2009/05/24

さまざまな化学反応、


金曜日は30's スタイルを自らのスタイルとする同業のH氏と飯田橋キャナル・カフェにてランチしました。いつもながら、晴れた日には、ここはご飯もおいしく、そよ風も気持ち良くて最高ですね。JR飯田橋駅は、ホームを降りて西口改札まで長い通路なのですが、まるでトンネルのような通路を抜けると正面に運河の水面がキラキラしていてきれいですね。お茶の水から水道橋までの河沿いの緑と同じくらい、とても好きな風景です。

さて、H氏は京成線立石にお住まいで、地元のおいしいもの情報や味な店、粋な店に精通されていて話していてとても楽しいですね。洋服以上に、そのお気に入りを着て、どんなお気に入りの場所に出かけ、どんなことをするのか、という話が盛り上がって話が尽きません。モノ自体以上にロマンシングが大事です。僕も夏前に麻のダブルスーツで決めて、立石へ、を楽しみにしております。

Eにて、コレスポンデント・シューズをご注文、とのこと、どんな2種組み合わせの御注文なのかが、とても興味あります。すでに多数のお客様からコンビ靴のご注文を承りました。コソコソっとおススメする程度ながら、みなさんアンテナ鋭いですね。坂下から登っていくと、坂上から降りてくる人々の上から下までのスタイルがはっきり見えます。ある意味キャットウォークですね。上から降りて来る紳士の靴のコバの具合までくっきり見えます。

コレスポンデント靴は、最初はドレス的に履いて、少々経年変化でハリがなくなってきたら、カジュアルダウンさせて2度の楽しみ方をする、というスタイルがおススメです。ドレス的にはもちろんエレガントですし、カジュアル的にもきれいな縦落ちヴィンテージ・インディゴに合わせたり、カラーパンツに合わせたり、古着トラウザーズに合わせたり、オッド・ベストに合わせたりできますし、クールな着こなしヴァージョンが増えます。

ウェノナ・ライダー → ケイト・モス → ヴァネッサ・パラディー という(ブリジット・バルドー → カトリーヌ・ドヌーブ → ジェーン・フォンダ というロジェ・バデム氏も真っ青なくらい共感できる?)女性遍歴を経たジョニー・デップもヴィンテージ風にコレスポンデントシューズをたびたび挿しアイテムとして使っているようです。お手入れの仕方、そして色の付け方もドレスとカジュアルでがらりと変える、という深い世界ですね。しっかり把握できる範囲内でアイテム数をそろえて、あとはそれぞれ手厚くメンテナンスすることを愉しむという姿勢でいたいものです。



さて、上は“EDWARD”の新しいタグです。デザインを担当してくれているのは、読書家、よく把握できないくらい多方面にベクトルを持つ、おしゃれビューティのエミリンさんです。僕の変則的な作業リズムやイレギュラーな右脳言語も直観的に理解してくださり、ぱっぱっと目にも留まらないスピードで作業してくれます。今度Eのウェブ・マスターとして支えていただきたく予定です。ハリソンズよりも70%くらい小さいロゴですね。

EDWARD の“INDIVIDUAL CUT(インディヴィジュアル・カット)”はハリソンズ・オブ・エジンバラ社長ジェームズ氏が考えてくれた名前です。スーツを仕立てる際の個人個人のそれぞれのスーツのカット、スタイル、というようなニュアンスですが、そこから意味を広げ、スーツのカットだけではなく、出来上がったスーツを着たその人が主役となるべきシーンを作り出していく”、という意味を込めています。工場縫製の最高峰へ向かって一歩一歩前進しつつ、唯一無二で圧倒的なスタイルを追及していきます。


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