2008/06/24

早朝採寸のススメ。


本日は小岩駅を午前5時04分発で(始発は4時44分)電車に乗り、新宿着5時40分。アポ時間10分前の5時50分に目的地に着いたので先方に連絡を入れ10分早めに接客を開始しました。

朝一接客は最高気分良いです。始発で到着できる範囲ならどれだけ早朝にアポ設定していただいてもウェルカムです。そうするとバックオフィス業務含めて仕事が9時に終わるので、気分的にはそこからひと泳ぎにでも行きたくなります。平日・休日時間関係なくひたすら忙しい経営者の方々に早朝採寸は便利かもしれません。

朝の気合を爆発させてリズムに乗った状態で決めていくと前向きな気分にもなります。シワになりにくい毛(wool)55%、麻(linen)45%の生地。彼は畑から自分達で育てたオーガニック野菜をレストランに運び込んだり、という行動を日常的にしているので麻100%だとシワが入りすぎてしまいます。ウール混で復元力高いものが最適です。

色は黒。黒は重い印象がありますが、独特のコクと自然を感じさせる麻の表面の風合いもあってジーンズにもオールマイティによく合います。ジーンズは集めていたこともあり、またテキサス州などアメリカ滞在経験もあるので、現地でテンガロンハット、そしてブーツというスタイルもよく見ていたとのこと。

ということで、4~5年来の顧客H氏。フレンチカジュアルレストランの経営をしています。今度、銀座歌舞伎座の前に、120人収容できるスペースで4店舗目のレストランを開店します。ジャズの生演奏とオーガニックな食材とワイン、世界のチーズ、そして自社農園にて育てた野菜でのおもてなし。

その彼と6時から9時まで近況から未来世界のシュミレーションまで話していました。

彼はオーガニックから循環型企業へと仕組みを考えています。120坪と60坪の畑を借り、スタッフで大切に育て、ゆくゆくは会員制でお客さんまで参加できる仕組み。しかしながら、循環型はコストも手間もかかるのでそれ相当の覚悟が必要とのこと。

堆肥を作るにも、土を広げる場所、手をかける時間、労働力が必要ですし、いちいち食べ残しを分別することにしても、ゴミ分別の数倍の細かい分別が必要になります。やり方を間違うと作業効率の低下を招きます。それでも循環型にこだわる理由。

数年前から言われていますが、食品材料の価格は今後上昇し続けるといわれます。交わした会話、なぜか未来シュミレーションのネタに。キーワードは以下。

偽装問題、対処療法よりも、問題に共通する、コスト構造の問題点を見つめるマクロ洞察も大事
食料危機
食料が海外から調達できなくなってきている
中国、ユーロ諸国も強力になっている中、商社が食料買い付けても採算合わなくなってきている
商社がじかに畑を買い付ける時代が来ている、
国内自給率は40%、でも減反政策の後遺症
何ヘクタールの平野を大型トラクターで一気に耕せる生産性高いアメリカと違って日本は狭領地ばかりで生産効率は低い
物価は上昇、就業率は低下
10年後に今と同じ食生活はあり得ない。ヤミイモ、ヤミゴメイモばっかり、という可能性もある
できるだけ、食料生産者に近い位置にポジショニングすべし
農地を借りても、法的に大家が返却を要求すれば返却しなければならないのでつくづく生産者との人間関係が基本になってくる
農地を購入して作物を作っても今後は、悲しいことだけれど、サルや鹿でなく人が作物を持ち逃げする可能性がでてきて、それを防ぐ農地用フェンスを企業が開発中
コストが上がりすぎるとレストラン業態自体の存在が危うい
『バターは今お金出しても手に入らない』ということを不思議に思わず、慣れてしまう昨今、『もう街には、車がいなくなったよね』という未来が来てもひとびとはその状況に慣れて、話題にすることすら飽きる可能性も十分あり
自動車販売台数低下
すべての価格が10倍になった可能性をシュミレーション
ガソリン、石油価格高騰、ここに天災が来たら、
東南アジアは水面上昇で中央部を除いて水没リスクあり
国家の一番深刻で、ネガティブな側面に大きな影響を与え続けている重要・緊急な優先順位1位の問題であると同時に日々たくましく巨大化している国の借金問題はぜんぜん報道されないが、たとえば、国家の借金問題の10億分の1にあたる、数十万円単位の国内のどこかの小さな村や町の助役なんかの横領(飲み代、タクシー代)問題などが定期的に大げさに報道されるがそれはあくまで金額的には数10億分の1の問題。自分で数字で表記してみるとわかりやすい、例えば、

500,000円(金利で拡大することもない損失確定の固定額)は、
1,000,000,000,000,000円(金利でダイナミックに巨大化中)の
0.00000005%の問題。

確かに金額の問題ではないという考え方も正しいが、臨界点を越えた量は質へと転化する、そして新しい構造、枠組みをつくってしまう、という考え方もあります。

北京オリンピック後、中国でバブル崩壊が引き金で一気にハイパーインフレが来る可能性あり。
などなど。

煽ると僕らの業界など真っ先に予算縮小の余波を食らう可能性もある中で、こうなったら次の企画はイブ・サン・ローラン追悼とオマージュも込めつつサファリ・ジャケット(本来の機能的でタフなもの)、そして非常に丈夫な厚手コットンの生地で誂えたサバイバル・スーツ、がいい。

いずれにしろ、僕自身、ここ数年続けているアグリツアー(耕しツアー)時のスタイル、ファッションを『AgriStyle(アグリ・スタイル)』『AgriFashon(アグリ・ファッション)』として確立することが急務となりました。どんなに危機が来ようとも、むしろそんなときこそ不動のおしゃれ心が大切です。

以前、外人部隊について取材されていた戦地ドキュメンタリー本で知ったが、究極の限界状況も含めて戦場で、飄々(ひょうひょう)としつつも不思議なくらいサバイバルしていく人間には共通のタイプあり、と読みました。

例外的にひっ迫した緊急状況を除いて、日々規則正しい生活リズムを送り、シビアな状況においても、きめ細かく持ち物(武器)のメンテナンスを含め、身づくろいも小ぎれいにしているタイプ。隙間時間にヒゲ剃りしてたりと、身近なメンテナンスを厭わないタイプらしい。“習慣力”によって質の高い集中力を持続させるのがコツだと思われます。

自分なりの儀式やジンクスを大事にしたり、信心深かったりと精神のコア部分にまで響かせることができる、独特の平常心の自動操縦ボタンはコレだと認識できていると、強いのでしょう。

ハリウッド映画で、ものすごく忙しいビジネスVIPが、タイトな会議中にテーラーに仮縫いしているシーンとか、三国志で諸葛孔明が戦地で優雅に楽器を奏していた、あるいは、兵士として戦場に赴いた英国紳士らが戦場でドイツ軍戦闘機メッサーシュミットが自分達のところまで到達できるかどうか戦闘活動しながらも賭けをしていた(戦地の緊迫感を博打の一喜一憂に変換することで、結果的に戦場サバイバルの必要条件である冷静・客観性を獲得)、、、などは、その心境になにかしら共通するものがあるかもしれません。

しかしながら昨夜はベットに入ったのが2時30分、さすがに今は眠いですね。

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