2010/05/07

度量の広さは、人を強くする



タイトル、てにおはが変でした、あしからず。シェアするために集まっているのか?戦うために集まっているのか?今朝、テレビの政治報道を観ていて、そう感じました。今日のタイトルは、実は

“狭量(きょうりょう)は人を弱くする”

“了見が狭いと損をする”

という風にキーボードで打ったのですが、否定形のタイトルを作りたくなかったので、自分にも言い聞かせるためにも逆の表現に変えてみました。

“度量の広さは、人を強くする” とは、豪快な人間は、強そうに見える、とか、そんな感覚的なことではないですね。むしろシンプルで論理的なことだと思います。

常に変動しながらも、いろんな組織は一定の物差しから見ると、大きく2つの基本スタンス・基本状態分かれるんじゃないでしょうか。

【1】足を引っ張り合っているコミュニティ

【2】お互いの力を補い合っているコミュニティ

それぞれその組織のそもそもの構造や成り立ち・目的によって1.は必要(≒必要悪)だったわけですね。歴史的にも、お互いが監視しあうことが集団として機能して、安全を保障していた時代もあったわけなのでしょう。すぐれたガス抜き装置の役目もあったのでしょう。

人としても組織としても弱く同質化してもらったほうが、為政者としては統制しやすいし、理想的な秩序ある状態であり、結果的に全体として安定してO.K.。という時代もあった(ある、現代も?)んですね。

日本は政治家もマスコミも基本マインドが 【1】だから国として迫力がなくて、弱々しいのですね。しかし、基本マインドを【1】にしているというのは、そこが“求められているマーケットだから”という長年のわれわれ側の状態の責任でもあるわけなのでしょう。

もしかすると今や日本は“狭量なひとびとの集まり”になりかけているのかもしれません。みんなで一斉に、お互いの、足をひっぱりあう体操を一生懸命やっていたら、いきなり島の外からやってきた、しっかりとプログラム作って仲良く組体操やってトレーニングしてきた、えらくガタイのイイ連中(※上の【2】)に全然かなわなくなってしまっていた、、、、みたいな。

多様性との付き合い方の問題ですね。今まで出会ってきた人々を思い返してみても、才能が爆発して・花開いている人ほど、たいがい、“はなもちならん”部分があったりしますね。ほぼ完璧にそれらはセットになってますから。しかし、それが味であり、そのノイズやエキセントリックな部分こそがたまらなくチャーミングだったりします。

政治家の先生方もジャーナリストの方々も、その良くも悪くも“ノイズや失言”部分を一般常識を楯にしてヒステリックに責めて、“ああ、今日も一日、なかなか良い足の引っ張り方ができた、今日もビールが美味い!!”と安心していては【2】の連中には永遠に完敗です。まさに今日本が対外的に向き合っている問題ですね。

たかが人間、脳味噌のCPUも、キャパとなるメモリも、人あたりのインターフェイスにしたって、最新のパソコンみたいに都合よくできてないですね。長所も短所も同じ1枚のカードの裏表ですから、自分や組織を強くするためには、同時に彼らの才能をシェアしてもらうためには、その部分も引き受けなきゃならんですよ。

完全じゃないから、ある程度許し合って、みんなの力を“和えて”いく、という考え方のほうが知恵があって愉快ですね。“和える”(統合する)という、本来日本人に得意なマインドを思い出すと機動力上がって調子よく前進するのではないかと希望を持っています。

Mind of “demerit point system”, Is not it no longer boring?
Let the evolution of the meeting,with an integrated mind
“Japanese AERU 和 MIND”system ?
.... Special thanks to Google Translate
(どうも、なぜだか急にここで英語のセリフが欲しい気分になったもので)

『揚げ足とりマインド』は、いいかげん飽きないかな?
『日本の“和”えるマインド』を使って、会議をちょっと進化させませんか?

日本の国会の始まりにまずこれを宣言する、あるいは、海外に日本の知恵をシェアしている場面、そんな楽観的な未来妄想が浮かびました(笑)日本人は、もともと、なにしろ、おじいちゃんからおばあちゃんまで、クリスマスから正月までを連続して楽観的に・おおらかに・いいかげんに・だが力強く楽しむマインドを持っています。

この、高度な複雑系ともいえるような楽観的な統合能力には、未知の力と希望を感じます。

昨今、NY市場で60兆円あまりが消失するくらいの乱高下があったようですが、ギャンブルに必要な度量は、ジェームズボンドが映画の中で演じてくれるだけで充分かもしれません。一番上の写真は一昨年前の上海にて。

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