2017/01/01

2017年(酉年)新年あけましておめでとうございます!





激動の2016年からの2017年、皆様におかれましても、昨今の変化に富んだ世界を、賢く美味しく愉しめる一年であられますよう、エールをお送りいたします。今後とも、気兼ねなく気の合った仲間が少しづつでも増えていけば、と存じております。良き先輩・後輩的な雰囲気があったり、ボウタイの結び方や、まともな小物の選び方など、センスの交流ができるクラブ的な場になれば最高です。

2016年9月に50歳を迎え、少々自由なスタンスにトランスフォームさせていただきました。実際の営業場所は、1.表参道、2.田園調布、3.神楽坂という3拠点になります。会社の登記上は江戸川区小岩の東京の自宅においております。表参道はメゾン・コペルというアトリエ内で接客し、田園調布は、ラウンジとして、英:アンダーソン&シェパードをレスペクトしつつの紳士空間にしています。

現在、神楽坂は、弟子の竹内君が自分自身のお店 『Berun : ベルン』 として、営業しております。彼自身、基本クラシックスタイルの生真面目な信頼できるテーラーです。僕も、どうしても神楽坂がいい、というクライアントの場合は、ベルンの場所を借りて接客などやることもあります。ベルンの竹内くんも、結構旅ばっかりしていてね、誰かと一緒であんまり店にいないようなのでね。。(笑)




私事ながら、一昨年に僕自身含め、家族で長野県松本市に自宅を移しています。ですから昨年の都庁選挙も選挙権ありませんでした。今は長野県民です。一番上の写真は昨年11月11日に代官山のギャラリーで催されたイラストレーター・松尾たいこさんの展示会のものです。そのまま、一羽だけが特別に見えてしまったので購入して、松本の自宅の玄関先で飼うことにしました。見上げると、ワタシ元気よ、ちゅんちゅん、と挨拶してきます。

マーケティングやテクニックからではなく、精神の奥底の部分の衝動から生まれだしたような素朴で繊細な佇まいが気に入って衝動買いしました。買った瞬間、即ここで飼おう、と決めていました。気に入っています。こどもたちが大人になった時、遠い記憶の中に家族を思い出し、玄関先の小鳥も思い出すんじゃないかな。

2017年、スーツ・スタイルを中心として引き続き、頭の先から爪先(※って15年間言ってたら、ほんとうに爪先のアイテムが引き寄せられてきました。次の記事にて)までの全身一式製作を行なってまいります。フェイス・ブックやインスタやこのブログのそれぞれの個性がちょっとだけ新人なりに理解できたので、2017年はネット上でおしゃべりになりそうです。





2016年はクライアントはもちろん、職人の方々や、そして、社内的に強力なアドヴァイザーとなっていただいたアカデミック世界の人々、学びをもたらしてくださる方々との出会いが多くありました。ほんと、最高レベルでありがとうございます!特に9月から10月、11月、12月と激動と学びと閃き(ひらめき)に溢れすぎて、脳や精神がついていけていたかどうか、自信がありませんでした。

9月のパーティー前後の打ち合わせによって、多くの学びとインスピレーションをいただいた仏文学者のまい先生を筆頭に、まい先生からのご縁で、今後ファミリー的な存在になる穏やかなお兄様的存在の紳士、世界のプロトコルに通じておられ、眩暈がするほど切れ味最高のカスタム・ヴィンテージのコレクターでもあるタックさん:(Tak)さんなど、スタイルについて鳥瞰的に語れる体制が整いました。

弊社の名前を冠した、乗馬馬である、エドワードエクリュ号とバロン氏こと前田氏の精進もものすごく、Sクラス ⇒ インターメディエイト ⇒ セント・ジョージ ⇒ グランプリ とたった6年で駆け上がっている努力はモンスター級だと感じています。先日、ハンガリーの乗馬クラブで、際立って美しい・優秀なライディングをしていた同世代がいましたが、訊くと26年のトレーニングとのこと、バロンが6年と聞くと信じられないと驚愕していました。天才的な伸び率に賭けつつ、応援団もひそかに増えてきています。




上写真が、アーチスト(イラストレーター)であられる、松尾たいこさんです。ファン・サービス慣れしておられるようで、フレンドリーに肩口にとまってくれている感じのポーズで、作品とご本人が似ておられます。御自身の精神に対しても愉しみながら静かに探求されておられるご様子で、大いに共感しました。一年間服を買わなかった経験を雑誌CREAに書いておられるようです。ショッピング全盛の時代からの次のステージ、服に対する新しい姿勢がシンクロニシティとなって各方面で生まれはじめているように感じています。


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