2009/07/18

ほぼ毎週木曜日、夜7時~@飯田橋『キャナルカフェ』


今から2年前、2007年、僕は友人のタケシ氏と朝7時0分から『乾杯同盟』という早朝読書会をやっていました。友人のレストランでオーガニックサラダでフリーフード、フリードリンク付きで毎回30~40人の参加者がおられました。

最初は思いつきと、勢いだけだったのですが予想以上に盛り上がり、結局はそれだけのために会社化しました。

朝7時?ってだけでも仰天されたのですが、さらに1秒でも遅刻したら入場お断りの時間厳守、名刺交換禁止、携帯禁止、というルール。

この高飛車なルールを『おお、凄いね、な~るほどね!』と感じる方と『なにそれ?参加者に親切じゃないね!』と感じる方の2種類おられました。

そんな決まりが全然無いパーティーなどは、いくらでもあるので(というか世の中のほとんどのパーティーはそんな決まりないですし)、なんでまた?と疑問に思う方、逆にこの厳しいルールだからこそ大きなベネフィットがあるな、と感じる方がおられます。

内容といえば、6人くらいが1グループになって、最近心を動かされた本(小説だろうが、ビジネス書だろうが、雑誌だろうが、業界誌だろうが、なんでも結構、映画やアートのチケットという方もおられました)を持って来て、3分プレゼンして、5分で意見交換という外国の“Show and tell”みたいな、“私のお気に入り紹介”、のようなもので、ディベートではありません。

ふだん、私たちが生活している中で、ビジネス・カジュアルどちらの場面においても、みんなが集まっている場合、ひとりひとりが公平に、同じ時間話す時間(アウトプット)があって、同じ時間聴く時間(インプット)があって、同じ時間それぞれの考えを和える(“アエル・プット”※会の造語)するというバランスのとれた状態は理想なのですが、現実的にはほとんどありません。

一度、神楽坂の、予約が一番とれないフレンチ店で、ランチ時でしたが、結構素敵な主婦の方々が6人くらいがおられたのですが、みなが全然他人の話を聞いていないので、全員が同時にしゃべっていました。

それぞれが御自分の話を聞いてもらえないという欲求不満パワーが、推進力となって徐々に場を盛り上げ?ているという場面にでくわしました。

みなのトーンが際限なく大きくなって、かぶせてかぶせてトークがとことんエスカレートして、気がつくと全員シャウト!という状態がありました。(しかしこれは、居酒屋トークでわれわれも経験します)

僕と一緒に食事していたスイーツ男爵ことK氏、上品に食べていたフォークとナイフを静かに置いて、そのグループに顔を向けはっきりした大きな声で 『し~っ!』 としかりました(笑)。こういうパブリックアクションは非常に大事ですね。まわりのみんなのために憎まれ役を買って出る、ジェントルマンだと感じました。

たまたま声の大きい人が、ずっとしゃべり続けていたり、アウトプットが上手い人間が(ファシリテーションする場合もありますが)ずっとしゃべっていたり、というバランスの悪い場面に出くわすときがありますが、その流れを盛り上がりを損ねずに、野暮にならないように変えるのは、かなり困難ですね。

みんなと一緒にいたのに、たまたまシャイだったり控え目なすぎたりしたために(しかしそういう人のお話はすごく魅力的だったりします)、ぜんぜんスポットライトを浴びる時間がなかった、というような場合があります。これは、まわりの人々にとっても、出会いの楽しさを、味わいそこねているわけですし、その方自身にとっても、その時間は“セルフ・イメージ”を低く・安くしてしまった瞬間かもしれません。

この会をやっていて僕自身、すこしばかりバランス感覚を改善できました。あとは、できるだけみんなにわかりやすく話す、とか、プレゼン力は、世界各国どこにいっても、何語であろうと、関係なくあったほうが、楽しいですね。

ということで、最近は早朝の乾杯同盟を復活させる準備運動として最近、『乾杯大学・夜学カフェ@飯田橋“キャナルカフェ”のデッキ』をやっています。いくつかの点が全然ゆるいので、本来の“乾杯同盟”とは質的に違う会かもしれませんが、興味のある方はご連絡ください、ルールブック(とはいっても1000文字くらい)をメール送信いたします。参加費無料(ご自身の飲食はご自身でキャッシュ・オン・デリバリーしてください)

飯田橋のキャナルカフェは最近、蛍(ほたる)もいて、夏の季節感を楽しめます。全世界の人々に参加してもらうのが夢ですね。歯ごたえのある、会話をいたしましょう。

2 comments:

  1. 「しーっ!」が一番大きい声だったかもね。(笑)

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  2. Baron Sweetへ

    ついつい夢中だと、周りが見えなくなっちゃう気持ちわかりますが、なかなかむずかしいとこですね(笑)

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