礼装系は堅苦しくてどうもイヤだ、とおっしゃられたクライアントとのやりとりを少々広げて考えて見ようと思いました。洋礼装と着手(きて)との距離感は、過分の思い入れで苦労する必要もなく、必要最小限をきちんと淡々と装えば充分です。さらっと余裕で(努力・無理を感じさせずeffortless)やってのけて初めて、で・何?と吹けば良いわけです。
DRESSSIR®小島君の先輩にあたるAlex君です。 ビフォア・スーツで、お気楽なアロハスタイルで来店。良く似合ってます。セントアンドリュース製のヒッコリーのゴルフ・パターも良く似合っています。ヨーロッパの血が入っておられるとのことですが、若くしてヴィスコンティ映画に登場するヘルムート・バーガーのような風格を持っています。
カジュアルのシーンもあれば、フォーマルのシーンもある。日本における一般的傾向は、このメリハリを愉しむというスタンスではなくて、これら両方をイージーに混ぜて平均値にしてして同質化させる傾向があります。同じものがたくさんある、というのが好きです。“多様性(Diversity)”の理解に失敗している人がドレスコードのあるお店に入って『人を外見で差別してけしからん』、と言って否定するように。。。。
カジュアルを楽しむ店もあれば、かたやドレスコードの厳しい店もある。そしてどちらのお店に行くかを決めるのは誰にとっても自由意志、自由選択。それが本来の自由ですね。そんな状況 こそが“ 豊かな多様性 ” ではなかろうかと認識しています。バランス的に今世の中は総じて、95%以上がカジュアル文化といえます。5%未満、フォーマルを愉しむ種族がいてもいいのではないかと思います。5%枠(わく)は得なことも多いですよ。
2013年、12月12日神楽坂のアグネスホテル地下1階ボールルームにて、開催いたします。“ Christmas Castle ( クリスマス城 ) ”。 Castle:キャッスル は、Castel:キャステルというフランス輸入の伝説のディスコティークを少しもじってタイトルにしました。小島君、Alex君は当日、Black Tie(黒服) として完璧なタキシードスタイルで登場する予定でおります。
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