2010/11/09

はしり ・ 旬 ・ 名残り、


昨夜は、ヨーロッパから来日中の取引先老舗シャツメーカー代表J氏と日本代理人氏とM氏と、夕食をご一緒いたしました。日本食、すしがお好きとのことで、都内で和・洋・中、最高を食べつくしているM氏が、その研ぎ澄まされた舌で、ここのすしは圧倒的に別格、一番だ、という川崎駅そば 『 みやこ 』にアテンドいただきました。味覚のセンターポジションが基本、B級グルメ設定の僕の舌も、こちらのお店のお陰で残酷なまでに、一気に最高地点に拉致されました。

下写真は、このお店で10月27日時点でいただいた、今年の “ はしり ” のふぐ(しゃぶ)です。というか、こちらの大将は、最初のつきだし含めて出すものすべてが剛速球。すべてが “ はしり ” 。ファッション、スタイルの仕事をしている私自身、非常に大きな学びがあります。そういえば、銀座で優雅にふらふらしている、とあるおじい様が以前、『芸能人はもちろん、個人事業で仕事している男、士業やマスコミの記者なんかも、デキル男は、流行の要素をちょいと入れないと』 と言っておられました。

基本スタイルの幹は動かさないまでも、話題の何かを採り入れるという姿勢は、元気と余裕を感じさせて、はしりを捉える(捕える)ことができる、動物的な生命力・パワーの証明なのでしょう。というわけで、早め早めのご提案ということで、昨夜は真冬用の厚手のウール100%ビーバー仕上げのダブルブレストのアルスター・コートを着ていました。すると、やはり不思議にも、同じものをください、というご注文いただきました、ありがたい限りです。走ってみると、やっぱりイイことあるもんですね。



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