17日(日)深夜帰京しました。駅からの帰途、想像以上に涼しく驚きました。しかし暑さは、繰り返しぶり返すらしく、今夜も暑いとのことですね。昨日からいつも通り営業日です。上野桜木町(僕が今一番住みたいエリア)にお住まいのT氏へウール72%・シルク18%・リネン10%にて紺地に茶のウィンドペインのイタリア生地にてスーツ御仕立て分の納品でした。
これは、上野桜木町バージョンと名付けて誂えたもの。日曜日、上野公園方面へふらふら散歩し、奏楽堂で日曜日の演奏を聴き、ジムで汗を流し、昼の明るいうちからビールを一杯飲んで、そのまま谷中の墓地まで散歩したりして、カフェで一服。それからまた上野の森エリアの博物館や美術館で気持ちイイ時間を過ごす、というスタイル。
T氏より、フェルメールをさらに深く楽しむためのコツを得ました。これは楽しみです。それぞれに物語があります。とりあえず、画像アップ。
2008年8月22日加筆) 本で読んだ記憶によると、フリック・コレクションのフリック氏は、鉄鋼王カーネギーと組み、巨万の富を作った男。しかしながら、労働組合へ激しい弾圧をやったり、娘が子どものころ亡くなったり(原因不明の痛みと苦しみで:死亡後、飲んだ針が原因で数年間苦しんでいたことが発覚)と、どちらかというと恵まれないプライベートを送った人物らしい。極度の人間嫌いになり、静かに心が癒される場所を切実に求めた結果、この邸宅型のコレクションの館になったという。そのためか、写真で見る限り、色彩・インテリアのトーンが優しく、落ち着くのももっともだ、といえるものばかり。
さらにそのイクスクルーシブな性格を反映してか、このコレクションは決して外に貸し出したりしないらしい。フリックコレクションはここで観てね、外に貸し出すことは絶対にしないから、という考え方。しかしながら裏を返して、優しい表現でいうならば、『ここに来れば、いつでも私の持っているフェルメールを観ることができるよ』ということ。これは、非常に貴重なこと。僕はこの姿勢に大きく共感します。朽木ゆり子さんは、その姿勢に対して『もっとオープンに軟化して、より学術的に価値をあまねく認めて、、、』というスタンスであられるが、その考え方は陳腐すぎる。作品、コレクター、それをつなぐ歴史的な物語、そしてそれに参加する鑑賞者、その全体が作品だと思う。ぜひ、行って観てみたい。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment