2010/11/03

ダンディたちの衿もとをあしらう、秋のブートニエール


仕事浸けの9月10月があっとういう間に過ぎて、月末、長野県松本で一服することができましたよ。秋と言えば、実りの秋、食欲の秋、そしてブートニエールの季節でもあります。写真は1日に見に行った七色の大楓(おおかえで)の木。この年、この時期、この瞬間しか見ることができない、一期一会の色です。

昭和22年、開墾の際、どうしてもこの楓の根っこだけは、ひっこぬくことができなかったので、幹まわり1メートルを残して、丸ぼうずのまま置いといたそうです。それから20年が経って、昭和43年、海抜1000メートルのこの地に、大樹が色彩大爆発しているところを発見されたそうです。有無を言わせない圧倒的な強さ、そして美しさでした。

さすがに、ちょ~っとばかし襟元のブートニエールに挿すには、大きさとラペルの強度の点で問題があったので、しぶしぶ諦めました。しかしながら今後、僕が衿元に何もつけていない時は、油断してはいけませんよ。この楓の( Kaede the True Colors と勝手に命名 )を“エアー・ブートニエール”としてつけていますから。どうやったってひっこ抜けない根っこ、すべての人の中に、あるはずですね。

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