエストしているので、気を利かせてくれていたようです。

さすがに、写真撮ることは遠慮しました。早めの時間から食事して落ち着いた年配の客層(ご夫婦も多く)、生のピアノ、日が沈んで一時間の美しいマジックアワーで開いた天蓋から見えた空の青色が印象的でした。『あなたが考えるこのお料理に合う最高のワインを!』とリクエストした瞬間、ラセールのホスピタリティがトップ・ギアに入ったらしくスワロウテールコートを着用した4人の正装したギャルソンがどっとこちらにおし掛けて来て鳥肌が立ちました。

なぜ鳥肌が立ったかというと、きちんと正(礼)装したスタッフの存在自体が日本ではなかなかお目にかかれないもんですが、それが4人いっぺんにこちらに来る状況ってところで感動してしまいました。マカロニにフォアグラが詰められていて、トリュフのソースがかかった一皿口当たりもさわやかで、とことん自然な奥行きがあり、後味も鮮やかで、いままで僕が日本で体験したフレンチの印象を大変革するものでした。最高のフレンチをご馳走してくれたM夫妻に感謝いたします。


クリヨンの浴室、↓このブランドの香水は横浜のバーニーズで、一度買ったことがあります。女性っぽいながら、深みのある素敵な香り。



ロンドン、コンノートの入浴タイムは、2時30分からだったので、ヨーロッパ映画に見惚れていました。
パリの街角は、カフェがたくさんあって、さすがに多民族の魅力があちこちに感じられました。街を歩いているムッシューのたたずまいに大いに興味がありましたので、退屈することがありませんでした。散歩するムッシュ、古道具屋のムッシュ、カフェにいるムッシュ、いずれもご自身のスタイルを楽しんでいて、うならせられるような洒落者もつわものも何人か見かけました。




二日目、シャンティイーの帰り Hotel Monceau のレストランで食事しました。こちらのホテルは、モダンに振り切った最先端系で、O氏のおすすめでした。パリのクリエイティヴ業界人が好きな世界観で、東京に通じるものがありました。スイートルームまでツアーしてもらい、刺激的なデザインを観ました。


記憶がかなりあいまいになっていますが、超特急ながら、とてもいい旅でした。時間が無いなりに、濃い時間を過ごしました。さて、お土産にスコットにパリの子供服Bonpointでボーダーのニットとパンツを購入してさっそくの親バカを期待通りに実行しました。今回、パリの街をさっ~とアンテナ立てて歩きながら、めぼしいエリアをチェックしたので、次回はじっくりまわろうと思います。

Mご夫妻からは、スコットにとCharvetでシャツ、パピヨン(シャルベのボウタイ)、そしてBonpointで赤のパンツを贈られました。帰国後、すぐ着せて(親が)大盛り上がりしすぎて、この後、 いろいろ面白がってコーディネートしすぎて、しまいには泣き出したスコでした(笑)昨今、東京にて子供服見ていて確かにシンプルなものはなかなかないんだ、ということを実感しました。あちこちからのお下がりを来ているスコもいろんなおしゃれを楽しんでおります。





2011/06/11

Tiger Mother タイガー・マザー


旅行記の合間にちょっと、一服。最近読んだ本で、かなりインパクトある本だったので、アマゾンで感想書きました。賛否両論、いろいろでしょう。分野が違っても、自分というスタイルづくりにも、大いにインスピレーションをもらえるすばらしい本だと思いました。以前、子育て観をいろいろ考えていたので、なおさらでした。『押し付けか?刷り込みか?』

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勇猛果敢な“振りきり系”の確信犯、一種のダンディズムを感じます。

仮に、世の中全体が“C”という方向に過剰に振り切りれている時、敢えてたったひとりで猛然と“F” という方向に振り切ってみせる。。。。

この“C”は casual,creative、くだけた、気楽な、ぬるい自由 というようなイメージ、ひいては欧米的な、こどもの自主性に任せる教育観。一方、“F”は、formal,form、型、一般的外来語的意味のフォーマル、そしてややクラシックなというイメージ、ひいては型を重んじる教育観、ザックリというと押し付け度の強い教育観。

昨今、“F”はマイナーだから、向かい風が吹いている世界であり、ヘタすれば向かい傷を負います。世の中のある種の『悪平等』の世界(みんな、なんでも、いっしょに進みましょう)に対して、勇猛果敢に挑む姿勢は大いに共感するところがありました。

『型』があるからこそ、到達できるクオリティの高い自由のステージがあるということ、『型』をマスターしているからこそ発揮できる、上質なクリエイティヴィティがあるということ、共感します。

翻訳者の齋藤孝さんの教育観とも大いに共通する部分があるのでしょう。庶民にはしばしば感覚的に『悪平等の感性』があるため、突出した能力を持つ人物たちに対して、その欠点を指摘して、(そのすぐれた才能もろとも)なんとか平均値に引きづりおろして、安心したい、というネガティブで根深い潜在欲望があります。

そういった目線や批判、エネルギーもろとも、一切合財を逆手に取って、向かい風が吹くからこそ浮上できるヒコーキのように、すべてをエネルギーに変えるぞ、という猛烈な意志も感じました。そこには社会に対するインパクト、影響を冷静に俯瞰している視線もあります。大いに共感しました。

表面的には、おそろしくハイブラウで、ある意味猛烈にスノッブな母親像にも読める一方、マイノリティとしてのやむにやまれぬ歴史的・世代的な背景も感じます。自分を相対化して、ヤレヤレ自分、とため息をついている姿もありながらも、そうはいっても、生きている以上、だれもが好む好まざるに関わらず『あの生き方か・この生き方が』を選びとって生きているのだ(だからその結果も責任を持って引き受けるのだ)という実存的な真理も呼び覚まされました。真剣に生きているほど、度々、それを突き付けられるのだと思います。

この本との出会いは、不思議でした。妻、そして昨年12月に生まれた息子がトラ年、そして自分の店が神楽坂の毘沙門天(毘沙門天は狛犬ならぬ狛虎)近く、そしてここ数年、仲良くさせていただいているS氏(初代タイガーマスク)、という『虎』のご縁によって、今週8日水曜日夜、新宿を歩いていたところ、紀伊国屋書店の店頭に並べている途中だった『Tiger Mother』をサクッと手にしてレジに直行、という偶然の出会いでした(笑)

結果的に、多くのインスピレーションと精神への栄養となる、すばらしい本でした。

2011/06/07

英仏弾丸記Ⅱその1


旅行前も、時間がなくてパリについての本も一切読まずでした。結局、羽田発パリ行のJAL国際線機内でCAの方から詳しくレクチャーしていただき、右岸・左岸、そしてパリを6つくらいの地区に分けて、おおざっぱに各地区の特徴を教えていただきました。それが僕が知っている、パリの全ての知識になりました。


さらにスグレモノのパリの地図をいただき感謝しております。この冊子に載っているブランド、そして地図が結構役に立ってくれました。やはり彼女らはみなお洒落感度が高いのでこちらが知りたがっていることの話が早く伝わります。絶版になっている冊子ですがセレクトがピリッとしています。表紙に貼っているスワロフスキーのハートもかわいいです☆

結局、ショッピングがパリでは土曜日だけということがわかり(日曜日は徹底的に店は休み)、ロンドンからの出発を3時間ほど早め、事前に購入していた午前中遅めのユーロスターのチケットを捨て午前中早めの9時22分ロンドン(セント・パンクラス駅)発に乗りました。



シャルルドゴール空港からタクシーでまずはホテルへ移動。パリではコンコルド広場そばのHotel de Crillon に二泊しました。ここは、日本にいるフランス通人脈での大物友人4人からの意見で『クラシックで最高、ならココだよ』と一致した意見でした。みんななぜか僕の好みをよく知っていて“絶対”エドは気に入るよ、という言い方をします(困ったことに、当たっています)

荷物を置き、定番エルメスやシャネルなどのグローバルブランドもまわります。やはり、超メジャーなグローバルブランドは最近では価格やら商品の管理が行き届いているので、日本の品揃えと変わらないかもしれません。その中でもいくつか素敵なアイテム発見でCさん購入。レペット、シャルベもまわりました。シャルベでぼくはボウタイを大人買い。



カンボン通りのシャネル本店の手前、一緒にまわった二人が後ろから、僕が単独で15メートルくらい前を歩いていました。真後ろに人の気配がしてちらっと横のシャネルのショーウィンドウを見たら、僕の背後で2人の男女がピタッとくっついている感じに見えました。

怒りが瞬間沸点に達したのは記憶していますが、もみ合いになり、僕の財布が完全に相手の手に渡っていたので、相手の手首を払って、財布をはたき落としました。地面に落ちた財布を僕が拾い上げたところ、二人(30代くらいの普通の雰囲気の男女)のスリが、目を見開いた恐怖の表情から、くるっと一転して(プロの演技でしょう)いかがされました?という表情を作ったまま、逃げ去りました。

『いい経験をしたから、30ユーロくらいチップで渡せばよかった 』などという余裕はありませんでしたが、ありがたいことをに被害は無しでした。イイ経験ができました。後ろで見ていてM氏ご夫妻もいきなり大暴れが始まって、びっくりしましたよ、と驚いていた模様でした。