2010/09/28

神楽坂にはコーレスポンデント・シューズがよく似合う 2


こちらも、靴をハンド・ソーンして自身で作れるレベルの玄人はだしの腕を持つTsuTsu氏にエドワードエクリュから納品したコーレスポンデント・シューズ。タンレザーは焦しのヴァニッシュド加工ではなく、自身で磨いたり、パテーヌ(ベルルッティ的にいうと)したりして育てる靴です。コードレーンのトラウザーズに合わせています。このちょっとふんわりクラシックなたたずまいと、神楽坂の石畳が良く似合っています。

今回、自身がどっしりした英国生地 『オイスター』 でダブルブレストのオーダー、チャコールグレイの秋冬もの。そして、今年ご結婚されたのですが、奥様用にも、大人の端正なスーツをオーダー。歯磨きなどで有名なL社にご夫婦とも勤務されておられます。

L社は、新モデル開発において、旧モデルよりもクオリティが下がると、それがいかにコスト・パフォーマンスがよくても決して稟議に通らないのが社員全員周知の大原則らしいです。一見当たり前のことですが、グローバルに見た時に、資本の論理、利益偏重の中にあって、昔ながらのこういう日本企業らしいおおらかな側面は、大切にすべき無形資産なのでしょうね。

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