2009/01/06

スポルベリーノには、ヒート・テック

この~2009冬のコートは、僕自身、軽く・柔らかいスポルベリーノ(※注1)的着こなしをしています。

2008年末タケシ氏に、今期秋冬のエルメスのチェスターコートをちょっと意識して、英国製カシミア生地、アズーロ・ブルー、ボタンは妥協無く一日探しまくった革釦、でお仕立てしたのがスポルベリーノ仕様のキッカケでした。製作現場でのK氏のアドヴァイスのお陰でもあります。

タイト気味の同じ生地のベストを付けたので、プライベートな特別感が一層あります。共生地の(コートやべストと同じ生地)包みボタンをつけてオーダーじゃないと、なかなかできない仕様にしています。

オーダーでないと難しい、といえば、レディスのパンツも、オーダーでないと難しい、バランス良くできるだけ細く~できるだけ縦に長く~な縦長のペンシル・シルエットもオーダーならではだと思います。フレアーや太めは最大公約数的で、大量生産的には都合の良いデザインという部分があります。

話戻って、スポルベリーノは、薄手なので、インナーには、街で人気のヒートテックが便利です。昔は、冬場に細身のシルエットを獲得するためには、ダマールの肌着、という必殺技があり、自身、自由が丘のショップにて購入していました。それをある意味凌ぐ、ヒートテック。去年、デニム、スニーカー、Tシャツ好きのプロデューサーS氏に教えていただき、翌日買いに行きました。(2000万枚売上げですか?凄いですね)

今年2009年から商品ラインアップとして、取り扱いを開始するために、まず自分用でオーダーしていた靴も3足届きました。僕はここ数年足のほうをグレンソンの靴に合わせていたため、完全に足が纏足みたいに変形しています。

なのでパターン・オーダーとはいえ、充分に満足度は上がりました。サイズは26、たいがいの既製規格で一番小さいDワイズよりもさらに小さい外人足なので特に満足度を感じています。

僕のまわりの顧客仲間で、皆が一様に、1.流行を追いかけ過ぎないで、クラシックな雰囲気がありながら 2.すっきり細見でスマートで 3.サイズがぴったり合って 4.革のクオリティも満足いくもので、5.値ごろ感もあるもの(←1.2.3.4.がバッチリ揃っていると5が激高いこと99%)が全然売っていない、という不満が大爆発していたので、これで解決できそうです。

カーフのストレートチップはまだ外履きしていませんが、スウェードのジョッパー・ブーツは、初詣で江戸川沿いを3キロ以上歩いたのですが(本当はアスファルト遊歩道横の小さなスペースながら、芝生の大地を歩くことがミソです)全然快適でした。

ついでに、きれいな酸素豊富でウォーキング派としては抜群な気持ちよさでした。腰から下げたバックはマルベリーのもの。これも冒頭のK氏経由でマルベリーのバッグを2点入手でき、ちょうどDellのノートPCが収まり、たいへん感謝しております。彼は、今年2月放送予定のNHKドラマ・シリーズで白洲次郎が着用しているスーツを作っておられます。放送が楽しみです。

次は、本当に自分がグッと来る美しいバーガンディの革を使い、スペクテイター・シューズ(一番上の写真)と同じラストで作ろうと思っています。2月のロンドン行きにも間に合わせて履きたいです。

途中、帝釈天近くにて、ヤマ盛り、“ヤバ盛り”とあったので、そのおっちゃんの、きっぷの良さに魅かれて買いました、500円。これぞトランス盛りであり祭盛りですね。僕も2009年は全てオマカセ・“祭”ラインをつくります。ゼニアのクインディチでスポルベリーノとかいいですね。

日本橋丸善のカフェは静かでいいですね。ここの柚子ソフトは美味いです。柚子とソフトクリームの相性が合っていなくて、反発しあっているところが、イノセントラブなテイストで美味いです。ジェレミー・ハケット卿のコーディネートよろしく、淡いパープル、淡いグレイ、淡いの水色で大柄ギンガム・チェックのシャツ(トラッド人に怒られること必至なタイトさで)を昨年末、自分用につくりました。フツーのネイビージャケットにもよく合わせます。

※注1
『スポルベリーノ』は、軽い仕立てで細身、そして膝上丈のチェスター風コート。セーターやシャツの上に直接コートを羽織る着こなし。スポーツから転じて軽快さを表す「スポルト」と素晴らしさを意味する「ベリーノ」――その2つのイタリア語が掛け合わされたネーミングのコートです。(メンズクラブ No.563 2007年12月号より都合よく抜粋)

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