2015/10/21

秋の黄昏 ロマンティックな冬支度

 


時が経つのは早いものですね。ここ数日、急に寒くなってきました。さすがにまだコートという気分にはなれませんが、そろそろぼちぼち冬支度という感じです。今年も、いや毎年毎年かわらず大活躍した淡い水色のコードレーンの3ピーススーツ。白の面積が大きくなると、ついつい遠慮したり怖じ気づいたりするものですが、色数を減らして結果たまたま目立っているだけで、むしろセットアップよりも同じ生地でさらっと揃えることがオーダーメイドの醍醐味だと思います。


それにしても、このブログで画像をアップできない状態が2か月余り続き、壊れたかと思っていましたが、InternetExplorerをアップデートしたらその瞬間治りました。ここ2、3か月の写真はエドワードファミリーであるタック氏の最高度クオリティの画像が唸るほど溜り上がっていて、これを徐々にアップしたいと思っています。今年も取り組んだ和歌山国体の馬術チームのノーフォークジャケットの装いや、真鍮で製作したブートニエール、ようやく完成したフラワーホルダーなど月末にかけて連続でアップする予定です。




先日、10月18日、すばらしいお天気に恵まれた日曜日、飯田橋のキャナルカフェにてウエディングパーティがありました。新郎はエドワードの一番弟子の歴史を持つ竹内君。とはいっても雑談したり、一杯やりながら、哲学を語っていただけです。現在、旧神楽坂エドワードエクリュの店舗にて、自身独立して“Berun” という店舗を構えております。後先顧みない身を持ち崩すほどの装い好き、危険を怖れない旅人であった青年紳士は、たぐい稀なる “ 装い力 ” を持つ美しい伴侶を見つけました。おめでとう!


奥様のウェディングドレスは、エドワードエクリュのレディズをすべて担当している“Copel ” が、企画・製作しました。クラシックで美しいドレープ&シルエットが出るように考え尽くされています。NextGeneration の2人は今後、自分の作品を手に、世界に挑むことでしょう。来年には50歳に到達する僕は、彼らの作品を愉しみにしながらゆっくり応援します。エドワーディズム哲学の継承者たちは、装いの世界に革命を起こす最終兵器だと認識しています。




イマドキの風貌、目ではありませんね。彼も生きる時代を間違えてきたタイプです。昭和以前の熱すぎる男のまっすぐな瞳、革命家の瞳をしています。英語会話能力からっきしゼロにもかかわらず、熱病にとりつかれたようにロンドンに数度渡りながら、そして業界の重鎮たちに、運よく接触しながらも、会うたびに、彼のあまりの英語力の進歩の無さ(勉強しなさっぷり、徹底的に勉強しない)に何度も怒らせ、呆れさせ、、、


と、ここまで書くと一見マイナス要因に見えますが、それが竹内君にとっての最大のプラス要因だったと今となってはわかります。初渡英の朝、前夜あまりに楽しみにし過ぎて眠れなかったせいで、パジャマのまま空港に行き、前夜考えまくっていたコーディネートも台無しになり、ヒースロー空港にはパジャマとスリッパで降り立ったというエピソード。まさに彼の人間臭さの表れです。


今後、機械的な仕事能力の高さ・正確さをビジネスマンが持っていたとしても、それはコンピューターに取って替わられるかもしれません。速さと正確さではPCに敵いません。昨今、世の中そういった準PCのような、ビジネスマンが増えていますし、人々が準PCであることを期待する “ 大衆感性 ” が増えますから、人間臭さこそ、最強の錬金術であるように感じます。これから10年、20年、どんな巨大な人間ネタを作るのか楽しみにしています。




日本人にとっての、礼装は最終的に黒紋付き袴ですから、洋装に関しては、モーニング、燕尾服、タキシード、に関しては過不足なく、ひねったり、はずしたり、あそんだりすることなく、必要充分(必要最低限でも良い)の仕様で仕立てること、これに尽きます。時代の流行に乗ることなくして、常に凛々しく悠然と旬で居続ける。業界志望者は、ファッション誌を100冊読むより、世阿弥の『花伝書』を一回読むほうが得るものが多いでしょう。




田園調布界隈を拠点にしている現在でも、飯田橋キャナルカフェは、定番の打ち合わせ場所です。南北線を利用すると、飯田橋⇒田園調布は乗り換え無しで行けます。何が楽しいって、お昼時や夕暮れ時、あるいは日が沈んでからのマジックアワーに、このデッキでぼんやり一杯やる時ほど穏やかな気分になる時間はありません。

まさに雑談タイム idle talk なのですが、この雑談こそが多くを伝えられる大切な時間だという気がします。雑談の多いテーラー、おしゃべりの大好きなオートクチュールのお店、年長者も若者も青年も女子も、いろんな世代が混じり合い、スタイルや哲学について気楽に語れる場所、それが、スタイルづくり元年のオーダースタイルだと思います。




人生を象徴するようなシーン、小船にゆられて大海原へと漕ぎ出だす、と言いたいところですが、ここは都内の静かな運河でありました。。お二人とも端正な佇まいです。ケミカルな白ではなくてオーガニックな淡いエクリュ色の厚手シャンタン素材です。ごくクラシックでシンプルなデザインだからこそ、職人の腕が誤魔化せません。デザインに逃げずに、勝負する、Copel のオートクチュール哲学といえます。




途中、デッキのお客さんたちも、祝福モードでとてもハッピーな雰囲気でした。すごーい、、これは盛り上がるね~、、いいわね~、、デッキ席からはため息が漏れていました。中央線、総武線の乗客も応援してくれますから、これほど劇場型のステージはそうそうありません。







360度どこから見られても、立体的で優雅な揺らめき・ドレープが見えます。立体的なドレスには重要な役割を果たす “ Panier パニエ ” を標準装備したCopel のドレスに皆うっとりして、言葉を失くしていました。あちらこちらで、ひらすらため息を引き起こしていました。ほぼ完成した状態での仮縫いの際、新郎の目にはキラリとひかるものがありました。

あれだけ製作物に対して冷徹な観察能力を発揮する竹内君が、その瞬間ばかりは、ウェデイングドレスという物としての関心よりも、運命の女性が目の前にいるのだ、ということに純粋に感動していたという点こそ、職人の仕事冥利に尽きる、と思いました。




こちらはパーティー前の新郎。気持ちの良いクライアントに囲まれて、祝福された最高の一日でしたね。さて、僕自身はといえば、2001年創業で未だ14年しか経ってはいませんが、創業時の最初の頃の身軽で飄々としたスタイルに原点回帰しようと考えています。テーラー、あるいはDresssir®を名乗り、縫うことをしない僕は、メジャー一本だけをポケットに入れて、オープンテラスでお茶したり、一杯やりながら、クライアントとひたすら雑談にうつつをぬかす、たまにボーイズ君たちにエドワードの哲学(という名の雑談)に耽る、、、、そんな近未来の自分を夢想しています。



2015/08/21

Dress , Sir ! by Dresssir Kunieda





8月8日、大安そして立秋。この日を境にして暦通りの涼しさになりました。特に変わらずビジネスシーンにおいては3ピーススタイルです。クーラーが効いている室内の冷気を、ジャケット・ウエストコートの層に滞留させて外を歩くと変わらずして快適です。我々から見ると、帽子も被らず、肌を露出させて薄着で歩いているほうが辛く見えてしまいます。。。 と、ひとまずAnti CoolBiz Modern Gentleman 前振りから。

今年は白系のスーツ、ムッシュ・ブラン・スタイルを相当に出現させることができました。皆さま、大胆に、優雅に、愉しく装っておられますでしょうか?ぜひ街のグランド・デザインに一役買っていただきたい。クールな車に乗っていたり、大胆にドレスアップしている殿方においては時々コワい顔になっていることがおおいのですが、(※交差点で停止しているスーパーカーの運転席の紳士はなぜあんなにコワい顔になっているのだろう?ただ、照れて緊張しておられるのでしょう。。)

一旦身に着けたら、ふんわり・ぼんやり・たのしげにしているほうが、まわりも自分も心地よいですね。。。さいきん、個人ショーファーのドレスアップ&スタイル・コーチングという刺激的な企画・製作に取り組んでいます。今後、エドワード・ワールドでの重要な登場人物になるであろうショーファーのコードネームは“ タック氏 ”。タック氏のオーナーは大いなる世界観を胸に世界に挑むModern GentlemanのJ氏。

昨日、タック氏のために海外発注していた、黒ベースでブレードが美しいグリーク・フィッシャーマン・ハットが届きました。装いにワーク・テイストを加える場合、遠いヨーロッパの素朴な世界観だと、エドワードが理想と考える装いのニュアンスを表現できます。わかりやすすぎるアメリカテイストに代表されるワークのスパイスは、世の中に溢れすぎていて、決してスパイスに見えず、業界テイストにしか見えてきません。

タック氏に関しては動画でビフォア・アフターをアップさせる予定です。画像は國枝君。下は神楽坂の喫茶店。最近の喫茶店事情を鑑みるに、喫煙可能な喫茶店は、素敵な喫茶店も多いように感じます。やはり少数派の立場に寄り沿いたくなる心性のせいかもしれませんが。。内科医だった祖父もヘビー・スモーカーながら89歳まで生きました。

スポーツ好きの國枝君。日本中の銭湯巡礼、そして最近では野球にハマっているようで、つねに体を動かしている模様。この、物にそれほど鼻ズラがくっつきすぎていない洋服との距離感に彼のセンスを感じます。淡々と、自由にDRESSSIR®としてエレガントな街の遊撃手であっていただきたいです。お酒もたばこもほどほどにしつつ、、、。




2015/06/16

E @ 田園調布



クライアントではご存じの方もおられますが、来月7月からエドワードエクリュは現在『 Copel :コペル』 としてブレイクしているレディズのオートクチュール含めて、拠点を田園調布に移します。神楽坂も紹介のみのクローズドでの運営でしたが、ここに来て一層奥に引っ込むことになりました(※小物類は今後オープン展開予定です)。何しろこちらは、たびたびこのブログにも登場する前田氏(エドワードのコードネーム:Baron)の個人宅の一部屋 (地下室)です。

今後エドワードエクリュ・ラウンジの宛先には“前田様方” と入ります。中世の貴族と職人の大パトロンの世界です。中国・上海には、特殊に洗練された食事を提供する個人宅レストラン『私房菜』というスタイルがありますが、それの装いバージョンという説明でもよいかもしれません。この部屋のクローゼットは、“究極のワードローブ”というコンセプトでバロンアイテムのサイズを踏まえて彼のために僕が設計したものです。


昔のGQ誌やEsquire誌や、エドワードⅧ世のワードローブやさまざまな参考文献をもとに製作したこのワードローブ一式は、春夏の現時点だと秋冬一式が展示されています。すべて、直球ど真ん中の、ハリソンズ・オブ・エジンバラ、ホーランド&シェリー、ドラッパーズ、HE-BOXの生地などを使用してクラシック&ラグジュアリーにつくられたアイテムです。これらはエドワードが提唱する、『モダン・ジェントルマン・スタイル』の世界観を体現したエドワードエクリュオリジナルの逸品たちです。


ただ、こちらにかかっているすべてのアイテム、3ピース・スーツ、プライベート用のノーフォーク・ジャケットやリバーシブルのシガー・ジャケット、舞踏会・晩餐会・馬術Dressage用の燕尾服(スワローテール・コート)、Jumping障害競技用一式、鞍、長靴ブーツ、鞭、などすべてが現在実際に使用中のものです。

これらは、すべて雰囲気づくりのために置かれているオブジェ、インテリア品ではなく、Baron氏のライフスタイルの中で必要なものとして、ふつうにただそこにあります。ふつうに本物を作っているので、勝手に雰囲気が出ます。すべてBaron所有の現役の愛用品です。

製作数年前のものは経年変化の具合が見ることができます。5年前に作ったものは、ローテーションを丁寧に考えて大事にメンテナンスされたスーツの5年後がそこにあります。

さっそく昨日は、こちらのラウンジで、初めての納品を行いました。若手で最近、都内にある中堅どころの紳士服店に勤務することになったS君が國枝くんと一緒に来られました。パトリス・ルコント監督の映画 『 イヴォンヌの香り 』 の世界観で製作したペイル・イエローの優雅なダブルブレストのスーツに、ホワイト・カラードシャツ(地色は淡いボルドーのストライプ)に、Y色調が微量にはいった陰影のあるライトブルーのレジメンタイ、すべてエドワードエクリュのオリジナルです。たいへん優雅な時間でした。

さて、愛すべき街神楽坂にある、従来のサロンエドワードはどうなるのかというと、僕の一番弟子である、若干20代でありながら、洋装士として活躍中の怪物(モンスターとぼくは認識しています)竹内君が彼のブランド 『 Berun :ベルン 』 として、入居する予定です。今、満開の紫陽花に囲まれてオーセンティックな世界をベースに、彼らしい独自の世界観を切り拓くにちがいありません。


歴代、神楽坂上のサロンは、キャラクター強烈なテーラーが引き継いでいくとことを夢見ています。彼の有り余る伝説はまたの機会に語りましょう。そんなわけで、いつも説明なしの事後承諾ながら、そろそろいいかがげんギリギリになってきたので、突然のアナウンスでした。あしからずご了承ください。詳しくはお会いしたときにまた、お話しますよ。。

2015/05/11

White shoes and émail cufflinks

 
 

乗馬 Dressage &Junping を究めつつあるBaron 氏のプライベート用に企画・製作したアイテムです。Less is more の美意識でつくりました。大胆な佇まいといわれますが白の革靴を履いている人はほとんどいないから、という理由だけでしょう。気にすることはありません。

エドワード的にはごくごクラシックな “ 夏服と ” あるいは “ 野外にて ” といったテーマのアイテムです。プレーン・トゥのシンプルな白レザーのシューズ。オーセンティックで研ぎ澄まされた美意識の靴職人のエドワード別注の津久井さんならでは、です。

クラシック・ドレッシングの世界においてフロントが優美で端正なこのような卵型のシンプルなプレーン・トゥが時代の流れになっていくように感じます。徹底して高いクオリティでフィットした靴は、ビスポークしてヒールカップ(踵まわり)も爪先も適切な締め感で、一連のスーツ、トラウザーズの流れにナチュラルにツライチで美しく “ 輪郭されて ” いきます。



一方、袖口はダブル・フェイスのカフリンクスです。こちらは純銀製99.99 + émail ( エマイユ・七宝 ) の ものです。カフリンクスの最終地点はこれになります。税込み64,800円。個人的にも10年以上世界中で探し求めていました。

しかしながらヴィンテージ以外に納得できるアイテムが納得できる価格でひとつも存在していなかったので “ 絶対理想質感 ” をそのまま現実に出現させてみました。すべてデザインから描き起こし七宝の色出し実験を重ね、日本人の名人の力によって完成しました。好評をいただいております。

こちらも一切奇をてらっておりません。1920年代~1930年代で80%近い紳士エレガンスの意匠は出尽くした感がありますが、あの当時の美意識や意匠からさらに普遍的な美意識に向かうために引き算するというチャレンジを2015年エドワードでは行っています。

余談ながら、カフリンクスを付けるボタン・ホールの位置はロンドンのターンブル&アッサーだともう少し前に出る(袖口に近い)位置になりますが、敢えてエドワードでは少し奥にあります。カフリンクスはチラッとわかるくらいで充分では、という意識です。

Lux に振ったものでは、18Kで作りました。前出のBaron氏が通常装着しています。近々、こちらは動画でご案内する予定です。あらゆるアイテムは、風通しの良い Less is more freshでありたいと考えています。

2015/05/04

“ 装う ” と “ 着る ” の違い

 

Dress(装う)は、着ている人間の意志が自分以外、つまりエネルギーが自分を含めた世界に向かっていることを言います。世界という大きなキャンバスの中に自分を置き、風景との調和や作用を意識する行為です。自然あるいは街の風景の中で自分自身の佇まいをどのようなものにするか、これを意識して描くことです。

Wear(着る)は、主に意識の方向性が自分自身に向かっていて、自分自身に目的があることです。着る、という単純な行為です。目的は、暑い・寒いという機能重視、突き詰めるとおのれにとっての快・不快を目的とします。クール・ビズがその典型例です。今の世の中はこちらが大多数を占めます。感覚的に言うなら現在では100人中98人、もはやほぼ10割といったところでしょう。

世界全体の一部として自分をとらえ、全体の一部として自分を見立て、その上でどのようなものを着るかを考えることが装うということですが、それはつまり自身を含めた風景あるいは景色を作ること、とも言えます。

装った人間が、高級レストランやホテルで優遇される、という理由がそこに存在します。これは絶滅危惧種ゆえの特権ともいえますが、この2%枠の美味しさに気づくか気づかないかで人生の愉しさが分かれます。

着る、は即物的で単純な行為ですが、装うは、世界を意識したもので、自らの意志が風景とともにあるという意識が“着る“との大きな違いです。歴史的・文化的にヨーロッパの狩猟文化で、自然色のツイードで“装う”のも、迷彩という機能由来とはいえ、風景を意識しているから、と言えます。

さて、春夏、あるいは真夏のハットはいかがでしょう?機能重視のクール・ビズ派ならば、被るだけで強い日差しが直接当たらない、体感温度が5度は下がるハットが必要なはず。被らない理由はどこにあるのでしょうか。まわりから浮き上がるのが怖いから?横並びでやってくれないと困るってことでしょうか。

ハットこそ、Dress派とWear派が唯一一致するアイテムだと思います。20代の、デザインにヒネらない、クラシックなハットも素敵ですよ。ふたりともヒネらない・ハズさない・アソばないクラシックな装いのS君とM君(画像圧縮のためハレーションしてます、実際はB&Wの千鳥格子)。

下は、Nさん。皆におススメしているのは、神楽坂にあるヤマダヤ帽子店のクリスティーズ(英)やテシ(伊)のもの。あるいは、最近、コンランショップやイデーにもクセのないハットが1万円代で売っていておススメです。

かつては夏が過ぎてヴァカンスが終わったヴェネチアでは、人生の夏休みを蕩尽した紳士たちのハットがぷかりぷかりと川に浮かんでいたとのこと。これまたキュンとくる風景じゃあないですか。。





2015/04/20

E.K.L.B. ( EDWARDÉCRUS Kagurazaka Local Band )  




いきなりびっくりしたかと思いますが、ふと思い立って海賊ラジオ局ならぬ、神楽坂ローカル海賊放送局 E.K.L.B (※EDWARDÉCRUS Kagrazaka Local Band)  を開局いたしました。電波の周波数帯を気にすることなく、ただ動画をアップすればよいという、超アナログ人間の僕でも躊躇なく操作可能なメディアだとスタートしました。

いつもクライアントと接している時となにも変わらないスタイルで、ひとりの仲良しのクライアントに話しかけているような感じでやっています。テーマが何か具体物が欲しかったので、とりあえずエドワードオリジナルのビスポークのタートル・セーターをご案内してみました。

エドワードは、創業以来クローズで営業してきましたが、創業15年目にしてフィニッシング・タッチ・アクセサリーズ(Finishing Touch Accessories : 装いの画竜点睛となるアクセサリー)という企画で小さな窓口でオープン営業してまいります。モダン・ジェントルマンのための神楽坂の街、路地、隠れ家ツアーもやります。

オリジナルに企画製作したアクセサリーに関しては、説明する文章でも良いのですが、やはり実際にそのアイテムを手で持って、これがこうで、あれがああ、と実際に指で示しながら、なぜここをこう作るべきだったか、なぜそれが美しいと認識するのか、など実際に指し示しながら解説したほうがより親切かと思いました。不定期ながら、よろしくお願いします。

2015/04/10

Spring news and thema

 
 
三寒四温といいますが、なんですかね今週の冷え込みは。。。朝の気温2度!一気に冬物コートに逆戻りです。神楽坂の桜もかろうじて持ちこたえているかに見えます。全国区の飯田橋駅そばのキャナルカフェの混雑も日頃の落ち着きに戻りつつあります(が、すこぶる人気が激化しております)エドワードエクリュ前のクリスマスローズもすっかり春気分で一か月前くらいから可憐に咲いています。
 
昨年末から個人的な趣味で小説を書きはじめてから、一気にブログの更新がおろそかになりました! 仕事に追われすぎると、味のあるアウトプットが出来なくなりそうで、遊びの要素を!と、店内にギターを置いてみたりしています。シングルタスク人の宿命で、どうしてもブログが後回しになりがちです。時々お知らせや、エドワードの近況などまた更新しようと思います。おしゃべりしてエドワード健在なり、をアピールしないといかんですからね。



最近おっそろしく大胆なエクリュ(淡い生成り色)のダブルのスーツを仕立てた國枝くん。先日の知人の結婚式に出かける直前です。正統派のタキシードスタイルにて。凛々しいウィングカラーと手巻きのブラックタイ。エドワードのDRESSSIR®(ドレッサー)として顧客へ基礎的な装いをアドヴァイスしています。(バーバー)ヘアスタイル、そして太い(剃ってない)眉毛も凛々しくてステキです。

隣は、Copel(コペル:上原さんのエドワードでのコードネーム)です。昨年、レディズのオーダーメイド、オートクチュールが小ブレイクしました。クチュリエとしてレディズ全体、メンズ・ビスポークまで網羅して担当しています。後日、彼女のプロフィール、バックグラウンドをブログの記事でしっかり書く予定です。着用しているのは、現在人気のマキシドレス。このラインを使ってウェディングドレスも製作しています。


想像もしていませんでしたが、最近、一気にウェディングの装いのオーダーが増えました。ありがとうございます。ウェディング専門店にしようかな、などどよく冗談を言っていますが、冗談は何度も言っていると本当になるそうなので、ほんとうになるかもしれません(笑)おめでたくていいじゃないですか。やっててこれほどハッピーな気分になるものはありません。最近はエドワードはアクセサリーもつくっていますし、実は装いに関しては洋装ウェディングを完璧にフォローできる体制になっています。

上は、Hさん、カジュアル目のウェディングスタイルのため、爽やかで少しノスタルジックなスポーツの世界観で一式企画しています。白系のスポーツウェアはテニスにしたっていくらでもスタイルのレパートリーを作り出せますよ。素敵なブートニエールも、上品に襟元をあしらうことにしても、クラシックスタイルの装いは実はウェデイングスタイルと相性抜群ですね、エドワードのフォーマル・スタイルをウェディング・フォーマルへ持って行くのは簡単です。


エドワードはカタログも無いし、きちんと写真を整理していなかったりして、つねに制作したドレスやスーツは幻です。カゲロウのようです。無意識のうちに、そんなもんでいいや、と考えているフシもあります。オートクチュール、オーダーメイドは非常にパーソナルな世界なのでむしろ秘密めいていていい、オーダーされたお客様、作った人だけが知っていて、大切にしてくださればいい、とかそんな考え方です。今年はどうやら世界に向けて新しい一歩を踏み出しそうなので、ビジュアルは残そうと考えを改めております。

レディズは、エクリュを多用します。エクリュを纏うことで、着用時には行動に多くの制限がかかります。パスタのトマトソース系が食べられないとか、そんなようなことの高度バージョンです(笑)クライアントに厳しいエドワードでした。。。ハウススタイルとして、タイトスカートの丈は8分です。ミニは永遠に作らないかもしれません。見せるより隠す、そんな大人の美意識をCopelさんは追求しているようで、僕はすべて彼女を信用して任せています。


ま~、ズルいですわ、DNAが。似合いすぎる。アレックス氏が先日完成したグレン・アーカート・チェックのダブル・ブレステッドを着用して思いました。もちろん日本人にも似合う、たいへんすばらしい柄です。ひとり一着はもつべき必須アイテムでしょう。今年はグレン・チェック何着つくりましたかね、もはや覚えとらんとです。これはシャツでも良いし、美しいロイヤル・ブルーの色だしの、エドワード製のタートルのビスポーク・セーターにもよく合います。

僕自身、ロンドンでも、イタリア人から褒められます。彼らもこのきわめて英国的な生地が大好きなんですね。ついつい、オレ、この柄好きだよ、ウィンザーチェック、ウンウン持ってる持ってる、もちろん僕もこのダブルを持ってるよ、いいよね~合わせやすいよね~便利だよね~と感じよく褒めてくれます。新人君も装いの玄人さんもどちらにも優しい抱擁力のある偉大なグレン・アーカートチェック。アーカートの渓谷と意味の柄です。


さて、最後に昨日伺ったばかりの津久井さんのアトリエにエドワードが別注オーダーしている、ビスポークしているプレーン・トウです。モナコやヨーロッパで世界のあらゆるラグジュアリー文化を愉しんでこられたY氏のオーダーで企画・製作しました。つまり、世界のあらゆる靴を圧倒的に超えるべくセクシーな逸品をつくるというミッションで取り組んでいたものです。ごくごくシンプルだが、考え尽くされたシンプリシティ。削りこまれた流面体シェイプです。日本が誇るものづくりの粋を結集させています。

この革の色は、限りなく黒に近いブルー。ウィンザーⅧ世風に言うと、ミッド・ナイト・ブルー、モンブランの万年筆風に表現するならば、ブルー・ブラック。エドワードエクリュ的には、“パーティーが引けて、アフターアワーズでシャンパンで酔っ払ったまま明け方の庭園の芝の上を歩くときは、黒よりも少し蒼みがあったほうが緑のコントラストでロマンティックでしょ?”と表現したいとことですが、、、実はY氏の閃きがオリジナル・ソースでした。。。漆黒に見えるブルーブラックにゴールドのエドワードモノグラムが輝いています。これが究極のデスティネーションでしょう。

2015/03/21

Monsieur Blanc




年齢、職業、経済的ステイタス、国籍、時には性別からも自由に 『 紳士人格 = Modern Gentleman 』 は存在します。  年齢を笠に着ることなく、職業を味方につけることなく、経済ステイタスを自信のよりどころにすることもなく、国籍、性別すら気にもとめず、ただ悠然と正統を装いほがらかに気持ちの良いあいさつを交わす。。

仕事を終えたら、職業人格から離れて、自由な人間、何者でもないただの一人の男に戻ればよいのです。やわらかい日差しに風が気持ち良い春の日には、淡い色のスタイルで丁寧に装ってみる。いっそ白のスタイルで装ってみてはいかがでしょう。世の中に挑むように、たわむれてみませんか。。

今週は数名の紳士がすでに、クラシックな Mr. White の装いをオーダーされました。昨今、職業人格スタイルにおける悪しき慣習であるクール・ビズによって、みっともなくなっていく街中にあって、white knight にならんことを強く願っております。カジュアル・ダウンに反旗をひるがえす、不屈のModern Gentleman の登場を待ち望んでいます。

2015/02/27

Basic dressings


 

3 peaks pure Irish linen ,hand rolled hem 

 上質な麻100%で、ふちが手纏りされて丁寧につくられているポケットチーフ。仮に縁をバスっと切った場合に、切断面が空気の入った〇の形になっているもの。。最低限これらのクオリティがあって足下の靴からスーツ、シャツ、タイ、カフリンクス、と作り上げられたプレゼンスが完成します。


トラッドなあしらいや最低限の着こなしの技術( art of dressing )は、いつの時代でも丁寧で端正な印象を与えます。とはいうものの、オーヴァーナイトバッグに詰めた荷物くらいに、装い知識は必要最低限、というのも粋ですね。ブランドの別注や限定に関するおしゃべりよりは随分賢いように感じます。
 


2015/02/23

Pantaloons for gentlewoman           " Deauville "

 
 
メンズのビスポーク・スーツ用の生地でレディズをつくる、というコンセプトは創業以来ずっと一貫しています。ガルゼやジョーゼットやシフォンやサテン、ファンシーツイードなどの婦人物らしい生地を敢えて使わず、紳士物のクールな面構えをしたクオリティの高い生地をつかいます。

紳士の風合いの生地は、日常着としてヘビー・ローテーションでも大丈夫な佇まいがあります。婦人物にありがちなんですが、生地からしてすでに(それが無地であったとしても)すこぶる個性的で、それがさらに個性的なデザインで、加えて個性的な着こなしだった場合、クドすぎてしまいますよね。

エドワードの婦人物の美意識は一貫していて、“ 曲線より直線、見せるより隠す ”、という点に集約されます。女性が選びがちな、かわいらしい曲線のカッティングよりもクールな直線のほうが、しばしば女性本来の曲線をひきたてる働きをしますし、絶妙に隠すことでノーブルな大人のセクシーさを滲ませることができます。

上のボタンはパリ・クルニャンクールのヴィンテージショップにてデッドストックで購入したフランス軍の白銀のボタンです。これもネイビーブレザー(いわゆる紺ブレ)についているような黄いろ味がかった金ボタンですと、あか抜けない甘すぎるプレッピー風味になってしまいます。

メンズのクオリティの高い生地をたっぷり使って、美しいドレープ(生地の揺らめき)を愉しみながら颯爽と春の街を歩く、、、ステキじゃないでしょうか。こちらのモデルはレディズをディレクションしている上原がヴィンテージのシャネルをいくつか研究して企画制作しました。敬意を表して、シャネルが優雅にクリエイションを連発させていた思い出の土地、ドーヴィルをモデル名にしています。


2015/02/16

春めく日々、



ながらく、ブログをアップしていなかったので、操作を思い出すのに2日かかりました。。。12月、1月と少々バタバタしておりました。体調と機嫌の良さも自慢ネタとはいえ、さすがに12月には2度からだ(お腹を)壊しました。2月に入り、総じてマイペースで充実した時を過ごしております。

紳士は、2015年春夏向けの生地も例年通り続々到着しています。混みあう春先よりも早めのオーダーが在庫切れの心配もなくて賢いです。いずれオリジナル・バンチを自社で企画制作するまでは、クラシックで上品、質実剛健な生地を選び続けるまでです。ひとつ前に書いた、タートルのセーター(※パフドネック・セーターと命名)の人気も好調でうれしい限りです。

一層、“ 全身一式の装い ” という点に力点を置き、スーツ、シャツ、ネクタイ、タイピン、カフリンクス、靴、宝飾品全般(リング、レディズのジュエリー)、オールシーズンのストール、時計、フラワーホルダー、など続々企画制作しています。

神楽坂のオープンなサロンよりも(一見様お断りと看板を掲げてはいますが、、、まだまだ)一層プライベートな時間を過ごしたい方向けには、田園調布に地下室として拠点も昨年から設けました。本店以上にオーセンティックなエドワードサロンとなっています。

画像一番上は、カンジ君、ギターはお客様が気まぐれ勝手に練習用として。下はペア・マリッジ・リング。" Diamond behind Gold by EDWARDÉCRUS "






2014/11/30

美しいセーター



もちろん必要充分のクオリティは当然のことカシミアそのものの圧倒的な品質と編みの技術、そしてシンプルなデザイン。おいしいサラダや、おいしいお刺身と同じように、シンプルな料理、そしてデザインほど、ごまかしというものが効きません。

この秋冬、企画製作を開始した、ビスポークのタートル・セーターは、衿(タートル部分)の高さ、身幅、着丈、袖丈、裾のリブの幅、袖のリブの幅すべてを着用者の黄金律に合わせてサイズ指定して編まれる最高峰カシミア・セーターです。

フランス映画の輝かしい大女優カトリーヌ・ドヌーブやアヌーク・エーメなどのタートル・セーターの着こなしを見るたびに、すこぶる憧れていたのですが、首もとのなんともいえないクシュクシュ感を、鋭く気まぐれな美意識で指定することができるのです。

かつて20年前、シンプルな白シャツを求めて、ヘルムト・ラングやジル・サンダー、プラダ、アニエスb、マーガレット・ハウエル、コムデギャルソンなどを買っていたものの、サイズ直しすること無しに満足することはありませんでした。

身も蓋もない言い方なのですが、丁寧にサイジングされ企画・製作されたものに敵うものはありません。プロのフィッティングで考え抜かれたその人のためのセーターは、なんともいえないナチュラルでセクシーな空気感を作り出します。

2014/09/26

世界を揺らす “ Magnifiqu itu' ”



現在、滞在延長中です。25日帰国予定がエア・フランスのストライキのために帰国が一日延びました。そのため、予定変更し、25日もフルで活動できることになりました。。。運命でしょうか、運命ならば、食わば皿までで突進するしかありません。。




24日は、サンジェルマン・デ・プレに居を構えるMiyabiさんの宅へ。テラスが最高に快適で、目の前は税務署、そしてその税務署の壁には、アルチュール・ランボーの酔いどれ船の詩が記されています。意味深いですね、出来事に偶然はありません。。


酔いどれ船の詩は、この先から風に乗ってやってきたらしいです。


25日、本来僕は帰国していたはずの時間です。パラレル・ワールドにいるといった感じでしょうか。本来行く予定ではなかったL.V.シャンゼリゼ本社 。その屋上テラスにて、日本からやってきた、とあるご夫婦です。


街をあるいても、こちらのメゾンでも大いなる賞賛をいただきました。早朝神楽坂の白銀公園にてitu' クルー全員でコツコツ製作した日々が思い出されます。えらく高いところからシャンゼリゼを見下ろすことになりました。たいへん光栄です。


メゾンの官房長官のような方々と一同に会する“ Magnifiqu itu' (マニフィーク) ”


優雅なランチをいただきました。インプットさせていただき、アウトプットさせていただき、正直お腹はペコペコで、この逸品たちはあっと言う間に消滅していました。。。セ・ボン!


シンディ・シャーマンのヴァニティ・ケース、中古の911が買えそうな価格でしたが、さすがに精度もクオリティも高く、驚きました。DJブース化してもクールですね。以前寄られたというファレル・ウィリアムズ氏もこれを見るとカスタムを考えるんじゃないでしょうか、、、


マニフィークな itu' はパリの街角ではすでに大人気になりつつあります。数百メートル歩くごとに写真撮影タイム。パリは自身の感性に素直な街なんだな、と感じました。世界で一番、現在ではパリで最高の評価をもらっているようです。。。街を歩けばほっといても、自動的に猛烈な勢いで人脈が拡大していく “ Magnifiqu itu' ” なのでした。L.V.のサロンにて撮影中。


しばし、夕暮れ時のサンジェルマンデプレを散策中。着用中のショールカラーの生地、ホーランドシェリーのお店を発見し、アポ無しながら訪問しました。。。


世界は狭く、人類みな兄弟、共通の友人やら、日本支店の関係者やら知人ばかりでした。とても魅力的なプロダクト・ツアーをしてくださったフランク氏と。。一日の終わりは、パリで最もおいしいフューチャー日本料理 “ 国虎 ” にて、ここ半年でも日本での食事も含めてナンバー・ワンのすばらしさでした。。。そしてサプライズはアテンドのJunさんがこちらで働いていたこと。。途中、Miura氏とも合流し、すばらしい一日でした。


2014/09/24

itu's misson in L.V.



200名のエドワードエクリュの顧客の中で唯一の例外に位置するitu ことJetこと Jeっ子。本日、あるミッションがあり、シャンゼリゼ通りのL.V本店へ。シャンパンをいただきながら、優雅な時間を過ごしました。ハズス、ヒネル、あそぶ、そんな甘いスタイル・アレンジをするくらいなら、いっそitu'氏のように大気圏外、銀河系外のスタイルにまで振り切ってほしいと思います。

ほぼ、サイズが同じなので、Edwardのスーツにペイントをほどこした、ituのスーツを着用しました。自分で作っておきながら実際着用するのは初めて、それもヨーロッパで着用するとは思ってもみませんでした。あらゆることを実験しているのですが、なかなかインパクトのある体験でした。


マレ地区にある、プラス・デ・ヴォージュ(ヴォージュ広場)そばの、隠れ家ホテルは世界中のラグジュアリーホテルを経験しているitu'が一番、というくらいシックで居心地最高のホテルでした。 8月、9月ウァーカホリック気味だった自分自身へもちょつと立ち止まって仕事、人生、自分の時間を振り返る良い機会になりました。

上写真は、ホテルすぐそばのギャラリー前。ホーランド・シェリーの淡いラベンダー生地で製作したショールカラーの1つボタンジャケットにコットンのフレアスカート、内側はブレイシーズを装着しています。靴は白のツインバックルにイトゥーペイントをほどこしたもの。圧倒的すぎて、暴力的なほど強烈な視線を集めます。


研究開発に余念のないitu' はホテルのベランダでさっそくパリの画材屋で購入した超高級アクリル絵の具の色出し実験をしました。日本からジップロックに入れて持ってきた洗い立ての筆をベランダで乾かしています。結局、価格に比例して色の粒子の細やかさが、色の美しさに比例することがわかりました。


ホテルすぐ近所のカフェで朝ごはんに食べたエスカルゴ・レザン。徹底的に甘く卵たっぷり、砂糖たっぷり、ふんわりしっとりやわらかく、そっちの方向に振り切って作っています。美味しいです。たしかに一個のパンの中で健康バランスを取る必要はないように感じます。


ホテルの中庭はとても美しく、寛げる場所になっています。


Junさんのお友達であるMiura氏に教えていただいた隠れ家的ホーズ屋(ニーハイソックス)にて。英・伊・仏の老舗ホーズが売られています。おいしいエスプレッソを出してくれました。昨日2度目に行って、アメリカからとても素敵なご夫婦が来られていました。旦那様はミュージシャン兼ライターのピーター氏、奥様はオートクチュールのウェディングのデザイナー。


ホーズ屋の二人は世界のメンズのテーラーにも詳しく、すごい勢いで本物のラグジュアリーなアイテムばかり狙い撃ちでショッピングするitu'と仲良くなった模様。写真を撮ってほしいという展開で、上のご夫婦を撮影した流れでパチリ、でした。


シャンゼリゼ通りのJ.M Weston のビスポークのコーナー。エドワードでも人気のコレスポンデントが一番目立つところに展示されていました。ここでは、ビスポークできるクロコのヌバックの色の展開が強烈に魅力的でした。靴の素材自体の幅を広げようと、思いました。。実り多い2日目でした。

2014/09/23

9月22日(月)~9月26(金)、

 
 
神楽坂のお店はスタッフ2名で営業中ですが(水曜日はお休み)、店主の木場は出張で渡仏しております。到着し現地J氏と合流し、 マレ地区のホテルへ。近所のカフェでおいしいランチをして、初日に個人的な用事をすべて済ませました。最初にホーズ専門店、アンダーウェア専門店で買い物。

 
夜、itu ( EdwardでのコードネームはJet氏 ) と合流。滞在中はこちらのホテルのジュニアスイートの部屋をシェアします。22日出発当日早朝神楽坂にて、30インチのグローブトロッターにitu作品 の作り立てを詰め込んで羽田搭乗手続きチェックイン時間を過ぎてギリギリで到着という感じでした。


昨日は、Baronの新ジュニアに子供服のお祝いを購入し、絵葉書を投函し、ボンマルシェの日本展を観て体力をリカバリーさせましたが、さすがに夜の時間は半分寝ぼけてテンションがスーパー・ローでした。出発直前スタッフからi-pod を贈られ、いよいよi デビューという感じです。本日はファッション・ウィークのパリをituとメゾン訪問で、エドワードもこれを機にファッション・アレルギーが無くなる記念すべき日になるかもしれません。。。