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2008/06/04
Maturity and verdure
円熟、完成、大人、慎重:maturity
草木の緑、新緑、新緑の若葉:verdure
若葉:young leaves,fresh green
黄緑:yellowish green
だいだい色:orange
今思えば、大学を卒業してから数年後、友人から聞かされた、ひとりの教授の死は謎だった。
ギリシャ哲学を研究されていたその教授は、シニアな洒落者でハーレーダビッドソン乗りまわしたり、多方面で活動されてマイペースに人生を楽しまれる姿は、われわれ学生にとってむしろ羨ましいものだった。
個人的に最期に会話を交わしたことは覚えている。人生いろいろ体験していくと、欲しいものは若さだけになるんだよ、と言っていた。ほ~そうなんだ、ギリシャ哲学、晩節、そして若さへ、、、意外と陳腐だな、と未熟ゆえの残酷さで教授を認識したことが申し訳ない。
先日、村上龍と小池栄子の番組を偶然観た。2004年の個人的スクラップブックに記事を残していて、感動して折りたたんで電車の中で何度も読んでたからクシャクシャになっている。
永守氏のポケットチーフの若草色。何か希望、というようなメッセージに感じた。不変(普遍ともいえるかもしれない)の精神、あるいは志の『若さ』を保持した状態で、『成熟』を遂げることに成功した先輩たちが、社会的な影響力を持ち得るのかもしれない。
感動して昨年の春頃、電車で2度繰り返して読んで読書会にも持参した本は『社員をサーフィンに行かせよう』Let my people go surfing。理念を大切にした結果実業でも成功する、とはなかなか難しいことだ。
現在書店には溢れんばかりのビジネス書が並べられている。そしてそのスケールはデカイ。自分ででっかい企業を経営していて、参考にするなら役に立つけど、というようなビジネス書が多い。
読み物的に面白いし、自我拡張感を刺激されて良い気分になるけど、結局その本が自分にとって実質的に価値あるものだったかどうかわからない。
さらに会社の99%が99人以下の中小零細企業という日本において、書店の品揃えは若干疑問だ。そんな中、身近なところで、ミスター・オレンジこと僕の顧客のMr.Orangeが『地方発信型ビジネスモデルの作り方』という本を今年出版した。
『地方』を『個人(あるいは小さな会社)』、『都市』を『(大)会社』と置き換えて読んでも、物凄く有効な本で、熟読後、さっそく自分の書き込み本も含めて数冊友人にプレゼントした。地方を豊かにする方向性は日本も豊かになる方向性だから、氏は現在あらゆる方面からひっぱりだこなのだろう。
最初に会った際、お互いノリと勢いと笑いの中で、ネタだかアイディアだかコンセプトだかごちゃ混ぜになって盛り上がった軽口の内容を、ここ数年で淡々と実行・実現されていき(やはりココが凡人とはちがう)確固たるブランドを確立しておられる。
『若さ』と『成熟』の両立、以前のジョブスのスピーチにも
“Stay hungry,stay foolish”
とあるが、すべてはその感覚に近いのかもしれない。.
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