2014/01/25

Advanced country classic " turtan "

 
 

はや1月も後半。今年は気持ちよく晴れ渡る日も続いて、なんとなく皆さんの機嫌も良い今日この頃。天気の良い日中は、お気に入りの音楽聞きながらゆっくり散歩するだけでも幸せを感じます。お天気次第で、着こなしの愉しみも広がります。

さて、洋服業界的にはそろそろ春夏物、という流れにあるのですが、エドワードエクリュ洋装店的には、まだまだ秋冬の装いを作り続けております。ツイードのジャケットはもちろん季節に合わせるわけですが、場面にも合わせて使います。

たとえば、1. City  2. Country  3. Formal と3区分で装いを組み立てますが、身近なところでたとえますと、街中のビジネス街で働くウィークデイの1.の着こなしから、休日には、2 のカントリーウェア(ドレッシング)の装いとなります。街中でも、たとえば銀座を散歩する休日に、ツイードもよろしいでしょう。

ちなみに、2014年のエドワードエクリュは、定休日を水曜日、日曜日と設定させていただいております。通常営業時間は午前9時から午後6時です。ご予約・ご紹介のみの営業ですが、ご予約のご相談で時間はある程度調整可能となっております。

スタッフの装いも、月・火・木はCityのビジネス寄りのスーツ・スタイル、金・土は、Country寄りのカントリードレス(カジュアル)となっております。もちろん、水曜日、日曜日もカントリーとなります。なんとなく、ロンドンの街中以上にスコットランドの田舎のほうが気になる、という志向性が出てしまっています(笑)

一番上は、スコットランドのアイラ島のミルにて現地で入手したラフロイグのヴィンテージ・タータンです。淡いグリーンのベースに淡く自然なコントラストがスコットランドのキュンとくる草原の風景を思わせます。日ごろロイヤル・カスタマーでありながら、多くを教えてくださるクライアントへの贈り物として2ピースでジャケット+ウェストコートを製作中です。

ヴィンテージだけに、下ごしらえに時間がかかりました。贅沢な世界です。時間の経過で柄が少し歪んでいたので、須田町の縮絨専門店で一度やり、それでも納得できなかったので、教えていただいた名古屋のシュランク専門業者で再度柄を整えていただき、製作にかかっています。もはや、本物の贅沢は田舎と歴史の中にある、ということを体現しているかのようです。


さて、さらにカントリー・スタイル、いやもはやカントリー・スピリッツをCityに持ち込む猛者どもも現れ始めました。昨年あたりからツイードに合わせるタイの相談を数人から承っておりました。そう簡単な合わせではありません。ヘビーオンスのツイードに負けないVゾーンは、高度な応用問題といえます。
 
ビジネスに使うツワモノたちは 敢えて白のリネンのポケットチーフに合わせて、ONの状況を表現したり、素材感が強いものの、オーガニックながらパワーのあるネクタイを合わせるなどの挑戦で切り込んでいきます。
 
この方向性はウォーム・ビズやクール・ビズのような機能志向によって色気を失くすドレッシング・スタイルとは違い、やわらかいメッセージ性と挑戦的なスピリッツがあります。クラシックな装いへのノスタルジーや素朴さを志向しています。
 
一方、年間を通して変わらずタキシードは作りつづけております。ブラック・タイはその手結びのボウタイから始まって、オニキスや白蝶貝のカフス&スタッズボタン、ロングホーズ、キャップ・トウのカーフの靴、、、など装い文化の優雅な集合体です。そろそろ、春夏の声も遠くで聞きながら、頭の片隅では2014年の柔らかいスーツに思いを馳せてしまいます。
 

 


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