2008/09/08

ステキなおもてなし

今週は、おもてなしをする・される機会が何度かありました。

僕のほうからおもてなしした状況は自宅ではなく外食でした。おもてなししていただいた状況は御自宅にてちょっとしたホームパーティー形式にて。個人的には、外で食べるより友人宅、知人宅などのパーティーのほうが、一層その方の人生の物語を聞けたり、可能なら蔵書を見られたりして楽しいです。

もともとは採寸に伺う目的だったのですが、中国・イタリア講演のためのパーティーなどで着用するスーツを、ということで、“語りの女優”であられるKさん宅にお呼ばれいたしました。娘さんは、26日のわたしのウェディングパーティーでもスペシャルなケーキをお作りいただいたご縁があります。

風呂敷でワインを包んで持参。日本男児たるもの、風呂敷を持った風情はスーツ姿にもキマります。
講演とセレモニーで、中国、イタリアを周られるとのことで、こちらもある一定以上の“格”を持つ生地を御提案いたしました。最終的に選ばれた生地は、やはりエドウィン・ウッドハウスの『ディグニティ』シリーズでした。ウッドハウス(英)、スコフィールド(英)、ハリソンズ(英)、カノニコ(伊)、ゼニア(伊)をお持ちしましたが、僕自身の当初から、この線で行っていただきたい、という老舗生地ブランドに決まり、安心いたしました。

そして、今回結構意外だったのが、スコフィールド・スミスの生地は女性に人気がある、ということでした。英国的なるハリソンズともまた雰囲気が異なり、フランス的といったらいいのか、エクレクティック:折衷的といったら良いのか絶妙な色目。

国内の生地元の担当者から、スコフィールドの社長の話を聴き、そのライフスタイルのコスモポリタンぶりを伺い(本人はバルザック並の貫禄で奥様はキレイ、だとか)なおさら気になる生地です。最終的に2つに絞られましたが、やはり最後にはディグニティになりました。

料理でおもてなししてくださった娘さんMさんは、スピルバーグ監督のハリウッド映画 『SAYURI』 の打ち上げの豪華なケーキを作った実績もあるスイーツのプロフェッショナル。そして甘いものだけでなく普通のお料理も完璧にプロでした。美意識・味意識を堪能し、我が家も精進せないかんと感じました。

仕事はできても気さくな彼女、その旦那様になる方は、一生のグルメ・ライフを保障されたようなものですね、羨ましい限り。(現在フリーの御様子なので彼氏募集中とのこと)僕の尊敬する女性美容ジャーナリストの齋藤薫さん曰く、夫婦における大事なポイントは『会話と食事』とのことですから。

親子方々(今週、マダムHさんから頂いた手紙など)、格式ある素晴らしいお手紙をお書きになり、やはり、すばらしい方、セレブリティ系の方々はどっしりとした素晴らしい手紙を書かれるのだな、と確信しました。私も反省してできるだけ、やはり手紙を復活させねばならん、と自戒いたしております。

この↓スタートから、和洋古今東西のおいしい懐石が延々繰り広げられました!どれもグッとくる美味さ!ビールとも良く合います。
そして、昨日は武蔵小杉の義理弟であるN氏宅へ。今年ロンドンから帰国され、転居した模様。こちらの義理妹もロンドンでパティシエしていただけあって、美味しいものに詳しい御様子。みなさんホントよくいろいろ美味しいもの知っていますね。こちら宅にて、『EDWARD西東京オフィス』としてご協力いただいております。

美味しいご飯をいただいた後、妻方の母がおられたので、いろいろお話をしていて、“表”千家のお茶の話のレクチャーをいただき、説明相性が良いのか非常に脳みそに吸い込まれました。そして、今週のおもてなしした、されたことの総括めいた感じになって、実に明快・巧みな描写で語られるものだから、イマジネーション体質の僕はすっかり茶席を終えた気分でした。

2007年に早朝やっていたパーティーや、いくつかのイベントを思い返し、ひきくらべつつ聴いていたのですが、パーティーや社交の際の『マインド・コード』のようなものが、利休の本には完璧に書かれているんだな、ということがわかりました。下は『面影(おもかげ)』という名前のお菓子でした。
そして、スイーツ男爵と一緒にぜひ出かけないといかんイベントかな、と思ったのですが、お菓子懐石、というものがあるらしいとのこと。3ピースでキメて、厳かに、慇懃に、キメ細やかに、、、、お茶と“御菓子”を味わう。これもまた、そうとう魅力的ですね~!途方も無く1分の隙無くキメて、、、ハズす必要はないです。お菓子食べに行く時点でハズれてますからね。女の子に混じってスイーツ懐石を食べに行く、なんともステキな時間だ!

今日はいったいどんな甘味を味わうのだろう?スイーツ男爵は今日も甘味に思いを馳せて、、、

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