2009/04/06
鶴は1000年、
亀は10000年、生きられるということになっていますが、それはさておき、EDWARDでもゆったりと息の長いおつきあいを願っているため、徐々にですが、メンテナンス方法のお伝え業務も充実してまいりました。1.スーツのお手入れ方法、2.シャツのアイロンの上手な掛け方、3.靴のお手入れ方法、、、。
ちなみに、EDWARD製としては、春夏5着、秋冬5着のスーツが最終的に理想コンポーネントと考えております。これに、ジャケット&パンツ&コートをそれぞれの季節感でプラスアルファする、という考え方です。少なすぎても働かせすぎてしまい、多すぎても面倒見きれない、と考えます。
ヘビーな連続使用にならない、ローテーションが必要ですし、とにかく春夏などは、汗の関係から、連続着用がスーツを一番痛めます。外を動く割合が多い方は、スペア・パンツもつけたほうがよいです。春夏3着、秋冬3着、それに+アルファで、最低限回せますが、これは“おかしくないギリギリ”というラインだと考えます。シャツや靴である程度のメリハリがつけられますが、スタイルも気分も陳腐化して無理があります。
クリーニングの問題も深いですね。基本的にスーツのクリーニングは、ナチュラルクリーンのみ、おススメしています。私自身季節の変わり目に、かならず出しています。シャツは自分で洗える(首周りと手首をブラシと石鹸で洗い、あとは洗濯機、そしてアイロン掛け)こと、そして靴磨きは当然ですが、器用で好きな方はさらに自分で靴底の張り替えレベルまでやるといいですね。さらに1歩進めて、パートナーのヒールの底まで替えられるようになると重宝がられます。
新しい趣味をいたずらに増やしたくない理由として、趣味に関わって発生してくる道具やら何やらの諸々を、きちんとお手入れできる範囲にしとかないと、逆に義務感からストレスになるからだと思います。自らに偽らない、純粋な満足感を追及するとそうなります。
モノがあり過ぎても、全体が雑然として心が荒むので、一定量物を増やしたくない、引越しの度に思い知らされます。ようやくここ数年、僕自身割り切って、所有スーツを春夏5着・秋冬5着と絞りました。書籍も、雑誌も入った分は処分していくという感覚に似ています。
春夏・秋冬5・5のコンポーネントを完成させた方は、普段の感覚として、丁寧に、長く、美しく着用することに意識を注ぐ、メンテナンス道に入ります。新しいものを買いたいという意識が少なくなって初めて見えてくる“新しい景色”も、また、愉しからずやですね。
しんとした静かな空気の中、愛用の靴を磨く、シャツにアイロンを掛ける、たまにはボタンつけも、時にはしなやかなマイ包丁も磨く(笑:時間帯によってはちょっと怖い光景)、そういう時間を楽しめるような、おだやかな人間でありたいものです。
写真上は、銀座和小物店で見つけた針山。
写真下は、最近、自宅採寸の間に仲間入りしたトルソーマネキンのTSUTSU(ツツ)くん。手首の針山がキマッており、相当な働き者です。
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