一見すると、ミッドナイト・ブルーの静かな夜の海、そこを漂う黒蝶貝。独特の底艶あるこの生地の深い青は、『Bleu de prusse ブルー・ドゥ・プリュス』。他の色とまじりあった時、相手の色を圧倒的に飲み込んでしまう色。狼色(おおかみいろ)とも言われていて、日本では北斎に愛された色。
スーツとして完成した際、天然貝の佇まいが涼しげです。ボタンに、プリズムのように輝くピンク色・緑色・青色を拾って、淡いニュアンスで連動させ、ふわりとしたシャツやポケットチーフをあしらい、ミステリアスな余韻を演出します。
ダーク系、ソリッドで、夜の自由なイメージで、ということで御提案したところ、直観的に一瞬でお気に入りいただきました。 またしても自分自身が、このスタイルを作りたくなりました。William Halstead Kid Mohair60% , wool40% 、加えてナノ・レベルでのウォーター・プルーフ(撥水)という未来仕様です。
2010/05/01
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