2009/11/19

ダブルブレステッド・ディナー・ジャケット Double-breasted diner jacket

最近続けざまに2人のお客様がタキシードを発注されたので、ついつい一緒になってタキシードクロス(タキシード用の生地)などを選びまくっているうちに、ミイラ取りがミイラになるがごとく、僕自身が欲しくなってタキシード2着目を発注しました。ピークド・ラペル、ショールカラーときたので、ダブルブレステッド Double-breasted diner jacket ということにしました。パーティーに間に合います。

※ダブルブレステッド・ディナー・ジャケット Double-breasted diner jacket
両前型の準夜会服。ダブルのタキシードのこと。登場は1921年かその翌年、スペインのアルフォンソ13世がフランスのドービルで着たのがそのきっかけと のこと。英国でも当時のファッションリーダーであったウィンザー公の友人であったミュージカル俳優ジャック・ブキャナンがダブル型タキシードの先鞭を付 け、1925年ころから流行りだす。

アメリカでも20年代末あたりからパームビーチで着られだし、30年代に入って、一般化した。ノエ ル・カワード、コール・ポーター、ルシウス・ビービ、アンソニー・ドレクセル・ビードル、アドルフ・マンジューなど、当時は総じて痩せ型のしゃれ者にこと のほか好まれたようである。(※『男の服飾辞典』 婦人画報社)

さて、写真はまたしても何も脈絡ないものですが、最近、出会ってなんとなく感動したものです。↑は、夏のものですが、早朝明治神宮を散歩していて見つけたもの。『徳川邸行幸』とあって、“徳川邸で満開の桜をご覧になる光景1875年”とのこと。

“花ぐわし桜もあれど此のやどの代々のこころを我はとひけり”
と詠まれたとのこと。人物にくらべて、それを圧倒するように取り囲む桜が、ちょっとやりすぎなほど広い面積で描かれている点に、大きく感動しました。“華やか”な無常を見下ろす人物もまた、ゆく川の流れに流されているちっぽけな存在なんでしょうか。


↓『グラント将軍と御対話1879年』 ほんとうの歴史は、良くも悪くも一度読むと決して忘れないくらいドラマティックなんじゃないかと思います。一生懸命、暗記する類のものではないはずじゃないかと思います。ちなみに、このころは、日本人はあんまり洋服を“崩して”着ていないですね。



↓明治神宮はとても空気よくて好きなのですが、非常に不謹慎ながら、あの玉砂利のために、じょじょに歩くことが面倒くさくなっている自分にブルー入ります。なので、原宿駅側から入ってすぐ右に曲がり、アスファルトの道を歩くと、ウォーキングにはいいかもしれないと思いました。玉砂利の両端は、ちょっと砂利が少なく歩きやすいという話もあります。伊勢神宮の時も玉砂利道なのですが、あれが特別感をそそるということでもあるのでしょう。


夏の終わりころですかね、いや10月ごろですか、強風の後に行ったら空がきれいでしたね。空気が澄んでいたので、そのまんなジャック・タチの映画の“トラフィック?”でしたか、グラフィックにできるほど、直線的な風景でした。



おお~、まっすぐな線やな~と叫びながら撮影しました。



↓豊洲にて。マイケルジャクソンの『This is it!』を観に行きました。信頼できる友人2人から、あれは絶対観たほうがよいよ、と言われて即行きました。マイケルの曲で好きなもの順で言うと、1.ビリー・ジーン 2.ヒューマン・ネイチャー 3.イベリアン・ガール です。2もたっぷり聴けたかな。しかし、昔から認識しているマイケルそのままという感じでした。“まず、オリジナルに忠実にやろう!みんなはそれを期待しているからさ!”という部分が納得しました。しっかりと、ココっ!という満足のツボをきっちり押してくれる感があります。ビリー・ジーンの本物を観ていないのは、ちょっと後悔ですね。



お台場は、ひろびろしてて結構気持ち良いです。『ザ・デートスポット』という雰囲気もありますが、気持ち良いです。いっちょう、絵葉書みたいな写真を撮ってみようと、トライしました。コツは、とにかく手ぶれだけを完全になくすこと(笑)とにかくどこかに固定して撮りました(そりゃ、コツちゅうか、だれでもやっとるよ)。

いや~、この写真見てて思い出しました。誰かがみやげで買ってきたもので、実家にニューヨークのツインタワーのこの手の写真がピアノの上にあって、かちゃっかちゃっ、とスイッチをつけると内側から電気がついて、総天然色カラー立体写真、みたいなやつです。昭和なノスタルジック感あります。

カチャッ、カチャッ、


↓ 神楽坂アグネスホテル内のパティスリー“Le Coin Vert”です。ここでじっくり本物を見てチェックして、これ中で食べますから、と注文してホテル内の喫茶ルームで食べられます。(アフタヌーンティーのスイーツ類は本館でつくっています)マカロン、ギモーブ、きれいだしおいしいです。



裏地の色、マカロン風ですね。そして、今回、贅沢にも僕がコレクションしてた大島紬のパーツをカラークロスにしました。



海島綿(シ―・アイランド・コットン)の白。一度着るとこれがスタンダードになってしまうシャツですね。




最近見つけて、ついついニヤニヤしてしまいます。イタリアンに囲まれて、押しまくられつつも、実は内心面白がっているんじゃないかな?のミスター・クラシック。

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