2008/06/19
『Suiting』のたしなみ、スマートなメンテナンス方法。
よく海外のテーラーの案内を見ると、『Suiting』と動名詞形で表現されています。スーツが生き物みたいでいいですね。実際、羊やら山羊、綿花だったり、蚕(かいこ)、麻だったりとそもそもが生き物ですし、生きているんですね。
採寸、生地決め、購入、着用、お手入れ、と大切にし続けることまで含めて『Suiting』かもしれません。大事に付き合いたいものです。買いっぱなし、逆に言うと売りっぱなしではいけません。
最近顧客メールのフッタにつけているメンテナンス方法をこちらにもアップいたします。写真に上げましたが、ほんっと水洗いクリーニングは買ったばかりのような状態になります。以前から、単純に直観で、水が一番洗い効率いいのではないかな~と感じていた方多いのでは?
結構サプライズな程、新品に近い仕上がり。そしてその巧みなアイロンワークによってラペルの立体性がキープされています。
お仕立てしたスーツは、意志と時間とお金(スタイルづくり試行錯誤・採寸・生地決め)を投資して誂えた究極の1着です。ご購入後のメンテナンスによって、できるだけ長く着ていただけるように(最低でも5年。物によっては10年。ハリスツイード・ジャケットなら100年)経年変化を楽しみながら愛用していただけるように、以下メンテナンスに関しての情報をお送りいたします。
1.着用後のブラッシング(ブラシ情報は以下)
2.シーズン終了後のクリーニング(クリーニング店情報は以下)
着用した日の帰宅後、収納する前に必ずブラッシングをしてくださいませ。
そして、シーズンの終わりには、(現時点で国内最高と思われる)以下の
クリーニング店に出されることをオススメいたします。
1.ブラシに関しては以下です
基本的なウール素材のスーツにはウール用の黒毛豚ブラシ、デリケートな生地には白豚毛ブラシをお持ちになることをオススメいたします。(※来客用、やわらかい素材を好む女性客用に柔かい白毛豚ブラシが玄関先にあるとホスピタリティが上がります)
都内を歩くと、単純な埃や排気ガスによるスス、季節によっては花粉などアウターの上着に積もっています。衛生面からも服のメンテナンスの面からも、毎回帰宅後にブラッシングしておくと、長持ちしますし、気持ちよいものです。私は個人的には玄関外でブラッシングするのを習慣にしております。
以下、オススメブラシショップの『江戸屋』。10月19日~20日のべったら市で祭価格にてブラシ購入というのが通なのですが、
しかしながら、“べったら市”まではあと半年弱あるので、今回の生地の場合、以下の安くて便利なショッピングサイトでそれぞれ1本づつ買うのが賢いかもしれません。携帯用のブラシは、ピンポイントならいいですが、小さいので手が疲れます。
江戸屋 洋服ブラシ <ウール用>
江戸屋 洋服ブラシ <カシミヤ用>
2.クリーニングについては以下です
基本的にはクリーニングに出さないのが一番という認識でしたが、最近ではクリーニング店の技術も一部で向上しており、水洗いでアイロンワークも達者なクリーニング店がありますので、シーズン終了後こちらにお出しすることをオススメいたします。
通常ウールスーツ上下の場合6300円(税込み)です。特殊素材だと8400円(税込み)ということです。シーズン終了時、こちらにお出しになれることをオススメします。
ナチュラルクリーン
《東京オフィス》 新宿伊勢丹メンズ館の8階に受付があります。
※参考まで
クリーニングも究めるとひとつの『文化』ですね、深い世界です。(最新情報あればまた更新情報送ります)高級スーツの水洗い<後編>仕上げの工程数の多さに驚き着た瞬間に軽くなったことを実感。
以上です☆☆☆
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