2013/04/15

cufflinks カフリンクスを選ぶコツ




なぜこちらを選び、なぜあちらを選ばないのか?紳士服と紳士服をめぐるあらゆるアイテムについて、EDWARDÉCRUS®は、ハッキリと答えを持ってます。語り始めれば終わりがないのですが、クライアントから質問されれば、その理由を明確にA4 用紙 1 枚に収めお渡ししてお持ちのエドワード専用の赤いファイルに納めていただきます。

たとえば、現代におけるカフリンクス・スタイル全体を見た上でのクラシック系を選ぶとすれば、上のような楕円で “ 裏が無い ” ダブルトップ、そしてそれぞれのトップがチェーンで繋がれたものになります。このダブルトップという点がかなり重要(効かせどこ)と見ています。

ラグジュアリーブランドの数十万のシングルトップのアイテムよりも、ブランドがそれほど有名でなくても、基本に忠実なデザインで、丹精につくられているエナメル(七宝焼)の一品を5万円前後で選ぶことをおすすめします。

スーツスタイルをクラシックに上質に仕上げていても、袖口から見えるカフリンクスがそれなりのクオリティでなければ、その部分がボトルネック(水の出る量がボトルの首の一番細い部分で決まること、つまり一番の弱点によって、その物のパフォーマンスを意図せずも決定されてしまうこと)となります。

そして、美観的にいうと、ロジウムメッキ(プラチナの光沢に似せた、保存・お手入れがしやすく、つまり製作・販売側に都合のよい一般的なメッキ)の部分、つまりガワの部分ができるだけでしゃばらず、その存在をできるだけ消しているデザイン、つまりガワが薄いものを選びます。

たった、これら数点のポイントで、世の中を見回しても、99%のカフリンクスが選択候補から落ちます。今この2013年にあって、古めかしいカフリンクスをすること自体の意味、その嗜好、マインドを鑑みながら、遠い3カメ目線でアイテムを見ることが大事です。

カフリンクスを構成している素材とデザインのそれぞれの『存在』と『わきまえ』、それらを見究め、目を効かせ、素直に考えれば自然と選択すべきアイテムがふわっと目前に浮かび上がります。

さらに、もう一歩DRESSSIR®的にアドヴァイスを付け加えるならば、色はできるだけ淡い色をおススメします。これは通常使用のためのネクタイにも言えることですが、淡い色ですとコントラストが強くなり過ぎず、それがケミカルな色でない限り、どのような色(といってもこちらも、化学発色度の低い色ですが)とも気持ちよく合うからです。

※ バックの生地は、ハリソンズ・オブ・エジンバラのファインクラシック。こちらも、その佇まい、丈夫さ、良心的な価格、いずれもすこぶる英国的な逸品。

2013/04/12

番外編 GT@Germany




絶対的な存在感を見せた彼は、南ドイツからベルギーの検疫厩舎に搬送され、日本にやってくることになりました。ミッションを終えた一行は、ヴュルツブルグ、マイン河沿いの橋のふもとのワイン・バー Alte Mainmühle にて夕暮れ時のひとときを愉しみました。




古い街並みのいたるところに見とれていました。レストランもたくさんありました。

 
 
河からの気持ち良い風に誘われて、橋に佇んで、なかなか立ち去り難い様子です。
 
 
 
 
街中のおもちゃ屋でシュライヒ社の一頭を買って、記念にしました。今彼は神楽坂の店におります。今回のエドワード号に一番似ている馬を選びました。
 

 
 
ヴュルツブルグは医学の盛んな街で、日本でも有名なシーボルトが学んだ街です。街中に良心的な薬局がいくつもあり、もろもろ利用しました。医療用めいたオーガニックなシャンプーや歯磨き粉などを購入しました。
 

 
 
街の看板のひとつひとつにも見とれていました。歴史を感じさせる作品ですね。
 
 
 

この日の夕食は、野菜をたくさん食べたい気分だったので、“ 地中海風シーフードサラダ ”を頼んだのですが、登場した料理は、meatの量がだんぜん多かった!こりゃネタかい~?と叫びつつ食す。さすがにドイツ人R氏も、僕が何を言ってるのか理解しているらしく、“ テヘヘヘ、まあまあ、ドイツ料理、かんべんしてくんろ~ ”風味なことを言っていた様子。




バロン氏は小さな端末を見ながら、日本の株式市場をチェックしていました。自身の勝負強さ・運気の強さを再確認していた模様。コンビの靴が珍しいのか、ご機嫌にしている日本男児が珍しいのか、子犬たちも寄ってきます。




今回たいへんお世話になったドイツ人R氏の友人、世紀を超える歴史を受け継ぎ、家族経営でワイナリーを経営しているM氏。この風貌は誰かに似ている、見たことある。。。。。そうだ!トランプの13、キングの絵札の風貌だ!

テスティングで真ん中の壺に戻すことのなかった、氏を見習い、我々も、出されたワインをすべて完飲いたしました。蔵から少年のような(王様の)笑顔でヘッヘッヘと笑いながら次々とお気に入りを小脇に抱えてくる姿がクールでした。


 
 
 
 
R氏から今夜の夕食は典型的な伝統的なドイツ料理、ということで、敬意を表してこの夜は大真面目にボウタイでした。タッターソル柄のオッド・ベストなので、“country dress”というスタイルになります。多少堅物と思われようが、フォーマル寄りに装うことで、相手に対する尊敬の念を表します。万国共通、それは気持ちの深い部分で相手に伝わります。
 
 
 
 
夕食まで時間があったので、二人でホテルの近所の街を散策しました。左は街の肉屋。
 
 
 
 
 
街の中心部にあったオープンテラスのバー&アイスクリーム屋。いつも明け方の散歩だったので、昼間見る街も新鮮でした。
 

 
 
きれいなシルエットでキマッていますが、右手に抱えているのは、野菜を洗うボウル。近所のスーパーにて、購入。この地域は方言がめっぽうキツく、レジにて、あまりの見事な言葉の通じなさっぷりに、並んでいたおばちゃん全員が手伝ってくれる始末。心配芸も芸のうち、言葉が通じるのも、通じないのも、それぞれにグルメな時間です。
 
 
 
 
ザワークラウト(酢漬けのキャベツ)の上にソーセージが乗っております。
 
 
 
 
空気が澄んでいるので、日本でいうところの秋の空のような、キュンとくる光が部屋に差し込みます。
 
 
 
 
最終日前日は聖地バイロイトに行ってシャンパンあおり倒しながらワーグナー聴いて帰国だ、と計画していましたが、目指す建物が改装中とのことで、タイミングが合いませんでした。
 
プランBとして、再び素晴らしく気持ちよかったヴュルツブルグで過ごすことにして、早い時間に夕食を摂りました。 “ はい、シャッターは長~く、押し してください”とニュアンスで伝えようとする酔っ払い日本人。 
 
 
 
 
 
 
帰国の途につき、フランクフルト空港へ、R氏。
 
 
 
 
帰国の機内はフレンチのコースを選び、和食をがっつかない自分の味覚も、これまたずいぶんと大人外人仕様になったもんだ、エライ!とわれながら感心していたのもつかの間、デザートを食べ終えるやいなや、いかなる気の迷いか、どんでん返しだか、突然みそラーメンをオーダーし、CAのお姉さまから爆笑される始末。そこはやっぱり日本人ですたい。
 
 
 
 
早朝6時30分、羽田着。本読んだり、備忘録つけたりしていて、結局は一睡もせず。雑誌『男の隠れ家』の哲学特集を読んでいてあっという間に羽田着でした。この雑誌に、確か12、3年以上も前ですが、日本の魚市場についての記事を4ページほど書いた記憶があります。
 
 
 
 
アドヴァイザー件マネージャー役であるH女史。渡独の際にも2人へのヘッドマッサージで、機内にて魔法のような安眠へと誘導していただきました。あまりにも効きすぎて、羽田へ向かう車中で、すでに睡魔にて撃沈していたという噂もありました。。。いつもありがとうございます。
 
 


そのまま早朝の神楽坂へ。出国時はまだ、つぼみだったアジサイも緑濃く葉をつけ始め、店前のクリスマスローズもかわいらしい花を咲かせていました。原美術館にあるインスタレーション作品のようなウィンドウペインを着たこの眼鏡男は、典型的なワーカホリック日本人よろしく、予定のランチの蕎麦も食べずに普通に終日仕事していました。

2013/04/10

主役登場 GT@Germany




ドイツでは、毎朝4時前後に起床して、未明の街を散歩していました。その静けさたるや、ふだん東京では体験できないものでした。この環境ならば、さぞかし哲学も深まろうて、と感じ入っていました。




GDP偏重に対して、たびたび語られるGDH ( Gross Domestic Happiness ) 。ブータン国王が打ち出した、国民総 『 幸福 』 量ですが、ドイツという国(あるいは街)が生み出している“ 落ち着き ” も幸福の大切な一部なのだろうな、と思いを巡らしていました。




宿泊していたホテル。ドイツ的な佇まいの建物でした。伝統的なドイツ料理もおいしくて、素朴で清潔、価格もリーズナブルで長期滞在向きのホテルでした。またここに来ようと思いました。




さて、いよいよ運命の瞬間がやってきました。カントリーを抜け、厩舎へと向かいます。




練習している生徒たち、美しい馬の毛並、ただならぬ凛々しい空気感を漂わせる厩舎でした。高品質のスピーカーから厩舎全体に流れるBGMが、Roxy Music のJealous Guy。。。なんじゃココは~?直観的に何かが起こる瞬間、運命のストリームが見える瞬間というものがあります。


 
 
現れました


 
 


ゆったりと堂々とした姿勢で歩く美しいスタリオン(牡馬)でした。アテンドのドイツ人R氏がひとことポツリと “ Gentleman ”  とつぶやきました。 

 
 
 
 
バロン氏の乗った感想では、凄い、体の内で底知れぬマグマが沸々と燃えたぎっている、静かに運ばれていく、そして首が太くて前足が見えない(笑)、とのことでした。
 
 
 
古い街並みは、散歩していても飽きません。
 
 
 
旧車も絵になります。
 
 
 
いくつか厩舎をまわりましたが、われわれには絶対的な存在感のスタリオンが脳みそに刻み込まれたままです。
 
 
 
 
ホテルと同じオーナーのレストラン。伝統的なドイツ料理で大賑わい。

 
 
 
 
このあたりは、フランチャイズ店はことごとくうまくいかないらしい、そこがイイですね。
 
 
 
 
ドイツ滞在中、おいしさNo1がこのスープでした。
 
 


古い城壁もそこかしこにあります。




厩舎を次々まわり、とっておきを見せていただきます。
 
 
 
 
みな口にしないまでも、ほぼ結論は出ていたので、ちょっとした観光気分を楽しみました。
 
 
 
 
ヴュルツブルグの要塞、マリエンベルグ要塞から街を見下ろします。
 
 
 
 
日本ほど親切な道案内ではなかったので、遠くの門が閉まっていて、引き返すクルーでした。
 
 
 
 
雪が残る地面を踏みしめながら、結論に入ろうとしていました。
 


2013/04/01

Giving the wisdom of dressing by brotherhood style






DRESSSIR® is a registered trademark of EDWARDÉCRUS Inc. : The professor of knowledge and the arts of dressing for modern gentlemen.






ここで、ドイツ旅行記はいったんお休みし、お店の近況を少々。エドワードエクリュのドレッサーである小島君は、基礎的な着こなしの技芸を教えています。そこには、ヒネリもアソビもハズシもなく、ただただバランスの取れた端正な着こなしを集中的に、徹底的に目指しています。彼がこの日着用しているスーツは、エドワードエクリュの取締役であるフィリップ氏からのお下がりです。質実剛健に作られたエドワードエクリュのスーツは、各所サイズお直しをすることで後輩への粋なプレゼントとなります。

この生地はドーメルのロイヤルオペラ。このスーツで、フィリップ氏はリッツロンドンのカジノで勝ちました。ネクタイの凛々しい〆め方、ポケットチーフの挿し方、たまにブートニエールの付けかた。先輩が後輩に、伝統的な着こなしの基本と知恵を教える、しごく真っ当で、あたりまえのシーンともいえます。昨今、ちょっとモノに向かって鼻ズラがくっつきすぎじゃないですか?

エドワードエクリュが考える、21世紀型の“ 良きトラッドショップ ” とは、微量に男臭く、そこそこ体育会系のニュアンスがあります。知恵を継承する点において士官学校的である一方で、独立した意志と感性が存在する大学のようなサンクチュアリ空間。物と自分のマニアックな関係で終始するのではなく、歴史からの知恵と、自身の知恵とから滲み出たとっておきのスタイルを後輩に伝えて、1クール終わる、そのような動的な価値で輝く空間でありたいものです。