ドイツでは、毎朝4時前後に起床して、未明の街を散歩していました。その静けさたるや、ふだん東京では体験できないものでした。この環境ならば、さぞかし哲学も深まろうて、と感じ入っていました。
GDP偏重に対して、たびたび語られるGDH ( Gross Domestic Happiness ) 。ブータン国王が打ち出した、国民総 『 幸福 』 量ですが、ドイツという国(あるいは街)が生み出している“ 落ち着き ” も幸福の大切な一部なのだろうな、と思いを巡らしていました。
宿泊していたホテル。ドイツ的な佇まいの建物でした。伝統的なドイツ料理もおいしくて、素朴で清潔、価格もリーズナブルで長期滞在向きのホテルでした。またここに来ようと思いました。
さて、いよいよ運命の瞬間がやってきました。カントリーを抜け、厩舎へと向かいます。
練習している生徒たち、美しい馬の毛並、ただならぬ凛々しい空気感を漂わせる厩舎でした。高品質のスピーカーから厩舎全体に流れるBGMが、Roxy Music のJealous Guy。。。なんじゃココは~?直観的に何かが起こる瞬間、運命のストリームが見える瞬間というものがあります。
現れました
ゆったりと堂々とした姿勢で歩く美しいスタリオン(牡馬)でした。アテンドのドイツ人R氏がひとことポツリと “ Gentleman ” とつぶやきました。
バロン氏の乗った感想では、凄い、体の内で底知れぬマグマが沸々と燃えたぎっている、静かに運ばれていく、そして首が太くて前足が見えない(笑)、とのことでした。
古い街並みは、散歩していても飽きません。
旧車も絵になります。
いくつか厩舎をまわりましたが、われわれには絶対的な存在感のスタリオンが脳みそに刻み込まれたままです。
ホテルと同じオーナーのレストラン。伝統的なドイツ料理で大賑わい。
このあたりは、フランチャイズ店はことごとくうまくいかないらしい、そこがイイですね。
ドイツ滞在中、おいしさNo1がこのスープでした。
古い城壁もそこかしこにあります。
厩舎を次々まわり、とっておきを見せていただきます。
みな口にしないまでも、ほぼ結論は出ていたので、ちょっとした観光気分を楽しみました。
ヴュルツブルグの要塞、マリエンベルグ要塞から街を見下ろします。
日本ほど親切な道案内ではなかったので、遠くの門が閉まっていて、引き返すクルーでした。
雪が残る地面を踏みしめながら、結論に入ろうとしていました。
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