2009/06/14

夕暮れ時のお茶一服、


昨日は朝から4件新規仮縫いの連続で、さすがに脳が疲れて、散歩や昼寝、おやつタイムで、なんとかリフレッシュ&リカバリーをはかりました。頭が疲れたときは、テレビを観たり、コンビニでアサ芸を立ち読みしたり、ゴシップ記事やスケールの大きな陰謀系記事を読むと、不思議と快復します、妙に具体的な手法ですが、、、

本日も、梅雨の天気で、納品が終わった後、妻とEから10分ほど坂を登って下ったところにある呉服屋『田丸屋(たまるや)』さんまで散歩に行きました。先日日曜日には、クラシックなクラッチバック風の籐バックを買いました。籐の部分が綺麗な飴色でアンテナから離れませんでした。その日、ユカタで気に入ったものがあったのですが、その時はペンディングしていました。


ここは古典柄が多くて、着物のモダン柄が若干苦手な僕でも楽しめる場所です。最初に気に入っていたものは、淡い水色の二色の小紋の浴衣でした。中間色で、あまりコントラストがきつくなくて、竹久夢二のモデルが着ているような、西洋風の色目でした。それは一足早く売り切れてしまってなくなっていて、相方はその代り朝顔とトンボの柄を注文しました。


僭越ながら、二代目(おばあちゃま)が“ぱっ”と顔を輝かせて、『はあ~素敵ですね~』というものには間違いない抜群のセンスを感じさせられました。組合わせも、チューニングが合った時には『はあ~』っと素晴らしい笑顔になっておられます。

手前の四代目(若奥様、Eのメルマガのファンとのことで、まことにありがたい限り。非常に恐縮しつつ、すいません!ほっぽらかしています、、、)のおススメも的確で、三代目の着物の先生でもあられる、お母様のフットワークの軽さと的確さと相まって、すばらしいトリオを形成しておられます。決して押しが強くもなく、自由な空気で選べるところがありがたいです。


先客がおられたので、若夫婦が近所の商店街を案内してくださいました。江戸川橋商店街界隈。歩いて早稲田界隈やリーガロイヤルまで気持良い散歩道だそう。途中の『浪花屋』でたいやきを買ってみんなのお土産にしました。ソフトクリームのコーンを何十倍も香ばしくしたような香りに軽いめまいを覚えました。お茶いただきつつ、鯛焼きをほおばる一服の時間。何ともいえない、おっとりした時の流れを堪能しました。


四代続くファミリー・ビジネス、素晴らしいですね。歴史の中で、喜・怒・哀・楽、まさに大河ドラマなのでしょうが、フランチャイズやチェーン店全盛の昨今、御家族で守り続けた暖簾は、非常に貴重で贅沢にも思えます。大通りに面していないからこそ、可能なのかもしれません。最初に寄った際、お店にある床石に見惚れました。水を打って何十年も磨き続けてできあがる、きめ細かく、まろやかな底艶がありました。

てっぺい石というらしいです。創業明治17年、すごいですね。神楽連で7月25日のために練習通ってて、ウチワを探しています、と言ったら奥から、年季ものの三社祭のウチワをくださいました。意気に感じたあまり、阿波踊りしながら、帰途、坂道を登りました。

本日は僕も黄金色の博多帯を購入し、夏に備えました。先日、風水の先生からも、ゴールドや白は僕にはいいとアドヴァイス受けました。『お金が田丸屋!成金横丁(Eのある通りの名前)』とばかりにすばらしい縁起も担ぎつつ。

踊り用の足袋も注文済みです。足袋エアーを買おうかと、非常に迷ったのですが、いや、やはりここはクラシックでいくべきだろう、となんとか思い留まりました。しかしやはり、もしお遍路さんの場合は、エアーだろうな、と感じましたが、今回は踊りですからね。

↑こういう、確かタモ材質のムラムラした模様には、大いなる萌えを感じます。必要はなくとも、この材質の火鉢を何度買いかけたことかわかりません。いつも、部屋のスペースを考えて思い留まります。


とても良心的な価格で、古典柄を中心に扱っておられます。神楽坂から赤城神社の横を通って下って、駐車場を左に曲がって、数ブロック直進し、右に曲がったところにあります。



左から二代目、三代目、四代目ご夫婦。明るく爽やかなご家族です。場所的に観光客相手のロケーションではないので、とても良い買い物ができます。


一応、遊んでばかりではありませんよ。本日も納品でした。スーツ上中下(3ピース)、靴、シャツのまとめて納品。初回ながら、仮縫いしているので、1着目からフィッティングの精度が高いです。涼しげなトロピカル素材、でも3ピースで。ベストまでつけると、一気にドレス度が上がるので、光沢のない素材だろうが、麻素材だろうが、フレスコ素材だろいうが、パーティーでも悠々と着られるスーツとなります。

トラウザーズは、太からず、細からず、モードすぎず、適度の細さ、縦長シルエットを目指します。パンツ丈は、イタリア人ほど、短すぎず、少しはクッションが合った方が、われわれ日本人には似合うと思います。

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