2010/06/24

E。ガーメントケース


ありがたいことに、結構な枚数を作ったガーメントケース(スーツを入れる袋)がちょど本日の納品で無くなりました。ロゴマークも少し変えるので次の新作ができるまで、黒の無地になります。↑このケースには懐かしい“熱い”思い出があります。もともと、市場にかっこいい、納得できるガーメントケースがなく大きな不満を持っていました。

ある日、ちょっとした文房具屋で、理想的なマルベリー色をした不織布エコバックを見つけ、その店頭でタグを見て電話をかけ、なんとかかんとか口八丁で、とにかく担当者と話すことができました。その場で、世の中にかっちょいいガーメントケースが全然無い、おかしい!という演説をしたわけですが、最終的には不織布エコバックのファブリックを利用してエドワードオリジナルを低コストで開発・製造していただくことができました。

相手は上場企業で、文房具屋で素材を見つけて3、4時間後の目的達成でした。どうしても、かっこいいガーメントが作りたいという気持ちが強かったので、強烈な集中力を生んだんだと思います。直接会うまでは、僕は取材だとかなんとかかなり乱暴なことを言った記憶があります(すいません!)。会うまではとにかく会う、という一点に全力集中。会った瞬間、エンジン全開で開発のプレゼン(笑)褒められたもんじゃないですね。

甘酸っぱい記憶とともに、とにかく開発・製造ほやほやだったので、いくつかは最初からファスナーがバカになっているものもありましたが、今回は自分の無茶に乗ってくれた心意気が120点と思っているので一言もクレームはしませんでした。荒削りな一号作品なのでしかたない部分もあります。エドワードの記念すべきアイテムです。

ただし、次回作はファスナー自体をつけない進化系を予定しています。エドワードも先月優秀な仲間と法人化して“エドワードエクリュ”となり、ロゴに暴れ馬、立ち上がったサラブレッドを刻印する予定です。小物アイテムもひとつひとつ洗練させます。このミュール、マルベリー色は赤、青、茶色、紫という風に光の反射具合で見えて、むちゃをやった思い出とともに、今でも気持ちを燃え上がらせてくれます。

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