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2016/07/02

東京の粋なB面、神楽坂を絡めながら、おしゃべりあれこれ、




2016年になってからですかね、仕事でもプライベートでも、すこし心境の変化がありました。世の中的にも、2016年と2017年は大きな変化の年、それも、いままでの既存価値観レイヤーが壊れるような変化・変革がおこるように思います。

ちらほら、世界でその兆候も現れ、身近な友人・知人たちもシンクロニシティを起こし始め、今までと違う生き方のレイヤーに移る人々が現れはじめました。おもしろいですね。

やりたいことを今、もうやっちゃう、というような。年取ってから、と言っていた、白い麻のスーツにパナマハット被るスタイルを今やっちゃう、みたいな。ぼくらDresssir@:ドレッサーにとってはそれはふつうではあるんですが。

しかし、これは、いったいどういうことなんでしょう?

いよいよ地球も後半戦に入ったということを人類が無意識に察知しているのでしょうか?そろそろヤキがまわり切るよ、と。人間のGreed is good哲学の問題で、と。やりたいこと、後半にもってくると条件が今より厳しくなりそうだよ、という暗黙の予想なんじゃないでしょうか。

後生大事に取っとかずに、この世に生まれてきて、一番やりたかったことを早いとこやっとこう、早めに取り掛かろう、そういう戦略に変えてきたんじゃないかと仮説を立てています。自分のテーマで、人生をすぐ生き始めるというような。あとに取っておく意味がほとほと見出せなくなったのかもしれません。

我慢くらべのように、狂気ともいえる暴走列車・競争列車に(なにかがおかしいと感じながら)しがみついていることを止めて、ようやく本来の正気の自分に戻って時間を忘れて自分の道を進む。

そうですね、競争というよりも、シンプルに『 正気(しょうき) 』 に戻る、という方向性だと感じます。小さなスキマを見つけて徹底した差別化で命を削るように頑張るのではなく、ノボセ上がっている人間のほっぺたをパンパンと叩いて、ふつうに戻る、というか、本来にもどる、基本にもどる、というような。永遠に満足することなく優れたモノやサービスや儲けの仕組みを優位に作り出す、という行き過ぎた思想が世の中を行きにくく、不便にしているように感じます。

たとえば服飾業界にしても、ほとんどの人にとって、もとはお金儲けではなく、好きで入った洋服の世界のはず。せいぜい服飾業界くらいは、まともに戻ってフツウに良いものを、適量作って、だれも苦しめない適正価格で販売して、過度にコストや競争戦略で、人間じゃないくらい頑張りすぎて、おかしなことになるのをやめようよ、と思います。

今まで、エドワードは2001年創業以来、大百貨店やセレクトショップ、ファッション雑誌を仮想敵国に想定して多分に反逆するモーチベーションを力に変えていた部分がありました。しかし昨年2015年末、老舗百貨店の関係者に一定の評価をいただき、これまた直接話してみると、非常に謙虚で友好的で、尊敬すべき紳士であったこともあり、仮想的国が崩れてしまったのでした。

いま、必要なことは、過当競争に勝つことではなく、ある意味、その競争フィールドを去って、業界全体が正気に戻る、というようなことじゃないかな、と感じたのでした。そして、次世代は競争力優位であっても、競争というフィールドにいること自体が、新しい自由な価値観によって時代遅れにされていく、という未来が来るのかもしれないと。他の業界と競争すればよいのではないかと。より、正気にまともに、ふつうに余裕をもってまっとうなビジネスをしている業界になることの一助となるような。

ゆったり、気持ちに余裕をもって生きられる世界。たとえば、2016年現在の日本(のマスコミが作り出す全体人格)を “ ひとりの人間 ” にたとえるとしたら、どんなマインドの人間になるだろうか?倫理的な人格評価が大好きな、アゲアシ取りの、他人にはものずごく厳しい、あら捜しが大好きなタイプの人間といったキャラクターなのかな?  いやはや~ できることなら、距離をもってつきあいたい、というかできることなら付き合いたくない。。。って、ことは今の日本とつきあいたくない?ってこと?う~ん、むずかしいな~




現在は、長野の松本の田舎で育てているエド・ジュニア、コードネーム:Scottくんと竹内君です。徐々に慣れてきてついには膝にのっかるほど調子に乗って慣れてきました。​國枝くんや竹内君に、オレ(オにアクセント有)とかけっこするか?とパパの知らないところで、男子力を発揮している模様。ひたすら走らせているので、かけっこだけは自信があるらしいです。8分丈だの、ケミカルな発色の洋服だの、わからんドメスティックブランド服だのパパは全然こだわらずに、親類のお古が流れてきたままに、素直に使わせてもらって、雑草のように育てております。時々パパがヨーロッパからポツリポツリとおしゃれなブルゾンを買ってきたりしますが、失くしたりしています。それくらいでちょうど良いと思っています(笑)




下の子、は12月24日生まれなので、マリアとつけました。だって、世界中で一秒で覚えてもらえますよ。おいしいです。僕は神道なんですが、神道は宗教ではありませんので、日本人の融通効く感じで、そういうふうにつけました。Berun前の、いまや神楽坂で大人気のイタリアン。スタジオーネ・フルッティフィカーレです。こちらは、成田くんというエドワード杯・手結びボウタイチャンピオン選手権大会で第7位と獲ったナイス若紳士が店長をつとめております。どんなムリ目の無茶振りギャグにも、切り返す反射神経の持ち主です。ちびっ子ギャング2名の来襲を受け、まるで、ハロウィーンの風習のように、ジュースを外テラスでいただき、収めようと試みていた模様でした。




さて、ここからは子供は入れません。大人の紳士の世界です。神楽坂ファミリーの夜ジェントルマン部門を一手に引き受けてくれる、吉田氏です。かれこれ、神楽坂の夜で、夜のマダム・パピヨンたちとともに良きお酒でも飲みながら語り合いたい時には間違いなく蝶グループということになります。
2013年にアジア向けのCEO雑誌に僕が1年弱、挑発するようなスタイルで、紳士のクラシック・ドレッシングの方法論と神楽坂の紳士の遊び方を執筆した際も、こちらでのエレガントな遊び方・作法を書きました。こちらも、ニュースレターにして、近々クライアントに配ろうと思います。

昨今のジェームズ・ボンドが置き忘れてしまった、古き良き殿方の粋な遊びエッセンスを込めたつもりです。さて、このピアノ・バー、全部で6店舗あるキレキレの蝶グループにおいて、毘沙門天そばのフランス(では実はフツーのパン屋)のPaul のビルの地下にあります。そこでは、端正に白の麻のポケットチーフをTV フォールドにした、凛々しい吉田氏(コードネーム:リンちゃん)が頼もしく出迎えてくれるはずです。


エドワードエクリュのタグをチラッと見せて、今日はこのモードで!と符牒を言うと、ある男気キャッチボールのフォーメーションに入ります。御興味あるクライアントにはお教えいたします。ある意味、危険でもありますので、事前解説も必要になりますが、資本主義を超えた、ビジネスを超えた価値を追求するエドワードエクリュでは、共感するサーヴィスではないかと思って、特殊なアライアンスを結んでいます。いつでも、お尋ねください。

2016/05/08

Gentleman's Voyage " Matsumoto "





ゴールデンウィークは自宅に帰省(?変な表現)していました。松本市内の中町通りからちょっと横道に入った喫茶店。静か・クラシック音楽・上品なマダム・奥座敷あり・上品でコクのある珈琲。昨今のファッション誌の撮影ロケーションは、昭和の喫茶店や洋食屋ばかりですが、つまりは佇まいが絵になる場所というのは、経年変化が必要ということなのでしょう。古き良き純喫茶を穏かに応援しております。

ここの座敷で珈琲味わいながら、ピザ・トーストつまみながら、また珈琲お替りしながら、装いやスタイルや哲学めいたものや、美しい地方都市ネタや風景や風土や、さいきん読んだ面白い本や、バカ男子ロッカールーム・トークや、旅ネタ話や、お気に入りスポットやおいしいもの情報などなど、尽きせぬ問わず語りを愉しみたいもんです。もちろんひとりでボンヤリ人生に想いを馳せるのも、それも亦、よきことですね。




家族と、美しケ原高原界隈をドライブして、標高1510メートルの茅野市北山の蜂蜜の蔵まで行ってきました。そこでようやく、日本有数のグルメスポット金沢でお世話になった方々3名に贈り物を発送することができました、ホッと一息。松本の得意とするアカシア蜜をはじめ、その他、トチ、ミカン、菩提樹、ケンポナシ、クリ、ソバ、などありました。それにしても、車窓の風景はスコットランドの風景のようじゃあないですか?最近、なぜか身近にスコットランド借景ブームです。




秋葉原、鉄道博物館跡地、そのさらに前は松田優作主演『探偵物語』事務所跡にできたMAACH ecute 神田万世橋の一階入り口傍の常陸野ビールのアンテナショップも気持ちよいバーですが、徐々にそういった素敵な地ビール系のバーが松本にも出来てきています。数日前から営業している松本ブリュワリー。こんなフツウで味わいがあって、ヌケが良いフォントのプレート見ると、ついつい寄らないわけにはまいりません。

ちなみに、こちらのプレートは、やはり英国好きのご主人が、松本・新橋の魅力的なアンティークスペース、ヴィクトリアン・クラフトにて購入されたとのこと。確かにこのショップに寄ってしまうと必要もないのに、味のある真鍮製のネーム・プレートなどを買わずにはおれなくなります。魅力的なアンティークに溢れています。グッとくるジョウロとか、郵便ポストとか、萌え萌え止まること無しです。ああ、味のほうも、トラディショナル・ビター味で、モルト感アリ、美味かったです。




ホテル花月、こちらも以前宿泊しましたが、コージーで快適でした。松本はほとんどの旅館で、一階の佇まいが素敵です。すこし陰影がある室内に松本家具や木工家具がどっしりと置いてあって、和洋折衷なインテリアのテイストで、コックリした珈琲の香りが漂い、山好きの老紳士が、キツネ色にこんがり焼けた厚切りトーストを片手にゆったりと新聞を読んでいる喫茶エリア、といった王道な絵があります。ゆで卵、もちろんついています、厳かな調子でスプーンの裏で卵の殻をパチッパチッと割って。。。

最近は、海外からのインバウンド客で静かな人気に盛り上がっている松本です。そして世界の紳士たちが、訪れるにあたって、せっかくのことなのでエドワード的にGentleman's Voyage 的なスポット@松本をご紹介できればと思います。たとえば、このホテル花月のオープンテラス、次の予定がなくて、飲み食いしていなければ必ずや寄ってハイボール一杯くらい愉しんでいたはずです。この日、初めてオープンテラス設定になっているのを目撃しました。いいですね。




書体も良いですね。うっとりします。松本駅ロータリー降りてすぐのところにも、松本、とこの筆致であります。今月末28、29日とあがたの森で、クラフト展がありますが、これがもはや全国区となっており、日本各地から職人が木工や漆器や陶器、ツイード織物まで出品します。宿確保、駐車場確保たいへんですが、お天気がよければ飽きることのない、いつまでも時間を忘れる楽しい展示会です。作家の方々とのおしゃべりも楽しく、毎年、ちょっとづつ、ここで買い揃えています。




ホテル花月さんの前には、これまた魅力的な古書店バー 『 想雲堂 』 が出来ていました。脱サラされて、本と珈琲とお酒とジャズがお好きなご主人が開いたお店。シングル・モルト系のお酒も充実して、夜のひと時はさぞかし愉しかろうて、とこのテイストが好きなヒトは夢見心地になるはずですね。家族と一緒の時間に寄りましたが、たまには1日くらい、バチェラー的に、古書やジャズやシングルモルトに溺れてみるのもよろしいのではないでしょうか?個人店でもこれくらい魅力的な空間がつくれるものなんですね。






最近は若い方がオーナーとなってギャラリーを併設したカフェも増えてきているようで、ぶらり途中下車の旅的に、メインストリートからちょっと入った路地の奥のねこ道を歩くような愉しみがあります。日本全国京都や神楽坂のように奥の小道へと誘われる空気感があって、味わいとコクと香りのある街並みになると、日本全国じわじわ元気になるのではと想います。雑居ビルの一室や、自宅の一室で、技術やセンスに磨きをかけて、愉しい人生と愉しいモノ作りを両立させている職人の方々が、ちょっとづつ増えているように感じます。



2016/04/14

Time flies




陳腐な言い草ですが、あらためて時が経つのは、早いですね。あきれますよ、ほんと。エドワード総合研究所の調査結果によると、一般的には大人になると『考える』という活動が多く、『感じる』ことが少なくなるので、体感の積み重ねによる時間分量感が、少量になるのだ、と仮説を出しています。

今年の2月7日(日)に行った金沢の石田屋さんで行った、ささやかなトーク・ライブの2度目が、明日15日ですね、早いです。前回の報告もできておらず、いかんな~というところです。備忘録がわりにブログを書いていますが、いつものことながらネタがありすぎて、逆にブログから遠ざかっていました。




明日のトーク・ライブは、アイラ島のシングルモルト、ラフロイグのソーダ割りを愉しみながら、(それだと少々好みが偏るので、ボウモアを持参する予定)本音でスタイルやダンディズムについて語るという宵(酔い)越しです。話すほうが楽ですね、真剣ですが。

ダンディズムについてあれこれ言うときの謙遜の枕コトバ( 。。。わたくしごときがダンディズムについて語るのはおこがましいウンヌン~。。。)というのも、もう聞き飽きて切れ味悪いので、照れくささのシャッターを開くために、お酒を入れながら、全部言い切って行こう、全部断言して行こうと思っています。




観たい映画も目白押し、、、、

さらにi-phone の軍門についに下ったので、操作覚えに時間かかるし、

これまたベタに、光陰矢の如し、ですね、ヤレヤレ。。



2015/12/17

12時間の遅刻 @ 羽田 ⇒ 香港





17日1:00 とあったわけです。早めにということで11:30には羽田に到着し、さて、つるとんたんでうどんでも食おうかとしたところ、案内にて本日早朝(深夜)1:00に出発だったとのこと。。。何とか代打便にて、香港に夜到着予定、トほほ。。今年の総厄落としということで、なんとか切り替え中。上画像は、先日僕の小岩自宅に採寸に来てくれた今本君。真鍮のフラワーホルダーも購入。





時間つぶしに、ベルトルッチの映画 『イル・コンフォルミスタ(暗殺の森)』。この映画のインテリア・ファッション、音楽の世界観が大好きで、同タイトルのルーティン・DJを10年ほど前小さなブラジルレストランで毎週やっていました。懐かしくあると同時に、今見てもステキです、ネコ・ダンスも。18禁ですが。。。さあて、挽回するぞ~ 19日夜帰国いたします。



2013/11/26

Extrem Scotch Wedding @ Islay



旅の初日は快調だったものの、次の日あたりからパソコンの調子が悪くなりました。正確に言うと、ちょっとした新しい設定ができなかった(おっくうさにどうしても打ち勝てず)のが理由でもあります。もし続編を待っておられる方がおられたとしたら、たいへん失礼いたしました。きわめて最低限のIT知識しかもっていない状況も“ごくまれに”不便です。
はや、帰国から1週間が経っており、なんだかんだほぼ毎晩アイラ・ウィスキーを飲んでいる現状を考えるに、人はそれを “ おまえはすでにハマっている ” と呼ぶのかもしれない、と宵(酔い)越し、うすらぼんやり思う次第です。近寄りたくなかった禁断の果実を、とうとう、またひとつ食べてしまったらしいです。運命には逆らいません。


14日(木)、15日(金)とエジンバラにおり、16(土)の早朝グラスゴー、そしてアイラ島へと向かいました。エジンバラ始発電車5時55分、GoGoGo、覚えやすいです。グラスゴーは20代だったらダンスミュージックで表現するならば、マッシヴ・アタック的というか、ブリストル・ビート的魅力を感じたかもしれませんが、今はゆったりした古都エジンバラが落ち着きます。17日また同じホテルに帰ってくるので、荷物はストレージに全部置いてもらいました。

着用したタキシードに現金、携帯電話、カード、お土産を持って過激に軽装な礼装で出発。酔狂にもアイラ島ではずっとタキシードで通しました。早朝、冗談好きのドアマンのリックにパームコートで撮影してもらいました。ここ夜はボリンジャーというバーになります。


池袋や新宿にいるより個人的には迷わないシンプルな駅のデザイン。ぶっきらぼうながら非常に機能的です。すべての電車が同一平面上にあるので、間違っても地下に潜ってという足労がありません。シンプルに利便性を考えたら駅のデザインはこうなるしかありません。途中、どうしてもどこかの売り場を通り抜けないと目的地に到達しない、というマーケティング設計だと確信犯的にひとを道に迷わせるデザインになります。それもそれで面白いですが(時間があるときは)。。



このDawnPinkドーン・ピンクという淡いさわやかなピンク色を見ることができる醍醐味、これは朝起きの愉しみです。甘く、気持ちよく、やさしく一日をスタートできます。ひとつ前に座っていた窓際の女性の島を眺める表情が印象的でした。過分な妄想族の僕は彼女の人生があっという間に勝手に物語化され、勝手に感動していました。


アイラ島に到着し、宿泊先のボウモアのコテージまで20分ほどタクシーに揺られます。やはりウィスキー関連の仕事をされていて、お気に入りのお酒やレストランについてあれこれ教えてくれました。食べ物やお酒の話をすると一気にいい笑顔になるのは全世界共通ですね。


コテージに到着。今回のアイラ島の主役であるY氏。すでに朝から愉しい大人パーティーがはじまっていました。僕はウィスキービギナーなので、そもそもその価値が良くわかっておりません。目の前に出していただいたもの、薦められた一杯をとことん真面目に飲み干すのみ。食わば皿まで、飲まばグラスまで。その肚決めはタキシード1着でアイラを乗り切るところで表明しました。


コテージは大きさの違うオーブン3種類も完備され、広いキッチンです。日本からY氏ご友人で世界を舞台にひっぱりだこで活躍されている料理職人O氏が台所に立っていました。ああ、これは非常に贅沢な旅なのだ、と一気に喜びが膨らんで、うれしくなりました。肉の焼き方、魚の選び方、などさわり部分を少し教えていただきました。今後、氏とヨーロッパで合流できたら最高ですね。


このブラックボウモア、たいへん貴重で贅沢なウィスキーらしいのですが、これを朝から飲むクレイジーさの度合いは理解していません。みなで和気あいあい愉しみました。隣にいたドイツから来たクリューガー氏、ミッシェル氏からすすめられるままに、いろいろな(ありえない)マリアージュを愉しみました。

サラダに掛け、アイスクリームに掛け、マジパンをブラウントーストに載せてバターつけてジャムつけてその上からかけ、洋梨にチョコレートを載せてその上から掛けと、徐々にこちらも酔いがまわって来て、めっぽう気持ちよくなってきました。酔うと、忘れていたドイツ語も思い出し、調子に乗ってクリューガー氏とドイツ会話もいくつかできました。


もはや、“早飲み”というライトなものではなく、文字通り酔狂な secret society " Black Bowmore Breakfast " Club の誕生した瞬間でした。その後、これは何の集まりなの?とアイラのレストランで訊かれるたびに、そう答えていました。言われたほうも、心得たものでその酔狂さをブレンドした架空の権威に、架空の礼節で応えてくれ、クレイジーで愉快な展開となりました。





コテージは快適でした。素朴な雰囲気を湛えながら、押さえるところはキチンとおさえる、という最も理想的で快適なプライベート・ラグジュアリーの基本に徹しています。この島のメインディッシュは何か?訪れるひとびとの気持ちを大切にしている、ということでしょう。


現実的にお酒が強くない人間にとって定期的に服用するウコンサプリメントは必須となります。


ウィスキー漬しのブレックファストがおわると、ソファーに移動し、ちょっとくつろいだ時間。そこに当然のごとくウィスキーが待ち構えています。3本のクラシックの奥にちらりと覘くのが、バチェラー・パーティー用(結婚前の不謹慎なバカ騒ぎパーティー)のプレイメイトがヌードで登場しているウィスキー。すばらしい。バカ男子的お祭り騒ぎは全世界共通です。


アイラにある、たいへん詩的な佇まいのラウンド・チャーチという教会での挙式でした。全面的に感動いたしました。土地の気を全身に感じる・焚き込むという御馳走につつまれながら、ひじょうに心を動かされる式でした。Yさんご夫婦、永遠におしあわせに!


新郎役のダンカンさん。スコットランド製チャーリーズジャケットとキルト。完璧な一式で新婦の父親役で登場。





今回は、エドワードエクリュで新郎Y氏の全身の装い一式(ジャケット・ベスト・シャツ・カフス&スタッズボタン、キルトスカート、ボウタイ、ソックス、ギリーシューズ、、、スポーレンはご自身入手)を製作したご縁での挙式参加、というのがアイラ島訪問のメインディッシュでした。もともとは、妻と新婦がお友達というご縁です。これも不思議で、昨年秋ごろにご夫妻と神楽坂のアイリッシュバーで一杯やりながら、 “ Yさん、次はもうキルトでいきましょうよ ” と半ば冗談で話していたのでした。このような最高の形で実現するとは思っていませんでした。

遠くに海が見える、小高い丘の教会。こんな美しい風景はそうそう見られるものではありません。感動しました。



プライベートに戻った神父(おそらく牧師でなく、と思いますが、確信持てず)。氏のツイードがすばらしく、褒めると50年以上前のモノとのこと。どうりで。知れば知るほどOld is best. という逸品がこの世にはたくさん存在します。


ほっと一息、で杯を傾けます。コテージ隣の蒸留所にて。お二人のチェックはマクドナルドというディストリクト・チェック(タータン)です。これは日本からHarrisons of Edinburgh のもので作りました。400グラム前後の生地でまさに今回のように旅に持参するにぴったりのものです。本気のキルトのファブリックは猛烈にヘビーオンスなので、旅には向きませんね。


どこでも、片手に一杯。蒸留所をまわって、その製造工程自体がおおいなるメッセージであることがわかりました。究極のスロープロダクトです。


普段、ソーダ割りでよく飲んでいるラフロイグ。老舗が生き続ける方向性として、ボウモアとまた異なり、合理化を進める中で伝統を守ろうとする老舗です。ヴィジターセンターの充実したプレゼンテーションは、贅沢な大人の社会科見学といえます。もちろん作業工程、風土、歴史、ありますが、その老舗の哲学が長い歴史の中で淡々と語られています。多くを学びました。



生き方も含め、昨今世界の紳士服業界における本当にセンスの良い方々からの評価がぐいぐい上がっているチャールズ皇太子。逆風もなんとかやりすごした氏の人生も尊敬いたします。タキシードの着こなし、フレッドアステアよりも歴代のジェームズ・ボンドよりも誰よりも必要充分な華麗さと、端正さを湛えております。氏の言葉にも静かで深いディグニティーを感じます。

2013/11/16

The early birds catches ...



ラッキーなことに13万弱の成田⇔エジンバラ往復チケットが取れました。行きはエアフランスでシャルル・ドゴール経由でエジンバラ。帰りはKLMでスキポール空港トランジット55分という弾丸ツアー・コースです。ミヤビさんからのアドヴァイスでエコノミーでもエアフランスのジャンボの2階席が音も静かで空間も余裕ありだから席を選んで、とコツを聞いていたので、座席変更して正解でした。

“Gangster Squad”という“大捕り物”映画を2回連続して観て 、フランスの乗馬ジャンピングでのソウルオリンピック金メダルを獲ったアスリートと名(迷)馬の実話をもとにした映画“Jappeloup”を2回観て、ぼやぼや休んでいたら中継地シャルルドゴールに到着しました。ギャングスタースクワッドは、きわめて大人クサく男クサく、たいへん気に入りました。ジャペロウプはこれまたステキな映画でアマゾンで購入しようと思いました。



エジンバラ到着してタクシーで25分ほどでThe Balmoral に到着。到着してすぐにカントリー・シューズ(数年前横浜の信濃屋さんで購入)をホテルに預け、綺麗にして磨いてもらい、シャツをクリーニングに急ぎ仕様で出しました。電話口で“ランドリー2件あるので取りに来てください”が3回目で通じ、“ロゥウンドゥリィー”と発音せねば通じぬことを学びました。


朝食は、神楽坂で知人を巻き込んでちょっと流行らせようと考えている“早飲み”をここでもと思い、Scottish Black Pudding に合うビールをとロシアから来たキリヨン氏に訊くと持ってきてくれたイリス・ビール。

隣のカプチーノを頼んだ真面目そうなイタリア人の中年紳士の驚愕の表情で見つめていたので、金曜は朝から飲むのアリでしょ? そうですね、ステキな一日はもう始まっていますからね、とキリヨン君と解説的に話をしていました。


朝ホールに50前後のダンディな紳士と目があって軽く挨拶したところ、僕のタッターソルのベストが凄くイイねと褒められました。彼はロンドンのバンカーで、これから日本のS銀行の頭取をアテンドするとのこと、アジアのクラシックなホテル情報をあれこれ教えてもらいました。

普通のトラディショナルなアイテムでいると褒められることが非常に多いです。エレベーターに乗り合わせた紳士から、いい笑顔と一緒に“君のそのジャケットの柄最高だね~(ハウンドトゥース柄)など盛り上げてくれます。

ウェストコート(赤と黒の普通のもの)は今日は2回褒められ、ペイズリーのストールはEde & Ravenscroft(1689年創業のオックス・ブリッジ関連の卒業式制服製作で有名)にて美しいマダムから猛烈に突っ込まれ、へたすると日本の“ニュー・クラブ”の御姐さん達に囲まれている時以上に気持ちを上げてくれます。


午前10時待ち合わせて、同ホテルに宿泊中の今回アイラ島の主役Y氏ご夫妻、ご友人のO氏と合流しエジンバラの街中でキルト一式を見てまわりました。Y氏はさすがスコットランド通だけあって数々のキルトショップのリストが頭に入っておられるようでショップ数件を一気に回りました。

再び自由行動になり、ロイヤルマイルにあるアンティークショップにて白蝶貝のスタッズボタンと銀スプーンを2セット購入。ここのロイさんとは以前一度話しており、また買いに来ると約束していたので、これで果たせました。

明日始発でエジンバラを発ち、グラスゴーからアイラ島に飛ぶタイトな予定なので駅に再確認に行き、チケットを買って、乗り方と場所をシュミレーションしました。途中、マークス&スペンサーのフードコーナーで、野菜と果物を買って、先ほどホテルで夕食にしました。野菜不足・果物不足が一気に解消され、一気に眠くなってきたので寝ることにいたします。

一番上の動画は、着陸時に撮影したエジンバラの夜景。写真ではどうしてもキレイに撮れず、動画だとキレイに撮れることを発見しました。明日はアイラ島着陸シーンを撮影したいと思っております。


 ※ 早飲み 午後2時とか午後4時に軽く1杯ワインやビールを飲むことを目標に朝から全力で仕事をすること。早く飲んでいるという不謹慎感覚が、むしろ良きスパイスとなって、たった1杯だけでも気分的に酔えること。夜の深酒にならず、早く眠くなり、良い循環が生まれるとされる ※解説はエドワード造語辞典より)


2013/04/12

番外編 GT@Germany




絶対的な存在感を見せた彼は、南ドイツからベルギーの検疫厩舎に搬送され、日本にやってくることになりました。ミッションを終えた一行は、ヴュルツブルグ、マイン河沿いの橋のふもとのワイン・バー Alte Mainmühle にて夕暮れ時のひとときを愉しみました。




古い街並みのいたるところに見とれていました。レストランもたくさんありました。



河からの気持ち良い風に誘われて、橋に佇んで、なかなか立ち去り難い様子です。




街中のおもちゃ屋でシュライヒ社の一頭を買って、記念にしました。今彼は神楽坂の店におります。今回のエドワード号に一番似ている馬を選びました。




ヴュルツブルグは医学の盛んな街で、日本でも有名なシーボルトが学んだ街です。街中に良心的な薬局がいくつもあり、もろもろ利用しました。医療用めいたオーガニックなシャンプーや歯磨き粉などを購入しました。




街の看板のひとつひとつにも見とれていました。歴史を感じさせる作品ですね。




この日の夕食は、野菜をたくさん食べたい気分だったので、“ 地中海風シーフードサラダ ”を頼んだのですが、登場した料理は、meatの量がだんぜん多かった!こりゃネタかい~?と叫びつつ食す。さすがにドイツ人R氏も、僕が何を言ってるのか理解しているらしく、“ テヘヘヘ、まあまあ、ドイツ料理、かんべんしてくんろ~ ”風味なことを言っていた様子。




バロン氏は小さな端末を見ながら、日本の株式市場をチェックしていました。自身の勝負強さ・運気の強さを再確認していた模様。コンビの靴が珍しいのか、ご機嫌にしている日本男児が珍しいのか、子犬たちも寄ってきます。




今回たいへんお世話になったドイツ人R氏の友人、世紀を超える歴史を受け継ぎ、家族経営でワイナリーを経営しているM氏。この風貌は誰かに似ている、見たことある。。。。。そうだ!トランプの13、キングの絵札の風貌だ!

テスティングで真ん中の壺に戻すことのなかった、氏を見習い、我々も、出されたワインをすべて完飲いたしました。蔵から少年のような(王様の)笑顔でヘッヘッヘと笑いながら次々とお気に入りを小脇に抱えてくる姿がクールでした。






R氏から今夜の夕食は典型的な伝統的なドイツ料理、ということで、敬意を表してこの夜は大真面目にボウタイでした。タッターソル柄のオッド・ベストなので、“country dress”というスタイルになります。多少堅物と思われようが、フォーマル寄りに装うことで、相手に対する尊敬の念を表します。万国共通、それは気持ちの深い部分で相手に伝わります。




夕食まで時間があったので、二人でホテルの近所の街を散策しました。左は街の肉屋。





街の中心部にあったオープンテラスのバー&アイスクリーム屋。いつも明け方の散歩だったので、昼間見る街も新鮮でした。




きれいなシルエットでキマッていますが、右手に抱えているのは、野菜を洗うボウル。近所のスーパーにて、購入。この地域は方言がめっぽうキツく、レジにて、あまりの見事な言葉の通じなさっぷりに、並んでいたおばちゃん全員が手伝ってくれる始末。心配芸も芸のうち、言葉が通じるのも、通じないのも、それぞれにグルメな時間です。




ザワークラウト(酢漬けのキャベツ)の上にソーセージが乗っております。




空気が澄んでいるので、日本でいうところの秋の空のような、キュンとくる光が部屋に差し込みます。




最終日前日は聖地バイロイトに行ってシャンパンあおり倒しながらワーグナー聴いて帰国だ、と計画していましたが、目指す建物が改装中とのことで、タイミングが合いませんでした。

プランBとして、再び素晴らしく気持ちよかったヴュルツブルグで過ごすことにして、早い時間に夕食を摂りました。 “ はい、シャッターは長~く、押し してください”とニュアンスで伝えようとする酔っ払い日本人。 






帰国の途につき、フランクフルト空港へ、R氏。




帰国の機内はフレンチのコースを選び、和食をがっつかない自分の味覚も、これまたずいぶんと大人外人仕様になったもんだ、エライ!とわれながら感心していたのもつかの間、デザートを食べ終えるやいなや、いかなる気の迷いか、どんでん返しだか、突然みそラーメンをオーダーし、CAのお姉さまから爆笑される始末。そこはやっぱり日本人ですたい。




早朝6時30分、羽田着。本読んだり、備忘録つけたりしていて、結局は一睡もせず。雑誌『男の隠れ家』の哲学特集を読んでいてあっという間に羽田着でした。この雑誌に、確か12、3年以上も前ですが、日本の魚市場についての記事を4ページほど書いた記憶があります。




アドヴァイザー件マネージャー役であるH女史。渡独の際にも2人へのヘッドマッサージで、機内にて魔法のような安眠へと誘導していただきました。あまりにも効きすぎて、羽田へ向かう車中で、すでに睡魔にて撃沈していたという噂もありました。。。いつもありがとうございます。




そのまま早朝の神楽坂へ。出国時はまだ、つぼみだったアジサイも緑濃く葉をつけ始め、店前のクリスマスローズもかわいらしい花を咲かせていました。原美術館にあるインスタレーション作品のようなウィンドウペインを着たこの眼鏡男は、典型的なワーカホリック日本人よろしく、予定のランチの蕎麦も食べずに普通に終日仕事していました。