2010/06/25

続・アンチ・クールビズ


先日、アンチ・クールビス宣言のようなものを書きました。そこそこ反応あって楽しいですね。実際、着用している人間は暑いかもしれませんが、涼しげな色のスーツというのも 『梅雨時、あるいは盛夏に、街を歩く人物』としては、(街にとっての←ココ大事)清涼効果があると思います。先日、微力ながら関わっている『わいず』 ブランドのカフリンクスの撮影を神楽坂E。サロンと街角で行いました。プロフィール写真が変わっていますが、その時、U氏が撮影したものです。ちょっとびいどろ調の涼しげなカフリンクスで袖口をあしらっています。

クールビズの話に戻ると、考えてみると昨今、ちょっと恰好つけることが、これほどまで簡単な時代はそうないな、と思います。戦中・戦後の日本ならば、夏でも麻の白のスーツにブレーシズ、時に3ピース、そして帽子、というスタイルだったはずですから、昨今、せいぜい暑い日にフツーにネクタイしているだけで、何かちょっとこう、特別にビシッと決めている感じの人物に見える、、、、なんとまあこれハードル『激低』なのでしょうか。逆に激低すぎて、力余って何もない地面で転んでしまいそうです、、、

おもしろいですよ、若い顧客の話を聴いていると。アンチクールビズ派のT君が会社でかるく注意されたそうです。ひとつ上の世代がクールビズ心酔派らしくて、とのこと。さらにそのもうひとつ上の世代だと共感するのかもしれません。集団で勤務している場合は、あまり自分に不利益にならない範囲で上手く愉しんでいただきたいものです。中途ハンパに抵抗するより、速く社長になって、好きなドレスコードを敷いてください。

しかしながら、以前聴いた大手証券会社の方の、ひも靴禁止、なぜなら、訪問先の玄関先で時間をかけるのが失礼だから、というルールにも驚いた記憶がります。正当なスタイルを、平均値に・強制的にカジュアルにさせるという方向性はちょっと違和感を感じますが。話し戻って、3ピース着用に関しては、単純に気合いの問題だけでなく、以下の精進が必要になります。

1. 基本的には痩せていること、汗かきにくい体質であること、

2. 神経系(主に自律神経系)のタフさに絶対的な自信があること、

3. 無駄に動きまわらない、行動原理を持っていること、

これを考えるとドレッシングは、一種の肉体と精神の精進、ある種のトレーニングであることがわかります。こりゃ、ドレッシング・パーティーをやらないといけませんね。

4 comments:

Anonymous said...

こんな私でも、自転車通勤時以外はジャケットを着用しています。もちろん真夏でも!
そして前のボタンはしっかり止めています。慣れてしまうと、直射日光を素肌に受け止めるより暑くなかったりするんですよね。
やっぱりダンディーなオジサマ方は、真夏でもキッチリとスーツを着こなしているので参考にしたいと思っています。

E 。 said...

アノニマス様へ(笑)

いかした自転車で、いかしたスーツ姿、これも粋ですよね!自分自身のためでもあると同時に、街の佇まいをちょっとでも素敵にしたい、という意識があると、あちこちの街が素敵になっていくと思います。

primo 21 said...

一年前の記事へのコメント失礼します。

クールビズの意義って何ですか?

輸入車ディーラー勤務ですが、ネクタイ着用を注意されました。

「ネクタイをしていない人間がだらしなく見えるから。」

くだらないですよね、この考え。
赤信号、皆で渡れば何とやらと同じ、
だらしないと分かっているくせに、
自分を正当化するために数の論理でまかり通す。


ネクタイをしている人間を見たら、
お客様は、環境問題への意識が低い、暑苦しい、
そんな感想を持つのでしょうか?

日本人は、いつから、そんなにくだらない人間になってしまったのでしょうか。


自分をどう見せるかなんて、考えたこともないのかな。

E 。 said...

Primo21様

すばらしい御意見をまことにありがとうございます。まさにその通りだと存じます。

ある意味、今年の夏は着甲斐がある、気概が問われる夏ですね。今年、淘汰される場面だと存じます。それも楽しみにしています。

ネクタイしていない人間 ~ だらしなく見えるから、、、

僕なら、そんな悪平等的な、マインドに対しては会議室の机をひっくりかえしてブチギレて会社辞めてしまいますが、普通のビジネスマンの方々はそんなわけにもいきませんからね。。。

簡易スーツスタイルという選択肢を社員に与える、というのには反対しませんが、伝統的なスーツスタイルを禁止、というコードには大いなる理不尽さを感じますね。

あまり無責任にはコメントできませんが、怒りを上手に蓄えて、なにかしら新しいご自身の一歩を踏み出されることを考えはじめてはいかがでしょうか。

悠然と、華麗に挑んでこそ、自分の人生ですからね。