2010/01/12

Shirtings。素肌にあたるもの、エドワードのシャツ生地

あまり積極的には売り込んでいませんが(正直、あれこれ考えながらやるので、伝票書きが結構時間かかるという理由で)一応、シャツのオーダーもご注文受けております。先日またしても、生地・仕様・価格含めて、完全お任せでの1ダース・オーダーがあり、ケンアオキ氏が以前書いていたように、まるて、アラン・フランサーのお店に来る顧客のようだな、と少々こちらの気分が上がりました(笑)

基本は、白・淡いブルー・淡いラベンダーのオックスフォード(100%スピーマコットン)、エジプト綿、海島綿(シ―アイランド・コットン)、そして、100番手双糸~140番手双糸のブロード、ロンドンストライプ、タッタソール、ドビー、ギンガム・チェック、グラフ・チェック、ヘアーライン、黒シャツ、麻、シャンブレー、基本アイテムを揃えます。これらの写真は、サロン近所の神楽坂にある、白銀公園(しろがねこうえん)にていい太陽が照っていた4日ほど前に撮影しました。公園のベンチに置いて撮影してたんですが、好奇心からかガキンチョ集団が集まってきてちょっとたいへんでしたよ。

基本は既にある程度、揃えたお客様だったので、お手持ちのスーツに合わせてコーディネートをじっくり考えて海外ブランド生地で今回は揃えました。それぞれに、知名度の高い優れた逸品です。最近お客様の要求レベルが上がって来て、普通の生地で満足しない方が増えてまいりました。お陰さまでこちらが引っ張り上げていただいており、ずいぶん勉強になります。僕自身は質実剛健な生地で充分、と考えていたのですが、やはり実際試して見るとだんだんと、いろいろなものを着用したくなり、納得するものと、納得しないものがわかってきます。

リーズナブル、という言葉は、『道理』という意味で、決して安い、という意味ではないのですが、その意味で、価格に応じた価値がある、リーズナブルのものだけを販売したいです。↑200番手双糸の羽衣(はごろも)のようなテクスチャー。朝、袖を通すだけでも、ちょっとセクシーな気分になります。気分が上下するという点では、女性にとっての勝負下着にも共通するものがあるのやもしれません。(あくまでも想像の領域)

ビジネスシーンにおいては、世界的には白よりも淡いブルーのほうが一般的なのではないでしょうか。ヘリンボン柄。これも、メロメロになるほど、手触りがイイ。かならず、シャツ触る時は、モルトン・ブラウンのハンドソープでキチンと手を洗ってから触るようにしています。

このカンクリーニというメーカーのシャツ生地もここ数年ずっと使用しております。しっかりコシのある生地でハマる人が多いですね。リピート率も高いです。イタリアのコモ湖周辺は別荘地帯で、ものすごくカッコイイホテルがいくつもあるようですね。いずれ行ってみたいです。

エドワードのシャツの基本仕様は、ずっと決まっています。釦は根巻き、衿はセミウィンザーカラー、第一釦の位置がやや低い、袖はダブルカフス、アームホールも細めで、どこもダブつかず、適度なゆとりのあるスリムなシルエット。ネームはシャツ生地と同じ色の糸で前身頃にローマ字で、ガゼット(裾のパイピングのようなもの)付き。釦ホールの色を違う色に変えたり、ネームを妙に目立つ位置に縫いこんだり、という仕様はやっておりません。上の生地ですと、1着が20000円、納期は一カ月となっております。

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