2014/07/15

夏服を着た男たち






首元に挿したネクタイも凛々しい、A. C. M. G. ( Anti CoolBiz Modern Gentleman ) Styleの季節がいよいよやってきました。

オリジナルのネクタイに関しては第一回目から変わらず、オリジナルのカッティング(太目ながらキレのある大人のアウトライン)で製作中です。変わらず、ソリッド・ドット・小紋・レジメン(英国斜)で準備しています。プロポーションが黄金率なので永遠に変える必要を感じません。

色は、人工的な発色のものは無く、あくまでも自然物にあるオーガニックな発色で底艶(そこつや)があるもの。エクリュ(絹の原毛の色でベージュより白に近い)や、淡いグリーン、ブルー、ラベンダー、ピンクをよく使用します。素材は基本シルク100%で、たまにこれに麻が良い加減で混じります。麻の艶も夏の紳士らしくて素敵ですよ。

ついに七宝のダブルトップのカフリンクスも完成しました。4色です。シャンパン・ゴールド、コーラル・ピンク、ライム・グリーン、ラベンダー・ブルー。エドワードでは、カフリンクスはシャツの色に合わせるというテイストなので、代表的なシャツの色である、淡いブルー、白、淡いピンクをはじめとして色に対して強いコントラストを作らないように、馴染むようにしています。

いずれも、一般に市販されている99%のカフリンクスのように、おもちゃのように光り過ぎるロジウム・メッキではなく、銀無垢(99・99)を使用しトップの枠を薄くエレガントにしてあります。トップは優雅なオーバル(楕円)で、シャツの袖釦に容易に装着できるサイズです。裏にはEdwardの刻印と、メッキ無しの99.99%のサインをSilverと刻印しています。

最近、とうとう春夏用、秋冬用のニットも開発をはじめました。これは大御所ジョン・スメドレーに対する最大限のレスペクトを抱きつつ企画製作しています。あの独特の襟型も最高ですし、ほとんどデザインを変える必要を感じないのですが、着丈と袖丈という縦方向のフィッティングのほんの微差だけをフォーカスして製作しています。色はまずは、当然エクリュ色でいきます。

シャツに関しては、ヨーロッパ縫製、日本縫製ありますが、クール・ビズというより “ 男の夏服 ” でありたいので、ボイル生地を打ち出しています。強撚糸で、平織り、隙間のある生地で東洋の、もはや亜熱帯気候日本の紳士たちのための、少々ノスタルジックな生地です。スカやラテンのミュージシャンたちがしばしばやるように、フラットな毛廻しにして、裾をアウトにするのもプライベートではアリだと思います。


※ Top photo model : Kunieda photographer : Uehara 




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