2009/05/27

気持ちの良いカフェ@浅草


本日、ブレーン・ストーミング仲間であるT氏と浅草でランチ。彼のおススメのカフェに連れて行ってもらいました。T氏は僕が新しいプロジェクトをスタートさせる時に、陽気で前向きなエネルギーをくれる、最高の“アクセル・パーソン(※E造語)”ですね。

話し相手のStrong Point(強味)を話題の中心に据えて、話を展開させていく陽気なパワー。小さい間違いも気にせず、相手のエネルギーに沿って、全肯定していく傾向性。

ちなみにその反対は“ブレーキ・パーソン”かもしれません。彼らは基本的に“相手と競うエネルギー”をベースにしているので、まずは相手のweak point(弱点)に注目するのではないかと思います。

ブレーキ・パーソンとは、会うタイミングがとても大事だと感じます。彼らは、何かプロジェクトをスタートするときのお祭り騒ぎの醍醐味を共有するタイプではないのかもしれません。

彼らの存在価値が輝くのは、プロジェクトが完成に近づいた時に、最終チェックする時です。weak point(弱点)を話題の中心に据えて話を展開させていくので、ちょっとイライラさせられますが、最終仕上げ段階で必要な存在です。


イン・アンド・ヤン。陰と陽どちらも大切なのでしょう。最近それを実感することがたびたびあったので、まとめて整理してみました。写真とはあまり関係ない話でした。

さて、下はこのカフェの踊り場にかかっている鏡。ミュンシャのポスターような鏡。アールデコ調のインテリア空間、つまり1920’s~的空間には、コンビ靴がよく似合うことも再確認しました。スタイル(ファッション)とスポットの関係も大事ですね。

神楽坂界隈のお店は、マッピングして名刺ファイルにコレクション始めています。食べたら、実際星つけて(景気良く10星が満点で、しかしB級グルメ寄りの僕の味覚が、いったいどれだけの信憑性かは保証できません)ショップカードは必ず2枚持ち帰って、お客様が勝手にフォルダーから取れるようにしています。



さて、一番上の写真はデビット・ボウイー主演の映画ポスターですね。このビデオ持っていましたが、白いダブルブレストのスーツで彼は登場するシーンはイカしています。最近、お客様との話の中で、男子は実はみな白のスーツが着たいのだ、ということを確信しました。

結婚式の時はややファンシーな白いスーツ着られることもありますが、やはり麻のオフ白のスーツをみんなイメージしていますね。戦前戦後の平均的日本男性は、普通の人々もみな麻の白スーツ着ていたのではと思います。現代人男性も背中を押して欲しいのですね。押してさしあげましょう!!


日差しもいいですね。こんな素敵なカフェが10年前からあったとは、、、知らなかった、、、。PC持ってくれば最高に仕事もはかどることでしょう。気持ち良い天気時は外の空気がどんどん入るカフェにかなう場所はありません。『空気グルメ人』にとっては、外の空気がじゃんじゃん入るカフェは天国です。

ここから地上に、河沿いに向かって左手方向。


夏休みの感想文で書きました。“ムルソー”は、カミュの小説、『異邦人』の主人公の名前ですね。高校生が読むには危険な内容だと思いましたが、大好きでしたし、実感としてもわかりました。主人公ほど勇気ないでしょうが、、、。文学は、いろんな意味で奔放な解放区なんだ、ということをその時知りました。というわけで、浅草のカフェ“ムルソー”でした。ここで、今度月夜の晩に“Moon Gravity”というパーティーをやろう、という話で盛り上がりました。7月ごろやりたいです。

2009/05/25

靴をピカピカにすること、


それと靴を長持ちさせることは違う、といいます。ピカピカさせても栄養をあげないとひび割れてしまいます。というわけで、本日は午前中から浅草の取引先にて靴メンテナンスについて細かく吸収してきました。

靴先のコバの部分も、ウェルト・クリームでお手入れします。このウェルト・クリームはそのまま製靴過程で使用している“本気”のものなので、手につかないように手袋がついています。コバの部分は結構目に付くので、ここもキチンとお手入れしておきたいです


ちなみに、コバは、履いているうちに、微妙にズレてきたり、削れて横に広がって来る時もあるので、ちょっとマニアックながら、粗い80番だったり、キメの細かい300番だったりの紙やすりを使いわけて、軽く削ってからこれを塗るときれいに染み込みます。


上、写真は中国、重慶の白豚毛を手植したつや出し、仕上げ用の高品質のブラシです。日本の物づくりのスピリッツが感じられる平野ブラシとモゥブレィのダブルネームです。ブナ材で握りと機能性を考えたカーブ形状。長さ・硬さの妥協しないクオリティにほれぼれします、Eサロンにて税込み4200円で販売しております。

たとえば、長年履き込んだ、クラシックなシェイプの靴。丁寧に磨かれ、独特の艶を出していて、持ち主の愛着を感じさせるもの、、、、電車で前に座るビジネスマンや男性を見ていてそんな靴を履いている人と出会う確率はどれくらいでしょうか?だいたい200人に1人くらい?これが20代の男性だと1000人に1人くらいでしょう。(“クラシックな靴”という制限のために、えらく絞られてこの確率だと思いますが、、、)

そんな、3、40点が平均点、というような日本の現状において、いきなり絨毯の上で履かれるような、100点満点中の120点のような最上級レベルを話題の中心に据えたがるのも、ファッション雑誌のマジックでありエンターテイメント性なのでしょうが、まずは現実的に、必要条件を満たしたベイシックな美しさを持つ靴を、5、6足揃え、それを大切にお手入れしながら履くのが健全かと思います。

2009/05/24

さまざまな化学反応、


金曜日は30's スタイルを自らのスタイルとする同業のH氏と飯田橋キャナル・カフェにてランチしました。いつもながら、晴れた日には、ここはご飯もおいしく、そよ風も気持ち良くて最高ですね。JR飯田橋駅は、ホームを降りて西口改札まで長い通路なのですが、まるでトンネルのような通路を抜けると正面に運河の水面がキラキラしていてきれいですね。お茶の水から水道橋までの河沿いの緑と同じくらい、とても好きな風景です。

さて、H氏は京成線立石にお住まいで、地元のおいしいもの情報や味な店、粋な店に精通されていて話していてとても楽しいですね。洋服以上に、そのお気に入りを着て、どんなお気に入りの場所に出かけ、どんなことをするのか、という話が盛り上がって話が尽きません。モノ自体以上にロマンシングが大事です。僕も夏前に麻のダブルスーツで決めて、立石へ、を楽しみにしております。

Eにて、コレスポンデント・シューズをご注文、とのこと、どんな2種組み合わせの御注文なのかが、とても興味あります。すでに多数のお客様からコンビ靴のご注文を承りました。コソコソっとおススメする程度ながら、みなさんアンテナ鋭いですね。坂下から登っていくと、坂上から降りてくる人々の上から下までのスタイルがはっきり見えます。ある意味キャットウォークですね。上から降りて来る紳士の靴のコバの具合までくっきり見えます。

コレスポンデント靴は、最初はドレス的に履いて、少々経年変化でハリがなくなってきたら、カジュアルダウンさせて2度の楽しみ方をする、というスタイルがおススメです。ドレス的にはもちろんエレガントですし、カジュアル的にもきれいな縦落ちヴィンテージ・インディゴに合わせたり、カラーパンツに合わせたり、古着トラウザーズに合わせたり、オッド・ベストに合わせたりできますし、クールな着こなしヴァージョンが増えます。

ウェノナ・ライダー → ケイト・モス → ヴァネッサ・パラディー という(ブリジット・バルドー → カトリーヌ・ドヌーブ → ジェーン・フォンダ というロジェ・バデム氏も真っ青なくらい共感できる?)女性遍歴を経たジョニー・デップもヴィンテージ風にコレスポンデントシューズをたびたび挿しアイテムとして使っているようです。お手入れの仕方、そして色の付け方もドレスとカジュアルでがらりと変える、という深い世界ですね。しっかり把握できる範囲内でアイテム数をそろえて、あとはそれぞれ手厚くメンテナンスすることを愉しむという姿勢でいたいものです。



さて、上は“EDWARD”の新しいタグです。デザインを担当してくれているのは、読書家、よく把握できないくらい多方面にベクトルを持つ、おしゃれビューティのエミリンさんです。僕の変則的な作業リズムやイレギュラーな右脳言語も直観的に理解してくださり、ぱっぱっと目にも留まらないスピードで作業してくれます。今度Eのウェブ・マスターとして支えていただきたく予定です。ハリソンズよりも70%くらい小さいロゴですね。

EDWARD の“INDIVIDUAL CUT(インディヴィジュアル・カット)”はハリソンズ・オブ・エジンバラ社長ジェームズ氏が考えてくれた名前です。スーツを仕立てる際の個人個人のそれぞれのスーツのカット、スタイル、というようなニュアンスですが、そこから意味を広げ、スーツのカットだけではなく、出来上がったスーツを着たその人が主役となるべきシーンを作り出していく”、という意味を込めています。工場縫製の最高峰へ向かって一歩一歩前進しつつ、唯一無二で圧倒的なスタイルを追及していきます。


2009/05/22

活性化してきております。


とはいっても、一日中サロンにて静かな時をすごす~、という詩的な日々はまだまだで、30%くらいは、昔ながらの外商、顧客先訪問をしています。その一方で、いろんな方々にサロンに来ていただき、サロンも気の流れもすこぶる良くなっております、ありがとうございます。お客様たちの、神楽坂デート前、デート後のひと休み隠れ家へと着々と近づいております。

いろんな方が出入りしていだだくと、空間も隅々まで活性化して代謝がよくなります。手ぶらでもお気軽にどうぞ。手軽なワインかシャンパン持参で来られると、ちょっと大きな顔していられますが(笑)この界隈はフランス人が多いせいか、普通のスーパーの置いてあるものも、充分レベルが高いです、オリーブとか。

お昼は、風通しがよくすごく涼しい風が部屋を流れていて気持ちイイです。僕が社外アドバイサーをしている関係会社のG氏と昼食後の午後二時から資料作成始めたのですが、あまりに眠くて、よし、このままいったん15分間だけ寝よう、といっていたにもかかわらず、2時にそれぞれ仮眠し始めて、2時45分まで爆睡し、電話で目が覚めました。G氏はイビキかいて熟睡しているし、少なくともお昼寝環境の抜群さは再確認できました。

上は、予約取るのも難しいこの界隈での実力フレンチ“La Matiere(ラ・マティエール)”にてランチごちそうしてくださったY様とスイーツ男爵ことK氏、ありがとうございます。限定のノーマンロックウェルのお皿(の上のマカロンはA嬢が飯田橋の本場フレンチマカロン屋から購入してきたもの!やはりすばらしい作品は実用しないと、、、)。絵の中の二人も素敵ですね。なぜ昔の絵はトーンが自然できれいなのでしょうかね。

サウス・ケンジントンや神楽坂のテイストでもある“フレンチ・ブリティッシュ”なテイストの逸品プレゼントを企画製作中です。最近(レオンのスナップ別冊本を見て) 感じたことは、イタリア人のスタイルのコーディネートは色彩のコントラストが強目だということ。ちょっと目にキツいコントラストですね。(*これはアメリカンプレッピースタイル、そしてネクタイとシャツのコントラスト強めのアメリカン・パワースーツにも感じることです)

淡くやさしいトーンや中間色の色揃えが昔から多いフレンチブランドのエミスフェールや、マルセル・ラサンスのように、コントラストをやわらかくグラデーション的に展開 させていくほうが、個人的には着てて変なエネルギーが必要ないような気がします。この感覚を共感できる方々に向けて冬から展開を企画中のハイ・ファッション新商品を企画中です。

プレゼント構想が、新しい企画のエネルギーです。贈り物はプライスレス、そして限りなく自由な世界だし、ほんとうの贅沢だと思います。

商品と区別するために“E Supreme”のゴールドタグを付けます。資本主義の道具である“交換通貨”(E造語)を超える野望をいだいております。本質的な贅沢を追究していく過程で、芸術家とパトロンの理想的な関係といえる地平線があります。お互いがサプライズをキャッチボールしていき、ヴァリューがどんどんでっかくなっていくような、そんな“感動通貨”を使っていきたいものです。ぶっとびすぎですかね?(笑)


さて、下は、シンガポール投資のビジネスを展開されているK氏、I氏、残念ながらうつっていないけれども、峰不二子役のKさんとご一緒に。香港、上海、シンガポール、マカオ、ベトナム、もうひとつ先のステップとして僕も具体的にヴィジョンを描いております。

手前のI氏!先日汐留にて、メンズモデルにスカウトされ※もちろんその時Eのスーツを着用(笑)、“素敵な女性モデルともお友達になれそうだ!”というごくまっとうな動機からOKしたという陽気な紳士です。一緒に早大の特別講義聴きに行ったりとアンテナも鋭敏であられます。そのうち一緒にすごいパーティーやりましょうか!


2009/05/11

平和な日曜日、


気持良いお天気でした。新拠点の“E”は、祭モードのため連日乾杯なのですが、神楽坂の街全体も夏が近づき、そろそろ華やぐ準備を始めた模様です。僕も一生のうちで今が一番シャンパンを飲んでいます。

毎回1杯づつですが、このおかげで昼2時ごろ30分の昼寝をしてアルコールを完全分解させています。開けるのもずいぶん美味くなって、執務机越しがまるでバー状態で(椅子が遅れて届いて、数日立ったまま過ごしました)サーブしているのも、これまたとても楽しかったです。



上写真は、飯田橋方面から神楽坂を登り、坂上交差点界隈。つくづく女性が多い街ですね。夜は仲間連れのようですが、休日の昼さがりなどは、涼しい季節にひとり散歩、という気分なのでしょう。男子はカメラ片手に、という方が多いですね。おじいさんおばあさん、家族連れ、今日はなぜか原宿並みの人出で神楽坂上が大賑わいでした。



神楽坂は東京のパリ、と中村江里子さんが言っていました。石畳、並木道、坂、、、。商店街としてのフツーのライブ感が精神的な健康を保つ要素かもしれません。昨日は今年の『神楽連』阿波踊り参加申し込みと練習をしてきました。練習日が結構あって、本気度が試されます。

練習は想定外だったんですが、引き下がるわけにいかず、カチョッポリの麻100%のスーツにコレスポンデント靴で、阿波踊りの練習をしてきました。やはり、どうせ運動するなら、できるだけ体の高い位置に筋肉をつけないとな~などと邪念が横切り、素人の精進はこれからだ、まだまだだ、といったところです。


サロンEは、りそな銀行の一軒先のクリーニング屋とイグレグというヘアサロンの間を左に入ります。1分直進し、突き当りがペットクリニック、そのななめ前の赤煉瓦ビルの3階にトルソー“ツツ君”がいつも外を見ています。向かいのペットクリニックの2階の窓辺にいる三毛猫くんがツツが気になっている模様。現在ベージュのジャケットです。そのうち、ウィリアム・ハルステッドのモヘアのダブルブレストのスーツに着替える予定。



近所のファミリーマートは、外にテーブル&チェアを提供していて、本日そこで開店サービスのシシャモを片手にビールを反対の手に夕涼みしました。この界隈の人出は、このシシャモ効果も大きかった模様。仮縫いと靴のフィッティングに来ていた義理の兄家族とお友達御家族が遊びに来られ、ファミリー&ハッピーな雰囲気の中、乾杯いたしました。



伝票書きに疲れた時に、出歩けるスポットが多くてうれしいですね。まだまだ開拓できていないので、僕以上に詳しいお客様からおいしいもの情報を教えてもらっている状態。楽しみです。


2009/05/04

神楽坂界隈、オープン日和。


おおよそ準備も整い、本日(5月3日)サロン開きをいたしました。お祝いに駆けつけてくれた方々、皆様喜んでくださり、まことにありがとうございます。いただいた花で、スイートな香りが部屋中充満していました。ありがとうございます。

なぜ、神楽坂だったの?と質問何人かに受けました。探していたエリアとして労力を掛けた順番は、1.お茶の水界隈の倉庫エリア 2.六本木界隈のテレ朝通り 3.神楽坂界隈でした。しかし、1.2.は何件見ても納得いかなかったのですが、3.は探し始めてすぐ出会いました。直観とご縁とタイミングです。


1日、タケシ氏のミニで、トルソーの引越し。助かりました。神楽坂の横路地にはミニが似合う。小回りが効いて絵になります。彼のワイフとベイビーも一緒でした。気持良いお天気の土曜日、ひたすら風も気持ち良い午後でした。



国内で発売されているあらゆるフィッティング・ルームの中で、一番デカく、どっしりしたものを選びました。しかし材料の一つ一つが重い、ひたすらでかい。組立は自分でやりました。快適なフィッティングルームためにサロンをひらいたようなものです。伝票に一字一字、丁寧に書くように、一ネジ一ネジに魂を込めて締めました。



夕方、ほぼ完成。部屋の隅には、先日オークションで相当数の競合と競りあった末に、落札したレストア済みのヴィンテージの旧型BOSE ACOUSTIC WAVE AW-1D。ピクニックに持って行けるハイパフォーマンス&コンパクトなアイテムです。トルソーに掛ける夏のスーツが上がってくるまで、僕のその日のジャケットを掛けています、あしからず。



この神楽坂サロンの主役は僕ではありません。この席に着席される方が主演俳優であり、主演女優。この空間では、彼ら・彼女らを中心にして、宇宙は回ります。お客様は、服に詳しくなる必要さえ、無いのかもしれません。具体的なオーダーのリクエストよりも、自身の魅力や理想とするイメージ、新しい自分自身への、いくつかのキーワードがあれば充分です。