2010/05/21

SUMMER GENTLEMAN'S NECESSITIES


2000年前半、老舗モードブランド全盛、そして2008年をきっかけに衰退して再び、リアルにフィットしたクラシックスタイルへ向かい、2010年クラシックあるいはトラッドが盛り上がり、、、という最新号ブルータスのコラムが、おもしろかったでした。この見開き記事の欲しかったので買いました。

コードレーン、シアサッカー、これらは今年2月エジンバラにてお会いしたミスター・ハリソンズのブキャナン氏曰く、英国紳士が絶対に持っているアイテムというわけでもない、とおっしゃってました。やはり、華麗なるギャッツビーの国アメリカの香り漂うアイテムのようです。

ここは神楽坂、そして都合のよい国、日本。日本にいる以上は、お腹がすいた時でも、イタリアンか、和食か、中華か、フレンチか、数々のプラスの葛藤に悩む、贅沢な迷える子羊。個人的な盛夏の3ピースとして自分用にコードレーン、ネイビーのストライプ、グレイ生地にストライプを今年仕立てました。

あえてどうなるか実験も兼ねてコードレーンはコットン100%のもの。本当はアメリカらしく機能性も考えポリ低混率含のほうが一般的でしょうが、ヴィンテージっぽいニュアンスにしたかったので。重さは260gms。淡いブルー・グレー(淡いオパール色がかった)の生地。

着丈長め(今風ではないですね)、半返りでも段返りでもない純粋な3つボタンです。これに衿付きのベストと、ストーンとしたゆったり目のトラウザーズのシルエット。Made in PORTUGAL、軽快なボサノバ言語の国、ポルトガルの生地です。

先日、神楽坂のギャラリー併設レストランのアーディッシュのスタッフ、S君が採寸に来られ、スーツとジャケットと靴をオーダーしていかれました。その際、このぜひ夏やりたい快楽、というような話題になりました。以下のような妄想をいだきました。でもちょっと決心すれば実現できそうです。

とりあえず、天気の良い気持ちいい日午後4時30分ごろに仕事を終え、神楽坂上の銭湯に出かけて、太陽の光が差し込む中でゆっくり湯船に浸かる。風呂から上がって、店に戻り、麻やコードレーンやシアサッカーの盛夏用のスーツに着替え、5時前後に近所の蕎麦屋に入る。

楽しい友人と、アツアツの鶏をちくちくつまみながら、ぼんやりゆるく熱燗(なぜかSくんとこのテイスト一致しましたね)に蕎麦をつまんで、6時30頃には早々に店を出る、外はちょっと涼しくなって気持ちいい、ほろ酔い気分の夢心地で神楽坂の迷路へとまぎれ込む、まだまだ夕暮れ時、、、、

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