2016/05/21

ガラパゴス・エクリュ、i-phone ⇒ Line ⇒ Facebook





とにかくニヤニヤ笑われます。あれだけディスり倒して、コケにしまくってましたからね、あらゆる通信機器類や、あらゆるSNSについて。4月1日、エプリル・フールの記念にとばかりにi-phone デビューして(外圧に屈服して)臆面もなく、節操もなく、そしてあっさり雪崩をうったようにあたらしいオモチャへと進んでいます。


Facebookでは正直に心が動いたものに『 いいね 』して、そのうち発信も『 いいね 』と感じた人・モノ・事をアップしようと思います。現状使い方も良く分かってません。。このブログは徒然気分でそろそろ10年。白とえんじ色とピンクのデザインも気に入ったままなので、そのままです。


裏でどのような意図が働いているかわからないニュース(=スキャンダル 2016年現状)をインプットする時間より、せいぜいモノを売るという(程度の・ある意味健全な)意図を渾身の力で集中させたコマーシャル・フィルム観て気分をチューニングさせたほうが、賢いように感じる今日この頃。。


"calling" とか "Femme Fatale" とか "Drape of Château Margau"とかタイトルつけたくなるような、、、感動しました。



2016/05/12

Wedding, Dress and Tuxedo




タキシード一式の装いを全身一式完全製作させていただきました。ラヴリーなジェントルマンH氏。それぞれのアイテムの意味や歴史、そして装い方。すべてご説明して、ハレの舞台へ。Wedding、まさにbrilliantly in love.























聖なる運命の神秘を感じさせながら、あたたかみある家族的な盛り上がり。そしてクリーンな空気感。端正に装った紳士たちのTuxedoの佇まい、、クラシックでなければ出せない世界観。



2016/05/08

Gentleman's Voyage " Matsumoto "





ゴールデンウィークは自宅に帰省(?変な表現)していました。松本市内の中町通りからちょっと横道に入った喫茶店。静か・クラシック音楽・上品なマダム・奥座敷あり・上品でコクのある珈琲。昨今のファッション誌の撮影ロケーションは、昭和の喫茶店や洋食屋ばかりですが、つまりは佇まいが絵になる場所というのは、経年変化が必要ということなのでしょう。古き良き純喫茶を穏かに応援しております。

ここの座敷で珈琲味わいながら、ピザ・トーストつまみながら、また珈琲お替りしながら、装いやスタイルや哲学めいたものや、美しい地方都市ネタや風景や風土や、さいきん読んだ面白い本や、バカ男子ロッカールーム・トークや、旅ネタ話や、お気に入りスポットやおいしいもの情報などなど、尽きせぬ問わず語りを愉しみたいもんです。もちろんひとりでボンヤリ人生に想いを馳せるのも、それも亦、よきことですね。




家族と、美しケ原高原界隈をドライブして、標高1510メートルの茅野市北山の蜂蜜の蔵まで行ってきました。そこでようやく、日本有数のグルメスポット金沢でお世話になった方々3名に贈り物を発送することができました、ホッと一息。松本の得意とするアカシア蜜をはじめ、その他、トチ、ミカン、菩提樹、ケンポナシ、クリ、ソバ、などありました。それにしても、車窓の風景はスコットランドの風景のようじゃあないですか?最近、なぜか身近にスコットランド借景ブームです。




秋葉原、鉄道博物館跡地、そのさらに前は松田優作主演『探偵物語』事務所跡にできたMAACH ecute 神田万世橋の一階入り口傍の常陸野ビールのアンテナショップも気持ちよいバーですが、徐々にそういった素敵な地ビール系のバーが松本にも出来てきています。数日前から営業している松本ブリュワリー。こんなフツウで味わいがあって、ヌケが良いフォントのプレート見ると、ついつい寄らないわけにはまいりません。

ちなみに、こちらのプレートは、やはり英国好きのご主人が、松本・新橋の魅力的なアンティークスペース、ヴィクトリアン・クラフトにて購入されたとのこと。確かにこのショップに寄ってしまうと必要もないのに、味のある真鍮製のネーム・プレートなどを買わずにはおれなくなります。魅力的なアンティークに溢れています。グッとくるジョウロとか、郵便ポストとか、萌え萌え止まること無しです。ああ、味のほうも、トラディショナル・ビター味で、モルト感アリ、美味かったです。




ホテル花月、こちらも以前宿泊しましたが、コージーで快適でした。松本はほとんどの旅館で、一階の佇まいが素敵です。すこし陰影がある室内に松本家具や木工家具がどっしりと置いてあって、和洋折衷なインテリアのテイストで、コックリした珈琲の香りが漂い、山好きの老紳士が、キツネ色にこんがり焼けた厚切りトーストを片手にゆったりと新聞を読んでいる喫茶エリア、といった王道な絵があります。ゆで卵、もちろんついています、厳かな調子でスプーンの裏で卵の殻をパチッパチッと割って。。。

最近は、海外からのインバウンド客で静かな人気に盛り上がっている松本です。そして世界の紳士たちが、訪れるにあたって、せっかくのことなのでエドワード的にGentleman's Voyage 的なスポット@松本をご紹介できればと思います。たとえば、このホテル花月のオープンテラス、次の予定がなくて、飲み食いしていなければ必ずや寄ってハイボール一杯くらい愉しんでいたはずです。この日、初めてオープンテラス設定になっているのを目撃しました。いいですね。




書体も良いですね。うっとりします。松本駅ロータリー降りてすぐのところにも、松本、とこの筆致であります。今月末28、29日とあがたの森で、クラフト展がありますが、これがもはや全国区となっており、日本各地から職人が木工や漆器や陶器、ツイード織物まで出品します。宿確保、駐車場確保たいへんですが、お天気がよければ飽きることのない、いつまでも時間を忘れる楽しい展示会です。作家の方々とのおしゃべりも楽しく、毎年、ちょっとづつ、ここで買い揃えています。




ホテル花月さんの前には、これまた魅力的な古書店バー 『 想雲堂 』 が出来ていました。脱サラされて、本と珈琲とお酒とジャズがお好きなご主人が開いたお店。シングル・モルト系のお酒も充実して、夜のひと時はさぞかし愉しかろうて、とこのテイストが好きなヒトは夢見心地になるはずですね。家族と一緒の時間に寄りましたが、たまには1日くらい、バチェラー的に、古書やジャズやシングルモルトに溺れてみるのもよろしいのではないでしょうか?個人店でもこれくらい魅力的な空間がつくれるものなんですね。






最近は若い方がオーナーとなってギャラリーを併設したカフェも増えてきているようで、ぶらり途中下車の旅的に、メインストリートからちょっと入った路地の奥のねこ道を歩くような愉しみがあります。日本全国京都や神楽坂のように奥の小道へと誘われる空気感があって、味わいとコクと香りのある街並みになると、日本全国じわじわ元気になるのではと想います。雑居ビルの一室や、自宅の一室で、技術やセンスに磨きをかけて、愉しい人生と愉しいモノ作りを両立させている職人の方々が、ちょっとづつ増えているように感じます。



2016/05/01

" Borsalino " Gentleman's Finishing Touch




スコットランド・エジンバラ、Calton Hill,Old Observatory, 旧天文台です、と絵葉書として届きそうなこの1枚、昨日マジック・アワー前後にJames から送られてきた写真です。by Mr.Tack@明治記念館(笑)。お見事。

自己存在の佇まいを、描きたい景色(≒理想の世界)のFinishing Touch としています。この場合、英単語単体でいうならば、理系的なランドスケープ:Landscapeというより、情景、シーン: Sceneという感じなのでしょうか。

どのアイテムも主張しすぎていない。服=パーツが自己を主張しすぎず、ただ 淡々と role ( 役割 ) を果たし、1つのアイテムがその次のアイテムへまっすぐ・すみやかにバトンを渡した結果、全体の端正な佇まいが完成する、といった感じです。

古典絵画がお好きならば、その理想の景観へと溶け込ませるイメージで。その風景が持っているポテンシャルを最大限引き出すためには、よろこんで風景の一部になりましょうぞ、といった紳士の心意気で。








昨年このブログの 『 クラシックに装う紳士たちへのご褒美 』  に書きましたが、シュアーに(:的確に)、体に合ったゆとり量のある、気が抜けるほどふつうのカットの3ピース・スーツにこそ、ボルサリーノは似合います。

細いパンツだと、そのままイタリア・ピッティにいるおしゃれオヤジ一直線になってしまいますから、そうならないように気をつけてパンツの裾幅、膝幅をよくよく検討して目立たなさを追求すべきです。つまり、必要最低限の仕様で、ふつうにやればよいだけですね。

昨日は、一枚目の画像のJames氏(code name)と “ ラインで(笑!)” やりとりして、今年のボルサリーノを選んでいました。シーズン入るとここ数年の動きを見ていると一気になくなりますよ。しかし、あれだけ数年、真夏には品薄なのに、街でかぶっている人が少ないのは何故だろう?シャイなんですよ、殿方は。。。

初心者は、伝統的な黒リボンではなくて、色が甘めの(コントラストが弱い)モスグリーン(上から3番目)のほうが、合わせやすくお薦めします。よりドレッシーにいくなら、オフホワイトよりも真っ白ですね。ジェームズ氏のキャラは真っ白+エクリュ(上から2番目)です。ネイビーと白はマリンスタイルというコントラストの歴史・背景がありますので、使いやすいです。ブルーグレイや赤茶は応用編かもしれませんね。




最近は、表参道のCopel にいることが多いです。この画像は、一階のショールーム。​國枝君がシャツの採寸中です。以前は、ブルーボトル・コーヒーそば、と言っていましたが、最近は、Shozo珈琲そば、あるいは、キルフェボンそばと言うようになりました。南青山、さすがに良きご縁も増えて愉しくなってきました。ぜひ、アポの上、お気軽にお寄りくださいませ。



2016/04/27

Authentic Armor especially in Asia





とりわけ、アジアだからこそ、の正統派の鎧(よろい)。

そう思います。エドワードのクライアント&アドヴァイザーであるY氏からのご紹介で、今年台湾証券櫃檯売買センター(TPEx)にて上場に成功された紅馬有限公司:レッド・フォース・コーポレーションのCEO川崎貴聖(タカマサ)氏の全身一式の装いを企画製作しました。

これからの時代の、Local-Global 時代の世界をのしていく若手紳士、とりわけ東洋の青年紳士こそ規定演技満点の装いと嗜みであってほしいもの。淡々とeffortlessにキメていることがカリスマです。流行より上のフィールドを生きていることがModernGentlemanStyleです。

007ジェームズ・ボンドも当たり前のように使うアルバート・サーストン社のWhite Moire のブレイシズをスーツの内側に装着しているからこそ表現できる、ゆったりしたゆとり量のあるトラウザーズ(パンツ)そのドレープ感と縦長シルエット。そして凛々しく立体的なエドワードオリジナルの 9/4/5 Tie を忠実に。

そして、いよいよ本音で正直に言うならば、結局のところ、スーツが似合うためには、体を鍛えることが必須です。これを着るとこう見える、という効果レイヤーを生きていく人、それが必要ない人、どちらが旬のクオリティでしょうか。川崎氏も日々のトレーニングを欠かさず凛々しい雰囲気を湛えています。

GentleWomanのオートクチュール、そしてGentlemanのビスポーク、どちらも、纏う人の気持ちを高めてくれるものであるにはちがいありません。しかしながら、味わい尽くす、愉しみ尽くすために日々の美への精進が必要となります。自分自身が納得できる肉体を手に入れて、正統派という名の規定演技を最初に楽々やってのける。全身一式完全製作、紳士も淑女も承っております。



2016/04/14

Time flies




陳腐な言い草ですが、あらためて時が経つのは、早いですね。あきれますよ、ほんと。エドワード総合研究所の調査結果によると、一般的には大人になると『考える』という活動が多く、『感じる』ことが少なくなるので、体感の積み重ねによる時間分量感が、少量になるのだ、と仮説を出しています。

今年の2月7日(日)に行った金沢の石田屋さんで行った、ささやかなトーク・ライブの2度目が、明日15日ですね、早いです。前回の報告もできておらず、いかんな~というところです。備忘録がわりにブログを書いていますが、いつものことながらネタがありすぎて、逆にブログから遠ざかっていました。




明日のトーク・ライブは、アイラ島のシングルモルト、ラフロイグのソーダ割りを愉しみながら、(それだと少々好みが偏るので、ボウモアを持参する予定)本音でスタイルやダンディズムについて語るという宵(酔い)越しです。話すほうが楽ですね、真剣ですが。

ダンディズムについてあれこれ言うときの謙遜の枕コトバ( 。。。わたくしごときがダンディズムについて語るのはおこがましいウンヌン~。。。)というのも、もう聞き飽きて切れ味悪いので、照れくささのシャッターを開くために、お酒を入れながら、全部言い切って行こう、全部断言して行こうと思っています。




観たい映画も目白押し、、、、

さらにi-phone の軍門についに下ったので、操作覚えに時間かかるし、

これまたベタに、光陰矢の如し、ですね、ヤレヤレ。。



2016/02/18

Beautiful as it is...





すでに春一番も吹き、時が経つのはつくづく早いものですね!本日、春物生地バンチの第一号が届き、この生地はミスター○○、もうひとつの色違いはムッシュ○○用、と想像たくましくしていました。
さて、2月6日(土)は、エドワードからレディズとして独立した、コペルこと上原さんが新ブランドとして展開中の ‘ Copel ’ :コペルのオープニングパーティがありました。

当日の企画から演出キャスティングまですべてコペルひとりで作りこみ、独自の世界を出現させることに成功しました。いつの時代か、どこの国か、わからない世界観が、粒立ちの良い   “ 旬 ”  を感じました。昨今の消耗文化全盛の服飾業界は、若干正気を失っていて、一瞬の “ 今風 ” を求める、いわば躁状態にある “ ショッピング文化 ” ですが、その一方で、静かで落ち着いたスタイルづくりの世界もあるのだ、というメッセージを感じました。




モデル、ではなく自然な生命力に溢れるミューズとして存在しておられる、実際の知人であり、親友であり、女性クライアントたち。彼女らがエドワードのボーイズ君たち、ドレッサー( = StyleAdviser )である、Modern Gentlemen からアテンドされて、会場をウォーキングをしました。静と動の違い、サイジングの違い、それぞれに、観客が本来のクラシックな意味合いでの“マヌカン”としてミューズを見つめ、自分に近いミューズに気持ちも夢も “ 乗せて” 観ることができます。

通常の、モデルが新作のハンガーの役割を果たすファッション・ショーとしてのキャットウォークではなく、すべて御自身がオートクチュールした装いで、ご自身の好きな歩みのテンポで、そして自身の意志で、気ままに・わがままに好きに歩いていただきました。装いが世界をつくる記念すべき瞬間でした。フランス女と英国男、そんなほほえましい絵にもなっていましたよ。




まずは、今 = trend を感じさせるファッショニスタ的要素をすべて削ぎ落とします。そうやすやすと、おのれの美意識の手がかりを与えてなるものか、という気位の高さこそ國枝君のポテンシャル。おしゃべりな服はジャマになる。ひとつひとつのアイテムは、物静かでドライなくらいが丁度いい。髪型が今風だったりすると勘弁してよ、というわけです。

お気に入りのバーバーも良い仕事されています。ファッションに詳しくなる、一箇所にこだわり過ぎる愚かさを、喩えていうなら、旅をするのに、滑走路や飛行機(たまにc.a.さん?そりゃ楽しそうだが)に詳しくなるようなもの。道具あくまで手段。目的は思う存分愉しむフィールドにあります。Enjoy your dressing !




6日土曜日、パーティーの翌日の7日(日曜日)、ドレッサーである國枝君連れて、現地では松本から来た僕の家族と合流して、うつくしい・おいしい街、金沢の石田屋さん『 Gamadan Academy 』 にてトーク・ライブ。少人数30名ほどの会で、淡々と語ろうと心がけながらも、しばしばテンションが桜島噴火レベルに達したりして、、、むしろそれが素直なトークになって、よかったのかもしれません。

金沢の老舗、石田屋さん、経営者系や服飾・イメージ・スタイリング系のプロの方々も多く、 Advanced Class:上級クラスの理想的な空気でした。質問も鋭く、かつ全体性のあるものばかりで、こちらも愉しむことができて感謝しています。次回は、お酒が必須(飲めない方は炭酸をシャンパン替わりに)という趣向でも、サロン・ラーニング&ディスカヴァリーの優雅な夕べとなるように感じます。詳細は後日レポートしようと思います。

下2つの画像は、ゲスト・ルーム、この贅沢な漆喰の青。色と意匠との最高の出会いですね。





さて本日、春一番で生地が届きました。ふだん、生地のことはクライアントにはほとんど必要最低限しか話しません。装いの全体性を説明する際に、生地ばかり偏って説明することで、木を見て森を見ず、物に鼻ずらくっつき過ぎ、優先順位が狂う、という不本意な状況が、お教えする順序として違うかな、と思っているせいです。すなおに表現するならば、装いごときは、必要最低限が一番かっこいいと思います。と、のめりこみ禁止令発令した上で、、、


もちろん、エドワードでは生地の関心は過剰ではありませんが、必要十分です。というか、なぜいまだに、自分のところの、生地バンチを持っていないのか (1冊で済むのに、、)、というくらい、オーソドックスです。ストライプの幅は18㎜。もちろん、体型によっても顔の鉢の幅によっても、あらゆる要素によって変わってきますが。地の生地によってストライプの淡さ、濃さ。ストライプのピッチとドットの大きさ。特に春夏物のハイトーン・グレイのドライな生地で、ストライプがキレイに出ているものは、全体の5%くらいだと言い切ります。

これを、ふつうに仕立てる。① 肩幅・胸巾・ラペル巾もある程度ゆとり量の余裕を持って ② 肩パットもそこそこ構築的に入れる(アンダーソン&シェパードよりも硬くハッキリ入れる) ③ 股上深め ④ 通常、裾巾21cm以上で、ハーフクッション以上の長さ(カブリ量) ⑤上着丈も今の主流よりは2、3cm長め。

先日、香港のショップ、Armoury のアレックス氏と直接話した際、②と④以外は、ほぼ一致していて驚きました。ここ数年で、街でオープンするおしゃれな飲食店がことごとくクラシック回帰なのと同じで、大波とともにクラシックに回帰するように予感します。いつの時代でも、昔から賢い紳士は上手に醒めていて、正気なマインドで、この喧 “ 燥 ” 状態の世の中を冷静に見ていますが、スーツに関しても、トレンドのお祭り騒ぎのレイヤーにいること自体が既にトレンド的ではない、つまりトレンド的にもアウトだ、ということが一般的感性の世界でも、あたり前として認識されていくと思います。





鍛えすぎ禁止令を出している、ドレッサーで取締役の國枝君。まるで、國がかりでの、故金子國義氏が生田耕作氏の著書『ダンディズム』の表紙画で描いた男性像のようです。以前神楽坂の紅茶屋、メゾン・ド・ボウでアルバイトするために作った、ハリスツイードの淡いブラウンのジャケット。Vゾーンにはわせたストールは、シルク・カシミアのエドワードオリジナルの丈の短いストール、Muff : マフ です。先日田園調布の帰り、二子玉川のカフェにて。

これが、アンダーソン~や、今風のイタリア寄りの、日本のセレクト・ショップのスタッフの方々が好んで着用する、柔らかい(しかし、一般的傾向として、むちむちで丸っこく、肩幅が無い日本人が着用するとクールなニュアンスが出にくい、川端康成のような知的さには見えなくもないが)ナチュラルショルダーでは無い、というところが、キモです。

3つくらいの、流行の層 ( レイヤー) に自らのスタイルを置いた時に、その3つのレイヤーのどの流れにも決して沿うことなく超然と拒絶し、しかし、なおかつ、それぞれ同時に3方向からの向かい風に相対するからこそ離陸できる飛行機のように、究極のタイミングでの逆回転によってキレイにドライヴがかかった結果、鮮やかな1ショットとなって、一番上品に目立つ佇まいが出現するようにエドワードでは作っています。と、まあこの長ったらしい表現をたのしんでみたのですが、身も蓋もなく、ごくシンプルに言えば、大人の男の背広をふつうに作ってます、というあっけなさで済んでしまうのでした。





2016/02/01

Sunday night's discovery and learning





日曜日深夜、勝手に珈琲ブレイク・ブログ。

先週は、6年前に僕のフランス語学習のきっかけになるべく家庭教師をお願いしたmai先生から日本を代表するGentleman's Club に連れて行っていただきました。会員の平均年齢72歳。ずっと元気で頑固で苦味走っていていただきたい。若者や女性・子供に媚びない空間なんてすでに貴重すぎて絶滅危惧種ですから。。。

彼女のご友人のS氏ともに印象的でした。知的で気の利いた遊興を通じて交流を確かめる一般的なG.C. とは少し趣き異なり、創始者福沢氏の矜持なのでしょうか、学び寄りの趣意であったとのことが特徴のようでした。

実学寄りのスタートが文学や芸術寄りに進んでおられる模様。その方向性の変化の重要なキーマンであられるS氏、といったところなのかもしれません。まず真っ先にエンジのボウタイをした紳士がふつうにお食事されておられるところが wao! とまず、トキメキました。

さて、6年前になるでしょうか、mai先生とは、知人を通じてご紹介され神楽坂だったこともあり、2011年夏は朝7時から表参道のスタバで、独自の学びに付き合っていただきました。

フランス語を学ぼうかと ( 知人たちに大見得を切ったため、そんなの一撃でマスターするよとかなんとか。。。トほほ ) 思っているんですが、参考書探しても、例文がダサすぎて、地味すぎてだったら未だしも、頭が記憶することを拒否るから、何とかしてほしいんですが、と。

むちゃ振りもいいとこで、今でもはっきり覚えている最初に、僕がリクエストしたのは、

『 できれば、ルキノ・ヴィスコンティの映画 【 山猫 】 に登場するサリーナ公爵(バート・ランカスター)みたいな風体・貫録の英国老紳士が仮にパリに行ったとして、そこで、片言だけど妙に礼儀正しい(しかし慇懃無礼な皮肉っぽさは皆無で)古風なフランス語で、たまに間違え込み込みながら、それもまた確信犯的心配芸として機能しつつある一方で、これまた妙に由緒正しきロマンティックで強烈に際立ちの良い詩的インパクトが薫る、そんなキレッキレの文例集が欲しいです 』 

.....   ここまで教科書をカスタム・リクエストした人間もいない自信があります(笑)でも、じゃないと退屈ですぐ勉強をやめてしまいそうでしたから、、、、

『ああ、なるほど。わかりました。』 

あっさり、mai 先生は特に表情を変えることもなく、応えられました、さすが。普通の先生だったら、このニュアンスわからないかもしれないけど、いや絶対わからないけど、どうやら、この人は余裕でわかっていらっしゃるらしい、そういう驚きと安心感がありました。やった!しめた!と感動したのを覚えております。さて、結局早朝講義&製作を第10回までやり、言いたいことを日本文で伝え、それを彼女が日本語段階から多少修正し、仏訳する。全部で99(掛け算99のように、暗誦用にするため)が出来上がりました。

そのあまりの、ふっ飛ばしぶり・振り切りぶりをここに、一部開陳しようと思いました。そして、自分なりの一層の精進に追い込もうと思います。翌年、これを覚えて行って、ぶっ放してパリでたのしい思いをしました。その場からmai先生に全部言えました、とブラックベリーで写真撮って、報告したことを誇りに思います(笑)

デリシューズ、なんと美しいコトバなんでしょうかね。また、学びを再開させようと思います。文例6.7.8. は18禁ですが、もしロミーシュナイダーとテラスのカフェで隣にいたとしての、強者へのチャレンジ・プランでした。

この、ハイ・ブラウなmai 先生が近々tv のフランス語講座にレギュラーで登場するようです。もちろん、衣装は全身ドレス系からハイファッションまでCopelで装いますから、毎回楽しみであり、学習に身が入ります(いろんなきっかけをモーチベーションにしたいところ)。


第四回 ロミー・シュナイダーのスタイルを賞賛する
(製作:2011年7/7) タイトル
Délicieusement vide
美味に空虚に(美味に空虚なあなた)

1、 Romy Sheneider, c’est une fleur de lotus.
  ロミー・シュナイダー、それは蓮の花。

2、 C’est une tempête sereine.
  晴朗なる嵐。

3、 C’est un tailleur Chanel.
  シャネルスーツ。

4、 Elle porte un tailleur Chanel pour coucher avec la société,
  社会と寝るために、シャネルスーツを着る。

5、 Elle enlève mon âme.
  私の魂を奪う。

ロミー・シュナイダーに向かって

6、 Je vous ai vue dans « César et Rosalie. »
  『夕なぎ』でお姿拝見しました。

7、 Vous me permettez de vous offrir une boisson fraîche ?.
  冷たい飲み物をごちそうさせていただきたいのですが。

8、 Je voudrais vous avoir comme dîner..
  あなたを夕食に欲しい。


もともと、ロミーはオーストリア(ウィーン)人ですが、その少々なまりのあるエキゾチックな香りが一層魅力になったらしいです。単純にフランス語のコトバの響き、口の動かし方、特に女性は神がかって魅力的です。

さすがに最近はそうでもないでしょうが、自撮りプリクラ用の静止画像用のアヒル口気味の表情もまあよいのでしょうが、そろそろ、それからさらに(唇のステキな)動かし方へと進化させてはいかがでしょうか。フランス語発音練習によって女子力も上がるのではないでしょうか。

以下、80年代的デュエット曲より。どちらも魅力的なヴォーカルですが、英語の口の動かし方とフランス語の口の動かし方の違いがよくわかります。やはりフランス語学習は女子力上がりそうな気がするなあ~(笑)





2016/01/17

Advanced Classic  シンプルで 退屈で 贅沢





ふつうを装いながら物語を感じさせる王道ブラック・ウォッチのジャケット。やさしいドレープ感と要所要所の底艶と光沢。華美の落とし穴をすり抜けながら自分の美意識にまっすぐ進む、一筆描きのようなシンプルなライン。カシミアとシルクをレイヤーさせています。

その2つのハーモニーだと、ふわふわしたシフォン・ケーキのように甘くなりすぎて、イマジネーションの収拾がつかなくなるので、そこに必要とされる引き締め要員として、gold Boutonniereに召集がかかりました。Goldの特性、やわらかさ、あたたかさ、悠然とした佇まい。

ポケットチーフはシャルベ ( 仏:Charvet社 ) のエクリュ色のシルクのもの。ショート・ストールはシルク・カシミアのハイゲージ・ストールでエドワードオリジナル、Muffという新しいジャンルのアイテムです。3ピースの時にVゾーンに添わせるために作りました。

おもしろい、とかワクワクドキドキ、といった感覚のレイヤーで行われる装いではなくて、クラシックという人の呼吸の深く静かなところでおこなわれる贅沢な予定調和です。たったの予定調和。時代の要請とか実用性と生真面目さを加えた感じです。きょうびクリエイティヴでもないといった希少なアンニュイがあります。

Boutonniere( Flowerholder)¥291,600  Jacket ¥583,200 Harrisons of Edinburgh "Millionaire Cashmere"ウーステッド・カシミア(梳毛カシミア最高峰) Muff¥48,600。※すべて税込定価です。



 
 
チャールズ・ディケンズ原作『 Great Expectations 』。大いなるマンネリズム、大いなる予定調和。しかしそれ経由でしか表現できない、ある種のニュアンスが存在します。何度カヴァーされたかわからないこの作品自体が“大いなる遺産”といえるのかもしれません。
 
 
 
 
劇中作品の作者・フランチェスコ・クレメンテ氏も心得たものなのでしょう。氏の絵がこの物語の現代版にハマります。ウォーホール・バスキア・クレメンテ。この3者の映像コンテンツは広島の現代美術館にバスキア・ブーム以前から、しっかり充実していました。(学生時代、お世話になり感謝しています)

 

2016/01/13

来週、神楽坂におります





1月18日(月)の週は、ひさびさに神楽坂におります。ぜひ、Old Edward of South Kensington 時代のお客様も、懐かしみにいらしてください。

昨年、神楽坂エドワードは拠点が田園調布に移りました。旧エドワード店舗には現在、 『 Berun:ベルン 』 が入店しています。店の主人である竹内君は、暇と余裕さえあればすぐに旅に出てしまいます、たとえ新婚時代であろうと。。。今月は28日ごろまで、渡英してスコットランド⇒フィレンツェ⇒ロンドンと周るとのことで、間違いなくまたしてもネタ満載で帰国することでしょう。その間、僕が戸締まり役として入っています。

今年は定期的に文章を書くような習慣を始めて、月曜・火曜・水曜を仕事と書き物という具合に過ごしております。週の最初の3日間を高純度に内向きマックスで過ごすと、木曜日くらいに急激に人恋しくなります。今回神楽坂にいる週は、書いたり、撮影したり、キャナルカフェでお茶したり、ビール飲んだり、そして趣味の動画を撮ってみようかと思っています。

ところでエドワード店主木場は、基本、店の中にずっといるのが苦手というこらえ性のない店長に不向きの性格のために、たいがい接客以外の時間は、即外に出てふらついております。主にオープンテラスにいますが、さすがに寒い季節ですと野生動物と一緒なので、暖かいホテルのラウンジやカフェに棲息して事務仕事をしたり、メールしたりしています。

最近ではレディスとして独立した Copel:コペルの店舗のある南青山に寄っていることも多く、タイミングによってはメンズ・ビスポークの採寸もここでやっています。レディズのオートクチュールに興味ある紳士やお気に入りの女性をプリティ・ウーマン・プレイ(ちなみに、リチャード・ギア演じるヒーローはエドワード。。)してみたい殿方は、ぜひ、南青山接客をリクエストくださいませ。新しい発見があるはずです。




それにしても今日は冷え込みましたね。みぞれですか。。東京は初雪だったそうです。皮肉なことにそんな日に限って、結構な時間外を歩き回っていました。途中、表参道交差点付近にある青山フラワー・マーケットに入り、Copel への新店祝い兼ねてお花を買った勢いで、ブートニエール用に選んだ花 ( 実?) で池田さんという女性スタッフにホルダーへのあしらいをやっていただきました。

今後、南青山界隈でデート前のラペルのあしらいを Finishing Touch ( 画竜点睛 )  したい時には、彼女にお願すれば、好きなお花を選んでレジに持参すると、きちんと設えてフィッティングしてもらえますよ。ちなみに上のフラワー・ホルダーはエドワードオリジナル商品で、純金製(18K)のもので、定価税込み¥291,600です。

そんなセンスと理解のあるスタッフがいるブートニエール・スポットを増えると街がステキになります。ちなみに、ポケットに挿しているグローブは 今季、パリの展示会プルミエール・クラスでリーディング・ブランドに選ばれた、フランスの老舗ブランド “ ジョルジュ・モラン ” のビスポーク・グローヴです。素材は最高に繊細なキッド・スキンです。 以前からエドワードで扱っていましたが、現在Copel でオーダーできます。ビスポークはミラノと東京(エドワード)だけしかやっていない実は貴重なビスポーク・ハイファッションな逸品でした。




ブートニエール、あるいはフラワー・ホルダーに挿す花の選び方にはCode があります。

今日に関しては僕は、花屋で購入したので、自由に好きな佇まいをしている “ 花 ” ではなく “ 実 ” を選びました。自分好みのセレクトをしたのですが、これが野に咲く花の場合少々事情が違ってきます。実はある約束事が存在するのです。

大地に自生する実や蕾は、まさに今から太陽の下で悠然と花開くものです、デビュタントです。摘み取ったりしてはかわいそうです。そこで、自生しているものを拝借する場合として選ぶお花は、文字通り薹が立ったもの(旬・花・盛りを過ぎたもの)いわば、最後にひと花咲かせましょうぞとばかりに、名残りの粋を感じさせるドライフラワー寸前のいわば、人間でいうならば老女を選ぶべきなのです。


Q : え~っと、その約束事?それって何か歴史的にとか文化的にとか根拠あるんですか?


A : えっ?ああ、僕が今つくった約束事です、ハイ。


話変わって、またしても勝手に “ エドワード杯 ” 懐かしのすばらしい名作CMシリーズです。
神楽坂のキャナル・カフェに晴れた日に行った時、この映像にある、なんともロマンティックなマストロヤンニごっこを是非やろう、と誓ったものでした。そして、いざやろう!と知人巻き込んで4人でボート借りに行ったら、ギャルソンさんに断られました。

『お客様、まことに申し訳ございません。お飲みになられている方の乗船はお断りしているんですよ。。。』

しかし、今見ると、んスパッツ。。レギンス?
疑問と余韻の香りがto be continued してしまう、そんな今日この頃。。




 

2016/01/11

新年あけましておめでとうございます。 

 


2015年11月、12月、2016年1月と企画/製作に追われ、ご挨拶もおそくなってしまいました。年賀状は、ごく身近な親戚関係に、ほどほどな案配で送りました。とはいうものの、ありがたく頂いている年賀状に、充分にお返事など返せずにおります。

申し訳ございませんが、いつものことながら、懲りず・気長に・なかば忘れたくらいの感覚でお待ちくださいませ。

今年もかわらずゆっくりしたテンポで静かに仲間をふやそうと思います。ほどほどにプライベートなお付き合いを通して、塩梅の良い新しいスタイルを企画・製作いたします、と硬めのご挨拶から。。。




ところで2016年、今年でエドワードは創業15年目になります。個人史でいうと35歳1月1日に独立して今年9月で50歳を迎えます。

ふりかえってみれば、クライアントの近くにいて、ある時は正面から熱く・ある時は耳元でしずかに装いをアドヴァイスをする Dresssir 業は、実際のところ気が合う・話の合う仲間探しのための口実だった、とカミングアウトさせていただきます。。。

ある時は優雅にお茶しながら近況アップデート、ある時は一杯酌み交わしながらスタイル談義、昼夜問わずのお喋り尽くし、Gentleman's (life) Voyageの理想を追いかけつつ・時には実行に移しつつ、、、

、、、ちょっとした男子の楽園で盛り上がる時間。まじめな哲学なんだかバカ男子なんだか、床屋談義なんだか、、言ってみれば、ことば通りのテーラー談義を通して古い・新しい・古今東西の美意識を共感し合える友をたくさん得ることができました。まことにありがとうございます。

2016年は、エドワード・ボーイズ出身の國枝(くにえだ)君を連れて、古き良き香港やシンガポールに仲間を広げようと思います。宗主国イギリスやフランスの歴史への愛を微かにでも抱いている老紳士たちとのご縁を育てたいと思います。

具体的には、土日を挟んで週の前半を企画・製作 or 出張というリズムで、2016年は、営業日を週の後ろ半分である、木・金・土曜日中心にアポ日で進めさせていただきたく存じます。ことしも御贔屓よろしくおねがいいたします。

                                   2016年1月11日
                                      エドワードエクリュ株式会社
                                                  木場 紳匠郎

2015/12/17

12時間の遅刻 @ 羽田 ⇒ 香港





17日1:00 とあったわけです。早めにということで11:30には羽田に到着し、さて、つるとんたんでうどんでも食おうかとしたところ、案内にて本日早朝(深夜)1:00に出発だったとのこと。。。何とか代打便にて、香港に夜到着予定、トほほ。。今年の総厄落としということで、なんとか切り替え中。上画像は、先日僕の小岩自宅に採寸に来てくれた今本君。真鍮のフラワーホルダーも購入。





時間つぶしに、ベルトルッチの映画 『イル・コンフォルミスタ(暗殺の森)』。この映画のインテリア・ファッション、音楽の世界観が大好きで、同タイトルのルーティン・DJを10年ほど前小さなブラジルレストランで毎週やっていました。懐かしくあると同時に、今見てもステキです、ネコ・ダンスも。18禁ですが。。。さあて、挽回するぞ~ 19日夜帰国いたします。



2015/12/05

すてきな CM 、印象と余韻

 
 


オレンジ男爵ことエドワードの古くからのクライアントである、和歌山の上野さんが、和歌山のゆるキャラを差し置いてエドワード一式で CM登場 しておられるようです。有名出版プロデューサーの集まりか何かで最初の出会い頭に 『 自分のスタイル今考えています 』 『 そりゃ、もうみかんなら全身オレンジでしょう 』 『 やはりそうですよね、わかりました 』 『 えっ、マジでいきますか 』 『 もちろんです 』

   






時間があってぼんやりしたい時、珈琲飲みながら好きな雑誌のバックナンバーをちくちく読んで至福を感じたい時があります。二子玉川ツタヤでは、ネコ・パブリッシングの『ヴィンテージ・ライフ』、代官山ツタヤではマガジンハウスのanan の1970年代~1985年ごろまでのバックナンバー。









過去の雑誌を読みながらページをめくる手が止まる瞬間とは、見知らぬ会社の広告ページの魅力的なフォント、味やコクのあるデザインと出会った時です。ちょっと間が多めにあったり、余白のバランスが絶妙だったりと、しばし見とれつつ、、、。1960年代から70年代にかけての資生堂MG5のCM、ぶっきらぼうな言い切り型のナレーション、優雅なズッコケの余韻。MG5、復活してほしいものですね。。


 
 
 

2015/11/24

Tone , manner and philosophy of EDWARD

 
 
 

 
“右岸”のエルメスに対して、“左岸”のアルニスと呼ばれ、地元の粋と親しまれた、パリの遺産。上画像はエドワード別注のアルニス・タイです。エドワードではレジメンタル・タイの色はすべて2色使い。3色だとトーンが散ると考えます。よっぽど歴史的な柄で、3色使いでも、それ自体が確固とした1つの意匠に見える、という場合以外は3色使いにはしません。
 
昨今のヨーロッパ、中東、アジア全体に言えることでしょうが、それにしても、人生の愉しみが健康あってのものであるのと同じで、人類全体にとって、本来幸福は、平和あってのもののはずですね。パリに限らず世界全体に平和が戻ることを祈念しながら、パリの紳士たちがフォレスティエールを着流す自由な文化を愉しめる平和の街を想いつつ。。。
 

 


U氏。グリーンとカーキの2色のアルニス・セッテピエゲのエドワード別注レジメンタイ。靴はコーレスポンデントのタンレザー×白。夏の3ピースのコードレーン・スーツ。ご自身のスタイルはもちろん、街もお訪れる店も、どこかしら懐かしい Modern Gentleman Style な佇まいの紳士が華を添えます。街にいてもレストランにいてもバーにいても、結果的にお客さんを惹きつける絵になる( =街のグランド・デザインに貢献 )佇まい。




 1918年第一次世界大戦スペックのトレンチ・コート、裏地はハリソンズ・オブ・エジンバラのブラウン・ウォッチ仕様。1909年創業のコービー・ファクトリー製。全体の印象は素朴で無骨。20年代、30年代という紳士スタイル黄金期に入る手前、つまり夜明け前のちょっと控え目な粋があります。




着用のAlex青年。いつも旬に思える1960年代後半・エドワーズ時代のレーサー福沢幸雄氏やユーミンこと荒井由美のデビュー当時のカプリーヌ帽などでキレキレにドレスアップしたスタイリング、優雅で微量にデカダンなメイク。彼女のマニアックにヴィンテージ画像・映像をネット上やyou tube上でトコトン集めています。あのころの資生堂のモノクロのCMコマーシャルもとてもクールです。

kidsであることを嫌がりgentsであろうとした青年たちの痕跡が感じられます。当エドワード的に昔も今も草刈正雄氏の飄々とした甘いイメージには大いに共感します。画像のAlex君からは草刈氏の才能あるご子息の夭折の件を教えられました。。残念な話です。




code name : James こと堀江氏。氏は 007 SPECTRE の影響からか、ラペルに赤い花、というスタイルを好みます。エドワード・オリジナルのフラワー・ホルダーをあしらっています。シャツ、タイ、スーツすべてエドワードでの装いですが、すべてのアイテムは必要充分のシンプルなアイテム。必要充分で高品質ゆえ統一感と静かな印象が得られます。当然、夏のボルサリーノ、冬のボルサリーノ、とてもナチュラルに愛用しています。

格好つけたい時に、ファッション業界人ウケするレア・アイテムに走るより、ストレートで衒いがなくて爽やかに感じます。それがモノ的にどんなに希少なものであっても、それが着用者本人に向けて作られたもので無い限り、どれだけ歴史的価値が高かろうが、着用者とは何の関係性もありません。

たびたびメゾンなどのブランドを批判する一般的な言説で、ひとつの高級ブランドで全部スタイルングする、ということが槍玉にあげられますが、ヴィトンであれエルメスであれ、むしろひとつのブランドで95%くらいの純度に揃えた佇まいのほうが、異なる高級ブランド同士をガチャガチャ合わせるよりも佇まいも(フトコロも)ずっとスッキリするはずです。。





現代的な意味、一般的な意味において、スーツの分類で、イタリア風・イギリス風などと表現できるかもしれませんが、企画・製作側がスーツの歴史を追求していればいるほど、その境界線にあまり意味を見出さなくなる傾向があります。敢えて、一般的な意味で、イタリア風の柔らかい春夏用の3者混スーツで装っているBaron氏。

スーツ・シャツ・ブートニエールはエドワードのアイテムですが、確かタイは仏老舗タイブランドのシャルベじゃなかったかと思います。ラペルに着けたブローチは、純金製の神奈川県マークである、カモメのブートニエールで、神奈川県代表チームの制服と一式で企画製作しました。

2015年10月にあった和歌山国体(三木ホースランド)に神奈川県のDressage 競技: ドレサージュ:馬場馬術選手として出場したBaronのためにプレゼントした一品でした。ちなみに馬術チームの制服は、ミッドナイトブルーの中肉ウーステッドのノーフォーク・ジャケットを企画・製作しました。




こちらは、I 氏が経営するご自身の会社名の頭文字を取って、オリジナルのフォントをフリーハンドで描き、サンプルを製作してものです。通常は、銅版印刷の文字を使用するのですが、そのフォントを使用するとあまりにも固くなりすぎたので、親しみやすい塩梅を模索しつつフォントを作りました。とはいうものの、あくまでもダブル・トップ(裏が無く、クリップ式でなくチェーンタイプ)であるという作りはオーセンティック・スタイルで作りました。









こちらはBaron氏ですが、秋冬のボルサリーノのソフトですが、毛足がバサつかないフィタッとしているラビット・ファーで、ブリム(ツバ・ヒサシ)の幅はラペルや身長・肩幅などの全体感覚で。リボンの色に関しては、フェルトに関しては共色(地のフェルトの色と同じ色)が理想。ここがクラシックのまんま黒だと一気に老ける印象になるように感じます。




現在、息子の英才教育?(将来の趣味を同じくする友とするべく誘導教育?)のため、松本の自宅にTVはありませんが、DVDで“世界の車窓から”、と映画“ Chariots of Fire (炎のランナー) ” を観せています。世界の~は、将来彼にヨーロッパの旅をアテンドしてもらうためで、炎の~のほうは、息子Scottも気に入っているようで、練習シーンを得意のかけっこに活かしてほしいものです。


パパは第4次炎のランナー・ブームがマイブームとなっており、セント・アンドリュースの風景から始まる、あらゆる絵になるシーン、そして特典映像であるディレクターズ・カット、監督による解説が非常に面白く、納得することや新しい発見やらでウィスキーのソーダ割りを嗜みながら最高のひと時です。主人公のハロルド・エイブラムスのハットのあしらいも自然です。

この映画のプロデューサーは中東系の故アフファイド・ドティ氏で、かの故ダイアナ妃の最期の同乗者として有名はハロッズのご子息でした。監督はケンブリッジのキーズ寮の出身らしいですが、ユダヤ人である主人公含め、コーチもまた中東系ハイブリッドのマサビーニ氏といった具合に生え抜きではなく、その周辺からの目線で作られています。労働者階級で古着屋出身のジェレミー・ハケット氏やラルフローレン氏の演出力やパーソナリティに共通したものがあります。




こちらは、James氏の夏のパナマ。やはりボルサリーノは定番といえます。エドワードのクライアントにはリボンは黒ではなく、淡いブラウンを奨めています。氏は猛烈なトレーニングを日々課しているため、ドロップ10というプロ・ボクサーレベルの肉体になっています。リングに上がる日も近いと思われます。バーのカウンター越しからハットをちょいと上げて挨拶、と爽やかにやってのけます。

外国人の友人が多いのもその衒いなさゆえなのでしょう。昨今、ストリートスタイルで、外しでボルサリーノ、はよく見かけますが、銀座・日本橋界隈で、端正に装った紳士がふつうにハットで装う時代が来ることを強く願っております。少々見慣れずにコスプレっぽく見られようが、カジュアルなkidで溢れる街に向かうことに少しでも逆らっていただきたいものです。




最近独立した上原さんが、南青山のブルーボトル・コーヒーから徒歩30秒のところに2店舗出店しましたが、 Copel 企画・製作のウーステッドのエクリュ・フレア・ワンピースです。DRESSSIR®は、Harunaさん。モデルと違って、ドレッサーと呼ぶのは、ご着用のアイテムが彼女の持ち物だから。モデルはいわば、ハンガーとして既製服を着用してプレゼンテーションしますが、オートクチュールで作られたこのワンピースは彼女のためにつくられた一品。紳士テーラー用の生地でつくられたドレスは耐久性もあり、ショッピング文化の世の中に一石を投じるスタイルづくりのための一着と言えます。




プレーン・トウの白い革靴。津久井さんメイドのエドワード別注です。コバの生地の色と白の相性がすこぶるエレガントです。春夏は白の靴が履きたい。シンプルですが、日本では、なぜか大胆な領域にあります。日本の洋装文化ごときは、ここ30年あまりにも劣化しすぎなので、まっとうなメッセージを込めて、悠然と越境しましょう。同質化しすぎた消費文化にハマりすぎやろ?、業界人の仕掛けや洗脳にハマり過ぎやろ?と。雑誌文化とセレクト・ショップ文化の弊害である、『編集脳』から抜け出そうぜ、と宣言したいところです。




エドワード・オリジナルのコーレスポンデント・シューズも自分好みで色が選べます。基本タン・レザー色(少し染色しコガシバター風味)やグリーン・グレイ色のツインバックル。現在、エドワードは赤坂駅徒歩3分圏内にに木場自身の個人オフィス兼、エドワード赤坂出張所を借りようと計画しています。オフィスはコーレスポンデント靴で溢れさせてインテリア替わりにしようかと思っています。(それくらい好きです)ロンドン歩いても、パリ歩いても道でもカフェでも人気者です(笑)


 
 
渡独の際も、白のヌバックのツインバックルと横浜馬車道の信濃屋さんで購入したカントリーシューズを持参しました。フランクフルトで130年の歴史のある老舗ホテル、シュタインベルガー・フランクフルタ―・ホーフでもホテル内のスパ兼バーバーのオーナー氏から話しかけられ、靴を大いに褒め
られ、思い出に残るツアーをしてもらいました。
 
 
靴に関しては、確かに薀蓄とクラシック・アーカイヴスの宝庫でしょうが、そのアーカイヴ知識を生かして自由に作りたいものを作ってみる、というスタンスでいます。パリで活動している itu' もエドワードに彼がペイント加工した靴が特集され、大いに盛り上がっているようです。ある意味、特殊な形でエドワーディズムを継承しているitu'ことジェット氏ですが、近々またたまった画像アップしようかと思います。
 


 
 
ブレイシズ(サスペンダー)はやはり、まだまだアルバート・サーストンを扱っています。いずれオリジナルを作ろうと狙っています。真鍮使い、柄は無地、ドット、ストライプ、モアレ、おそらく2001年からブレイシズ個人販売実績は僕が日本一だと確信しています。白ジャカート柄、白モアレ、黒モアレ、ドット、ストライプ、そして夏はストッパー部分が白、というスタイルです。


 
 
 
世界で一番カッコいいブリーフケースと、未だ信じて疑わないSwaine Adeney のブリーフケース。正確には、日本仕様。なぜならば、内側に外ポケットがあるから。。でも、これくらいのカスタム(≒ローカラーゼーション)は良いんじゃないでしょうか。 仕入れた分がすぐ売り切れ、自分用にとっていたロンドン・タン(画像向かって左)も女性クライアントに買われてしまい、結局僕自身は持っていません。。
 
 
日本製は、金具を鏡面仕上げにするのがすきなので、つや消しのシンプルな金具の佇まいが一個たりとも気に入ったものがありません。あまりにも無さすぎるので、いっそ真鍮パーツ屋を始めようかと、ギリギリまで考えたことがあります。ノスタルジックな航空機のように単純なリベット締め風のしつらえ。時計の金属ベルトと一緒で、職人はいろんな技術が出来るとすべて出したくなる傾向があるとは思いますが、ガチャガチャやらずに、腹6分に抑えたほうがクールです。
 


 
 
販売二年後のスウェイン。こちらは、バーガンディ色だったものを大切に使っておられます。持ち主は前回ブログの主人公である、城戸さんです。ブライドル・レザーをクリームで大切にお手入れされています。靴やかばんは、買い物の趣味の良さというよりも、お手入れの良さ、習慣としてのその人の在り様が現れます。結構ほっぽらかす時もある自分自身の自戒としてお手入れは大切ですね。
 


 
 
ウェデイングのために、テニス好きの新郎のために、企画製作した、白ノーフォークジャケット。編集者であるH氏。ラコステの白のロングスリーブとアスコットタイ、ブレイシーズ、そして白のトラウザーズ。エクリュのボウタイも用意しました。靴はローテクなコットン白スニーカー確か、日本製でした。なんなら、このままテニスに興じていただきたいものです。
 
前出の炎のランナーでも、海辺を走った後、セントアンドリュースのカールトン・ホテル前の芝生の上を走るシンプルな白上下のランナーたちと、風景の一体感。ひじょうに美しいものです。
 
これが現代だったらどうでしょうか。グレーや紫、黒や赤の思い思いのシャカシャカジャージで、緑の芝の美しさや近くを歩くトップハットとヘッドドレスの女性、クラシックで優雅なカールトン・ホテルの調和もへったくれもあったもんじゃあないです。『 モノと自分 』 という籠った(こもった)、文字通り風通しの悪い関係性にハマりこんでしまって、『 風景 』 というグランド・デザインのコンセプトを忘れてしまっています。
 

 


上はひさびさ登場のitu'氏。ある意味、エドワーディズム特殊継承者ともいえるかもしれません。左端は銀座の帽子専門店とらやで購入したラビットファーのトップハット、右は、ジェットのために作ったマニエリズム的(※バロック期とゴシック期の間の時期の絵画手法全般)色調のジャケットの数々。懐かしく今でも鮮やかに感じます。。