2010/11/12

勝者ビスポーク・スーツ


先月の29日、佐山サトル氏主催の新武道の大会にて、微力ながらエドワードエクリュは勝者賞品の協賛スポンサーをさせていただきました。当日はドレスコード有りの大会ということで、老いも若きもスーツ姿、それも3ピーススーツ姿の男性が多かったように感じます。ややもすると、おらおら系のカジュアルスタイルが多くなる格闘技会場ですが、プリンシプルと礼儀を重んじるミスタータイガーらしく、独特の世界観が表現されていました。



“ 敗者にも敬意を払う真の勝者 ” の姿を、スポーツの場で発揮すると、その姿は大いに人々に気づきをもたらします。スポーツ試合の振いでその国の、民度が測られます。戦闘時は、一騎当千の武士道を発揮し、日々の生活においては、礼節を身につけたおだやかな人物としてまわりの人間にもよき影響をあたえる紳士であってほしい、との佐山氏の願いから 『 プリンシプル・スーツ 』(※ビジネスプロデューサーの DO K.O.氏 命名) の目録が設けられました。プリンシプル・スーツは、生地・仕様など僕に 『 完全お任せ 』 です。個人的には、スポーツ界のプライベート姿が少しでもトラディショナルに近づくことを、このプロジェクトでのミッションと思っております。トラディショナルスタイル以外は作りません。



試合の終わるごとに8回、会場内に 『 勝者にはエドワードエクリュ株式会社より、プリンシプル・スーツが贈られます 』 とアナウンスされ、ありがたいと同時に若干照れくさかったのですが、世の中のノーネクタイ傾向を含めたカジュアル過多の傾向に一矢(一糸?)を報いることができればと思います。基本的に目録は商品券ではありませんので、実際に戦った勝利者のみが有効です。



忠誠心溢れる勝者は師匠に本券を譲ろうとするかもしれませんが、ご本人の勇猛果敢な戦いを観戦している中で、すでにアイメジャー(目採寸)を通してエドワード本人との真剣勝負ビスポークも始まっておりますので、ご了承願います。海外のスポーツ選手には、休日は油絵をたしなみ、ハウンドトゥース柄ツイードのカントリージャケットを着てプライベートを過ごす紳士がいたり、いろんなキャラクターが存在します。

一方、日本は横並び傾向・同質化傾向があって、かつては高級ブランドのポーチ片手に銀座に、現在ならダメージデニムで六本木、というステレオタイプ(すっぽり洗脳された状態)になっております。いろんなタイプの人間がいるほうが楽しいですからね。プリンシプルにキメたスポーツ紳士がいても素敵でしょう。

※カフリンクスはタイガーからいただいたもの、今後はオリンピックも、『 金カフリンクス 』 『 銀カフリンクス 』 『 銅カフリンクス 』 になったらいいですね。そうすると、選手のプライベートのスーツ姿もきちんとしたスタイルになるかもしれませんね。

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