2010/05/31

ビジネスと夢、どちらが先?

銀座の並木通りにひっそりと存在する、喫茶店。個人的に日々お世話になっている(利用しているって意味、、、ミラノ・サンドBとか)全国チェーンD珈琲のオーナー氏が『ほんとうに作りたかったのはこんな喫茶店だったんだ』ということで作ったハイエンドな喫茶店、M氏より連れて行ってもらいました。スペースのゆったり感、これまた驚くほど優雅な化粧室までの廊下。和が薫るエレガンス。

示唆に富む時間でした。オーナー氏は安くておいしく一般に広く人気の出るような珈琲を、極限まで考え抜き、競争力も計算し尽くし全国展開させ、ビジネス的に成功させたのちに、ご自身が持ち続けた理想をここで実現させておられる。一等地といえ、もはや自社ビルで、しかし儲けを度外視、そこでとことんまで資金を注ぎ込み、ここにきて理想を作り込み、夢を実現させる、、、

確かにビジネスは原理原則という普遍性があるのでしょう。先日クリスより、ヘアカットしてもらいました。名付けて “フレンチ・ヴォーグ” ならぬ “フレンチ・ボーズ”涼しくなりましたよ。カットしているうちに、若干の悪ノリもあって、サイドとか白ヒカリするくらいに刈りこんでみたらどうなるのかな、とかやってたら、ここ数年で一番、坊主アタマに近づきました。

理想をアホみたいに追いかけつつも、時々ここに来て文字通り “アタマを冷やす”、イイですね。

2010/05/30

ピクニック・スタイル vol.2“Footing(フッティング)”

コードレーンは、野外において、優しい日差しを受けた緑に映えます。せっかく仕立てたのだから、仕立てる前にロマンシング(※1)した内容を、完璧に遂行したほうが愉しいです。このコードレーン生地を見た瞬間から僕には↑このピクニック・シーンが浮かんでいましたので、それを昨日ディテールまでこだわって実行しました。実際は、グラスゴーでこの籐のバスケット見つけた瞬間から、始まっているんですけどね。

Footing(フッティング ※2)とは19世紀末の仏製英語で、もともとは1913年の仏雑誌『フェミナ』誌春号に登場した言葉とのこと。気軽なアウト・ドアで、器材やたべものの準備などよりも、めかしこむ時間だけが必要だったのかもしれません。ブーローニュの森の朝と午後の決められた時間に、つまり場所と時間にこだわって、時代に先駆けたスタイリッシュなスタイルで歩く、という一種の、先人たちが行ったダンディな振る舞いです。

2010年のわれわれは、ほどほどに気軽にゆるく、せいぜいワクワクしながら準備したお気に入りのサンドイッチを持って、お気に入りの飲み物持って、気持ちのいい時間、気持ちのいい場所で、ぼんやり森や自然を愉しむ、という感じじゃないかと思います。パンとチーズ、生ハムそれとシャンパン、そんなミニマルな道具立てだけでも、そうとうに深く愉しめる世界です。人数予約もいらないし、子供が騒いでも、騒がしさも、深い森のふところが吸収してくれるでしょう。

Thé pique-nique、お茶にかこつけたピクニックだったらもっと手軽です。できるだけ、道具が少なく、すばらしい天気の日に、さくっと一人で出かけて、美味しい空気を吸って、ぼんやり読書したりするのも、これまた最高ですね。東京とはいえ、早朝の時間などちょっとハズしたに出かけると、人気でごったがえしているスポットでさえ、たいへんなヴァリュー・プレイスに変わります。

※注1 この生地でこの仕様で服を仕立てて何をするかを、ワクワクしながらあれこれ考えること。。。.ロマンシングという言葉はケン・アオキから教えてもらい ました。

※注2 最近神楽坂で早朝友達になった、第一次世界大戦前のモードとプルーストの研究者であるYさんの論文から知りました。エドワードエクリュにフランス的エッセンスをくださるアドヴァイザーです。

2010/05/29

第1回、ピクニック実施、


朝9時、新宿御苑の千駄ヶ谷口にて、年間パスも作りました。3×5センチの写真持参で、2000円で作れます。個人的には10000円喜んで払うので、開門を5時にしていただきたいですね。森の精霊たちは、午前7時にはもう精霊の国に帰ってしまいます、9時という時間はもう完全に俗の世界ですよ、などと不思議ちゃん的アピールをすればよかったですかね。。



スコットランド、グラスゴ-で購入したバスケット。若干取っ手の強度が、直接籐に連結されていて不安なので、スーツケースバンドを2つを縦に巻き、それぞれを横につなげて持ちやすい取っ手を作りました。意外とかわいくて気に入りました。持っていてあんまり気持ちよかったので、よし、夏の天気の良い日は、これに生地スワッチ入れて客先に持って行って、ビビらせてみよう。と楽しみができました。

昨夜、近所の神楽坂のカイザーでバゲットとクロワッサン、それから、スーパーでオレンジマーマレード、と普通のバターとカマンベールチーズと林檎、生ハムを買ってレディ状態でした。さらに、ピクニック定番のアラジンの赤チェックの水筒にはホット・ティーを入れて(これは結構便利でした)知人らと朝の芝生の上で2時間くらいすごしました。話しに集中してみんなの写真撮ってないでね。読書会の仲間たちでした。英国式、フランス式庭園ともに花も咲いていて見頃となってます。


こちらは水曜日ですね。↓2年前にパーティーのスタッフだったドレスのコーディネーターだったMさん。デザインがシンプルで、素材が上質のものがご本人自身お好きで、お若いのに大人のかっこいいセンスが印象的でした。さすが生地見る視線に純粋で強い集中力を感じました。モデルになってもらって、エドワードの肩パット無しの、シャネルタイプのジャケットを着用していただいております。とてもやわらかいやさしい柄(ハウンド・トゥース)スコッチ・ツイードです。

ヘアメイクのSさんは、天然系の感覚派の方。引き出しも沢山、柔軟でありつつ、クラシックスタイルにしっかりキメ上げてくるところに力を感じました。今年 のクリスマス・パーティーの企画考えはじめたいです。こちらも、2つボタンの夏用のウィリアムハルステッドのカシミア入りジャケット着用いただきました。たまたまですが、エクリュ色のナチュラルなスカートにも似合っていました。メンズクロージングとはちょっと違うので、フィッティングに気をつければ、シンプルなパターンのほうがご本人が自然に映えます。

お二人帰られて、カイザーの焼き立てバゲットとチーズ、ワインを開け、そしてお土産の↓この和菓子も開けて準備万端さあ、食うか、という瞬間に “コッツ・コ・コ・コッ”と ドアのノック音。おっとっと、近所のクリスが友達連れて登場してきました。ええい、ままよ、じゃあみんなで乾杯だ、という運びになりました。

美味しいものは必ずみんなでシェアすること、と運命が決められているのだ、ということでしょう。そこにアポのツツ氏も登場し、混沌状態。しかしみんな年末の神楽坂アグネスでのクリスマス・パーティーで顔見知りなので、こっちは楽です。それを考えると、一気にみんなの顔を知るパーティーはちゃんと後々機能します。

再会といのはうれしいもんです。最近は、クリスのお陰で、こういうアドリブのに鍛えられてきて楽しくなってきましたよ。フランス人の社交性というのは、実に学ぶべき人生の知恵とセンスだと感じています。あちこちでいろんなことが起こる、まさに複雑系の体現、『空海』のように、体を天井からくくり付けて、両手両足で、異なる複雑な漢字を書けるレベルまで達するかもしれません。


このヘリンボン織りの材質の色は、以前生地にも書いた、ミュールという色に近いです。マルベリー色ですね。大好きな色なので、見とれていました。見とれて、写真撮って、開けて食おうとした瞬間にドアノックですから、漫画か!っちゅう展開ですね。鈴乃最中、というらしいです。形がまたチャーミングで美味しいお菓子ですね。

2010/05/28

眼鏡について、




ここ10年、20年前から、シンプルな金縁、銀縁、ボストン、ウェリントンのようなクラシックなデザインの眼鏡のみが、スーツスタイルには自然に似合うと思っていますし僕自身そうしています。学生時代を終え、就職してクリエイティブ方面に進んだ友人たちがそろってアラン・ミクリはじめさまざまなデザイナーズ眼鏡を愛用し始めましたが、僕はその流れには一度ものりませんでした。

実のところ『のりませんでした』なんてもんじゃなく、典型的業界人(短期トレンドフォロワー)風の装いに向けてトレンド眼鏡流行にのった友人たちに会うたびに、コンコンと“昔ながらのアーチストや文豪が掛けるシンプルだが材質がイイ定番眼鏡に変えろ、絶対変えろ!”と説教してまわっていました。昔から、かなりおせっかいな奴ですよ。すてきな眼鏡開発への営業妨害者です。しかし、結局のところ数年でみなクラシックに変えました。


2、3年くらいの短期的流行の呼吸で生きたい方でしたら、モダンでフューチャリスティックなデザインもいいかと思いますが、普通のスーツ・スタイルにはシンプルでクラシックなもののほうが似合います。でも、女子に関してはバライティに富んだデザインものはカワイイですね。

以前より眼鏡が欲しいのですが、どれがいいですか?というお客様には骨董通りのoliverpeoplesにお連れしています。丸金縁やボストンやウェリントンのべっ甲風など、ノスタルジックなんだけど、やはりそこは時代性もあり、ちょっとだけシャープにできていて、健康的でヌケがよいデザインです。

流行やトレンドとの距離感がいいあんばいなので、僕自身、オリバーの金縁を愛用しております。神楽坂を登っている時は、泉鏡花になっている気分です、それは冗談ですが、、、この、時代性を“少しだけ”加味する、というのが日本人には苦手なように見えます。苦手、といのは正確ではないですね。いろんな傾向を極端に振る、というのが好きなのですね。スーツのデザインも、そうなのでしょう。

クラシックな、眼鏡を掛けるとなると、一気にビート族のアレン・ギンズバーグそっくりに振り切ったデザインの商品が並びますし、、アパートで爆弾つくっている人相の人が掛けそうな品ぞろえになります。しかし、だからこそ、貴重なお気に入りを見出す、宝探しのような楽しみがあるともいえるわけですね。何事も見立てを変えて、、前向きに、前向きに、、、、



学生時代、ベルモンドとジーン・セバーグのキスシーンを迷彩柄風にしてシルクスクリーン印刷してポスター作りました。ベルモンドには相当に憧れていました。この体型を目指して体鍛えたりして(笑)。この時代の登場人物が掛けている、サングラス含めたさまざまな眼鏡は、充分クラシックなデザインと言えると思います。ミッシェル・ルグランとか、フランスのアーチストは粋に眼鏡着こなしますね。

2010/05/27

また20度前後ですね、

ちょっと肌寒く感じられるここ数日。これでやっとこさ夏か~と思ったのも束の間、そうは簡単に夏に向かってくれません。一歩進んで二歩下がる感じで、季節が変化していくんですね。今日仲間たちに話していたことだったのですが、30代、40代の人間の『何かに集中している時』の、その集中力の『純度』について考えていました。

子供のころと違って、大人の事情で〆切りがあったり、若干追い立てられるような状況でなにかをする、ということが焦りが混じりこんでいて、それがあたりまえになっているのですが、それは、子供のころのような純粋でのびやかで、掛け値なしにエンドレスでノメり込めたころとは、ちょっと違う種類の集中力になっているのではないか、ということでした。

人によっては締め切りのプレッシャーが良い刺激になる、という考え方もありますが、早め早めに取り掛かって不安の含有量が無い自由な脳味噌プルプルの状態で取り掛かる、という私みたいなタイプもいるハズだと思います。

現在では、たとえばフランス語を勉強するという、特に追い立てられる要素のない自由なことをやっている時や、今この瞬間のように、仕事を終えてビール飲みながらブログしていたりする時間が、個人的には、何かに追い立てられるというような要素がなくて純粋にリラックスできて、子供の集中力を味わえている時間かもしれません。

しかし、最近では優秀で、キラキラした才能を持つ20代、30代、40代の方と触れ合う機会にめぐまれているので、いろんなアイディアや新鮮な見立てにめぐりあえて気づきを得ています。締め切りに対して、逆にゲームとして見立てて、エンターテイメント心でありつつ真剣に動くようにする、という(私的には)画期的な見立てを愉しんでいます。

このお陰で、ついここ1、2カ月くらいのこととはいえ、かなりその効果として、お客様からのオーダー納期も早くなりましたよ。スピードも早いというレベルではなく、もっとジェット・スピードで、ということを刺激的なクライアントから学んだので、マイペースとはいえ、これでも以前よりはずいぶんスピードの面で向上したと思います。

仕事もそうですが、まあ一服しつつ音楽聴きながら、ビールの力も借りて、あれこれ新鮮でセクシーなスーツ・スタイルを思い描いたり、今年の夏もすばらしいものにしよう、と夢心地で思いを馳せる時間も、無心に近い状態でぼんやりしているとはいえ、大人独自の『集中』時間なのでしょうね。




夏になると聴きたくなるお気に入り曲ってありますね。

2010/05/25

Modern Classic and NEW DANDYISM


先日日曜日、表参道のブルックス・ブラザーズで、というメールを受け取り待ち合わせしていました。僕は最近早朝散歩で、明治神宮→表参道コースをよく行くので、表参道ヒルズのトム・ブラウンのブラックフリースショップで待っていました。コードレーンやシアサッカー柄のモダンなデザインなどを見ながら楽しくすごしていました。

時間早目についたのですが数分約束の時間を過ぎたので、はっと気づき電話をしたところ、相手は青山通り沿いのブルックス・ブラザーズ本店にてお待ちとのこと。僕よりも一まわりは若いのに、、、、全然むこうのほうが、真っ当だな~と感じた次第でした。クラシックを旬に見せるトム・ブラウン氏の仕掛けは一見奇矯に見えようが、慢性的な商品の供給過多の昨今、非常に価値のあるものだとリスペクトいたします。

人間は、そもそもそのDNAというか、サバイバル遺伝子のようなものに、『確実性』の欲望と『不確実性』の欲望を両方持っているので、同じところにとどまった、静止しているだけの、伝統には退屈を覚えるのかもしれません。むしろ、それが反発を食ったり、マヌケに見えたり、カッコイイ・カッコワルイと意見が割れたりしてこそ違和感や不安感が生まれ、『不確実性』スパイスが効いて、結果的に新鮮さが保てるのでしょう。

小さな一歩、私ごとながらエドワードを先日21日に法人化させて『エドワードエクリュ株式会社 EDWARDÉCRUS Inc.』となりました。別にどうってことないです。ただ小さな一歩としてささやかながら確実に決意のようなものがあります。日本発信のモダン・ジェントルマンスタイルの追求。そしてみなが躊躇することを臆面もなくまっすぐ言えば、未来へと世界へと通じる価値観、ニュー・ダンディズムを追求します。

物それ自体はフツーの顔をしていても、そこに個人のプライベートな哲学を込めることができるはずです。どちらかというと、モノ自体にフォーカスするアプローチではなく、買うこと、愛用すること、愛用して後の人生の豊かさ全体にフォーカスするアプローチをします。消費税より1%少ない確率、100人のうちの4人、50人のうちの2人、4%の人間が“さりげなく熱く”共感するブランドでありたいです。

2010/05/24

純喫茶の憩い


本日、めずらしく池袋方面にて納品があり、ちょっと早く到着したので(しかし実際は、僕の勘違いらしく約束1.5時間も前でした)、近所の純喫茶で一服していました。昼下がり、眠くなる前にカフェインと糖分で血糖値を上げておきます。ちなみに、朝型、散歩(ぶらり途中下車、お~やお~やこんなところに、、、、風の)好き、純喫茶好き、これらはすべて連動しております。


朝型は、京都で独り暮らしの浪人生だったころ、近所のジャズ喫茶店(マスターは3ピース着用のアフロヘア、夏は“アイス・レ・ティー”:フランス語ではありません)に、毎朝モーニング食べに行っていた経験があります。そして大学時代に広島のブランドショップが立ち並ぶ道に面していたおしゃれなホテルでの早朝ウエイターのバイト。これもおしゃれな街の人間模様がリアルに見えて(さらに妄想族の私自身が作り上げる物語によって)大学生の私には大変に刺激的でした。


散歩に関しては、会社員時代、営業で外に出ている時には、その街その街で独特の匂いのする喫茶店を見つけ出しては、いつも萌え萌え気分を楽しんでいました。甘党だった上司と一緒になって、プレゼン帰りに喫茶店で一服するという趣味があり、都内の隅々エリアまでカバーしていたので、経理のおねえさんから“○○くんの領収書見るの楽しみ!、”と皮肉を言われる始末でした。

街のそれぞれの喫茶店に存在する、独自ルールをリスペクトしながらお茶を一服いただく。現代の(特殊な)街喫茶道といえるかもしれません。一人で過ごすときは、早々に一日の仕事を終え、おばあちゃん姉妹がいて、レジにはずら~っと釣銭が並んでいる人形町の純喫茶Mでミルク・セーキを飲みつつ、東スポの記事を精読して、脳みそをリセットしていたのは最高の憩いでした。

一度、中野駅界隈では、営業中サボりタイムに、中古レコード屋で買い物をして南口側の商店街にあるPという純喫茶に入りました(数年前になくなりました)。至福のひとときがはじまり、ライナーノーツ(ラウンジ・リザーズのメンバーがカッコイイスーツ姿だったのでジャケ買いしました)を端からちくちく読み始め、出されてきたコーヒーを一口飲みました。

正直、初体験、そのまま後ろにのけぞり、イスからひっくりかえるほどのまずいコーヒーでした。ウナギのタレ伝説がありますが、何十年も足して足して作られたタレ、もう底のほうは、特殊宇宙的な生態系が生まれていることによってマネできない味、というような、濃いカフェインだけが煮出された味でした。

しかし、その痛快なほどの独自な味に感動して、即ジャム・バターパンを追加注文しました。トイレに行く途中、厨房をのぞくと、おじいちゃんが、一生懸命に真剣な表情をして、雪印のガラス瓶にはいった真赤なジャムを食パンに塗っているところでした。

まあ今日の喫茶店はフツーにおいしいコーヒーでしたよ。しかし、カップがものすごく熱くて、飲み口がやけどしそうでした。しかしそんなことが、味のうちです。ドトールもスター・バックスも僕は好きですが、グローバル化が進むと、失われるものもあります。“Lose uniqueness” これが進むと、街に陰影がなくなります。


こちらは築地場内市場の朝ごはん。朝からこのウニ丼食べたらその日、無敵ですよ。しかし不思議とお昼はまた何事もなかったかのようにお腹が減ります。これまた不思議です。

2010/05/23

トラウザーズ&シューズ、スカート&ヒール


インパクトの強いパンツ(カジュアル使いの場合パンツと呼んでいます)を軸にこの春夏のキーアイテムを企画しました。インパクトの強いカラーパンツの次に来るご提案。お手持ちのワードローブをご自宅で拝見させていただき、できるだけ、多くの手持ちアイテムが最高のパフォーマンスで有効利用できるようにデザインや質感から考えていきます。選ぶというだけでなく、実際、ゼロから作る、ということの強みがここにあります。


神楽坂戻り、Mさん自宅にてホームパーティー行きました。クリス、マイク、Yちゃん、Kさん、Yさん。スーパーから天才的なスピードでワインや食べ物をセレクトするクリスのおかげで、速攻でパーティーモードに入ります。オリエンタルな家具に囲まれうらやましいお住いでした。13年パリにおられたとのこと、フランス語の流暢さには非常にうらやましいものがあります。僕は、う~っう~っとしか未だフランス語しゃべれませんね。今は、インプット期なので、コツコツやるのみです。


セレクトショップなどで購入可能な『ツル』というハイヒールブランドを企画されています。日本人とフランス人のデザイナーで、イタリアで製作されています。25くらいのサイズでヒールが10センチ以上。靴の選択肢の狭さで苦労しておられる女性も多いようですね。エドワードでも一種類くらいは置いてみるかな、などとちょっと考えていました。


先日、ハリソンズのハバナでピンストライプのスーツをお仕立てになったT様。ご本人はすでにマカロン・カラー、あるいはマニエリスム古典絵画的色彩の美しいヒールをおはきでしたが、なかなかほしいものがないということで、ぜひエドワードでオーダーメイドの仕組みをつくってください、とご提案いただきました。靴のフィッティングを圧倒的に上げる仕組みを考えていました。偶然というものの、よいご縁という気がします。企画の可能性を探ってみる予定です。


2010/05/22

Happy Wedding of Mr.Tsutsu !!


僕が市川に住んでたころ、ある日の帰り道、スラリとしてイ・ビョンホン級のスタイルに恵まれた男が颯爽と歩いていて、風合いある生地で、後姿のスーツのシルエットも美しく、靴も甘い艶が暗闇でも認識できてクラシックなもので、シャツ袖が1.5cmくらいスーツから覗いている感じ、そしてそのダブル・カフスのシャツに淡いヒカリものカフリンクス、いったいこの生意気野郎はどんな野郎なんだ?、、、、

、、、おおTsutsu氏!!ごめん、今ぼくちょっと睨んでたよね?ごめんね~という出来事がありました。ああ、全部これエドワードのやつか、あああんまりカッコいいからびっくりした~と近所の交差点で大笑いしたことがあります。“あいからず、この人おめでたい性格だな~”と温かく見ていてくれたんでしょうね。

エドワードオリジナルのボウ・タイである、生成りでダイアゴナル・シャドウ・ストライプの手巻き専用のものを奇麗に装着されておられいます。ご夫婦で世界一周旅行が夢ということで、楽しみですね。神楽坂来られた際は、近所のちよだ寿司のパックとカロリーゼロのビールで一服しながら、旅やジェンツ・スタイルの話が尽きることがありません。


よくよく考えられた企画で、参加者を上手に楽しませてくれて、みなが自然に交流できるような気の利いたパーティーでした。午後5時~7時という、サクッとはじまりサクッとおひらきというスタイルもとても過ごし良かったです。疲れてしまう前に、爽やかにお開き、というタイミング、いいですよね。



tSUtSU氏を僕に紹介してくれた、イラストレーターの宮坂猛くん。地元イタリアンカフェでの顔見知りでした。シンプルで美しい線と、味わいのある余白のある作品を描かれます。ご興味の方はホーム・ページ経由でアクセスされてみてはいかがでしょうか?両隣はイラストレーターつながりで、両隣お二人ともエドワードのお客様でもあります。Sさんはハリス・ツイードをかわいらしくデザインしてジャケットをお仕立て、Bさんは、着用しておられる黒の麻の小粋なジャケットやロロ・ピアーナのストライプジャケットをお仕立てさせていただきました。



先日、ブログにもアップしていた、コードレーンの3ピーススーツで行きました。プレッピー風にはしたくなかったので、いいかげんで乱暴な雰囲気で着ています。指輪は、ガボール・ナギのスカルもの、、、いやいやそれは冗談で、上のBさんからふざけて借りてそのまま持って帰ったもの。ぜひ神楽坂まで取り返しにいらしてください(笑)“羊のようにもライオンのようにも見える”味わいあるリングでした。コードレーンがおろしたてなので、ちょっと真面目っ子に見える気がしてこのリング嵌めて気分的に違和感がなくなりました。



いったん神楽坂もどりました。途中でキャナルカフェ@飯田橋のデッキで一服しました。ここでもウェディングやっていてハッピーな気分。水上を小舟がすい~っと横切ったのですが、これは花火の仕込みだと気が付きました。シャッターチャンスをうかがって、最初カメラを縦にしていて、気がついて横にしています。きっとこれで完全に、夏のスタートが切って落とされました~ということでしょうね。

2010/05/21

29℃ Beginning of SUMMER


29度という今年最高気温の本日、日仏学院内のフレンチでランチしました。上京後まもないころに、大学時代の女友達が、フランス語習い始めたということで、んじゃ僕もモグリで授業受けさせてよ、ということから飯田橋、そして神楽坂を初めて知った経緯があります。ここのブラッセリーは、勝手にテーブル借りてたことはあっても今回初めてでした。。


外は空気がよくていいですね。自然光の下だと食べ物も輝いてみえます。フランス人は煙草喫うマダムも多いので、座る場所はギャルソンに相談して、風向き考えたりして上手に席確保するのがコツですね。快適でした。しかし、やっぱ今日はさすがに暑かった。今日に関しては、空気が入る、窓際がより快適だったかもしれません。23~25度くらいが、外ご飯の快適な気温かもしれません。



南ヨーロッパの人々の休日のランチには憧れます。木もれ日の下で、親戚や村人が集まって、ゆっくりごはん食べてワイン飲みながら過ごす日曜日。ベタながら、大きめの赤いチェック柄のテーブルクロスにかわいい水差し、ほんと胸キュン物ですね。ゴッドファーザーPartⅡのウェディングのシーンやりたいです。

興が乗って、酔いがまわって、だれかがギターやヴァイオリンやアコーディオン弾き出す。酔いはまわってるけど、ろれつは回っていない貫禄十分のおじいちゃんが、近所の生娘を誘って踊り出す、、、。日本にいながら、日仏の外ランチで、こんだけの白昼夢描いますから、つくづく我ながら安上がりにできてます。



スコットランド@エジンバラで購入していたチャーチのルームシューズを先週末仮縫いの来られたS氏が購入されました。こういう室内履きアイテムは、既婚者だろうが単身者だろうが、自分自身に戻る時間、という意味で、豊かなバチェラー・ライフを演出します。cognacを愉しむでも、ゆっくりと歴史書を読む、あるいは珍しい外国語をマスターしてみる、、、、いずれもプライベートの時間が充実しそうです。

SUMMER GENTLEMAN'S NECESSITIES


2000年前半、老舗モードブランド全盛、そして2008年をきっかけに衰退して再び、リアルにフィットしたクラシックスタイルへ向かい、2010年クラシックあるいはトラッドが盛り上がり、、、という最新号ブルータスのコラムが、おもしろかったでした。この見開き記事の欲しかったので買いました。

コードレーン、シアサッカー、これらは今年2月エジンバラにてお会いしたミスター・ハリソンズのブキャナン氏曰く、英国紳士が絶対に持っているアイテムというわけでもない、とおっしゃってました。やはり、華麗なるギャッツビーの国アメリカの香り漂うアイテムのようです。

ここは神楽坂、そして都合のよい国、日本。日本にいる以上は、お腹がすいた時でも、イタリアンか、和食か、中華か、フレンチか、数々のプラスの葛藤に悩む、贅沢な迷える子羊。個人的な盛夏の3ピースとして自分用にコードレーン、ネイビーのストライプ、グレイ生地にストライプを今年仕立てました。

あえてどうなるか実験も兼ねてコードレーンはコットン100%のもの。本当はアメリカらしく機能性も考えポリ低混率含のほうが一般的でしょうが、ヴィンテージっぽいニュアンスにしたかったので。重さは260gms。淡いブルー・グレー(淡いオパール色がかった)の生地。

着丈長め(今風ではないですね)、半返りでも段返りでもない純粋な3つボタンです。これに衿付きのベストと、ストーンとしたゆったり目のトラウザーズのシルエット。Made in PORTUGAL、軽快なボサノバ言語の国、ポルトガルの生地です。

先日、神楽坂のギャラリー併設レストランのアーディッシュのスタッフ、S君が採寸に来られ、スーツとジャケットと靴をオーダーしていかれました。その際、このぜひ夏やりたい快楽、というような話題になりました。以下のような妄想をいだきました。でもちょっと決心すれば実現できそうです。

とりあえず、天気の良い気持ちいい日午後4時30分ごろに仕事を終え、神楽坂上の銭湯に出かけて、太陽の光が差し込む中でゆっくり湯船に浸かる。風呂から上がって、店に戻り、麻やコードレーンやシアサッカーの盛夏用のスーツに着替え、5時前後に近所の蕎麦屋に入る。

楽しい友人と、アツアツの鶏をちくちくつまみながら、ぼんやりゆるく熱燗(なぜかSくんとこのテイスト一致しましたね)に蕎麦をつまんで、6時30頃には早々に店を出る、外はちょっと涼しくなって気持ちいい、ほろ酔い気分の夢心地で神楽坂の迷路へとまぎれ込む、まだまだ夕暮れ時、、、、

2010/05/19

1杯5500円の珈琲体験、“Kopi Luwak”




本日は気合入っているT君のために、朝6時45分から神楽坂EDWARDにて1時間のエドワーディズムのレッスンをやって、移動してエドワード体制のパワー・アップのため虎ノ門にて弁護士ミーティング、午前10時から1時間半。

すでにその時点でハイな状態に入っています。そのまま新橋にてM氏と最高美味の小籠包でランチして、六本木へ。ショッピング&スタイリング前に、気つけ薬がわりにまず珈琲を一杯リクエストしたところリッツカールトン東京のラウンジへ。

ここで、僕はシリアルナンバーのついた珈琲というのを初めて目にしました。この、そうとうなギャラクシー・プライスの珈琲をオーダーすることに躊躇のない、ギャラクシー・マインドをお持ちのM氏にもサプライズ。未知の経験を買うことに大きな価値を認識しておられます。

猫がコーヒー豆をインプットして、その後アウトプットされたもの、いわば『猫精製』された一杯。昨日、“渡辺さん”について書いたのはこの体験をするというまさに虫の知らせだったんですね。

いったいどんだけ、キャットな味がするもんだろうと恐る恐る覚悟して飲んだのですが、限りなく上品な味でした。地味だけど深みが無限に広がりつつ、透明感あふれてる、という味。生地でいうとですね、ハリソンズ・オブ・エジンバラの“MOONBEAM”というかんじです。

スタイリング&ショッピングは、アルニス、クルチアニ、ビームス、ロゼスト、エストネーション、ロロ・ピアーナとまわり、靴やネクタイをセレクトしました。ロロ・ピアーナのタイは、どっしりしていて底艶も美しく、スーツ負けしない力あるアイテムでした。数点ご購入。


川崎にて納品、神楽坂戻り、レストランアーディッシュさんと作成中の特製ランチ券の打ち合わせ。こりゃキャットパワーで持ちこたえられたのかもしれませんね。

2010/05/18

Mr.NEIGHBORHOOD @KAGURAZAKA

渡辺さんです。

最初に見た時から、瞬間的にそう呼んでいます。エドワードの前のペットクリニックさん宅に居候しておらる模様。階段の踊り場のあたりで必ず目が合います。毎日ガッツリとこちらを見ていま す。冬は窓ガラスに張り付いて寝ていました。

三毛が地図のように窓に張り付いていて、最初はなんだこりゃ?と、正体がわかりませんでした。窓ガラスは外気で冷たいはずなので、おそらく室内の温度が高めで、彼的には、冷たいガラスが気持ちいいんだろうな、と想像していました。ちょう ど、夏に布団の下の冷たい部分に手をさしこむような感じだと思います。


『基本』顔はこちらです。とりあえず、窓から顔を出しておく、というのが自分の役目だと考えているらしいです。仕事机からもよく目が合います。毎日2~3時間はお互いの存在を意識しているので、しゃべったり撫でたりしたことないけど、かなり顔見知り、という不思議な間柄です。特にランチ後、昼下がり2時ごろは、ヤツも眠そうだが、伝票書きの僕もかなり眠い。



初夏の到来とともに、いい風がキャナルカフェにも吹いていました。休日、土日はごった返していたので、なかなか入れずだったので、今日ちょっと寄ってデッキでゆっくりしました。正面を通る電車もちょっとしたおもちゃのように見えたりして、なかなか心が休まります。7月初旬、ナイスガイのマネージャーS氏のウェディングパーティ-があります。まことにおめでとうございます☆☆☆

ウェディング

2010/05/17

HORSE-RIDING , SWALLOWTAIL COAT and TUXEDO


本日、Double-breasted dinner Jacket (ダブル・ブレステッド・ディナージャケット : 6釦×2掛け)納品いたしました。礼服と乗馬との関係を調べていて楽しいです。クラシック・スタイリングの世界もやはり流行というか傾向があるので、ヨーロッパ諸国の王室関係者ジュニア(次に王になる方々)の着こなしを2008、2009、2010年定点観測しています。狭いレンジの中ですが、微妙な着こなしの変化を把握・認識できます。若さゆえ意外とミーハーな一面もあり、ハリウッドのトレンドとの関係性もあり、と思います。

紳士の必需品、タキシードは、クラシック・スタイリングで着こなしにコナレた感じを持たせつつ、5%くらいの最新のエッセンス(たとえばポケット・スクエアの挿し方のスタイル)を加えています。正直なところ、冠婚葬祭時の日本ドメスティックな王子様的ファンシー・タキシード群は、きれいな感じで素敵に似合う人もおられるのですが、やはりほとんどの場合が、アジア圏的文化なんだなあ、という印象を持ちます。燕尾服だろうがタキシードだろうが、力むこともなく、懲りすぎる必要もなく、さらりとフツーに着こなすのが一番クールです。

現在良い気分で店でワイン飲みながら、レイドバックしつつ日記しつつであります。意外なことに、そしてありがたいことに、この長たらしくて偉そうなエドワードのブログは海外の読者もおります。グーグル翻訳の力をお借りして今後、僕自身の英語の力をつけるためにも英文併記します。変なところはメールで指摘よろしく。



Today, Double-breasted dinner Jacket (Double Breasted Dinner Jacket: Button multiplied 6 × 2) has been delivered. It is fun to examine the relationship between the robe and horse riding. I tend to do a classic styling in the world of fashion again, Junior European royal officials (those who will be the next king), the dress has been fixed observation in 2008,2009,2010. But within a narrow range, can recognize subtle to understand the change of dress. There is also surprisingly foolish youthful aspect, also has relationships with Hollywood trends, I think.

Men's necessities, tuxedo, while we have the feeling to wear in accustomed classic styling, the latest of about 5% of the essence (you insert style pocket square for example) are added. Frankly, I fancy tuxedo and Somewhere-Prince-like were at the time of the Japanese domestic ceremonial occasions, the people are you feeling clean and nice suits, but also in most cases, I'm an Asian culture that have the impression. Would be the tuxedo tails, can not push, do not need too learn by experience, best to dress cool without hesitation to get normal.

Drinking wine at the Kagurazaka EDWARDstore feeling good now, while relax and writing this diary-blog. Surprisingly, and thankfully, that tedious blog of Edward is bossy our overseas readers. Let me take further the power of Google translation to English is also listed to give my own English ability. Thanks funny but pointed out via email.


2010/05/16

THE RED. For MATADOR? or HORSERIDER?


英国では乗馬用に、この生地の色をピンクと言うらしいですね。フルハンドメイドでお仕立てする乗馬服をエドワードで承ることになりそうなので、昨日と本 日、研究していました。


英国服飾史の権威の一人であるハーディ・エイミス卿は、馬由来を重要視しているようですし、ここを源流とした仕様、およびエレガンスは大いに学ぶべきとこ ろなのだと思います。

マタドール、闘牛士が最期の場面で、使うのも赤いフランネル製の布ですね。赤という色彩からは、ドラマティックなシーンや、強烈なストーリーを想像 させられます。

昨日納品のI氏とばったり。世の中、数人しか実は登場人物いないんじゃないかな?と子供みたいなことを考えます。映画でいうと『トゥルーマン・ショー』の あの不思議な感覚ですよ。森の向こうは描き割りだった、みたいなね。


土・日ともに明治神宮散歩していました。美しい木々の中をカントリーシューズ履いて、徹底的に深呼吸しながら、ゆっくりと単調なペース(繰り返し)で歩きます。実はこれが一番効果的に副交感神経を最大活性化させる方法だと思いますよ。

ジョギング・ブームの後には、再び、禅や気功と同じレベルに達することのできる、この、フツーに “歩く” ブームがくると予想しています。

かなりのウェイトのある恰幅の良い方が、いきなりダイエット目的でジョギングしているのを見ていると、目的と行為のあまりのミスフィットぶりに、おせっかいアドヴァイスをしたくなります。まずは、ゆっくりと長距離歩きましょう、と。


昨年2009年9月22日に、フランスワインによっぱらった勢いで、“フランス語話すことは、一年あれば電車内勉強だけでできますよ”、と宣言してし まった手前、現在、追い込み期に入っております。

ヘッドホン学習で50回くらいは、繰り返しヒアリング(同時口ぱく・かなり車内で変な人的な学習)済ませているので、収穫の時期とばかりに、書き取りを始めまし た。あと4か月でわりと軽量級の現在使用中の初歩参考書を丸暗記ですよ。感覚的に体で一致するレベルまでアホみたいにひたすら繰り返します。

今日は、神楽坂のアグネスホテルの外テラスでブツブツ言いながら書き取りをやっていました。ルナールというケーキ食べながら、外の空気吸いながらやりまし た。オレンジの香りがある酸味あるおいしいケーキでしたよ。ニンジンの味はしませんでしたが。


神楽坂は今日も祭りでした。土・日は半端ない人出ですね。スーパーのヨシヤさんのイカ焼きと一番搾りビールで至福の時でした。いよいよ夏の到来ですね!


2010/05/13

Walking@明治神宮


今日は、なんともいえないほど気持ち良いお天気でした。11時のアポだったので、通常の下車駅である飯田橋を通り越し原宿まで。最近行けてなくて渇望していた明治神宮ウォークができました。砂利道以外の最高の森のコースを発見しました。映画で言ったら、パトリス・ルコント監督『イヴォンヌの香り』の色っぽいシーンの背景にあった感じの緑でしたよ。



僕はたいがい弁当男子なのですが、朝のウォーキングに食欲が誘われ、ついついお弁当をコンプリートせてしまいました。高校時代も授業中食べてたくらいでしたから、昔から腹減らしなんですね。明治神宮の森の深さと風の心地よさは、新宿御苑、皇居界隈よりも圧倒的に上です。午前8時だと、健康的なさわやかさ、5時・6時だと霊的な清浄さ。それぞれにいいですね。



自宅近くにて。近所の竹やぶの塀の外にコンクリートの隙間から筍が生えてきています。生命力感じます。あちこちに、季節の手がかりがあります。それにしても、今日の朝の肌持ちは今年一番というくらい、ほんと心地よかったですね。今年一番です、いまのところ。

2010/05/12

純度の高い安心感を求めて、


5つ星ホテルでブラックタイ着用のパーティーに出席することになっても、ウィーンのボールルームダンスに参加することになっても、客船で世界一周の旅に出かける時も、なにかの間違いでレッド・カーペットの上を歩くことになっても、ご結婚の新郎の時にエドワードで、お仕立て・一式揃えたタキシードスタイルは、完全な快適さ・と安心を保障いたします。何事もREADY状態にしておき、受け取ることのできる器を作っておくと、実際にそういう未来がやってきます。



連休中もいろいろなテイストのお客様がいらっしゃいました。フランスの街角が大好きなH氏は、パリで購入したケッズ。イオペット(※レペットのマチガイでした、あれ、ブランド名が読みにくくないですかね、スイーツ男爵より電話で指摘あり、『てにお(○を)は』も結構おかしいよ、とのご指摘、ご指摘ポイント10たまると、近所のランチごちそういたすアンカーマン・システムにしましょうか、ありがとうございます)を愛用していたセルジュ・ゲンズブールもついつい代打で履いてしまいそうな、華奢なデザインですね。将来、白スニーカーだけの靴屋やりたいくらい、バランスの良い白スニーカーは永遠ですね。コンバースのジャックパーセルは、いい感じでヨレて来た頃にソールが傷む、というような問題はありますが、最近はどんどん改善されているんでしょうね。



ごくたまに、こういうこともあります。織り不良。イタリアのとある老舗ブランドの生地なのですが、このリネン100%のラベンダー生地をほぼ完成に近付いて、芯地も貼り、縫製直前に、内側見返し位置に発覚。困りました。あまり目立ちませんが、商品としての気合が落ちるので、これを使うわけにはいきません。即再注文して、イタリアからエア便だったのですが、なんとちょうどアイスランドの噴火時期にぶつかり、この生地を積んだ飛行機がドイツ・ケルンにて足止め。ずいぶん、時間かかってしまいました、昨日ようやく納品できました。寛容なるY氏にお詫びしつつ、恐縮&感謝いたした次第です。