2010/11/29

パブリックとプライベートの黄金率 @Ecrus Room Shoes


探してもこの世に存在しなかったので、企画・製作しました。もともとが、スリッパ (ごくチープな ペタペタ歩くタイプ )は自分の部屋の中だけで、履くことが許されているアイテム。国内・国外ともに、ユルめの、温泉卓球的旅館ホテルならば、楽しみつつそれも アリ ですが、本来、ちょっとレベルの高いホテルなら部屋の外で履いていては残念な人に見えてしまいます。海外行きジェット内でも、もちろんこれを持参します。パブリックの場とプライベート空間の佇まいが絶妙にバランスされているルームシューズです。



下駄やビーチサンダルは、足の指が見えますから、とてもドレスコード的に厳しいわけですし、一般的に慣れっこになっているとはいえ、普通のスリッパにしても、やはり “ 赤の他人がいる公共の場で、いきなり健康ランド的佇まい ” を否定しきれません。きちんとしっかりと作り込んだ上質なルームシューズでないと絵にならないし、自分も周りも安心してくつろぐことができません。一番上の赤い “ JET ” というモデルは、896gという圧倒的なヘビーオンスのWool Heavy Cavalry Twill (へヴィー・キャバリー・ツイル)を使用し、どっしりした風合い、しかしながら、ウエストをぐっと絞り込んだデザインなので、フィット感抜群の逸品です。



この手の英国スタイルの超高級ルーム・シューズを専門に扱っているところは、現在国内は当然ながら、世界的にもほとんど存在していません。欲しいのに無い、という欲求がたまっていました。エドワードエクリュでは、ビスポーク・ベース ( 基本的に、注文仕様にて)レザー としてはガルーシャ、リザード、パイソン、クロコ、通常のカーフやコードバン、ぺッカリーなど、さらに、あらゆる素材を使用してヘビーオンスのタータンチェック、カシミア、など、あらゆるファブリックで完全なる自分用のルームシューズを作れるようにしています。



古今東西、ヨーロッパはもちろん、アジア、アフリカ、中東、それぞれの国で見つけてきたその土地独自の素材で、個性的な逸品を製作してみようと思います。80日間世界一周、あるいは、世界グランド・ツアーのお土産に買ってきた素材で足元をあしらい、暖炉の前のお気に入りのアームチェアに寛ぎ、パイプを燻らしながらコニャック片手に旅の思い出に浸るのもまた一興でしょう。12月あたまに、伊勢丹本店@新宿5階にて実物が見られます。

1 comment:

Anonymous said...

スリッパが素敵で今日伊勢丹に見に行ったのですが・・・見つけることが出来ませんでした。お店の方に調べて頂いたのですが分からず、お店中探して頂いたんですがそれでも見つからず・・・伊勢丹5Fのどの辺りに展示してあるのでしょうか?