2016年になってからですかね、仕事でもプライベートでも、すこし心境の変化がありました。世の中的にも、2016年と2017年は大きな変化の年、それも、いままでの既存価値観レイヤーが壊れるような変化・変革がおこるように思います。
ちらほら、世界でその兆候も現れ、身近な友人・知人たちもシンクロニシティを起こし始め、今までと違う生き方のレイヤーに移る人々が現れはじめました。おもしろいですね。
やりたいことを今、もうやっちゃう、というような。年取ってから、と言っていた、白い麻のスーツにパナマハット被るスタイルを今やっちゃう、みたいな。ぼくらDresssir@:ドレッサーにとってはそれはふつうではあるんですが。
しかし、これは、いったいどういうことなんでしょう?
いよいよ地球も後半戦に入ったということを人類が無意識に察知しているのでしょうか?そろそろヤキがまわり切るよ、と。人間のGreed is good哲学の問題で、と。やりたいこと、後半にもってくると条件が今より厳しくなりそうだよ、という暗黙の予想なんじゃないでしょうか。
後生大事に取っとかずに、この世に生まれてきて、一番やりたかったことを早いとこやっとこう、早めに取り掛かろう、そういう戦略に変えてきたんじゃないかと仮説を立てています。自分のテーマで、人生をすぐ生き始めるというような。あとに取っておく意味がほとほと見出せなくなったのかもしれません。
我慢くらべのように、狂気ともいえる暴走列車・競争列車に(なにかがおかしいと感じながら)しがみついていることを止めて、ようやく本来の正気の自分に戻って時間を忘れて自分の道を進む。
そうですね、競争というよりも、シンプルに『 正気(しょうき) 』 に戻る、という方向性だと感じます。小さなスキマを見つけて徹底した差別化で命を削るように頑張るのではなく、ノボセ上がっている人間のほっぺたをパンパンと叩いて、ふつうに戻る、というか、本来にもどる、基本にもどる、というような。永遠に満足することなく優れたモノやサービスや儲けの仕組みを優位に作り出す、という行き過ぎた思想が世の中を行きにくく、不便にしているように感じます。
たとえば服飾業界にしても、ほとんどの人にとって、もとはお金儲けではなく、好きで入った洋服の世界のはず。せいぜい服飾業界くらいは、まともに戻ってフツウに良いものを、適量作って、だれも苦しめない適正価格で販売して、過度にコストや競争戦略で、人間じゃないくらい頑張りすぎて、おかしなことになるのをやめようよ、と思います。
今まで、エドワードは2001年創業以来、大百貨店やセレクトショップ、ファッション雑誌を仮想敵国に想定して多分に反逆するモーチベーションを力に変えていた部分がありました。しかし昨年2015年末、老舗百貨店の関係者に一定の評価をいただき、これまた直接話してみると、非常に謙虚で友好的で、尊敬すべき紳士であったこともあり、仮想的国が崩れてしまったのでした。
いま、必要なことは、過当競争に勝つことではなく、ある意味、その競争フィールドを去って、業界全体が正気に戻る、というようなことじゃないかな、と感じたのでした。そして、次世代は競争力優位であっても、競争というフィールドにいること自体が、新しい自由な価値観によって時代遅れにされていく、という未来が来るのかもしれないと。他の業界と競争すればよいのではないかと。より、正気にまともに、ふつうに余裕をもってまっとうなビジネスをしている業界になることの一助となるような。
ゆったり、気持ちに余裕をもって生きられる世界。たとえば、2016年現在の日本(のマスコミが作り出す全体人格)を “ ひとりの人間 ” にたとえるとしたら、どんなマインドの人間になるだろうか?倫理的な人格評価が大好きな、アゲアシ取りの、他人にはものずごく厳しい、あら捜しが大好きなタイプの人間といったキャラクターなのかな? いやはや~ できることなら、距離をもってつきあいたい、というかできることなら付き合いたくない。。。って、ことは今の日本とつきあいたくない?ってこと?う~ん、むずかしいな~
現在は、長野の松本の田舎で育てているエド・ジュニア、コードネーム:Scottくんと竹内君です。徐々に慣れてきてついには膝にのっかるほど調子に乗って慣れてきました。國枝くんや竹内君に、オレ(オにアクセント有)とかけっこするか?とパパの知らないところで、男子力を発揮している模様。ひたすら走らせているので、かけっこだけは自信があるらしいです。8分丈だの、ケミカルな発色の洋服だの、わからんドメスティックブランド服だのパパは全然こだわらずに、親類のお古が流れてきたままに、素直に使わせてもらって、雑草のように育てております。時々パパがヨーロッパからポツリポツリとおしゃれなブルゾンを買ってきたりしますが、失くしたりしています。それくらいでちょうど良いと思っています(笑)
下の子、は12月24日生まれなので、マリアとつけました。だって、世界中で一秒で覚えてもらえますよ。おいしいです。僕は神道なんですが、神道は宗教ではありませんので、日本人の融通効く感じで、そういうふうにつけました。Berun前の、いまや神楽坂で大人気のイタリアン。スタジオーネ・フルッティフィカーレです。こちらは、成田くんというエドワード杯・手結びボウタイチャンピオン選手権大会で第7位と獲ったナイス若紳士が店長をつとめております。どんなムリ目の無茶振りギャグにも、切り返す反射神経の持ち主です。ちびっ子ギャング2名の来襲を受け、まるで、ハロウィーンの風習のように、ジュースを外テラスでいただき、収めようと試みていた模様でした。
さて、ここからは子供は入れません。大人の紳士の世界です。神楽坂ファミリーの夜ジェントルマン部門を一手に引き受けてくれる、吉田氏です。かれこれ、神楽坂の夜で、夜のマダム・パピヨンたちとともに良きお酒でも飲みながら語り合いたい時には間違いなく蝶グループということになります。
2013年にアジア向けのCEO雑誌に僕が1年弱、挑発するようなスタイルで、紳士のクラシック・ドレッシングの方法論と神楽坂の紳士の遊び方を執筆した際も、こちらでのエレガントな遊び方・作法を書きました。こちらも、ニュースレターにして、近々クライアントに配ろうと思います。
昨今のジェームズ・ボンドが置き忘れてしまった、古き良き殿方の粋な遊びエッセンスを込めたつもりです。さて、このピアノ・バー、全部で6店舗あるキレキレの蝶グループにおいて、毘沙門天そばのフランス(では実はフツーのパン屋)のPaul のビルの地下にあります。そこでは、端正に白の麻のポケットチーフをTV フォールドにした、凛々しい吉田氏(コードネーム:リンちゃん)が頼もしく出迎えてくれるはずです。
エドワードエクリュのタグをチラッと見せて、今日はこのモードで!と符牒を言うと、ある男気キャッチボールのフォーメーションに入ります。御興味あるクライアントにはお教えいたします。ある意味、危険でもありますので、事前解説も必要になりますが、資本主義を超えた、ビジネスを超えた価値を追求するエドワードエクリュでは、共感するサーヴィスではないかと思って、特殊なアライアンスを結んでいます。いつでも、お尋ねください。
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