フランクフルトからアウトバーンを利用して、ドイツを南下します。車窓の風景はヨーロッパの田園風景。この色調がお好きな方は、ほぼツイード好きではないかと思います。ユーロスターでロンドン・セントパンクラス駅からパリ北駅への車窓もこのような風景を愉しむことができます。
厩舎のオーナー氏は、独特の風格を持っています。生き物を育てる、というきわめてオーガニックな一面と、競技のために血統を作る、そして調教するという、これまたきわめて西洋文明的な一面があります。馬を人間に従わせたり毛皮を利用したり食したり、という範囲は、歴史的に見ても自然の利用として有機的・平和的で、許容範囲内だと思います。自然を危機に追い込む(大きすぎる)要因は、もはや万人が知るところとなりましたが他にいくらでもありますから。
たびたび誘われる(挑発される、とも言う)のですが、今回の人生では、ぼくは乗馬はやりません。やったとしてもアマチュアの中途半端なことになるのが最初からわかっているので。本物のアスリートであるバロン氏に託します。輪廻した次の人生でトライします。
『 今回はドイツに一緒に来てください 』、とバロン氏からオファーがあった時は、『 ドイツ語も忘れましたよ、大学でも単位何度も落としたし、、、通訳はできませんよ 』といったのですが、いや是非!とのことでした。『人が気づかないところ見えてるでしょ?いい馬かどうかわかるはずですから 』そう言われて、よ~し、と思ってやってきた次第です。
ジャンプ競技用の馬たちです。大柄の馬たちが、高々とジャンプします。その(文字通り)馬力に感動します。あちら側のスタッフと、こちら側とでも、ちょっとした駆け引きの要素もあり、あまりへなちょこな乗馬っぷりだと、舐められてしまい、スペシャルな馬も出してこないので、多少あちらがバーを気まぐれに上げてきたとしても、悠然と飛んで見せねばなりません。
ハリスツイードのウエストコートとダブルカフスのシャツ。最近、エドワードではようやく納得できる本物とよべる佇まいのエナメルのカフリンクスを見つけました。ロンドンから仕入れており全身一式製作の大切な1パーツとして今や重要な位置を占めています。
さすがに今回はジョンロブのスウェードで乗馬、とはいかなかったので、ブーツ持参でした。2年前にロンドン・セントジェームズのスウェイン&アドニーで購入したオーバーナイト・バッグも今回の旅にはよく似合っていました。去年、たしかプラダのバッグなどは、このスェインのデザインに良く似たものが出ていました。ここ数年、モード業界もクラシック回帰なのでしょう。しかしながら、テーラー業界は、モードの文脈の中で、ビスポーク文化を語られることに対して警戒したほうが良いような気もします。
とてもおいしいメインディッシュでした。霜降り系ではない肉なので、翌日胃もたれしませんでした。それほど空腹でなかったせいか、夜ということもあって少々残しました。
さて、シティ・ホテルとは一転し、山小屋風ホテルです。ドイツらしく非常に清潔で、快適でした。ドイツ滞在時は初日2時~4時くらいに起きていました。日々の記録やレシートを一日づつを1ページづつファイルに入れ、帰国して記憶を頼りに整理しなくて済むようにしました。
初日に買った、葡萄やピスタチオをジップロックとタッパーに入れて、部屋の冷蔵庫に入れオヤツがわりにしました。ヨーロッパ全般果物も野菜も美味いです。そうですよ、悪名高きロンドンでさえ、果物の旨さは格別ですよ。早朝のノッティング・ヒルの朝市の果物、十分美味いでしょ。
ロンドンは飯がまずい、とたびたび言いますが、地元の食通に美味い店訊けばいい話です。そんなもの、スマイソンの手帳にだって、マシなレストランガイドついてますよ、、、おっとっと仮想相手に向かって怒り出しつつありました失礼失礼。。。
今回は、本気で防寒対策をしました。ほぼウェア全般は、パタゴニアの最新・最強の防寒シリーズでいきました。渡独前々日くらいだったので、一気に買い物しました。エヴェレストで着たまま昼寝?あっ、そりゃ無理か。まあ、寒さに関しての問題は1ミリもありませんでした。
パタゴニア創業者の著書、数年前に読みました。僭越ながら、ちょっと影響されています。一応、エドワードの社訓の1番目、『 バカになって学びつづけ、精進しつづけよ 』。なぜか、このような形となって自分なりにアウトプットしています。社訓ともあろうものが、“ バカ ” からスタートするところが気に入っています。
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