2011/08/31

L.O.T.J.



さて、明日から9月。L.O.T.J. Lovely old tweed jacket の季節が近づいてきました、といってもこればっかりは2ヶ月、3ヶ月先の話でしょうが。遠くにL.O.T.J.秋冬物の存在が感じられる季節になってきた、といったところでしょう。ツイードは、ひたすらカントリーで素朴な存在と思って油断しててはいけません。
世界には自分ひとりしか存在していないんじゃないか?と感じるくらいの不謹慎なほどの早朝、むしろ不健康?って心配するくらいの早朝に、L.O.T.J.に身を包んで澄み切った森の中をゆっくりと歩く、夜の眠り世界から、夜明けから朝に向かって神経系が噴き上がるように開放、、、、妖精見えますよきっと。




2011/08/23

シャルベのパピヨン



本日、日本橋三越のシャルベにて仲間用にオーダーしていたシャルベのボウタイ(シャルベではパピヨン・蝶と表現します)を受け取りに行きました。ヨーロッパはバカンスに入っていたので、二、三か月弱かかりました。もちろん、作り付けの最初から結んであるタイプではありません。フック無し、アジャスター無しのフル・フラット納品。おそらく、日本橋シャルベの店舗販売では日本初のフルフラットオーダーではないかとのこと。

数か月前、ショップにある、シルクファブリックのスワッチ見本を、全部隅から隅までメモとりながらチェックして2人の顧客用にオーダーしました。受け取りの場で装着感を確認してもらいました。メモで完全に素敵なファブリックをチェックしてあるので、そのまま速攻で4点追加オーダーして、次回の11月前後の出来上がりを待ちます。なにしろ彼らは現在もバカンス中トホホ、、、しかしそれでこそいい色・いい形が生まれるのでしょうね。

もちろん、エドワードエクリュでもオリジナル作っています。まとめて作ってもすぐ売り切れるので在庫現在0ですが。なかなか時間に追われて、企画時間が取れません。困ったときのシャルベ頼りですね。平日の日本橋三越は落ち着いて店内見ることができて一番おススメしていますし、僕自身一番よく行く百貨店です。冬は、メローラのグローブを3回同じものを買いにいきました。(コートのポケットに入れていて、何度も落とした結果)ポケットチーフもいいものが紛れています。

本日、チラッと見たところでは、タイ・ユア・タイのオーダータイがよかったです。幅9センチのふんわりした質感。既成で自信を持って太幅タイを提案しているのは、知名度高いところではトム・フォード、フランコ・ミヌッチくらいかもしれません。国内ショップは、常に“みんなといっせいに同じ”なので、細いネクタイが流行るとショップの陳列は95%近くが細いタイとなってしまいます。自分なりのスタンダードな物差しを持つことが、末永く付き合えるアイテムと出会える秘訣ではないでしょうか。

2011/08/21

高気温・高湿度、



この1、2週間、3ピーススタイルでおられた 方々は各々、気温・湿度高い中で平然としておられるコツを体得できたものと存じます。先々週、木曜日でしたか、昼間は熱帯のような一日で、昼早めに神楽坂下の鰻老舗の『志満金(しまきん)』にて鰻定食を摂り、昼は30分仮眠して体調を整えました。

睡眠が十分で、朝ごはんもしっかり食べて、呼吸はゆっくり静かに、(多少の)アドレナリンを出しながら歩くと、副交感神経(自律神経)も円滑に働き、灼熱の戸外であろうとも平常心でいられます。

立場的には秋冬ものの話題がいいのでしょうが、僕は、『商品力』+『運用力(どのように着るか・使うかの知識)』=『価値』と思っているので、どうしても、きょうび気になるところです。


<今日は、ひさびさ神楽坂で一日中事務仕事をして、ランチを定番の『アーディッシュ』にてとりました。数か月前にシェフの方が変わり、フランスにて数年修行された仏文出身のNさんがバトンを受け取った先頭走者となっておられます。びっくりするくらい美味しく、いよいよ本気を出して来られたんだなと認識した次第です。スイーツのあしらいも美しい一品でした。

2011/08/13

明治紳士の佇まい、



仕事柄、“心を動かされる”くらいの男の風貌やスタイルについては、アンテナを張って吸収しています。身近な友人たちのたたずまい、粋で男前な行動からも多くのインスピレーションをもらいます。

ハリウッド映画の古典的な男たちのイメージや、各分野でのひとかどの人物と直接お付き合いさせていただくことで、さらなるインスピレーションをいただいております。しかしながら、歴史上の人物とは直接お会いすることはできません。

顧客の注文伝票を書き終え、たびたび気分転換に近所の本屋で立ち読みします。先日衝動買いした二冊。各、重光葵氏は明治20年生まれ、土光敏夫氏は明治29年生まれ。どうもこの明治期の男たちの気骨、そして哲学、そして風貌、佇まいは、大正・昭和の男たち以上に高い“大人度”を感じます。

土光敏夫100の言葉(出町譲著)は、妻の復職祝いがわりにプレゼント、重光葵(福富健一著)は自分用に、二冊を夏休みの課題図書にしました。

2011/08/11

育パパ旅行記@香港

一気に写真30枚分の旅行記です。セレクトした写真見ると、われながら“親バカ育パパ日記”となっております。やはりパパ家族旅行といってもそこはそれ、キメる時には緩まずキメたいところ。装身具類カフリンクス、フラワーホルダー類はジップロックに入れ、ギシッと入れて動かないようにして、ケースに入れます。 先日の渡仏時にシャンティイーにて購入したケース。中にはミラーもついて非常に使い勝手がいいです。お土産に買って帰り喜ばれました。
香港は初めてだったので、王道からおさえないと、と7のことでペニンシュラ香港を選びました。渡香のスタイルは、ウィリアム・ハルステッドのキッドモヘアのダブルブレストのジャケット+ヴェストとライクラ素材混のシワになりにくいベージュのトラウザーズ。

今回は旅用のワードローブの研究・実践(実験)もそうとうフィードバックできましたが、おおよそ狙い通り、予想通りのパフォーマンスを確認できました。クリース(パンツの折り目)が5時間のフライトくらいでは全然変化なく、かつ旅のあいだじゅうずっと折り目がきれいにキープされていました。 老舗ホテルに行ったら、館内案内のヴィデオや冊子でドレスコードをチェックします。(単純に厳しければ厳しいほど喜ぶ)しかし、ディナータイムはみなさま、きちんされていましたが、ここはやはりオリエント、昼間の半パン・サンダル姿など、全体まだまだゆるすぎる印象を持ちました。
今回、3セットの上下でしたが、綿100%のコードレーン3ピースは、ややドレス度高いイメージに使いました。
『ほれ、まずはなによりもここ、“Traditional”とついているものを選ぼうね、将来キミが、スーツの袖口の切羽の色を違う色にしたい、などと言ったら勘当するからね。それから、今の日本の総理のようにシャツのボタン穴の色でアクセントをつけたり、変なところを工夫しているつもりで、アレンジしていじくっていたらパパは許さんぞ、、、』教育中(笑)
英語の下に漢字がついている、萌え、ですね。いちいち覚えて学習していました。
ビル街のスケールの大きさ、乱立(連立)ぶり、たいへんなパワーを感じました。
しかし、足場は噂通り竹なんですね。このたくましさがまぶしいです。まちがっても日本はアジアの中で横綱相撲取ってる場合ではないですね。
あれれ、ついシャッターを押していました。Let's Shine!
知人からプレゼントされたボンポワンのシャツを着て。腰で座れるものの、時々横に倒れるので、育パパ的にはあまりよそ見ができません。色っぽい看板見てる場合でもありません。
今回、さらに試したものが、このウール100%のシアサッカーの3ピースでした。これも旅行用に開発された特殊織の生地素材で、非常に軽く、クシュクシュっと丸めて畳んでボストンに軽くコンパクトにまとまります。ウールはそもそも非常に優れた繊維なので、夏でもよくできたものはパフォーマンスが最高です。

香港の亜熱帯に3ピースで挑むにはピッタリでした。これで海水浴にも行き、それにボウタイを加えて、レパルスベイホテルのヴェランダにてランチしました。ウォッシュ・ルームには執事がいて、僕がボウタイを装着するのをずっと凝視していました。手を洗った後ハンドタオルを手渡ししてくれたので、重いコインのチップを渡しました。
海水浴に行く直前に朝ごはんで食べたお粥。LAW FU KEE NOODLE FOODS。妻がピータンのお粥、僕が海老のお粥。どちらもびっくりするくらい美味しいでした。一人前250円前後。レディズのお客様でもあり友人Yさんからの香港通レッスンによって、外すことなく、とてもいい旅ができました。感謝いたしております。
香港は、潮州料理がおいしいとのことで、代表的なこのホウレンソウとチキンのスープがこの旅で一番印象に残りました。
海辺にベビーカーごと運んでいく途中、安全ベルト忘れて、砂浜にボトッと落とされたスコット君でした。砂浜に大の字になって爆泣きして、育パパ免許の点数が5点減点されました。一応、日焼け止め塗ってもらっています。
おそらく今年最初で最後の海水浴。早い時間だったので、人も多くなくてよかったです。天気にも恵まれ、なんとなく、昭和40年代くらいの日本の夏休みの雰囲気を思い出しました。
レパルスベイホテルのインテリアや内装はクラシックながら、とても洗練されていました。ペニンシュラグループでもあり、やはりヨーロッパの香りがしっかり存在していて、中にあるショップ、インテリアやリネンショップなど素敵なショップばかりでした。


お絵かき道具など与えられ、(ひたすら画用紙を食っていましたが)おりこうにしてくれていました。一度、むずがったので、ちょっとホールを出て落ち着くまで散歩に連れ出しました。



あなたは、クラシックテイストがたいへんお好きなのですね!こちらは我々からのサプライズ、特別なスフレです。。。マネージャー氏からの粋なプレゼントにハッピーな気分になりました。セピア色の絵葉書セットまでいただきました。

しかしながら、こうやって見ると、この写真の僕の飲み物の飲み方は悪い例です。お茶を飲む僕の唇がカップに向かってにゅ~っとお迎えにいております。シガーの吸い方同様、人間がモノを迎えにいっちゃあいけません。カップを口元までひきつけてこんといかんです。


スフレィ~という発音が耳の奥に残り、この思い出は2011年夏の素敵な記憶のひとつになりました。

C’est un gâteau qui ne supporte pas la médiocrité.

(セッタンガットゥー キ ネシュッポルトゥパ ラ メディオクリテェ)『これは、凡庸さに耐えないお菓子だから』今度、“オーダーメイドする語学テキスト”の話は別の日に書きます。

夜は親子ボウタイで、ホテル内の広東料理spring moonに行きました。ダブルボウのパワーか、アカゴ連れながらセンターポジションの大人席に通されました。スコットがこの時はちょっとワンパク・モードで落ち着きがなかったので、すわ!リタイアか、という気になりかけましたが、ちょっと散歩に連れ出し、3分くらいの間に揺り籠メソッドで、完全に寝かしつけて復帰できました。


前向きにエルゴでScottをだっこして静かに動いて、起こさず食事することができました。まわりに迷惑かけない範囲で、あきらめずチャレンジしました。
コードレーンの3ピースに、 黒のタキシード用のスタンドカラーのシャツに黒のボウタイを合わせました。

なんとか、果敢に大人の場所に連れて行き、うまくやっていた彼でした。
朝6時から泳いでいた父に付き合って、プールサイドにもつきあってもらいました。僕は、プールにいたトレーナーのルイス氏にフォームを見てもらいました。フリースタイルでは肩をぐっと上げて、コンパクトに、インサイドに、というアドヴァイスをもらい、ずっとコーチしてもらいました。結局プールは3日間利用したのですが、明らかに進化させてもらいました。

ヒコーキの気圧問題も元気に過ごしていたのですが、最終日、疲れもたまっていたのか、出発数時間前、朝ごはんでのシリアルかブラウントースト(口にした瞬間マズイ!という表情をした)なのか、アレルギーを発症。ちょっとアセりました。妻がコンシェルジュに緊急状況を伝え、最速で近所の病院に到着することができたので、大事に至らず、予定の便で帰国することができました。 かなりアレルギーによって、ただでさえ福耳が、一層おめでたい超福耳になった次第でした。
帰りの飛行機では元気が戻り、いつも通り愛想よく、(特にお姉さま方には一層愛想よく)ご機嫌に帰国したScottでした。ワーカホリックの父親のコーディネート検証やら、新作スーツのパフォーマンスチェックなどもたっぷりできて、もちろんゆっくり楽しむこともできた2011夏休暇でした。

2011/08/07

夏季休暇終わり、明日から通常通り。



予定通り天気も良く、弾丸ツアーなりにトラディショナルな香港を味わってきました。息子Scottにもドレスコードのある場所に連れて行き、ズルズルなカジュアル文化でない雰囲気を8か月の心身に焚き込んできました。


淺水灣(レパルスベイ) ホテルは、今では長期滞在型アパートメントになっていました。風光明媚、スタンダードのジャズが似合う夏のひとときでした。


いつ泣き叫ぶかもしれないベビーを片手に、周囲に不愉快にさせぬよう、いかにこちらはこちらでエレガントに食事を愉しめるか、これはかなりハードルの高いチャレンジです。途中泣き叫んだら、たとえコースの最初のほうであっても食事を完全放棄して外に出よう、という勝負・覚悟が必要です。


『ヴェランダ』マネージャー氏からのうれしいサプライズもあり、素敵な思い出ができました。2回に分けて簡単に旅行記書きます。

2011/08/01

8月1日(月)~8月5日(金)まで、夏季休業いたします。



一足早いのですが、夏のお休みを取らせていただきます。PCメールは繋がっていると思います。お盆界隈、世の中がお休みの時期、秋冬物の受注や企画で神楽坂にいる予定ですよ。今年はニットやボウタイ、レディズのブラックドレスなど企画制作集中です。いずれにしろ、休み中は、元気よく夏を楽しみたいものですね。