2007/12/06

銀杏(いちょう)の木立をゆっくり歩く、


“格好から入る”とは良く言ったものですね。例えばチョーク・ストライプのスーツを着ている時、美しい銀杏並木を歩きながらでも、かっこうが仕事自分になっているためか、あまり感性アンテナに綺麗な存在が引っかかってこないような気がします。

昨日は、ハリスツイードのジャケットにホワイトジーンズというナチュラルなスタイルで柔らか仕様だったせいか、ソフィア通りから紀尾井通りにつづくオータニの横の銀杏並木沿いを歩いた際、しばらく銀杏に見とれていました。

今や、一億人総写メラーマン?時代、燃えるような黄色の銀杏の木立の下を行く人は、しばし足を止めてパシャリ!秋空のような切ない青空と、日差しに輝く銀杏の黄色と青空のコントラストに魅せられて皆がほ~っとため息をついていました。そして案の定、昨日友達からのメールで、うっとりするような銀杏の写メールを添付してきた人2名。

一昨日、大連出身の中国の方と話す機会があって、西湖という湖の湖畔に行くと誰でも詩のひとつでも詠みたくなる、さらに自分の人生まで振り返ってしまう、といっていましたが、本来、、自然は人間をぐんぐんロマンティックな気分に引っ張っていくものなんだろうな、と思いました。

銀杏道にて約束時間まで30分ほど余裕があったせいで、10分ほどそこで写真撮ったりして見とれていました。ふと前を見ると、僕に負けずに、銀杏の葉っぱに向かって接写したり、めちゃめちゃ海老反りになりながらスーパー・ショット、究極の一枚を撮らんとしているサラリーマン風の写メラーマンがいました。その、まるで酩酊しているようなフラフラした彼の動きにさらに感動し、すかさず1枚頂きました。

その後、ジェントルメンズサミット以来お会いする、Yさんと素敵なお仲間が遊びにこられ、大久保利通公園の黄色・緑色の木々を愛でながら、AUX BACCHANALESのオープンテラスにて、お茶しました。最新のテーラー事情や素敵なアイテム情報や、流石業界通ならではの深く貴重なお話をたくさんお伺いしました。


なにしろ、ダンディで絵になる方々。カフェからオフィスまで、美しいマセラティ(買った当時は今ほどメジャーではなく、何それ、マサラティ?インドのお茶?、と言われていたそう)にてお送りいただき、スピードメーターが300km/h まで刻まれている車に乗る女性のファッションとはさもありなむ!といったスタイルを学ばせていただきました。



このコンパクトで獰猛さを感じさせる形状はどこかで記憶があると思い出し、友人シエスタ氏のザガート、ガビアという車に似ていると思いました。



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